ダイナブックのパソコンの動作が遅い!考えられる原因と対処法は?

目次
ダイナブックの利用中に1度は動作が遅いと感じたことはありませんか。ダイナブックの動作が遅くなる原因は多岐に渡ります。マシンスペックやインターネットの接続環境が1人ひとりちがうため、同じダイナブックでも遅くなる原因が同じとは限りません。遅くなる原因により対処法もさまざまです。この記事ではダイナブックが遅くなる原因と対処法を詳しく解説します。
1.ダイナブックが遅く感じる4つの原因
まずはダイナブックが遅く感じる原因を確認しましょう。代表的な4つの原因を紹介するので、自分のダイナブックの症状に当てはまるものがないか確認してみてください。
1-1.他のパソコンと比べて遅いと感じる
他のパソコンと比べて遅いと感じることはありませんか。以前自宅で使っていたパソコンの記録媒体がSSD搭載モデルからHDD搭載モデルに買い替えて、パソコンが遅いと感じる人も少なくありません。SSDはHDDに比べてデータの読み書きが速いので、それに比例してファイルやフォルダの保存も速いです。パソコンの起動も記録媒体をHDDからSSDに変えるだけで、3~4倍程度速くなります。学校や職場のパソコンと比べて、自宅のダイナブックを遅く感じる人もいます。おそらく自宅のダイナブックより、学校や職場のパソコンのほうが性能の高い機種なのでしょう。
1-2.長く使っているダイナブックが遅くなってきた
長年ダイナブックと使い続けることが原因でパソコンが遅くなることもよくある相談です。購入してからパソコン内部の不要ファイルの削除やディスク交換などメンテナンスを一度もしないまま使うと、パソコンの動作は遅くなります。ダイナブック操作中に「応答待ち」と表示される回数が増えることも珍しくありません。電源を入れてからデスクトップが表示されて、パソコンが使えるまでの待ち時間が長くなるケースもあります。特定のソフトを使ったときだけ、処理が遅くなることも少なくありません。
1-3.インターネット接続が遅いと感じる
ダイナブックそのものの動作よりインターネットの回線速度が原因で、パソコンの処理が遅くなる場合もあります。同じホームページでも画像や動画が多いリッチコンテンツは、一般的にWebサイトを読み込むスピードは遅くなりがちです。自宅のインターネット回線が速度の出せないプランで契約を結んでいる可能性も十分に考えられます。インターネット回線自体の速度が速くても、LANケーブルやWi-Fiルーターの規格が古いとインターネットの速度は速くなりません。そのため、一概にダイナブックの性能不足が原因で動作が遅いとは限りません。動画配信サービスで高画質な動画をみると、パソコンの動作は遅くなります。ネットサーフィンをしていてChromeやFireFoxなどブラウザのタブをたくさん開くと、メモリを消費するので表示速度が遅くなるのもよくあるトラブルです。
1-4.あることをきっかけに遅くなった
以前はスムーズに動いたのに、ある操作をきっかけにパソコンが遅くなることもよくある問い合わせの1つ。「怪しいWebサイトを見てからパソコンが遅くなった」というケースもあります。知らない宛先から受け取ったメールの添付ファイルを開いてから動作が不安定になることも少なくありません。これらの症状は、ウイルスに感染したことが原因で動作が遅くなった可能性が高いです。セキュリティソフトの有効期限が切れて、そのままの状態で使い続けるうちにパソコンの動作が遅くなる場合もあります。
2.ダイナブックの動作が遅いときの対処方法
ダイナブックの動作が遅いときに自宅で試せる12の対処法を紹介します。「これなら自分もできそう」と思う対処法から試してみてください。

