HDDの寿命を見極める方法から長く使う5つのポイントを紹介

HDDの寿命を見極める方法

パソコンとは切っても切れない関係にあるHDD。最近ではより高速のSSDが主流になりつつあるとはいえ、大容量のデータを記録するのであればHDDのほうが適しています。

パソコンを長く使ううえで意識しておきたいのがHDDの寿命です。「パソコンの寿命=HDDの寿命」と言われるほど、HDDの耐用年数は重要で、HDDが劣化すると起動速度が極端に落ちてしまったり、動作が不安定になってしまったりします。

ここでは、HDDの平均寿命、寿命のチェック方法、HDDをより長く使うテクニックについて詳しくお伝えします。

1.HDDの平均寿命はどのくらいか

ノートパソコン

パソコンの記憶領域のほとんどを担っているHDD。HDDは物理的な構造になっていますので、長く使っているほど劣化が進み、パソコン本体の故障につながってしまいます。

HDDの平均寿命を知っておくことで、パソコンの買い替え時期を予測することができます。HDDを大切に使うためにも、まずはHDDの仕組みや平均寿命についておさえておきましょう。

1-1.内蔵型のHDDの寿命は4年程度

一般的に、内蔵型HDDの平均寿命は4年程度だと言われています。HDDは要するに物理的なディスクを回転させてデータを読み書きする仕組みですので、使っているうちにディスクの表面がすり減り、最終的に完全に回転しなくなってしまいます。

内蔵型HDDがもっとも劣化するのは、起動時です。起動時にはHDDが高速で回転し、ヘッドとトラックとの摩擦も大きくなりますので、ディスクがよりすり減りやすくなってしまいます。

かつては、「HDDの寿命を決めるのは駆動時間である」と言われていました。しかし、それは間違いで、最近では起動回数がより重要だと考えられるようになっています。

また、データの読み書き中に強制的に動作を中断させるとヘッドがディスクの表面に強くたたきつけられ、余計にすり減ってしまう原因になってしまうため、PCを安易に強制終了したり、インストールを途中でやめるのは絶対にやめましょう。

1-2.外付けのHDDの寿命は3年程度

外付けHDDの場合、内蔵HDD以上に外気温の影響を受けやすいという特徴があります。HDDにとって余計な熱や湿度は大敵ですので、外付けHDDのほうが内蔵HDDよりも寿命がやや短い、という傾向があります。

一般的に、外付けHDDの寿命はおよそ3年、駆動時間に換算すると約10,000時間程度とされています。

ただ、室温や湿度が極端に高い環境で使用しつづけた場合、HDDが物理的に酷使され、平均寿命よりも早く故障してしまうケースもあります。

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2.HDDの寿命を見極める方法

ノートパソコンのキーボードを打つ手

パソコンに慣れていない初心者でも、HDDのおおよその寿命をチェックする方法はあるのでしょうか。いざHDDがトラブルを起こしてあわてることのないように、HDDの故障のサインをチェックしておきましょう。

2-1.においや音で判断する

HDDの故障のサインとしてわかりやすいのがにおいや音です。劣化したHDDを長い期間にわたって使用しつづけると物理的に熱が発生し、ディスクが焼け焦げることによって変なにおいが発生することがあります。

また、ヘッドとディスクが同時に劣化することにより回転時に余計な負荷がかかり、起動時に異音が聞こえるパターンもあります。

これらのサインは平常時と比較することでわかりやすくなりますので、購入時から起動音などを注意深くチェックしておきましょう。

2-2.フリーソフトやアプリを使って診断する

HDDの寿命や劣化具合を客観的にチェックする方法としては、フリーソフトやアプリによる検査があります。

CrystalDiskInfoやAmorphousDiskMarkなどのフリーソフトをインストールし、HDDのスキャンを行うことで、「HDDが今、どの程度劣化しているか」ということを確かめることができます。

HDDの寿命を客観的に測定する指標としては、S.M.A.R.T情報があります。詳細については複雑になるため割愛しますが、駆動時間や起動回数など、いくつかの客観的な数値を評価することでHDDのおおよその劣化具合を割り出すことができます。

もうひとつの指標として、ベンチマークテストがあります。ベンチマークテストは、統一された安全基準のもとでそれぞれのメーカーが行うテストのことで、メーカーが独自の安全基準をもうけている場合もあります。

