ハードディスクの交換!OSの再インストール方法

データの容量が限界になってしまったり、ハードディスクが壊れてしまったりしたときはハードディスクの交換を検討したいところです。しかし、パソコンに詳しくない人からすると具体的にどのようにすればよいのか、わからないかもしれません。本記事ではハードディスクを交換する理由とメリット、交換後にあるOSの再インストール方法などを説明します。

1.なぜハードディスクを交換するの?2つの理由

ここではハードディスクを交換しなくてはならない理由について解説します。

1-1.ハードディスクは消耗品なので寿命がある

ハードディスクには、ディスクをスムーズに回転させる役割を担う「ライナー」という潤滑剤がついています。この潤滑剤が十分な状態であれば、ハードディスクは壊れにくいでしょう。しかし、ライナーがすり減っていくと、ハードディスクのヘッドが磁気の面と接触しやすくなり、故障へ繋がりやすくなります。ハードディスクの寿命のカギを握るのは、ライナーという潤滑剤であることを覚えておいてください。

ハードディスクの寿命は、だいたい1万時間ぐらいといわれています。つまり、1日8時間使用するパソコンであれば、3~4年ぐらいで寿命を迎える計算です。パソコンのメーカー保証期間で3~4年が多いのは、ハードディスクの寿命を想定していると考えられます。

ハードディスクの寿命は種類によっても変わってきます。近年主流のSSDであれば寿命が長い傾向にありますので、5~10年は持つでしょう。SSDはハードディスクよりも読み書きの速度が早く、その構造上、衝撃にも強いです。ただし、データの書き換えを過剰に実行するとフラッシュメモリがパンクするリスクがあります。データの復旧に関しても、ハードディスクよりも難しいので、SSDがよいのかハードディスクがよいのかは、一概にはいえないでしょう。容量単価もSSDのほうが高いです。

ハードディスクを長持ちさせたいのであれば、パソコンを使用しないときはこまめに電源を切るようにしましょう。1日中、パソコンの電源を付けっぱなしにしていると、ハードディスクは1年持たずに駄目になることもあります。逆に、1日1時間程度しか使わないパソコンのハードディスクは10年を超えても使い続けられるはずです。ハードディスクの寿命は使用時間に依存する面が大きいですが、パソコンの構造とも関連性があります。熱を持ちやすい構造をしているパソコンに内蔵されたハードディスクは、通常よりも壊れやすいでしょう。

ハードディスクの寿命はだいたい1万時間、という話をしましたが、これは一般的な性能を持っている場合です。メーカーによっては粗悪品もあります。ハードディスクはものによって良し悪しがだいぶ変わってくるため、安定した大手メーカーの製品をできるだけ選ぶようにしてください。見知らぬメーカーのハードディスクが格安で手に入ったとしても、すぐに壊れてしまえば、結局損をすることになりかねません。

1-2.ハードディスクが寿命を迎えるとどうなるか

ハードディスクの寿命が近くなると、パソコンの起動が遅くなったり、読み込みや書き込みの速度が遅くなったりします。パソコンが異常に熱くなったり、突然フリーズしたりしたときも要注意といえるでしょう。以前は聞こえなかった異音が鳴りだした場合も、ハードディスクが故障する前兆かもしれません。症状が末期になると、パソコンがまったく起動しなくなるケースもあるでしょう。ハードディスクが壊れてしまうと、データの欠損や消失が起きる可能性があります。データが消えてしまったとしても、修理の専門業者に依頼すれば復旧できるかもしれませんが、それは状態次第です。ハードディスクの壊れ方によっては、データが戻ってくる保証はありません。

ハードディスクの寿命は専用のソフトなどを利用し、ハードディスクの動作スピードやエラーの発生率を調べることである程度わかります。調子が本格的に悪くなる前に、定期的に調べておくとよいです。寿命を確認するツールはいろいろとありますが、無料ツールなら「Crystal Disk Info」が使いやすいでしょう。寿命の兆候が出ていたら、データに問題が発生する前に、ハードディスクの交換を検討してください。

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2.ハードディスクの交換時の注意点

ここではハードディスクの交換をする際に、注意すべきポイントについて説明します。

2-1.新しく購入するハードディスクの性能は?

