Dellのパソコンが重いときに試したいこと11選!対処法を知っておこう

Dellのパソコンが重いときに試したいこと11選!対処法を知っておこう

「パソコンの動作が重いという症状」は、パソコントラブルの中でも非常に多いケースの一つです。パソコンは本来、作業を効率化させるためのものでしょう。動作が遅くなってしまえば逆効果となり、イライラもつのってしまいます。DellのInspironなど各モデルのパソコンには、トラブルを解決するために役立つ診断ツールも備えてあるので、パソコンの動作が重いと感じるときには試してみましょう。

Dellのパソコンが重い!考えられる原因は?

パソコンが重いという症状は、例えば倉庫の中のものが増えていくことで歩くスペースが狭くなり、「移動しにくくなる」現象に似ています。パソコンを快適に使用するには、倉庫内の荷物と同様にパソコン内のデータなどを整理する必要があるということです。Dellのパソコンが重いときに考えられる原因を見ていきましょう。

買ったばかりのパソコンが重いとき

新品のパソコンであるにもかかわらず、どうして重いのだろうと思う人も多いのではないでしょうか。買ったばかりのパソコンが重いときに、考えられる原因もさまざまです。一つは、「Windows Update」が更新中であったり、利用可能なアップデートがあったりすることが挙げられます。購入直後のパソコンは、Windows Update更新前の状態で、まだ使用する準備が整っておらず動作も不安定です。また、プリインストールアプリが常時作動して、パソコンに負荷をかけているケースも考えられるので、自分用にカスタマイズが必要な状況かもしれません。

そもそも購入したパソコンのスペックが低いという可能性もあります。メモリーの容量が少なかったり、CPUのスペックが低かったり、購入したパソコンの性能が用途に見合っていないケースです。また、新品のパソコンであっても、機械的トラブルの初期不良というケースが考えられます。初期不良の場合は、パソコン本体を交換してもらえることもあるので、購入したメーカーや販売店に相談してみましょう。

使っているうちに重くなってきたとき

使用しているうちにパソコンの動作が重くなってくる原因について説明します。パソコンは、長期で使用していると自然と通気口にホコリがたまっていくものです。通気口からCPUの排熱がうまくできないことで、パソコンの処理速度が低下している可能性があります。また、パソコンを日々使用していると、ハードディスクやデスクトップ上に大量のデータがたまることもあるでしょう。必要なデータだけではなく、不要なデータも含めてハードディスクの容量を圧迫している可能性があります。

そのほかには、メモリーの容量不足も挙げられるでしょう。多くのアプリやソフトをダウンロードやインストールしていると、メモリーを圧迫させます。また、ウィルスやスパイウェアといった悪質なプログラムに感染している可能性もあります。ソフトウェアの問題にとどまらず、消耗品であるハードディスクの損傷など機械的な不具合の場合は、修理や部品の交換などが必要になることもあるでしょう。パソコンそのものに原因がなくても、外付のハードディスクなどの接続機器が増えて、パソコンの動作に影響を与えている場合もあり、外付の機器を試しに外してみることで原因を特定できるケースもあります。

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Dellのパソコンを軽くするためにできること

Dellのパソコンの動作を軽くするためにできることはたくさんあります。症例別に11通りの改善方法を紹介しましょう。

  • パソコンを再起動してみる
  • 通気口の掃除をする
  • Windows Updateが更新中ではないか確認する
  • 常駐プログラムが起動しないようにする
  • デフラグを実行する
  • Support Assistツールを実行する
  • ハードウェア診断テストを行う
  • Windowsの復元機能を使う
  • Windowsを再インストールしてみる
  • メモリーを増設する
  • HDDをSSDにアップグレードする

パソコンを再起動してみる

パソコンの再起動は、パソコンの動作を改善したいときに非常に有効な方法です。手間もかからず簡単かつ効果的な方法なので、困ったときはまず試してみましょう。パソコンを再起動させることにより、画面上では見えないバックグラウンドで動いているようなアプリやシステムを終了することができます。メモリーがいったんクリアになることで、改善が見込めるでしょう。誤作動で開始されてしまったアプリやシステムもシャットダウンできるというメリットがあります。複数のアプリやシステムが作動しているとメモリー不足も起こりやすい場合が多いので、再起動させることで問題を解消できるのです。

