レノボのパソコンの動作が遅い原因は?解決方法を9つ紹介!

目次
いざ作業をしようと電源を入れても、パソコンの動作が遅いとストレスがたまるばかりで、快適に作業ができず困ってしまいます。でも、安心してください。レノボのパソコンの動作が重くなる原因はさまざまですが、症例別に解決方法はいろいろあります。本記事では、9つの解決策を紹介します。自分のパソコンに合った対処方法を試して、快適にパソコンを使えるようにしましょう。
1.レノボのパソコンの動作が遅い!考えられる原因は?
パソコンの用途や利用方法が人によって違うように、動作が遅い原因もいろいろ考えられます。パソコンは使っているうちに、さまざまなデータが蓄積されるものです。ハードディスクの空き容量が少なくなったりメモリ不足になったりすると、システムに負荷がかかって動作が重くなってしまいます。また、Windows Updateや自動メンテナンスといったWindows 10の機能によって、パソコンの動作が重くなることもあるでしょう。
ほかには、パソコンの起動中にずっと動いているアプリやソフトの影響で遅くなることも考えられます。インターネットの接続が遅いときや、特定のサイトにアクセスできないときなどは、ウィルスの感染を疑ってみるとよいでしょう。パソコン内部の問題だけではなく、外付ハードディスクなどの外部機器の干渉によって動作が遅くなるケースもあり、パソコンは精密機械であるだけに、あらゆる原因によって遅くなることが考えられます。

2.レノボを快適に使いたい!動作を速くするためにできること
パソコンの性能に関わる部分で遅くなっていることもあるので、処理状態を確認する方法を紹介し、その上でレノボパソコンの動作を速くするためにできる対策方法をご紹介します。
2-1.タスクマネージャーの確認方法
Windowsには「タスクマネージャー」と呼ばれる機能があって、今パソコンがどのような処理を行っているかを確認することができます。
例えば、複雑な関数を用いたエクセルを使用していたり、高画質な動画を再生しているとその処理にかかる割合が増え、CPU稼働率が上がったり、メモリの占有率が上がります。
タスクマネージャーの表示方法
- パソコンのどこの画面でもいいので、キーボードの「Ctrl」+「Alt」+「Delete」を同時に押します。
- 「ロック」「ユーザーの切り替え」「サインアウト」「パスワードの変更」「タスク マネージャー」と表示される画面に切り替わります。(Windows 10の場合。他のバージョンでも操作方法は同じです。)
- 「タスク マネージャー」 を選択してください。
タスクマネージャーの画面の主な確認方法
- 「プロセス」タブ:今起動しているすべてのプログラムが表示され、「CPU」「メモリ」「ディスク」「ネットワーク」などの使用率が表示されます。
- 「パフォーマンス」タブ:動作中の全プログラムを合算した処理状態が表示されます。
あるソフトを起動した際に、CPUの使用率が跳ね上がったりしていると他の処理をスムーズに行うことはできません。また、複数のアプリケーションを使用していて、さらに他のアプリケーションを使用したい(エクセルで処理しながら、小さなウィンドウでYoutubeを流しながらさらにTwitterも閲覧するような)場合、複数の同時起動によってメモリが不足していないかを確認します。
2-2.不要なアプリをアンインストールする
多くのアプリがパソコンと同時に起動し、メモリに影響を与えています。そのため、必要のないアプリをアンインストールすることにより、パソコンの動作を改善させることが可能です。Windows 10でのアプリのアンインストール方法は次のとおりです。
スタートメニューの「歯車アイコン」をクリック
「アプリ」をクリック
一覧に表示されているアプリをクリック
- 「アンインストール」をクリック
ウィルスのようなインストールした覚えのない不明なアプリを、同じ画面で発見できることもあるので注意して確認しましょう。
パソコンの動作が遅くなっているときは、アプリのアンインストールなどの作業にも影響を与えます。そのため、インストールされているアプリのデータサイズを確認して、容量の大きいものから削除するのがおすすめです。意図せずに紛れ込んだ有害なプログラムも、本操作によって削除可能な場合があります。ただし、中には後ほど述べる「システムの復元」やウィルス対策ソフトでなければ対応できないものも存在するので、その場合は以降の説明を参考にしてください。
また、不要なアプリだけではなく、不要なファイルも蓄積されるとハードディスクを圧迫して、パソコンの動作を遅くします。パソコンのハードディスク内にある保存しておきたいデータを外付ハードディスクやUSBフラッシュメモリなどの外部メディアに移動したり、必要なくなったデータを削除したりするのがおすすめです。使用していないフォルダの中にも不要なデータは蓄積されていくものです。Windowsのディスククリーンアップの機能を使用して、一時ファイルなどの自然にたまっていくデータを削除するのがよいでしょう。

2-2.スタートアップアプリやバックグラウンドアプリを無効化する
パソコンの電源を入れると同時に起動するスタートアップアプリや、パソコンの画面上では見えない部分で動いているバックグラウンドアプリなどは、無効化することができます。停止しても問題のないアプリを無効化させることで、パソコンの動作を速くすることが可能です。スタートアップアプリを無効化するには、
