HDDレコーダーからHDDデータを救出したい!おすすめの方法とは

テレビ番組を録画したり、家庭用ビデオカメラで撮影した映像を保存したりするのに便利なのがHDDレコーダーです。映像をたくさん保存しておけるぶん故障したときには失うデータが多く、個人でデータを救出できるのか、復旧を専門業者に依頼すべきなのか悩む人も多いのではないでしょうか。この記事では、HDDレコーダーからデータを救出するベストな方法について説明していきます。

1.レコーダーのHDDデータへアクセスできない原因

HDDレコーダーに保存したデータにアクセスできない原因は、大きく分けると「論理障害」と「物理障害」の2パターンがあります。それぞれどのような障害なのか、特徴を見ていきましょう。

1-1.論理障害

まず「論理障害」とは、HDD内部のデータに何らかの不具合が発生している状態のことです。データそのものが破損している、制御するためのプログラムが正常に動いていない、必要なファイルやデータがない、といったケースがあげられます。「必要なファイルをうっかり削除してしまった」など、人為的なミスから起こることも少なくありません。この場合はハードディスクそのものが破損しているわけではないため、データ復元ソフトなどを使えばデータを復旧できる可能性が高く、障害の度合いはそれほど深刻ではないといえるでしょう。

1-2.物理障害

次に「物理障害」とは、ハードディスクが物理的に壊れた状態のことを指します。外部からの衝撃でパーツが破損したり、経年劣化で壊れたりと原因はさまざまです。物理障害が発生すると、多くの場合は異音や異臭がしたり、本体が異常に熱くなったりといった症状が出ます。このような状態で放置して使い続ければ破損がひどくなるだけですので、すぐに電源コードを抜いて使用を中止しましょう。最悪の場合は発熱・発火して火事の原因ともなり得ます。物理障害が起こると、破損したパーツを交換するなどの修理が必要なため、個人で対応するのは難しいでしょう。

2.HDDレコーダーから救出できるデータの種類

故障したHDDレコーダーからデータを抜き出したいと考える人は少なくないでしょう。しかし、データには救出できるデータとできないデータとがあります。どんなデータなら救出できるのかを個別に詳しく見ていきます。

2-1.ビデオカメラなどからのデータは救出可能

壊れたHDDレコーダーから救出できるのは「家庭用ビデオカメラなどで撮影した、著作権法的に問題のないデータ」です。たとえば、個人で撮影した子どもの運動会の映像やペットの映像などのことです。レコーダーに内蔵されているハードディスクは、取り出してパソコンに接続したとしてもそのままではデータを取り出すことができません。しかし、ハードディスクそのものやファイル形式が特殊なものというわけではなく、データとして残っているのであれば救出できる可能性はあります。個人的に撮影したものは、著作権保護のための特別な処理がされていないため、適切な方法で復旧させれば手元に残すことが可能です。

2-2.テレビ番組や放送のデータは不可

救出できないのは、著作権が絡んでくる「テレビの放送を録画したデータ」などです。データ復旧業者に依頼しても、テレビの録画は復旧してもらえません。著作権法に抵触する行為だからです。地上デジタル放送やCS放送などのデータは、著作権保護・コピー制御のために暗号化されています。データを抜き出せたとしても再生できる状態で元の機器に戻すことはできず、加工して再生できるようにすることも法律に触れる行為となります。

3.個人での修理やデータ救出はハードルが高い

メーカーによって仕様が異なるHDDレコーダーからデータを救出するのは、場合によってはパソコンからのデータ救出よりもハードルが高く、かなり困難です。データ救出を個人で行うときにどういった点がネックになるのかを説明していきます。

3-1.内蔵ハードディスクの取り出しが必要

HDDレコーダーに保存されているデータを救出するには、内蔵されているハードディスクを取り出さなくてはいけません。一般的に、市販されているHDDレコーダーはハードディスクを取り出すことを想定していない構造のため、まずは本体を分解する必要があります。しかし、一度本体を分解してしまうと、保証期間中であってもメーカーの保証対象外になるというリスクがあります。確実にデータを救出できるとも限らず、最悪の場合はデータも機器本体も失うデメリットがあることを覚悟しておかなくてはならないでしょう。

分解する場合は、工具を使って静電気に注意しながら作業をします。電源を切り、ケーブル類やコンセントも抜いておきましょう。HDDレコーダー本体の構造やネジの位置などはメーカーや型番によって異なりますので、インターネットで情報を集めたり現物を観察したりするしかありません。機種によってはネジの位置がわかりづらい、カバーが外しにくいといったものもあります。分解するだけでも相応の知識と技術が求められるでしょう。

