富士通パソコンの動作が遅いと感じたらチェック!原因と解決策を解説
富士通は世界的なエレクトロニクスメーカーであるため、同社のパソコンを愛用しているユーザーは多いです。しかし、いくら品質がよいパソコンでも動作が遅くなることはあるでしょう。本記事ではパソコンの動作が遅くなったときの原因や対策を紹介します。富士通のパソコンに特化した解決策も提示しますので、富士通ユーザーは必見です。解決策はWindows10がメインとなりますが、操作に多少の違いはあれど、Windows8や7にも対応できるでしょう。
富士通パソコンの特徴
富士通のパソコンは大きく分けて3種類あります。ノートパソコン型の「FMV LIFEBOOK」、デスクトップ型の「FMV ESPRIMO」、タブレット型の「ARROWS Tab」です。2019年時点での新製品にはSSDを実装しているモデルが増えてきているので、スピーディな動作が期待できます。いずれのタイプもすべて日本製であるのが大きな特徴です。しっかりとした作りで頑丈にできており、長期間の使用にも十分耐えられるでしょう。さらに、3年間はセキュリティソフトが無料で使え、一部のカスタムモデルであれば、メーカー保証を最初から3年に延ばせます。
使いやすさにも定評があります。特に文字入力がしやすいキーボードは富士通の大きなうりのひとつです。キーが指にフィットする形状をしており、各指の力に合わせてキーの重さが調節されています。その他にも、「筆ぐるめ」や「ATOK」など豊富なソフトウェアも魅力です。
富士通パソコンが遅くなる原因と解決策(ソフトウェア)
パソコンが遅くなる原因は基本的に、どのモデルでも共通しています。富士通だけに限った話ではありません。まずは、ソフトウェア面での原因や解決策を紹介していきます。
スタートアップのソフトウェアが多い
ソフトウェアの種類によっては、パソコンの起動に合わせて自動的に動くものがあり、こういった機能をスタートアップと呼びます。スタートアップで動作するソフトフェアの数をやみくもに増やしてしまうと、パソコンの起動時間が長くなってしまうでしょう。使わないものは積極的に停止しておくようにしてください。
スタートアップするソフトウェアを調べて、停止する方法はいくつかあります。どのWindowsでも実行できる方法をここでは紹介しましょう。まず、WindowsキーとRキーを同時に押して、「ファイル名を指定して実行」の画面を表示させます。すべてのアカウントのショートカットを消したいときは「shell:common startup」、自分だけのものを消すときは「shell:startup」と入力して「OK」を選択しましょう。すると、ソフトウェア一覧のショートカットが表示されるはずです。一覧の内容を確認し、起動時に立ち上げたくないものをゴミ箱に入れるなどして、整理してください。
起動ドライブの空き容量が少ない
Windowsがスムーズに立ち上がるためには、起動ドライブに十分な空き容量を確保しておく必要があります。起動ドライブとは、アルファベットのCがついているドライブのことです。Cドライブのなかに負荷のかかるソフトウェアをインストールしたり、ピクチャやミュージックに大量のファイルを置いたりすると、ドライブの空き容量が圧迫されます。大きなファイルはCドライブではなく、別のハードディスクに移動するなどしてください。
また、不要になったソフトウェアはいつまでも置いておかず、その都度アンインストールしましょう。頻度は減ったものの、まだ使う機会があるかもしれないのであれば、別のハードディスクにインストールし直しておくのがよいです。
ハードディスクのデータの断片化
ハードディスクには従来、データが連続して書き込まれていきます。しかし、ハードディスクの容量に余裕がなくなってくると、ひとつのデータが分散して書き込まれるようになるのです。データが分散されると、読み出しが遅くなることを覚えておきましょう。このように、データが分散している状態を「断片化」といいます。
断片化したデータを連続した状態に直す機能を「デフラグ」と呼びます。ただし、SSDを使用しているのであれば、OSに最適化機能があるので、デフラグは実行しなくてよいです。むしろ、デフラグしてしまうと、SSDの寿命を縮めるリスクを負うことになるでしょう。デフラグはシンプルな操作で実行可能です。Cドライブで右クリックして、プロパティを選び、表示されたウインドウから「ツール」をクリック。「ドライブの最適化とデフラグ」の項目で「最適化」を押下すれば、デフラグが実行されます。
修理対応 | 出張/持込/宅配 |
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対応エリア | 出張修理は全国47都道府県/持込修理は全国15店舗/宅配修理は全国47都道府県 |
実績 | 年間約10万件サポートの実績。様々なメーカー製パソコンの修理実績を当サイト掲載中 |
料金 | 動作が遅いパソコンの修理 6,600円~ + 基本料金 8,800円~11,000円 |
視覚効果を有効にしている