2-1.最新OSのアップデート
古いバージョンのOSを使うことで、パソコンの動作が遅くなることも代表的なトラブルです。Windowsはシステムの不具合を修正するために定期的に更新ファイルをリリースしています。バックグラウンドで実施する最新バージョンの更新ファイルの準備が原因で、遅く感じることも珍しくありません。更新ファイルの準備を行うと「パソコンの動作が一時的に遅い」「ロック画面やサインイン画面の表示が遅い」などの症状があらわれます。サインイン後にデスクトップ画面の表示に時間がかかるのも更新ファイルの準備が原因であるケースが多いです。最新の更新ファイルにアップデートすることで症状が改善されます。Windows10の更新ファイルは、基本的に自動で更新されます。更新ファイルのアップデートが終わるまでしばらく待ってみてください。
2-2.ダイナブックの再起動
ダイナブックを再起動することで動作の遅さが改善することもあります。アプリケーションやソフトウェア、ブラウザなど複数のプログラムを同時に起動して、パソコンを使っていませんか。複数のプログラムを同時に起動させると、パソコンの動作が不安定になり遅くなる場合があります。Windowsの更新ファイルのインストールが完了していないことが原因でパソコンが遅くなることも珍しくありません。「動作が遅い」と思ったときは、真っ先にパソコンの再起動を試してみるとよいでしょう。
2-3.デバイスドライバーやアプリを最新版にアップデート
アプリケーションやデバイスドライバーのバージョンが古いことも、パソコンの動作が遅くなる原因の1つです。古いバージョンのアプリケーションやデバイスドライバーを使い続けることで不具合が起きて、動作が遅くなることも少なくありません。アプリケーションや周辺機器のデバイスドライバーも不具合が発見されたときに、公式サイトで更新プログラムを配布することがあります。東芝サービスステーションを開いて、デバイスドライバーやアプリケーションの更新情報がないかチェックしてみてください。
2-4.ウイルス感染を疑い削除する

パソコンのウイルス感染もダイナブックの動作が遅くなる代表的な理由です。ウイルスやマルウェア、スパイウェアなど悪意のあるプログラムに知らないうちに感染する場合があります。これらがバックグラウンドで起動することで動作に影響を及ぼすこともよくある話です。運営元が不明な怪しいWebサイトを見た直後や、差出人不明の添付ファイルを開いてから動作が遅くなった人は、ウイルスに感染しているかもしれません。ウイルス感染が心配な人は、パソコンのLANケーブルの取り外しやWi-Fi接続の解除などネットワークから切断します。その後、ウイルス対策ソフトでダイナブック全体のウイルススキャンを行ってみてください。
2-5.起動時の自動実行アプリを減らす
ダイナブックの起動と同時に自動的に実行されるアプリケーションが原因で、パソコンが遅くなることも珍しくありません。パソコンと同時に自動で起動されるアプリケーションは「スタートアップアプリ」といいます。スタートアップアプリのせいで、電源を入れてからデスクトップが使えるまでかなり時間がかかることも少なくありません。パソコンの起動に時間がかかるだけでなく、バックグラウンドで不要なアプリケーションが複数起動することで、パソコンの動作に影響を及ぼします。「設定」から「アプリ」を開いて「スタートアップ」を確認すると、設定中のスタートアップアプリの一覧が確認できます。不要なアプリケーションを無効にして、動作が改善されるか試してみてください。
2-6.ハードディスクの不要ファイルを削除する
HDDやSSDなどストレージにファイルがたまり、ダイナブック本体の空き容量が少ないことが原因で動作が遅くなる場合もあります。下記の方法で不要ファイルの削除が可能です。
- ごみ箱を右クリックして「ごみ箱を空にする」を選んで不要ファイルを削除しましょう。
- デスクトップ画面で「Windows」+「R」キーを同時に押すと、「ファイル名を指定して実行」画面が表示されます。「名前」部分に「%TEMP%」と入力して「Enter」を押しましょう。一時ファイルを保存するTempフォルダが表示されるので、フォルダ内のファイルをすべて削除してください。
- 画面左下の検索窓から「ディスククリーンアップ」を起動して、不要ファイルを削除することでディスクの空き容量を確保できます。
2-7.ハードディスクのメンテナンスを行う
ハードディスクのメンテナンスを長い間行っていないことが原因で動作が遅くなる可能性もあります。パソコンに記録されるデータは、一定のまとまった大きさで管理され、空きスペースに保存されます。パソコン購入当初のハードディスクはほとんど空いているので、順番に連続したデータの保存が可能です。しかし、何度もデータの書き込みと削除を繰り返すうちに、細かな空き領域が増えていきます。ファイルサイズの大きいデータを保存するときに細かな空き領域に分割するため、1つのデータとして連続した状態で保存されません。
このことを「データの断片化」と呼び、ファイルの読み込みや書き込みに時間がかかります。データの断片化による動作の遅さは、「デフラグ」の実行で解決するかもしれません。デフラグとは、断片化したデータを可能な限り連続した状態に戻して、空き領域を増やす機能です。
- 画面左下の検索窓で「デフラグ」を入力して、検索結果から「ドライブのデフラグと最適化」を起動します。
- 画面が開いたらデフラグを実行したいドライブを選び「最適化」をクリックしてください。
デフラグは数時間以上かかることもあるので、一日の作業の終わりに実行することをおすすめします。
2-8.システムファイルが破損していないか確認する
Windowsのシステムファイルの破損もダイナブックの動作が遅くなるありがちな原因です。システムファイルは、ほんの一部が壊れているだけで正常に動作しないこともあります。システムファイルの破損は「システムファイルチェッカー」で修復可能です。
- 画面左下の検索窓に「powershell」と入力して「Windows PowerShell」と表示されたら右クリック。
- 「管理者で実行」を選択して「Windows PowerShell」を起動します。
- カーソルが点滅する場所に「sfc /scannow」と入力して「Enter」キーを押して操作は完了です。「検証が100%完了しました」と表示されるまで待ちましょう。
2-9.OneDriveと同期になっていれば停止する
「OneDrive」と呼ばれるMicrosoftのクラウドサービスとの同期が原因で、動作が遅くなることもよくあるトラブルです。「OneDrive」の同時解除もしくは一時解除を試してみましょう。
- 同期解除は、タスクバーの通知領域の雲マークを右クリックします。
- メニューが表示されたら「設定」を選択。「Microsoft OneDrive」ダイアログの起動後に「アカウント」タブを選び「このPCのリンク解除」をクリックして操作完了です。
一方、同期の一時解除は、メニューの「同期の一時停止」をクリックして、一時停止したい期間を選択しましょう。
2-10.視覚効果が有効になっていないか確認する
Windows10を使っている人は、視覚効果を無効にすることで動作の重さが解消されるかもしれません。視覚効果はWindows10から搭載された機能です。ウィンドウ下の影や縁が滑らかなスクリーンフォント、アニメーションを表示することで、パソコンを見やすくする効果があります。空き領域が少ないパソコンで視覚効果を有効にすると、パソコンの操作に負荷がかかるため動作が遅くなりがちです。
- 検索窓に「パフォーマンス」と入力して、「Windowsのデザインとパフォーマンスの調整」を選択します。
- 「パフォーマンスオプション」ダイアログが起動したら「視覚効果」タブの「パフォーマンスを優先する」にチェックを入れて「OK」で閉じてください。
- その後、パソコンを再起動して動作が改善されたか確認しましょう。
2-11.メモリ不足でないか確認する