かつては、HDDの平均寿命を表す指標としてはS.M.A.R.T情報が一般的でしたが、最近ではベンチマークテストのほうが一般的になっています。

3.HDDの寿命を短くする要因とは

パソコンを使って考えている男性

内蔵HDDは4年、外付けHDDは3年がおおよその寿命とされていますが、扱い方を少し工夫するだけでHDDを長く、より安全に使うことができます。

3-1.HDDと周辺部品の発熱

HDDにとっていちばんの大敵となるのは、やはり熱です。PCは処理の過程でどうしても熱が生じ、高温になってしまうという弱点があります。

HDDを長く使ううえで大切なのが排熱構造であり、駆動中に適切な排熱を行うことによってHDDをクールダウンし、高温によるオーバーヒートを防ぐことができます

HDDだけでなく、CPUなどの周辺機器も熱による影響を受けやすく、劣化の原因になってしまいますので、夏場はクーラーを適切に使用して室温を一定に保ち、冷却ファンを作動させるなどの対策が必須となります。

さらに注意したいのが結露です。高温になったHDDやCPUを急激に冷却すると温度差によって結露が発生し、さらに性能を低下させる原因になります。

PCを保管する際には通気性と排熱性に配慮し、余計な熱が蓄積しないようにしましょう。

3-2.落雷や停電による影響

HDDは、急な動作の停止をもっとも嫌います。気をつけたいのが停電、落雷で、停電によって電源が落ちてしまうとヘッドがディスクにたたきつけられるため、劣化が進む原因になってしまいます。

また、落雷にも要注意です。周辺に雷が落ち、電線から電源コードを伝わってPCに強い電圧がくわわると、HDDが急停止し、ディスク部分が急激に傷つけられてしまう可能性があります。

急な停電にそなえてバッテリー電源を用意しておく、雷が鳴りはじめたら念のために電源を切る、などの対策が有効です。

3-3.外からの衝撃

PCを落とすと壊れやすくなるのは、一般的な感覚でも理解しやすいのではないでしょうか。

PCの電源が入っていない状態ではHDDのヘッドとディスクが離れた状態になっています。

PC本体に物理的な衝撃がくわわると、そのたびにヘッドがディスクにうちつけられるかたちになり、ヘッドもディスクも傷ついてしまいます。

「PCを落とすと壊れてしまう」というのはこのような理屈からであり、たった一度の衝撃で完全に壊れてしまう可能性もゼロではありません

もちろん、駆動中に落としたり、衝撃を与えたりするのもNG。HDDやCPUを守るうえでも、PCはやさしく扱ってあげましょう。

3-4.1日に何度も電源を入れる

PCに慣れていない初心者ほど、「機械は電源を入れっぱなしだとよくない」という考えからこまめにオン・オフを繰り返してしまうものです。

しかしながら、メーカーのベンチマークテストでも、HDDの寿命を決めるのは駆動時間ではなく起動回数、という結論が出ています

つまり、PCを長い時間オンにしているよりも、こまめに電源を入れたり切ったりするほうがHDDにとっては負担となり、寿命を縮める原因になるのです。

消費電力を節約したいならスリープモードを活用し、電源をオフにするのは作業がすべて終了したときだけ、という風に決めておいた方がHDDの寿命も延びます。

4.寿命がきているHDDを使いつづけるデメリット

HDDを使い続けていいか悩んでいる女性

もったいないから、買い替えるのが面倒くさいからという理由で劣化したHDDをそのまま使いつづけていると、どのようなトラブルが考えられるのでしょうか。

4-1.動作が遅くなり作業効率に影響する

HDDが劣化するとまず、読み書き速度に影響が出てきます。読み書き速度というと、たんにデータを記録したり呼び出したりするだけ、と思われるかもしれませんが、HDDはけっこう働き者で、PCの電源を入れている間はいろいろな仕事をしてくれています。

PCを起動しても、HDDが正常に回転しなければOSを呼び出すことができませんし、シャットダウンすることさえできません。

読み書き速度が低下するということは、作業効率も下がってしまうということです。軽いファイルを呼び出すだけでも5分以上かかったり、急に画面がクラッシュしてしまったりするようならHDDが劣化している可能性があります。

この状態のHDDを無理やり使いつづけているとさらに余計な負荷がかかり、本格的な故障にもつながってしまいますので、「最近、どうも動作が遅くなってきたな」と感じたら早い段階で修理に出すか、買い替えを検討しましょう。