Windowsはアニメーションの視覚機能がデフォルトで有効になっています。視覚機能によって見栄えがよくなり、目にも心地よいのですが、機能が動作している分、システムにはそれなりの負担をかけるでしょう。場合によってはパソコンの動作を遅くする要因のひとつになりえます。
視覚効果を無効にしたいのであれば、まずパソコンの設定やコントロールパネルから「システム」を表示させてください。次に、サイドメニューの「システムの詳細設定」を選択。「詳細設定」タブに「パフォーマンス」の項目が表示されるので、「設定」をクリック。最後に「視覚効果」タブの「パフォーマンスを優先する」で「OK」を選択すれば設定は完了です。
Windows Defenderを有効にしている
Windows DefenderはWindowsにデフォルトで装備されているセキュリティプログラムのことです。ウィルススキャンを実行したり、個人情報を保護したりする際に力を発揮しますが、初期設定では常に起動しているため、パソコンに負荷をかけがちになるでしょう。大事なプログラムではあるのですが、他のセキュリティソフトをインストールしているのであれば、Windows Defenderは無効にしてもかまいません。
Windows Defenderを無効にするときは、「スタート」から「設定」を選択してください。次に「更新とセキュリティ」をクリックします。サイドメニューのなかから「Windows セキュリティ」をクリックしたあと、設定画面の「Windows セキュリティを開く」を選択しましょう。すると「リアルタイム保護」が表示されるので、そこにあるスイッチボタンで有効、無効の切り替えが可能です。
省電力モードになっている
パソコンの動作の速さは消費電力に比例します。消費電力を上げるほど、各種動作がスムーズになるでしょう。一方、パソコンを省電力モードに設定し、消費電力を抑えると、動作は重たくなります。高パフォーマンスモードに変更することで、消費電力は増えますが、その分動作は速くなるはずです。「スタート」を右クリック、「電源オプション」の「電源の追加設定」を選択すれば、「高パフォーマンス」が表示されるので、そこで設定を変えられます。ただし、パソコンによっては設定を変えられないケースもあるため、取り扱い説明書を確認しましょう。
動作の重いソフトウェアを使用している
インターネットのブラウザや、ウイルスソフトを動作させた際にかかる負荷は、ソフトウェアによって違いがあります。何種類か試してみて、自分にとって使い勝手がよいものを選びたいところです。動作がどのぐらい重たいかをチェックするときには、タスクマネージャーを立ち上げましょう。
タスクマネージャーは「Ctrl」、「Alt」、「Delete」キーの同時押しで起動されます。「プロセス」タブをみると起動中のソフトウェアが、どの程度メモリを使用しているかを把握できるでしょう。各々の数値を確認し、メモリの使用量が多すぎると感じるものがあったら、通常のプロセスで終了させてください。また、常駐しているアプリもパソコンのメモリを圧迫することが多いので、状況に合わせて終了させるとよいです。
ウイルスに感染している
パソコンがウイルスに感染してしまうと、バックグランドで動作をするため、パソコンの処理速度を阻害するケースがあります。インストールや設定変更を特にしていないのに、急に動作が重たくなったとしたら、ウイルスが悪さをしているかもしれません。セキュリティソフトを最新に更新して、感染の有無を調査しましょう。ウイルスソフトにはファイアウォールが実装されているため、大切な情報が外部に漏れる可能性は低いです。ただし、ウイルスは選択していないホームページを開いたり、突然ポップアップ広告を出したりすることがあるので、早急に処理しましょう。
富士通パソコンが遅くなる原因と解決策(ハードウェア)
パソコンが遅くなる要因はソフトウェアだけではありません。メモリやハードディスクといったハードウェアの品質や性能によっても、動作が遅くなります。動作を速くしたければ、これらをスペックの高いものに交換するとよいですが、パソコンに関する知識がある程度必要です。自分で交換するのが難しいと思ったら、無理をせずにお店や専門業者に相談してください。この段落ではハードウェア要因でパソコンが重くなる理由や解決策を紹介します。
メモリの容量が少ない
ハードディスクのなかにある各種ソフトウェアやデータは、メモリへ読み込んだ上で動作するのが基本です。そのため、メモリが小さければ、動作は重たくなりがちですが、メモリを増設すれば、動作速度の改善が期待できます。メモリを増やすためにはパソコンの内部を開かなくてはならないので、電源は必ず切ってください。
メモリには種類があります。取り扱い説明書、仕様、メモリメーカーの対応表などを考慮し、自分のパソコンにあったメモリを用意してください。32bit版のOSの場合、メモリの限界は4GBまでです。動作が重たいから8GBにしたいと思ってもできないので、注意しましょう。Windows10はOSを起動するのに最低でも約1~2GBは必要となります。つまり、32bit版を選択している時点で、Windows10の動作は重くなりやすい状況ですので、できれば64bit版を入れ直したいところです。
