「USBメモリをフォーマットしますか」とエラーが!原因とその対処法とは?

小型で軽量なUSBメモリは、手軽にデータの受け渡しや持ち運びができる便利なツールです。パソコンのUSBポートに差し込むだけで使える手軽さも魅力ですが、「ポートに挿したとたんにエラーが出てしまい、対処に困った」というケースが発生することがあります。この記事では、USBメモリのエラーが何を意味しているのかを解説しつつ、エラーの対処方法についても紹介していきます。

1.USBメモリをフォーマットするってどういうこと?

「フォーマット(format)」という単語を見たり聞いたりしたことのある人は多いのではないでしょうか。まずは、USBメモリをフォーマットするとはどういうことなのかを解説します。

1-1.フォーマットとは?

パソコン用語でのフォーマットとは「初期化」を意味します。初期化とは、「機器を工場から出荷したときの状態に戻すこと」です。ユーザーが手に取る前のまっさらな状態になるため、フォーマットすれば内部に保存してあるデータはすべて消えてしまいます。もしも「内部のデータをすべて消去して空き容量を確保したい」というときには、フォーマットするのがもっとも手っ取り早いともいえるでしょう。しかしここで、「フォーマットと保存データの消去はどう違うのか」と疑問に思う人がいるかもしれません。

フォーマットとは、単純にデータを消すために行うわけではなく、USBメモリをはじめとする記憶媒体にファイルシステムを適用し、記憶媒体を使うパソコン向けに再構築するのが目的です。USBメモリなどの記憶媒体は、それ単体では使えません。パソコンなどの機器に接続させることで初めて「データを保存する」という役目を果たします。フォーマットとは、シンプルにいえばパソコンの仕様に合わせてUSBメモリを使えるようにする作業だといえるでしょう。

そもそもフォーマットは書類の書式や仕様といった意味を持つ単語で、「決まった形式に当てはめる」という意味から、USBメモリをはじめとする記憶媒体に対しても使われています。2000年代前半まで広く使われていたフロッピーディスクは、使う前にユーザーがフォーマットするのが一般的でした。古くからのパソコンユーザーにとっては、フォーマットとはごく身近な作業だったわけです。一方で、USBメモリやSDカードなどは、ほとんどの場合すでにフォーマットされている状態で販売されています。

1-2.ファイルシステムとは?

フォーマットとはファイルシステムを適用する作業のことですが、それではこの「ファイルシステム」とは一体どういったものなのでしょうか。USBメモリなどの記憶媒体は、第一にデータを保存することを目的としています。ファイルシステムとは、データをファイルとして管理するために必要な機能のことです。ファイルシステムの働きによって、「パソコンからUSBメモリにファイルをコピーする」などの作業ができる、というわけです。そのため、USBメモリのみならずSDカードやHDD(ハードディスクドライブ)など、あらゆる記憶媒体に入っています。

また、ファイルシステムはいくつか種類があり、WindowsやMacといったOS(オペレーティングシステム)の種類やバージョンごとに対応するものが異なります。「Mac OSでフォーマットしたUSBメモリがWindowsのパソコンで使えない」といったことは、ファイルシステムの違いから起こる現象です。そのほかにも、テレビ番組を録画するレコーダーにつなげて使っていた外付けHDDをパソコンで使うには、一度フォーマットしなくてはなりません。これも、レコーダーとパソコンではファイルシステムが異なっているから、というのが理由です。

しかし、市販されているUSBメモリなどはすでにフォーマット済みで、パッケージから出してすぐにWindowsでもMac OSでも使えるようになっています。「ファイルシステムはOSごとに異なるのに、なぜどちらでも使えるのか」と疑問に思う人もいることでしょう。これは、市販のUSBメモリなどはWindowsでもMac OSでも使えるファイルシステムでフォーマットされているためです。

2.USBメモリをフォーマットしますか?と出た時の原因と対処法

それまで異常なく使えていたのに、突然「USBメモリをフォーマットしますか?」という表示が出てきたときは、何らかのエラーが発生しているおそれがあります。この時点でフォーマットを承諾してしまうと、内部データの消去が避けられません。ここでは、USBメモリを使っていて実際にエラーが出てしまったときの対処方法について紹介します。

2-1.USBメモリの不具合(論理障害)