また、長時間パソコンを起動した状態にすると誤作動を起こすことがあります。そのような場合でも、再起動は有効です。システムの初期化によってパソコンの動作を軽くすることができます。再起動でも改善しない場合は、「シフトシャットダウン」がおすすめです。Windows 10/11では、起動を早くするために通常通りの電源の切り方では、完全には電源が切れていない状態となっています。シフトシャットダウンで電源を切れば、動作を完全にリセットすることが可能です。方法は簡単で、キーボードの「Shift」キーを押しながら通常通りのシャットダウンの操作を行います。深刻な状態でなければ、改善が見込めるかなり有効な方法なので、ぜひ試してみましょう。

通気口の掃除をする

パソコンの通気口にホコリがたまっていると、プロセッサーやメモリーなどがオーバーヒートして、ハードウェアの機械的なトラブルが起こりやすくなります。パソコンは熱がこもると、トラブル防止のため、ほとんどのプロセッサーが自動的に速度を遅くする仕様になっているからです。そのため、パソコンが熱くなっているときや、ファンの音が大きくなったと感じるときは、通気口を掃除すると非常に効果的です。

掃除の際は、安全のためにパソコンの電源をいったん落として電源ケーブルを外します。そのうえで、エアダスターを使って通気口部分のホコリを取り除きましょう。パソコンの通気口部分がほかのものでふさがっているときなども、注意が必要です。通気口がものでふさがれないように配置を変更しましょう。

Windows Updateが更新中ではないか確認する

パソコンの動作が重いときは、Windows Updateの確認をすることも有効な対処方法です。Windows Updateの更新プログラムのインストールには時間がかかることが多いため、更新中はパソコンの動作も重くなりやすいからです。Windows Updateの有無を確認するには、設定から「更新とセキュリティ」を開き、「更新プログラムのチェック」を確認しましょう。インストールが完了し、パソコンが自動的に再起動したあとで、動作が改善されていることがあります。

Windows Updateは、購入したばかりの場合に特に更新するデータ量が多いこともあり、時間がかかる可能性があります。更新の途中で電源を落としたりすると、不具合の原因になるので注意しましょう。更新の途中で電源を落としたりすると、不具合の原因になるので注意しましょう。Windows Updateによるトラブルも比較的多い症例なので、パソコンの動作が重いときには原因として疑ってみることをおすすめします。

常駐プログラムが起動しないようにする

必要のない常駐プログラムを解除することにより、動作の改善が見込めます。常駐プログラムとは、画面上では見えない、いわゆるバックグラウンドで動作しているプログラムやアプリケーションのことです。常駐プログラムの解除方法を説明します。

  1. タスクバーを右クリックし「タスクマネージャー」を開く

    タスクマネージャー

  2. 上の「スタートアップ」タブをクリックする
  3. 無効にしたいプログラムを選択し、画面右下の「無効にする」をクリックする

    スタートアップの無効化

有効から無効に表示が変わったら解除完了です。

Dell製のプリインストールアプリは、未使用であれば無効にしても特に問題はありません。名称に「Windows」または「Driver」が含まれているものや、ウィルス対策ソフトは無効にしないように注意しましょう。どのような動作をするか不明なものは無効にしないのが無難です。中には、画面が映らなくなったり、パソコンが動かなくなったりと、停止させることで正常に動作しなくなるようなシステム上の重要なプログラムもあるので注意が必要です。

ただし、使用しているウィルス対策ソフトとほかにインストールしているアプリケーションとの相性が問題で、パソコンの動作が遅くなるケースがあります。常駐プログラムの解除で改善しない場合、インターネットの回線を一時的に切った状態でセキュリティソフトをオフにして動作が改善するか様子を見ます。改善した場合は、セキュリティソフトをオンにした状態で、他のソフトをひとつずつオフにしたり、いったんアンインストールしたりして、相性の悪いソフトを特定できます。

見たこともない怪しいソフトが起動したりなど、意図せず常駐しているウィルスやスパイウェアの感染が疑われる場合は、セキュリティソフトでウィルススキャンをして、駆除しましょう。いずれも改善しないときは、専門の業者である「PCホスピタル」にまかせてみるのも一つの方法です。