ハードディスクの劣化
ハードディスクの寿命は使用頻度によって変わってきますが、一般的には1万時間前後とされています。1日8時間パソコンを使っていれば、約4年で寿命になる計算です。寿命が近づいてくると、ハードディスクの動作は明確に遅くなっていきます。動作が遅くなってきたと感じたら、フリーソフトなどを使用して、状態を確認してみましょう。ハードディスクが寿命を迎えると、データが壊れたり、紛失したりする危険が発生します。寿命が近くなってきたら、早い段階での交換を検討してください。
ハードディスクの処理速度を大幅に上げたい人はSSDに換装するとよいです。SSDについて詳しい情報を知りたければ、インターネットで「SSD 換装」で検索しましょう。わかりやすく説明しているホームページがたくさん出てきます。
冷却性能の低下
パソコンは起動中に内部で熱を発生させます。処理が重たい操作を実行すればするほど、パソコンは熱くなっていき、限界を迎えるとオーバーヒートするでしょう。そういったトラブルを防ぐために、冷却ファンが設置してあります。冷却ファンが正常に動作しなければ、パソコン内部の温度が上がりやすくなり、パフォーマンスが十分に発揮できなくなるケースが多いです。パソコンの放熱が上手くいかないときは、パソコン内部を開き、ファンやその付近にほこりが溜まっていないか見てみましょう。ほこりが目立つようであれば、エアダスターで除去してください。
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富士通パソコンならぜひ試しておきたい解決策
パソコンが重くなったとき、富士通のパソコンでのみ有効なアプローチもあるので覚えておきましょう。この段落では、富士通のパソコンならではの解決策を2点紹介します。
富士通パソコンのメーカーアップデートを行う
富士通のメーカーが実施しているアップデートを実行することで、動作の重さが改善されることがあります。実施方法をしっかりと押さえておきましょう。画面下部のタスクバーにある上向きのアイコンをクリックし、「富士通のアップデートナビ」アイコンから、「富士通へ最新情報を確認」をクリックしてくだい。
このとき、アップデートナビのウインドウでドライバなどが緑色のフォントで表示されていれば、アップロードが可能です。内容を確認し、納得できれば「ダウンロードページを開く」をクリックしましょう。すると富士通のダウンロードのサイトが表示されます。項目がいくつか出てきますので、緑色のフォントで表示されているもののなかから、必要なものをダウンロードしてください。その後、セットアップが完了したら、再起動させます。
My Cloudリモートアクセスの削除
富士通のパソコンの種類によっては、My Cloudリモートアクセス設定Utilityが最初からインストールされている場合があります。これは、富士通が取り扱っているクラウドサービス「My Cloud」に関連するもののひとつです。必ずしもこのプログラムが原因で動作が遅くなるわけではないですが、他に心当たりがなければ、削除することを検討しましょう。削除することで、動作速度が速くなったという事例はあります。My Cloudを使っていないのであれば、アンインストールしても特に問題はないでしょう。
PCホスピタルは富士通パソコンが遅い・重いトラブルのサポートに対応しています
富士通だけでなく、パソコンが遅くなる理由はいろいろとあります。今回紹介した内容を元に、実行しやすい解決策から順に試してみてください。ソフトウェアの問題であれば、パソコン操作である程度対応できますが、ハードウェアの改善は初心者にはハードルが高いかもしれません。
富士通パソコンの動作が遅くてお困りのときはぜひPCホスピタルに修理をご依頼ください。
修理対応 | 出張/持込/宅配 |
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対応エリア | 出張修理は全国47都道府県/持込修理は全国15店舗/宅配修理は全国47都道府県 |
実績 | 年間約10万件サポートの実績。様々なメーカー製パソコンの修理実績を当サイト掲載中 |
料金 | 動作が遅いパソコンの修理 6,600円~ + 基本料金 8,800円~11,000円 |
濱﨑 慎一(日本PCサービス株式会社 常務取締役 兼 NPO法人 IT整備士協会 理事)
2010年8月、日本PCサービス株式会社に入社。パソコン修理などデジタルトラブルを5年で4500件以上解決。その後、サポート人材育成など、事業責任者として、個人向けデジタルトラブル解決に8年半携わる。2019年より同社にて、法人向けサポートの取締役に就任。また特定非営利活動法人 IT整備士協会の理事として業界活性化のため正しいデジタル知識の普及、スマートフォンなどの新しい整備士資格の構築に携わる。
保有資格 パソコン整備士検定 取得