スタートメニューの「歯車アイコン」をクリック
「アプリ」をクリック
「スタートアップ」をクリック
アプリ名の右のボタンをクリック
バックグラウンドアプリを無効化するには、
スタートメニューの「歯車アイコン」をクリック
「プライバシー」をクリック
「バックグラウンドアプリ」をクリック
アプリ名の右のボタンをクリック
ただし、ウィルス対策ソフトなど常時動いてパソコンの安全を守っているようなソフトは、無効にしないように注意してください。ほかにもバックグラウンドアプリの中には、画面を表示させるようなシステム上の重要なプログラムも含まれます。用途がはっきりしないアプリは、無効化しないように注意しましょう。
2-3.電源オプションを最大パフォーマンスにする
電源オプションの初期設定は、平均的なパフォーマンスが出せる状態になっています。よって、電源オプションの各設定を最大値に変更することで、パソコンの速度を向上させることが可能です。方法は以下のとおりです。
スタートメニューの「歯車アイコン」をクリック
「システム」をクリック
「電源とスリープ」をクリック
「電源の追加設定」をクリック
「プラン設定の変更」をクリック
「詳細な電源設定の変更」をクリック
「プロセッサの電源管理」をクリック
「最小のプロセッサ」及び「最大のプロセッサ」の各項目である「バッテリ駆動」「電源に接続」ともに100%へ変更する
「システムの冷却ポリシー」の「バッテリ駆動」と「電源に接続」をアクティブに変更する
2-4.デバイスのパフォーマンスと正常性を確認してみる
Windows 10の「デバイスのパフォーマンスと正常性」という機能を使えば、トラブルの原因を簡単に特定できます。デバイスとは、メモリやハードディスクなどの各装置のことをいいます。本機能を利用することで、各デバイスやデバイスとシステムの橋渡しをしているデバイスドライバーなども含めて、正常に機能しているかどうかの確認ができます。確認方法は次のとおりです。
スタートメニューの「歯車アイコン」をクリック
「更新とセキュリティ」をクリック
「Windowsセキュリティ」をクリック
「デバイスのパフォーマンスと正常性」をクリック
表示された画面の「状態レポート」をチェックしてください。
緑色のチェックマークがついているものは、正常に作動しているということを意味します。システムに問題があるものは、「!」マークで表示されます。「!」マークがついていた場合は、クリックして展開させて、表示されるとおりに対策を施してください。また、外部デバイスである、外付ハードディスクや外付スピーカーなどの接続が原因で、パソコンの速度が遅くなるケースもあります。外部デバイスを外すことで改善されれば、原因を特定できます。パソコンの電源を切ってから各機器を外して、パソコンを再起動した後に動作を確認してみましょう。
2-5.ウィルス感染の有無をチェックする
ウィルスに感染していないかどうかを調べて、パソコンを健康な状態に保つことも、パソコンの動作を遅くさせないためには大切なことです。そのためには、使用しているウィルス対策ソフトでスキャンし、パソコンがウィルスに感染していないかどうかを確認する必要があります。ウィルス対策ソフトの起動方法や操作方法は各ソフトによって異なるため、わからなければメーカーサポートに問い合わせてください。ウィルスに感染していた場合は、画面の指示どおりにしたがってウィルスを駆除しましょう。
意図せずパソコンに潜り込む悪質なプログラムは、スパイウェアやアドウェアなどいろいろな種類があります。その中には、ウィルス対策ソフトで対応できないものもあり、初心者の方であれば見分けがつかない場合も多いでしょう。不安なときは、専門業者である「ドクター・ホームネット」に相談してください。
2-6.Windows Updateを完了させる
Windows Updateが行われていないために、パソコンに負荷がかかっている場合があります。Windows Updateを完了させる方法は次のとおりです。
- スタートメニューの「歯車アイコン」をクリック
- 「更新とセキュリティ」をクリック
- 「更新プログラムのチェック」をクリック
- 利用可能な更新プログラムが表示された場合、「今すぐインストール」を選んで更新プログラムをインストールする
購入したばかりのレノボが遅いときにも、この方法は有効です。全てのWindows Updateがまだ適用されておらず、パソコンを使用する準備が整っていないことが多いからです。パソコンの製造後に更新プログラムが公開されたような場合は、最新のものがインストールされていないので、確認してみるのがよいでしょう。
Windows Updateの更新に予想より時間がかかっているときは、パソコンがフリーズしている可能性を疑うかもしれません。しかし、Windows Updateは、パソコンの重要なシステムを更新する作業です。更新を強制終了することで、重大なトラブルをまねく恐れがあります。ハードディスクのアクセスランプがあるタイプのレノボパソコンであれば、ランプの点灯や点滅がWindows Updateの更新中であることを示しています。自分で判断がつかないときは、専門業者の「ドクター・ホームネット」に相談してみるのも一つの方法です。
2-7.RAMを増設する
