ThinkPadが熱い!熱暴走の原因・対処法を紹介します!

ThinkPadが熱い!熱暴走の原因・対処法を紹介します!

ThinkPadを使っているうちに本体が熱くなり、急に電源が落ちたり、画面がフリーズしたりするといった現象に悩まされていないでしょうか。そんなときは熱による誤作動、いわゆる「熱暴走」が起きている可能性があります。内部の導線が熱を持つと、焦げて発火する恐れもあり非常に危険です。この記事では、熱暴走の症状が出るときの原因や対処方法、自力では手に負えない場合の修理会社の選び方について解説します。

1.熱暴走とは

「機械を動かすと熱くなる」というのは、多くの人が日常生活の中で経験したことのある現象でしょう。パソコンのみならずスマホやゲーム機、DVDやブルーレイのレコーダーなど、電気で動く機械に通電させると多かれ少なかれ熱を持ちます。しかし、熱くなりすぎると不具合を起こすことがあり、これを「熱暴走」と呼びます。特に、内部に多くの精密なパーツが組み込まれているパソコンは熱暴走が発生しやすく、十分に注意しなくてはなりません。熱暴走が起こると、「突然シャットダウンする」「フリーズする」「勝手に再起動する」といった致命的なエラーが出ます。

電気で動く機械が熱を持つのは、電気を流す(通電させる)ことによって電子の摩擦が起きるためです。パソコンに必要不可欠な集積回路は、限られた面積の中にさまざまな回路が組み込まれているため、特に熱を持ちやすい性質があります。そのため、表面積を広くして放熱させるヒートシンクや、空気の流れによって熱を冷ますファンを組み込んで、冷却効果を高めています。しかし、何らかの理由で放熱がうまくいかないと内部の温度がどんどん上昇してしまい、熱暴走に至るというわけです。

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2.熱暴走の原因

冷却ファン

熱暴走はヒートシンクやファンによる放熱がうまくいかないと起こります。ここでは、放熱が妨げられる原因について解説します。

2-1.内部の部品の発熱

熱暴走の直接的な原因は、パソコン内部の部品が熱くなることです。パソコンはほかの機器と比べると内部でやりとりするデータの量が格段に多く、多くの電力を消費します。データのやりとりによって電子の摩擦が起こるとそれが熱となり、その量が放熱性能を上回ってしまうと熱暴走が発生するというわけです。パソコンパーツの中でも特に熱を持ちやすいのがパソコンの頭脳であるCPUで、CPUの温度をチェックするツールも存在します。そのほか、データを読み書きするHDD(ハードディスクドライブ)、バッテリ、冷却用のファンも熱を持ちやすいパーツだといえるでしょう。ファンは放熱のために組み込まれている部品ですが、モーターで回転しているため、それ自体が熱暴走の原因となっていることもあります。

2-2.ほこりや汚れ

パソコンには、冷却ファンが回転して熱を排出するための吸排気口があります。そこが塞がっていると放熱がうまくいきません。意図的に塞いでいるつもりがなくても、使い続けている間にほこりや汚れがついてしまい、吸排気口が狭くなったり覆われてしまったりすることがあります。そうなると必然的に空気の流れが悪くなり、排熱性能が落ちてパソコン内部の温度が上がり続けてしまうというわけです。また、ファンそのものにほこりが付着すると、空気抵抗によって回転スピードが落ちてしまいます。ファンは扇風機のようなものですので、回転数が落ちればそのぶん効率も落ち、排熱性能も下がってしまいます。

2-3.部屋の室温

パソコンの内部から発生する熱ばかりではなく、周囲の気温も熱暴走の原因となります。パソコンには正常な動作に適した推奨温度があり、取扱説明書や製品仕様書に記載されています。数値は機器によってばらつきがありますが、一般的には5度から35度程度です。周囲が暑すぎたり、反対に寒すぎたりすることが誤作動の原因になるというわけです。使う前に動作推奨環境を確認しておくといいでしょう。基本的に、人間が快適に過ごせる気温であればパソコンも快適に動きます。

周囲の気温は、空調の効いた室内で使うときは、さほど意識する必要はありません。しかし、ノートパソコンを屋外で使う場合などは気にしたほうがいいでしょう。夏場の車内など、温度が上がりやすい場所で使う際も要注意です。また、屋内でもヒーターやストーブの温風が直接当たるような場所で使うのは避けます。思わぬ場所が高温になることもあるため、うっかり気温の高い場所に放置するようなことがないよう、日ごろから気をつけておくといいでしょう。