ハードディスクを新しく購入する際には、回転数を考慮するようにしましょう。ハードディスクの回転数は7200rpmと5400rpmの2パターンが存在します。rpmとは1分間あたりの回転数を示す単位です。7200rpmは回転速度が高速なぶん、処理速度も高速です。しかし、価格が高い傾向があり、消費電量も大きくなるでしょう。回転時の音も、5400rpmより少しうるさいかもしれません。5400rpmは処理速度が7200rpmよりも劣るものの、大容量でも安く購入ができて、消費電力も比較的小さいのが特徴です。

7200rpmと5400rpm、どちらを使うかは用途によって変わってきます。例えば、起動ディスクとして使用するなら7200rpmのほうが適しているでしょう。起動ディスクとはWindowsでいうとOSが入っているCドライブが該当します。パソコンは起動時に、大量のデータを読み込むため、処理速度が遅いとなかなか立ち上がれません。起動・終了は一般的には日々行う操作なので、7200rpmを使用して、できるだけ短時間で終わらせたいところです。

ただ、処理速度をより求めるのであれば、7200rpmのハードディスクよりも、SSDのほうが優れています。SSDはハードディスクよりも遥かに速い処理スピードを持っていることを知っておいてください。SSDは容量単価がハードディスクよりも高額ですが、起動ディスクに使用する場合はそこまで大きな容量が必要ありません。500GB程度であれば、相当にお手軽な値段でSSDを購入できるでしょう。

ディスクをデータ保存として使う際には、速度よりも容量が大切です。7200rpmやSSDで大量データが保存できるものを用意しようとすると、高くついてしまいます。5400rpmであれば容量単価が安いため、大量データのものでも購入しやすいです。しかし、動画など、重たいデータを複数処理する機会が多い人はデータ保存用のディスクであっても、速度がそれなりに必要となるでしょう。かといって、データ保存用にSSDや7200rpmを買うのは勿体ないから5400rpmで、と思う人はせめてSATAのスピードが6GB/sのものを用意してください。5400rpmのSATAスピードは6GB/sと3GB/sがあり、6GB/sのほうが高速です。

ちなみに、テレビの録画で外付けハードディスクなどを利用するケースでは5400rpmで事足りることが多いです。送られてくる映像データを処理できる速度さえあれば、書込み遅延は起きません。アバウトな数字ですが、地上波デジタル放送のデータ量は20Mbpsよりも小さいといわれています。それに対し、5400rpmのハードディスクの書き込み速度は約60Mbpsですので、十分でしょう。ただし、24時間対応となるとテレビからのUSB給電では電力不足になる可能性があるので、外部から直接給電できるACアダプタータイプの外付けハードディスクを用意したほうがよいです。

HDDの内部

2-2.ハードディスクの交換方法

ハードディスクの交換をするためには、パソコンを分解しなくてはならないケースも多いです。パソコンに詳しくない人からすると、少しハードルが高い作業といえるでしょう。しかし、ハードディスクはパソコンのパーツのなかで交換がしやすい部類に入ります。付けたり外したりするのが前提の作りになっているので、慣れている人であれば、そこまで難しい作業ではありません。さらに、故障する頻度も高いため、自分で交換ができるようになっておけば、なにかと便利な場面が多いでしょう。

ハードディスクを取り換える前に、チェックをしておきたいポイントがいくつかあります。まず、ハードディスクのサイズです。ハードディスクは2.5インチと3.5インチに大きく分かれます。一般的には2.5インチがノートパソコン、3.5インチがデスクトップパソコンです。自分のパソコンに合ったサイズのハードディスクを用意してください。稀に1.8インチのハードディスクが使われている場合もあるので、新しいものを買う前に必ずサイズは確認するようにしましょう。

サイズだけでなく、接続規格にも注意です。接続規格も大きくわけると2パターンあり、IDE接続とSATA接続があります。IDEは旧規格の接続機器で2000年~2008年ぐらいまでは主流でした。SATAは新規格となっており、2008年からよく使われるようになっています。IDEとSATAの違いは見た目で判断できますが、自信がない人はフリーソフトを使って判断する手段もあるでしょう。コネクタの規格が違うと取り付け自体ができないため、間違わないように確認してください。