エラーの原因として考えられるのが「論理障害」です。「ソフトウェア障害」ともいいます。この場合、USBメモリ内部のファイルが破損している、ウイルスによってデータが破壊されているなどの原因が考えられます。パソコンに挿したUSBメモリは、「ハードウェアの安全な取り外し」のコマンドから取り外すことが推奨されていますが、それを無視して無理やり抜いたときに発生しやすい不具合です。特にファイルの書き込み中に抜いてしまうと、高い確率でデータが破損します。

この場合、パソコン上で不良セクタを修復すると直ることがあるので、作業が可能であれば試してみるといいでしょう。また、論理障害は、「USBの差し込み口が折れた」などの物理的な破損とは異なるため、フォーマットすることでUSBメモリそのものを再度使えるようにすることは可能です。ただし内部のデータは消えてしまいます。また、USBメモリもほかの機器と同じく、使っているうちに劣化します。書き込み回数にも限界がありますので、購入から年月が経っているものや日ごろから繰り返し使っているものは、動作しなくなる前に買い換えたほうがいいでしょう。

2-2.USBポートの不具合

パソコン側のUSBポート(USBの差し込み口)に不具合がある可能性もあります。きちんと奥まで差し込まれていないだけのこともありますので、まず一度取り外して差し直したり、別のUSBポートを試したりしてみましょう。また、差し込み口にたまったホコリなどのせいで接触不良を起こしている可能性もあります。USBの差し込み口は形状からホコリがたまりやすく、知らないうちに汚れていることが多いパーツです。この場合はエアダスターや綿棒などで掃除をすると改善することがあります。

パソコン側のUSBポート(USBの差し込み口)に不具合がある可能性もあります。きちんと奥まで差し込まれていないだけのこともありますので、まず一度取り外して差し直したり、別のUSBポートを試したりしてみましょう。また、差し込み口にたまったホコリなどのせいで接触不良を起こしている可能性もあります。USBの差し込み口は形状からホコリがたまりやすく、知らないうちに汚れていることが多いパーツです。この場合はエアダスターや綿棒などで掃除をすると改善することがあります。

2-3.ディスク容量に対してデータを保存しすぎている

USBデータに大量のデータを保存していると、負担がかかってトラブルの原因となる可能性があります。最大容量のおよそ80%を超えてデータを保存すると、不具合が起きやすくなるといわれています。しかし、常にエラーが出てしまう状態では内部のデータを整理できません。「使えてはいるが、ときどきエラーが出る」といった不安定なときに、不要なファイルを削除してみるといいでしょう。

2-4.パソコンの不具合

USBメモリではなく、パソコン本体に問題があることも考えられます。この場合は、一度パソコンをシャットダウンしてしばらく放置してから電源を入れ直すなどの手順を踏むと解決することがあります。また、USBハブを経由している場合は、一度ハブを外してパソコン本体のUSBポートに挿してみるといいでしょう。「何度再起動してもエラーが出るが、別のパソコンに挿したら正常に動いた」というときは、パソコン側に不具合が起きている可能性が濃厚です。

3.それでも直らない場合は?

これまでに紹介した方法を試してもエラーが出続けるときは、内部データの吸い出しを優先させたほうがいいでしょう。「フォーマットしますか?」の画面で「いいえ」を選択し、ファイル復旧ソフトを使って復旧を試みます。ファイル復旧ソフトには、無料で使えるフリーソフトから有料のものまで、さまざまな種類があります。どちらでも復旧そのものは可能ですが、復旧率や処理にかかる時間は異なりますので、口コミや実際使った人の感想を参考に選ぶといいでしょう。

また、うっかりフォーマットしてしまったときでもあきらめてはいけません。フォーマットしただけであれば、データを吸い出せる可能性は残っています。この場合は、ファイルの痕跡を辿れる高性能なソフトを使うといいでしょう。ただし、フォーマットしたあとに新たにファイルを書き込んでしまった場合は、復旧が難しくなります。自分の手に負えないと感じたときは、専門の業者に相談してみるのもひとつの方法です。

4.データのバックアップをとっておこう

USBメモリにエラーが起こっても、データを救い出せる可能性はあります。大切なデータをあきらめる前に、これまでに紹介した方法を試みてみましょう。しかし、どれだけ高性能な復旧ソフトを使っても、専門業者に依頼しても、100%復旧できるという保証はありません。精密機器である以上、ささいなことからデータが消失してしまうことは十分に考えられます。こういったデータ消失のリスクを回避するためには、バックアップをとっておくことが何よりも重要です。