3.熱暴走の対処にしてはいけないこと

熱暴走の症状が出たときには、早急にパソコン本体の熱を冷まし、原因を取り除く必要があります。しかし対処方法を間違うと、重大な故障にもつながりかねません。絶対にしてはいけない対処方法の1つめは「パソコンを直接氷などで冷やすこと」です。氷で冷却すると、パソコン内部で結露が発生してしまうことがあります。結露によって精密部品が濡れると本格的に故障してしまうため、絶対にやめましょう。また、氷を入れた容器やビニール袋の外側についた水滴がかかってしまうリスクもあり大変危険です。同様に、冷蔵庫の中に入れて冷やすのも結露の原因となりますのでしてはいけません。

やってはいけない対処の2つめは、「知識や技術がない状態で分解して掃除や修理をすること」です。パソコンのパーツはそれぞれが精密機器であり、小さな部品ひとつ欠けても致命的な故障につながる可能性があります。特にノートパソコンは内部が狭いぶん各パーツがすき間なく配置されており、構成が複雑です。知識がないまま分解すると元の状態に戻せなくなることもあり得るでしょう。パーツを壊したり、適当に配置したりすれば動かなくなってしまうことも考えられます。ほこりを掃除するためとはいえ、十分な知識のないままに分解すすることは高いリスクをともなう行為です。

4.熱暴走の対処法

これまで熱暴走が起きる原因や、起きてしまったあとの対処方法について紹介してきました。しかし、できることならばそもそも熱暴走を起こさせないようにするのがよりよい使い方だといえるでしょう。ここでは、熱暴走を防ぐ工夫などをご紹介していきます。

4-1.パソコンの設定を変える

熱暴走防止のための対策に、「パソコンの設定を変えてわざと性能を抑え、熱くなりにくくする」という方法があります。パソコンに内部を冷やす機能が備わっているにもかかわらず熱暴走が起きるのは、CPUの性能が冷却性能を上回っているからだともいえます。そのため自主的にCPUの働きを制限し、そもそも高熱を持たないようにして熱暴走を防ぐというわけです。Windowsでは電源プランを「省電力」にするとパソコンの性能が制限され、熱くなりにくくなります。消費電力が下がればそれだけ熱を持ちにくくなるため、画面の明るさを調節するなど、こまかい設定も見直してみましょう。

また、パソコンのCPUは負荷がかかればかかるほど熱を持つようになります。3Dゲームをプレイする、動画を編集するといった負荷の高い使い方を長時間にわたって続ければ、それだけ熱暴走が発生しやすくなるでしょう。アプリケーションをいくつも同時に立ち上げたり、常にバックグラウンドでプログラムを動かしたりすることも負荷のかかる行為です。使っていないアプリケーションは閉じておく、高負荷なソフトウェアは長時間使用しないなど、使い方も工夫するといいでしょう。

4-2.設置場所を変える

空調設備

熱暴走を防ぐには、パソコンの排熱を妨げないようにすることも重要です。パソコンの吸排気口をふさいでしまうと内部の熱が外へ出ていかなくなってしまうため、壁などに密着させた状態で使っているのであれば設置場所を変えたほうがいいでしょう。目安として10cm程度は離しておくと安全です。壁がない場所でも、何気なく置いたものが吸排気口をふさいでしまうこともあるため、日ごろから気をつけておきましょう。

また、日の当たる南側など、暑くなりやすい部屋ではそのぶん熱暴走を引き起こす可能性が高くなります。空調を効かせたり、日当たりの影響を受けにくい部屋に移動させたりしましょう。直射日光が当たる窓際で使い続けるのも危険です。冬場はヒーターやストーブといった暖房器具の温風にも気をつけます。加えてACアダプターやコンセント、コード類など、熱を持ちやすいものはなるべく遠ざけておきましょう。

4-3.パソコン用の冷却アイテムを買う

「パソコンの性能はなるべく落としたくないけれど、熱暴走は防ぎたい」といった場合は、市販されている冷却用のグッズを使うという方法もあります。ノートパソコンの熱対策グッズには、パソコン本体を乗せて使えるファンつきの冷却パッドや、吸排気口に取りつける吸引式冷却ファン、卓上ファンなどがラインナップされています。ノートパソコンには冷却グッズが必須だと考える人も多く、性能や価格、サイズ、デザインなどもさまざまです。自分の使い方や使う場所に合ったものを選ぶといいでしょう。