4-2.データが消失してしまう

HDDはトラックのひとつひとつにデータを記録し、ヘッドと呼ばれる部分で必要に応じてプログラムやデータを呼び出す、という構造になっています。

HDDの劣化が進み、表面がすり減るとデータが紛失しやすくなり、大切なデータが消えてしまう、ということにもなりかねません。

一般的に、HDDの寿命は平均で3年から4年とされていますので、万一のトラブルにそなえて普段からこまめにデータのバックアップを取っておき、リスクをおさえる工夫をしましょう。

5.HDDの寿命を伸ばす5つのポイント

パソコン内部パーツの交換

基本的な注意点をきちんと守ることで、HDDの寿命を数年単位で延ばせる可能性があります。PC初心者にお伝えしたい、PC本体とHDDを守るためのポイントについて掘り下げていきましょう。

5-1.丈夫で長持ちするHDDを選ぶ

HDDが物理的な衝撃に弱いというのは、これまで見てきた通りです。PCを持ち運ぶ機会が多い場合、ある程度の衝撃がくわわるのはやむを得ませんが、それが積み重なるとやはり劣化や故障の原因になってしまいます。

HDDの耐久性は型番やメーカーによって異なりますので、最初から頑丈なHDDを選ぶことでPC本体も壊れにくくなると考えられます。

HDDの耐久性については初心者では少々わかりにくいかもしれませんが、メーカーや家電量販店のスタッフに問い合わせることである程度の目安を教えてもらうことができます。

ただ、「頑丈だから壊れない」とは必ずしも言えませんので、頑丈という情報だけで安心しないようにしましょう。

5-2.発熱しないように配慮する

HDDやCPUが熱に弱いというのも、PCを使ううえでの常識です。機械なので一定程度の発熱は織り込み済みなのですが、それでも、余計な熱が内部にこもったりすると劣化や故障の要因になってしまいます。

冷却フィルタやファンなどの性能を向上させたり、室温を一定に保ったりするのも有効な熱対策になります。

さらに、そもそも発熱しない対策も重要で、直射日光をさけた風通しの良い環境でPCを使用するだけでもかなり寿命を延ばすことができます。

5-3.電源オフは画面上でおこなう

HDDを大切に扱うのなら、PCの強制終了は絶対にNGです。強制終了をするとHDDの内部ではディスクとヘッドが強くこすれ合ってしまい、ディスク表面が傷つけられてしまいます。

強制終了はデータの紛失やクラッシュにもつながりますので、電源をオフにするときは必ず画面上で操作し、メニューのシャットダウンからオフにするようにしましょう。

5-4.ホコリを溜めないように定期的に掃除をする

パソコンの前で指を立てる男性

寿命がまだきていないのにPCの動作が不安定になるようなら、ほこりが原因かもしれません。

HDDそのものは厳重に守られているのでほこりはあまり溜まらないのですが、冷却用の通気口などにほこりが溜まってしまうと余計な熱がこもりやすくなり、発熱によって故障しやすくなってしまいます。

PCを購入した時点からこまめに掃除をし、通気口などにほこりが溜まらないようにすることでHDDを守ることにもつながります。

5-5.おかしいなと思ったら早めに相談する

PCやHDDの故障の原因は、初心者ではなかなかわかりにくいものです。通気口をこまめに掃除しても、衝撃や停電に気をつけていても動作が不安定になるようなら、できるだけ早い段階でプロに相談してみましょう。

基本的にはメーカーに問い合わせるのがいちばんですが、家電量販店のスタッフや修理専門店などでも相談を受け付けており、電話をかけることでトラブルの解決につながることがあります。

相談だけなら無料のところも少なくありませんので、少しでもおかしいな、と思ったら何でも問い合わせてみましょう。

HDDの交換時にはデータのバックアップやデータ移行が必須です。ドクター・ホームネットにHDD換装を依頼することができます。詳しくはこちら

快適にパソコンを使うためにHDDの寿命を知っておこう

HDDには内蔵HDDと外付けHDDの2つの種類があり、平均寿命は内蔵型で約4年、外付けタイプで約3年となっています。HDDは衝撃と熱に弱く、特にディスク部分が強くこすれ合うと故障や劣化の原因になってしまいますので、強い衝撃をさけ、適度に本体を冷却することで寿命をより延長することができます初心者ではわかりにくい故障原因も多いため、少しでも異常を感じたら早い段階でプロに相談してみましょう。

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