3-2.ハードディスクのフォーマット形式が異なる場合が多い

本体を分解してハードディスクを取り出したら、SATA-USB変換アダプタなどを使ってパソコンに接続させます。この時点で、パソコンや変換アダプタが手元にない場合はその用意から始めなくてはいけません。また、接続できたとしてもHDDレコーダーとパソコンではハードディスクのフォーマット形式が異なり、そのままデータを読み込むことは不可能です。HDDレコーダーのフォーマット形式を確認し、対応しているデータ復旧ソフトを用意する必要があります。また、ハードディスクが物理的に壊れている場合は、そもそもパソコンにつないでも認識しないということも考えられるでしょう。

3-3.復旧ソフトを使っても救出できるとは限らない

内蔵ハードディスクを取り出してパソコンに接続できたとしても、データ救出が成功するとは限りません。HDDレコーダー側の仕様やソフトの仕様から読み込みができないことは多く、ソフトウェア選びを間違うとここでストップしてしまいます。また、適切なソフトウェアを介して読み込みができたとしても、パソコンで使っているハードディスクとはデータの仕様が異なるため、完全に復元できる可能性は低くなりがちです。エラーメッセージが出て再生できない、再生できたとしても映像が欠けている、一部しか取り出せないなど、残念な結果に終わることもあります。

3-4.単純なHDDの換装も難点が多い

データの救出ができないのであれば、せめて故障したハードディスクを新しいものに交換してレコーダーを使えるようにしたいと考える人もいるでしょう。しかし、これを個人で行うのは簡単ではありません。まず、自力でのパーツ交換はメーカーの保証対象外になることや、自己責任で分解を行わなくてはならないのは先にも述べた通りです。延長保証などを含め保証期間内のHDDレコーダーを持っているのであれば、メーカーや店舗に修理を依頼したほうがいいでしょう。

交換の手順は、容量が元のハードディスクと同じ、もしくは大きいAVコマンド対応のハードディスクを用意し、元のハードディスクのクローンを作成して取りつけるというのが一般的です。容量の大きいものに換装する場合はバイナリエディタで内部の値を書き換える必要も出てきますので、ある程度パソコンの知識も必要になってきます。AVコマンドとは録画や再生を安定して行う機能のことで、HDDレコーダーに搭載するハードディスクには不可欠です。

クローンを作成するのは、AVコマンド対応のハードディスクであっても単純に付け替えるだけではうまく起動しないことがあるという問題を回避するためです。クローンの作成にはHDDデュプリケータなどを使いますので、機器を準備しておきましょう。作成したクローンは、元のハードディスクと同じ容量になります。換装するついでに容量の大きいハードディスクにするのであれば、内部の値の書き換えをしなくてはいけません。この書き換えに使うのがバイナリエディタです。バイナリエディタはフリーソフトが多数提供されているため入手は容易ですが、書き換える数値などは容量によって変わりますのであらかじめ調べておくといいでしょう。

4.メーカーや購入店舗での修理に注意

HDDレコーダーなどの電化製品が故障したとき、メーカーや購入した店舗に相談する人は少なくありません。保証期間中であればなおさらです。しかし、保存されているデータを復旧させたい場合は注意が必要です。メーカーの修理では、データの復旧は対象外となっていることがほとんどで、修理内容によってはハードディスクが初期化されてしまう可能性があります。何も伝えずに修理に出すと、「初期化(データ消去)に同意した」とみなされかねません。メーカーや購入店舗へ相談する場合は、データを消したくないことをはっきりと伝えましょう。

5.確実にデータを救出したいなら専門業者へ依頼

データの復旧や救出を優先したいのであれば、データ復旧を専門にしている業者へ依頼するのが賢明です。自力で復旧させる手間が省ける、ノウハウを持つプロの手で復旧させることによりデータ救出の確率が上がるといったメリットがあります。メーカーから初期化が必要と言われた場合でもデータが抜き出せるケースが少なくないため、一度相談してみるといいでしょう。誤ってデータ削除してしまったときや、丸ごと初期化してしまったという場合も、復旧できることがあります。

専門業者ではパソコンで再生可能な状態のファイルにしてもらえるほか、希望すればブルーレイディスクやDVDディスクなどのメディアで納品してもらうこともできます。対応機種に関しては、一般的に東芝やソニーといった大手メーカーのものであればほとんどが対象です。業者によっては対象外のメーカーでも対応してくれることがあるので、メーカー名や型番などを伝えて問い合わせるといいでしょう。費用はそれなりにかかるものの、初期診断を無料でしてくれる業者や、成功報酬型の料金システムを取り入れている業者もあります。確実にデータを救出したいのであれば、業者を利用することを検討するといいでしょう。