RAMとは「Random Access Memory」の略で、アプリの作動に必要な情報を記憶するメモリのことをいいます。パソコンが遅い原因の多くは、アプリが起動していてRAMの容量を圧迫していることです。RAMの容量が大きければ、複数のアプリを同時にスムーズに起動させることができます。また、高スペックを要求するような業務用のアプリは、RAMの容量が小さければ、正常に動作しないこともあります。特に動画編集の作業をするときなどは、データも大容量であるため負荷がかかりやすく、RAMの増設が非常に有効です。
RAMの増設方法は、パソコンの種類によって異なるため、取扱説明書を確認しながら行いましょう。取扱説明書が手元にない場合は、レノボのサイトからダウンロードすることが可能です。

2-8.システムを復元させてみる
「システムの復元」とは、パソコンが正常通り作動していたときの状態に戻す操作のことです。システムの復元は、あらかじめ復元ポイントを作成していた場合のみ行うことができます。システムの復元を行う方法は以下のとおりです。
スタートメニューの「歯車アイコン」をクリック
「システム」をクリック
「バージョン情報」をクリック
「システム情報」をクリック
「システムの保護」をクリック
「システムの保護」タブから「システムの復元」をクリック
システムの復元によって削除されるプログラムは、復元後に再インストールする必要があります。ほかにも、Windows Updateやウィルス対策ソフトなどのシステムに変更を加えるようなプログラムが、更新前の古いバージョンに戻ってしまうことがあるので、その場合は再度の更新が必要です。
システムの復元をするうえでの注意事項について説明します。システムの復元は正常に完了しないケースもあり、ときにはWindowsの再セットアップが必要になることもあります。そのため、システムの復元前には必ず重要なデータのバックアップを取りましょう。
2-9.パソコンを再セットアップする
これまでに紹介した方法を試しても改善されない場合は、パソコンを再セットアップしてみるとよいでしょう。再セットアップをすると内部のデータや設定は全て失われます。パソコンを購入したときの初期状態に戻るので、大切なデータは必ずバックアップを取ってから、再セットアップをしてください。方法は以下のとおりです。
- 周辺機器との接続を全て外す
スタートメニューの「歯車アイコン」をクリック
「更新とセキュリティ」をクリック
「回復」をクリック
「開始する」をクリック
Windowsやアプリのインストールが完了し、パソコンが自動で再起動したら、購入時と同じように初期設定を行ってください。初期設定後にインストールしたプログラムがあれば、再インストールしましょう。
ソフトウェア起因のトラブルであれば、パソコンの再セットアップによってほとんどの症例が改善します。改善しなかった場合は、パソコンのスペックの問題であったり、機械的故障であったりするので、トラブルの原因を絞り込むことができます。
レノボのパソコンの動作が遅い問題の解決はドクター・ホームネットに依頼することがおすすめです。詳しくはこちら。
3.レノボでアンインストールしてもいいソフトはどれ?
今回紹介した方法の中に「不要なアプリのアンインストール」の項目がありました。不要なアプリがどれかわからない場合も考えられるので、アンインストールしても問題のないアプリを紹介します。
3-1.レノボ製のプリインストールアプリ
レノボ製のプリインストールアプリで、アンインストールしても問題のないものは以下のとおりです。
- Lenovo Power Manager
- Lenovo System Update
- Lenovo Solution Center
- Lenovo VeriFace
「Lenovo Power Manager」はWindowsの電源管理の設定を使えば不要になります。「Lenovo System Update」はレノボのソフトウェア更新を通知してくれる便利なアプリですが、「Lenovo Vantage」で代用が可能です。パソコンの状態をチェックしてくれる「Lenovo Solution Center」も「Lenovo Vantage」で代用可能なので、「Lenovo Vantage」があれば、両アプリを包括してくれます。「Lenovo VeriFace」は、顔認証を使わない人には不要です。レノボパソコンに含まれる自社製のプリインストールアプリは、アンインストールした後に再度必要になったとしても、レノボのサイトからインストールできるので安心してください。
3-2.レノボ製以外のプリインストールアプリ
レノボ製以外のプリインストールアプリで、アンインストールしても問題のないものについて説明します。プリインストール版のウィルス対策ソフトは、他のものを使っているのであれば、アンインストールすることを推奨します。ウィルス対策ソフトが複数インストールされていると、お互いに干渉しあうことも多く、起動トラブルやパソコンの動作が遅くなる現象を引き起こす場合があるからです。「Microsoft Office」の廉価版ともいわれている「Kingsoft Office」は、Microsoft OfficeのWordやExcelを使っている場合には不要なアプリケーションです。
故障が原因の場合も!心配なら出張修理を利用してみよう
レノボの動作が遅いときに試したい対策はたくさん考えられます。パソコンの動作が遅くなる原因は数多くあるので、本記事で紹介した方法を試してみても改善されないケースもあるでしょう。パソコンの機械的故障が原因の場合もあるので、心配なときは最短即日訪問が可能な「ドクター・ホームネット」の出張修理を予約してみるのがおすすめです。