パソコン本体を乗せて使うタイプのファンつき冷却パッドは、パッド内にファンが組み込まれており、ノートパソコンの底面にこもる熱を逃がす効果があります。キーボード部分を傾斜できるものもあり、単純なパソコン台としても使用可能です。ただしパソコン本体と同程度の大きさがあるため、持ち運ぶとなるとややかさばるかもしれません。吸排気口に取りつける吸引式冷却ファンは、パソコン内部の熱を吸引して冷却するタイプのグッズです。冷却パッドよりもコンパクトで、使う場所を選びません。しかし、ノートパソコンのサイズや吸排気口の形状によっては取り付けが難しい場合もあるため、購入前に確認しておくといいでしょう。

卓上ファンはパソコン専用のもののみならず、オフィスや外出先で手軽に使えるものが広く売られています。すでに持っているのであれば、一度ノートパソコンに風が当たるように設置して効果をチェックしてみるといいでしょう。スタンドやスペーサーを使い、ノートパソコンの底面と机の間にすき間を作ると、より冷却効率がアップします。このように、専用グッズを導入してエアフロー(空気の流れ)を整えれば、熱暴走を防ぎながらパソコンを使うことが可能です。

5.どうしても直らない場合は修理を依頼しよう

修理の依頼をする女性

掃除したり冷却グッズを使ったりしても効果がなく、繰り返し熱暴走が起きてしまう場合は、修理業者に修理を依頼しましょう。

5-1.修理した方が良い場合

保証期間内であれば無償で修理してもらえるためメーカーに依頼すべきですが、保証期間が切れているとメーカーでも有償修理となってしまいます。メーカー修理が高いと感じるのであれば、パソコン修理業者の利用を検討してみるといいでしょう。そのほうが費用的に安く済む場合もあります。また、パーツの交換が必要な修理の場合、メーカーでパーツの保管期限を過ぎてしまっていると修理を断られることもあります。そんなときでも、修理業者がパーツを持っていれば修理を受け付けてもらえることがあるため、諦めず問い合わせてみるといいでしょう。

修理のためにパソコンを宅配でやりとりしたり預けたりするのに抵抗がある人は、修理業者の出張修理を利用するという方法があります。出張修理だと目の前で修理を行ってもらえるため、パスワード入力画面などでは自分で操作することが可能です。業者にパスワードなどを伝える必要がなく、安心して修理を任せられるでしょう。出張修理の対応地域は業者によって異なるため、依頼したいときは、パソコンのある場所が対応地域内かどうかも確認しておきます。

5-2.修理会社の選び方

パソコン修理業者のサービス内容はさまざまで、中には技術力の低い業者なども存在します。最悪の場合、「修理に出したら壊れて戻ってきた」「不具合が改善していないのに料金だけとられた」といったことになりかねません。悪質な業者に依頼して後悔しないよう、依頼前にきちんとしたサービスを提供している会社かどうかを見きわめて選びましょう。まず確認したいのは、実店舗や会社がきちんと存在しているかどうかです。依頼する前に、一度電話をかけてみるといいでしょう。このときにスタッフの対応の良し悪しもチェックしておきます。

また、修理代金が一律の業者も要注意です。パソコンの部品はどれも価格が千差万別で、修理や交換をするとなれば一律の料金で対応できるものではないからです。症状別に料金が設定されていることに加え、きちんと見積もりを出してくれる業者を選ぶべきでしょう。さらに、メーカーから修理を委託されている業者や、民間資格であるパソコン整備士を配置している会社は基本的に信用がおけます。どんな企業と取り引きしている会社なのかを事前に確認しておくといいでしょう。

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6.ThinkPadの熱暴走を防ごう

熱暴走を起こしたThinkPadをそのまま使い続けるのは危険です。放置すればパソコン自体の寿命も縮んでしまいかねません。熱による不具合が出るときは、今回紹介した対処法を試してみてください。それでも症状が改善されないのであれば、修理会社に依頼して直してもらいましょう。ドクター・ホームネットでは修理やトラブルの相談のほか、訪問サポートや修理も行っています。困ったときはお気軽に問い合わせてみてください。

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