ハードディスクを交換する際には、ある程度パソコンをバラバラにする必要があります。特にノートパソコンの場合は各種パーツや内蔵ハードディスクがネジで固定されていますので、プラスドライバーが必須です。このドライバーにも規格があるため、あらかじめネジの形状は確認しておきましょう。ネジ穴があっていないドライバーを無理やり使うと、ネジ穴が破損してしまいます。

必要な機材をそろったら、いよいよハードディスクの交換に取り掛かります。最初にやるべきことは電源の遮断です。ACアダプターを抜き、バッテリを外してください。電源がついたまま作業をしてしまうと感電の恐れがありますし、それが原因でパソコンが壊れるケースもあります。スリープ状態は一見、パソコンが落ちているようにみえますので、電源の確認は怠らないようにしましょう。

デスクトップパソコンの場合はケースを開ければ、比較的すぐにハードディスクを取り外せることが多いでしょう。ノートパソコンはプラスドライバーなどを使用し、裏側の蓋を開けて、ハードディスクを取り出すことになります。取り付け方は機種によって違いがありますが、基本的には元と同じように、新しいハードディスクとコネクタを接続できれば問題ないはずです。分解時、取り付ける順番や部品の位置を忘れないようにしましょう。ハードディスクが取り付け終わったら、電源を投入してBIOS画面で認識しているかどうかを判断できます。

ほとんどのパソコンは自分でハードディスクの交換できますが、薄型のノートパソコンのなかには内蔵ハードディスクがマザーボードに直接接続されているタイプもあります。このような場合は、汎用品と交換ができないので諦めたほうが無難です。

HDDの接続端子

3.OSの再インストール

ハードディスクを交換後、無事に認識できたら、次はOSの再インストールをしなくてはなりません。OSの再インストール方法はいくつかありますので、自分に合った方法を試してみましょう。ここからはリカバリディスクとWindowsインストールディスクを使うアプローチを紹介します。

3-1.リカバリディスクを使ったインストール(初期化)

パソコンを購入時、リカバリディスクが付属品でついてきたり、オプションで別途つけられたりする場合があります。もし、リカバリディスクがあれば、これを利用してOSの再インストールをしてみましょう。まず、リカバリーディスクをパソコンにセットし起動しましょう。すると、いろいろと手順が指示されるので、その内容に従って操作していきます。内容はメーカーによって異なるため、心配な点があれば、ホームページのヘルプや取り扱い説明書を参考にするようにしてください。

「出荷状態に戻しますか?」といった旨のメッセージが表示されたら、「はい」ボタンを押下します。リカバリディスクは1枚だけでなく、複数枚の場合もあるため、画面を確認しながら順次入れ替えていきましょう。手順がすべて終われば、購入時と同じOSの状態になるはずです。初期化された状態のままだとパソコンのセキュリティが脆弱なので、インターネット接続設定を行い、Windows Updateなどを実行してください。この処理はしばらく時間がかることが多いです。その後、オフィスのインストール、ウイルス対策ソフトなどをいれれば、作業は完了です。

3-2.Windowsインストールディスクを使ったインストール

購入したパソコンがWindowsなのであれば、Windowsインストールディスクを使用してOSのインストールをするのも当然有りです。インストールディスクが入手できたら、パソコンに挿入し起動しましょう。リカバリディスクにも同じことがいえるのですが、この際、メディアを読めないときにはBIOSの設定で起動順をCD/DVDのドライブ優先に変更してください。

Windowsインストールの画面が表示されたら、手順に従い再インストールを行っていきます。各種ドライバーのインストールが終了後、インターネット接続を実施し、Windowsのライセンス認証をしてください。その後にWindows Updateやウイルス対策ソフトなどを入れる点はリカバリディスクのときと同じです。

ハードディスク交換後に行う事はたくさんある

ハードディスクの交換をしたあとは、OSの再インストールやWindows Updateなど、やるべきことがたくさんあります。また、必要なツールのインストール、過去データの移行などはバックアップデータがなければ作業が困難になりがちです。ハードディスクが壊れる前にバックアップデータを取得しておくなど、日ごろからメンテナンスに注意しておきましょう。

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