デフラグを実行する

デフラグとはHDDまたSSD内を整理して、データを探す時間を短くするためのメンテナンスになります。

パソコンを長い時間使っていると各ファイル以外に、普段使用しないデータがHDDやSSD内に溜まっていきます。

この普段使ってないデータでも処理を実行する上で必要になりますが、メンテナンスがされてないと整理してないものと認識され、情報を調べても見つかるまでに時間が長くなります。

結果としてパソコンが動作する速度が遅くなるので、デフラグという機能がありあります。

デフラグを行えば、パソコンの動作する速度が改善する可能性があります。

Support Assistツールを実行する

Dellのパソコンには、「Support Assistツール」という、パソコンの状態を診断できる便利なツールがあります。インストールされていない場合は、Dellのサイトからのダウンロードが可能です。
起動させる手順は下記の通りです。

Support Assistツールを実行する手順
  1. 「Windows」キーと「q」キーを同時に押す
  2. 表示された検索ボックスに「Support Assist」と入力する
  3. 「今すぐ開始」を選択してクリックする

テストが実行されて結果が表示されるので、パフォーマンスが低下する原因となる問題を確認することができます。

ハードウェア診断テストを行う

「ハードウェア診断テスト」は、Support Assistツールよりも包括的な診断ができるので、非常に便利な機能です。
ハードウェア診断テストを起動させる手順は下記の通りです。

ハードウェア診断テストを起動させる手順
  1. パソコンを再起動させ、Dellのロゴ画面が表示されたところで「F12」キーを押す
  2. 矢印キーで「Diagnostics(診断)」を選んで「Enter」キーを押す
  3. 画面に表示される指示に従って回答する

オンライン診断を実行する手順は下記の通りです。

オンライン診断を実行する手順
  1. Dellサポートサイトから「PCの検出」を選ぶ
  2. サービスタグ(パソコン固有の5ケタまたは7ケタのシリアルコード)を入力して検索する
  3. 「フルテスト」を実行する

Windowsの復元機能を使う

MicrosoftはOSに復元機能を用意してくれているので、Windowsの復元、いわゆる「システムの復元」を行うと、パソコンが正常だったときの状態にシステムを戻すことができます。
システムの復元を行う手順は下記の通りです。

システムの復元を行う手順
  1. コントロールパネルから「回復」「システムの復元」と進む
  2. 復元ポイントを選択して「完了」をクリックする

復元ポイントがなかった場合は、システムの復元はできません。また、システムの復元は万能ではなく、失敗する可能性もあります。正常にシステムの復元が完了しなかった場合は、BIOSのBOOTからでもパソコンを起動できなくなる恐れもあります。

そうなると、以下に述べる「Windowsの再インストール」が必要になることもあるので、重要なデータのバックアップは必須となります。例えば、家族写真や仕事の重要ファイルなど大切なデータでも、一度紛失したデータは復旧できない可能性が高いので十分に注意してください。

Windowsを再インストールしてみる

これまでに、紹介した方法でも改善されない場合は、Windowsの再インストール、いわゆるリカバリという手段があります。再インストールするとすべてのデータが失われるため、データのバックアップを取ってから行うことが必須となります。一度消えてしまったデータは、戻すことができないので、くれぐれも注意してください。大切なデータは、あなたにとって貴重な財産であるはずです。不安であれば、「PCホスピタル」にまかせていただくと安心です。

再インストール方法はいくつかありますが、代表的なのはリカバリメディアを使う方法です。

リカバリメディアを使用する手順
  1. DVDなどのリカバリメディアをパソコンにセットした状態でパソコンを再起動させる
  2. Dellのロゴ画面が出たときに「F12」キーを数回押す
  3. 「Preparing one time boot menu」が表示されたら、使用するメディアのデバイスを選択する
  4. 「オプションの選択」画面で「トラブルシューティング」「ドライブから回復する」と進む
  5. 画面の指示に従って処理を完了させる

Windowsの再インストールでも動作が改善しなかった場合は、ソフトウェアの問題ではないことが判明するので、ハードウェア、機械的な故障を疑ってください。もしくはRAMなどのメモリーの不足など機械的なスペックの問題になります。