USBメモリにエラーが起こっても、データを救い出せる可能性はあります。大切なデータをあきらめる前に、これまでに紹介した方法を試みてみましょう。しかし、どれだけ高性能な復旧ソフトを使っても、専門業者に依頼しても、100%復旧できるという保証はありません。精密機器である以上、ささいなことからデータが消失してしまうことは十分に考えられます。こういったデータ消失のリスクを回避するためには、バックアップをとっておくことが何よりも重要です。

USBメモリは接続しっぱなしのHDDとは違い、抜き差しを繰り返す機器です。そのぶん接触部分に問題が起きたり、ファイルが破損したりする可能性が高くなってしまいます。また、小型で携帯性が高いため、持ち運んだり移動させたりする機会も多いでしょう。故障のほか、携帯しているうちに紛失してしまうリスクもあります。大切なデータをUSBメモリだけに保存することはやめ、日ごろからHDDやオンラインストレージにバックアップをとるようにしておきましょう。

5.USBをフォーマットするには

内部のデータのバックアップがすでにとってあるなど、USBメモリ内のデータを抜き出す必要がなければ、エラーを解消するためにフォーマットを行います。ここでは、Windowsでフォーマットする手順について説明していきます。フォーマットすること自体は初心者でも難しくありません。まずはフォーマットするUSBメモリをパソコンのUSBポートに挿します。そのうえでスタートメニューから開ける「Windows システム ツール」の中の「PC」をクリックし、一覧にUSBメモリが表示されているのを確認しましょう。そのうえでUSBメモリのアイコンを右クリックし「フォーマット」を選択します。フォーマットウィンドウに表示される項目については、項目ごとに詳しく解説していきます。

5-1.ボリュームラベル

「ボリュームラベル」とは、その記憶媒体の名前です。変更する必要がなければ、そのままで問題ありません。「会社用」など、好きな名前をつけたいときにだけ入力しましょう。ただし、使える文字の種類や文字数はファイルシステムによって異なります。フォーマットしたときに「このボリュームラベルは無効です」などの表示が出る場合は、ボリュームラベルの文字数が多すぎるか、使えない文字が入っているかのどちらかです。故障ではありませんので、あわてずに別の名前をつけるなどして対応しましょう。

5-2.ファイルシステム

ファイルシステムとはこの記事で紹介したとおり、記憶媒体の中にあるファイルを管理するためのシステムのことです。ここには「FAT32」「NTFS」「exFAT」など、ファイルシステムの名称が表示されますが、基本的に変更する必要はありません。規定のものをそのまま選択しておきましょう。ただし、ファイルシステムが「FAT32」の場合、1ファイルの容量は4GBまでという制限があり、単体で4GBを超えるファイルは保存できません。USBメモリに4GBを超えるファイルをコピーしたいときは、1ファイル当たりの容量に制限のない「NTFS」でフォーマットする必要があります。ちなみに、「FAT32」と「exFAT」はMac OSでも利用可能です。「NTFS」にすると、Mac OSで読み込むことはできますが書き込みができません。USBメモリを使ってWindowsとMac間でデータをやりとりするときは、気をつけておきましょう。

5-3.アロケーションユニットサイズ

アロケーションユニットサイズとは、保存のためにデータを分割する際に基準となるもっとも小さい単位のことです。この単位を小さく設定するほどデータ領域のムダを削減できますが、そのぶん分割回数が増えるため処理速度が犠牲になる可能性があります。この項目は、パソコンに詳しくないと最適な数値を導き出すのは困難です。そのため基本的に変更する必要はありません。

5-4.クイックフォーマット

クイックフォーマットは、選択するとフォーマットの処理時間を大幅に短縮できます。通常のフォーマットとの違いは、不良セクタをチェックするかしないかです。不良セクタとはデータの読み出しや書き込みができない部分のことです。通常の使い方をするぶんには、不良セクタのチェックをしないクイックフォーマットで十分でしょう。ただ、厳密にフォーマットを行いたいときや、あきらかに不良セクタがある記憶媒体をフォーマットするときは、通常のフォーマットを選択しましょう。

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