6.データ救出の専門業者を選ぶときのポイント

HDDレコーダーに記録されたデータの救出を請け負う専門業者は多く、どうやって選べばいいのか迷う人も多いのではないでしょうか。しっかりと対応してくれる業者を選ぶためのポイントを解説します。

6-1.データの復元実績

業者選びで何より重要なのは、「データを高い確率で復旧してもらえること」でしょう。いくら料金が安くても、ほしいデータが手に入らなければ、手元に何も残りません。しかし、業者が表向きに提示している復元数や復元率は、どの程度で「復元完了」としているのかが見えにくいことがあります。ファイル100個のうち2~3個しか復旧できなくても「完了」とカウントしている可能性が捨てきれません。公式ホームページ上で復旧実績を公開している企業であれば、具体的な事例や作業内容まで細かくチェックするといいでしょう。

また、有名企業や法人と多く取引をしている、他社で復旧に失敗した事例を成功させているといった点も評価できるポイントです。さらに、実際に利用した人の口コミを検索してみるといいでしょう。すべての口コミが信用できるものであるとは限りませんが、複数の口コミを集めることでサービスの良し悪しが見えてきます。加えて、実際の利用者がどんな故障をした機器からどのようにデータを復旧させてもらったかがわかれば、自分が依頼する場合のイメージをつかむことができます。

6-2.親身な対応

大切なデータの復旧を依頼するわけですから、信用できる業者に預けたいと考えるのは当然のことです。企業の姿勢を見極めるには、接客対応がきちんとしているか、親身になって対応してくれるかといったことがポイントになります。業者によっては話を聞かずに一方的に現物を送るよう催促したり、早くしないと復旧できなくなると言って不安にさせたりする場合もあります。技術面のみならず、質問にきちんと返答をしてくれる、電話対応や話し方が丁寧であるといったサポート面やソフト面もしっかり見ていきましょう。

6-3.セキュリティ対策

復旧率など技術的な面ばかりに注目しがちですが、忘れてはならないのは「セキュリティ対策がしっかりとなされているかどうか」です。デジタルデータはコピーが容易であり、ハードディスクから救出したデータを業者がコピーして手元に残すこともできます。そのため、個人情報流出などのトラブルが発生する可能性がゼロではありません。重要なデータの復旧を任せるのであれば、しっかりとセキュリティ対策を講じている業者へ依頼すべきでしょう。

プライバシーマーク(Pマーク)やISO(国際標準化機構)を取得している業者であれば、情報を扱う企業として高いセキュリティ意識を持っているといえます。あわせて、NDA(秘密保持契約)を書面で締結しているかどうかもチェックしておきましょう。どちらにせよ、データ復旧のためには多くの情報を業者という他人に預ける必要があるということを念頭に置く必要があります。

6-4.物理障害への対応

物理障害にも対応してくれるのも重視したいポイントです。データ復旧業者には、対応できるのは論理障害のみというところも少なくありません。論理障害で使えなくなったことがはっきりしているのであれば、この点はあまり気にする必要はないでしょう。しかし、物理障害で動かない場合に加え、論理障害なのか物理障害なのか分からないという場合は、どちらの障害にも対応してくれる業者だと安心です。事前にホームページなどで過去の実績や物理障害に対応可能かどうかを確認しておきましょう。また、物理障害に対応するためにホコリを防ぐクリーンルームを設置している会社は、設備に投資している企業だといえます。設備が揃っている企業は難しい故障にも対応できる可能性が高く、それだけ技術力にも期待できます。

6-5.費用やサービス内容

データ復旧サービスは、料金が適切かどうかの見当がつけづらく、費用も業者によってまちまちです。料金が妥当かどうかを判断するためには、複数の業者から見積もりを取って比較検討するといいでしょう。見積もりを依頼する際は、「機器は壊れてもいいのでデータだけ復旧したい」「データはブルーレイディスクで納品してほしい」など、要望をしっかり伝えます。中には復旧データの納品は別料金として高額な追加料金を請求するような業者も存在するため、追加料金の有無も確認が必要です。

あとは料金に含まれているサービスとサービス内容を見比べ、費用面とサービス面の両方で自分の要望に合う業者を選ぶようにしましょう。また、料金は割高だが手術室並みのクリーンルームで作業してもらえるなど、ほかの業者にはないアドバンテージも考慮すべきポイントとなります。

HDDレコーダーのデータ救出は専門業者へ依頼しよう!

HDDレコーダーに保存されたデータを救い出し、もう一度見られるようにすることは簡単ではありません。メーカーや店舗では機器の修理は受け付けてもらえるものの、データの復旧は基本的に保証の対象外です。一方でデータ復旧を専門にしている業者に依頼すれば、高い確率でデータを救出してもらえます。ここで紹介した内容を参考に、しっかりと対応してくれる業者を選ぶようにしましょう。

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