メモリーを増設する

メモリ増設

メモリーが足りない場合は、増設がおすすめです。増設とは、例えばパソコンに内蔵されてる4GBのメモリーを8GBや16GBに増やすようなことを意味します。メモリーが足りないという状況は、仕事をする人の手が足りない状況に似ています。作業量が人手を大きく上回っていると、仕事の進み具合も遅くなるでしょう。アプリケーションの中には、高スペックを要求するものが存在します。そのようなケースでは現状のメモリー以上の作業を要求されて、パソコンの動作が遅くなることもあります。業務用ソフトを頻繁に使用する場合などはメモリーの増設を検討してもよいでしょう。

多くのソフトをダウンロードしてメモリーの容量が不足している場合は、メモリーを増設すると改善される可能性があります。パソコンの機種によって増やせるメモリーの上限が決まっているので、まずは、利用しているDellのパソコンの仕様を確認してください。メインメモリーの「標準〇〇MB、最大△△MB」という欄を確認し、△△から〇〇を引いた分が、増やせるメモリーの容量になります。メモリーの増設は初心者には難しい作業のため、パソコン修理業者などに依頼するのもよいでしょう。「PCホスピタル」でも対応可能となっています。

PCホスピタルにDELLのパソコンの動作改善サポートを依頼する場合はこちら

HDDをSSDにアップグレードする

パソコンの動作を改善するために、HDDからSSDへのアップグレードをする方法があります。SSDとはSolid State Drive(ソリッドステートドライブ)の略で、HDDに比べて格段にデータの読み書きが速い記憶装置となります。HDDが搭載されているパソコンは、SSD搭載のパソコンと比べて起動に時間がかかり、Excelなどのファイルを開くのも時間がかかります。SSDにアップグレードすると動作が速くなり、静音性も向上します。HDDからSSDに変えた場合の速さは、体感できるほどの違いであり、動作の重さを感じていた人はストレスも軽減できることでしょう。

既存のHDDと新しいSSDを自分で交換する場合は、注意してください。パソコンの分解作業は、ほとんどのパソコンメーカーで補償対象外となっています。作業が正常に完了しなかった場合も自己責任なので、不安であれば「PCホスピタル」にまかせてください。

Dellのパソコンが重いトラブルをプロに任せるのも一つの対処法

記載の対処法を試してもDellのパソコンの重い動作が改善しない場合、内部パーツの故障やシステム破損など複数の原因が組み合わさっている可能性もあります。

Dellのパソコンを分解して内部パーツを交換すれば動作が重いトラブルが改善するかもしれませんが、失敗すれば更に状態が悪化してしまうことも考えられます。また、ノートパソコンや一体型パソコンは分解の難易度が高く、知識が無ければ修復できない状態に陥る可能性があります。

自力の改善が難しいとお考えの場合はパソコンやデータを守るためにも、プロのパソコン修理業者のPCホスピタルにご依頼いただくことをおすすめいたします。

PCホスピタルはDell製パソコンが遅い・重いトラブルのサポートが可能です

パソコンが使っているうちに重たくなっている原因はさまざまですが、場合によっては本当に故障してしまう前兆である可能性も考えられます。設定変更などで改善される場合もありますが、なかなか原因を見つけるのは困難です。

もし本当に壊れてしまったら大切なデータが消えてしまったり完全に起動しなくなってしまうといったこともあります。最悪の状況になってしまう前に、PCホスピタルにご相談ください。

PCホスピタルのパソコン修理概要
修理対応 出張/持込/宅配
対応エリア 出張修理は全国47都道府県/持込修理は全国15店舗/宅配修理は全国47都道府県
実績 年間約10万件サポートの実績。様々なメーカー製パソコンの修理実績を当サイト掲載中
料金 動作が遅いパソコンの修理 6,600円~ + 基本料金 8,800円~11,000円
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監修

濱﨑 慎一日本PCサービス株式会社 常務取締役 兼 NPO法人 IT整備士協会 理事

2010年8月、日本PCサービス株式会社に入社。パソコン修理などデジタルトラブルを5年で4500件以上解決。その後、サポート人材育成など、事業責任者として、個人向けデジタルトラブル解決に8年半携わる。2019年より同社にて、法人向けサポートの取締役に就任。また特定非営利活動法人 IT整備士協会の理事として業界活性化のため正しいデジタル知識の普及、スマートフォンなどの新しい整備士資格の構築に携わる。

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