パソコンに搭載された物理メモリの容量不足も動作が遅くなる代表的な原因です。物理メモリに容量不足を補うため、仮想メモリ(ページングファイル)と呼ばれる補助メモリを使用します。仮想メモリは物理メモリと比べてパソコンの動作が大幅に遅くなります。現在のメモリの使用量は、「タスクマネージャー」の「パフォーマンス」タブから確認してみてください。プログラムやアプリケーションを複数起動して、パソコンのスペック上限いっぱいまでメモリを使用している場合は、使わないものを終了させましょう。「タスクマネージャー」のメモリの使用量が減少して、動作が改善すればそのまま使って問題ありません。パソコンの操作中にたびたび物理メモリが不足する人は、容量の大きいメモリに変更することをおすすめします。
動作が遅いトラブルのサポートはこちら。
2-12.その他の原因

特定の動作やアプリケーションを使うことでダイナブックの動作が遅くなっているかもしれません。PhotoshopやVideoStudioなど画像編集ソフトや動画編集ソフトで、ファイルサイズの大きいデータを編集すると、一時的に動作が遅くなることがあります。OSやCPUなどマシンスペックが利用するアプリケーションの推奨環境を満たしていないと、快適な速さで操作できません。また、Officeソフトやネットサーフィン程度の最低限の動作しかできないスペックの低いパソコンでは、サイズの大きいファイルの編集やむずかしい処理だと、動作が遅くなりフリーズが発生することも多いです。「設定」の「更新とセキュリティ」から「トラブルシューティング」を実行すると、多少改善されるかもしれません。セキュリティソフトが起動しているとパソコンの動作が遅くなることもあるため、動作の軽いものに変更することで解決することもあります。また、セキュリティソフトは複数インストールされていると競合して動作を阻害するので、不要なセキュリティソフトがインストールされている場合は削除しましょう。
ダイナブックの動作が遅いときは!
「さまざまな対処法を試しても動作が遅い」「パソコンの知識がないので簡単な操作以外は試すのが不安」な人もいるでしょう。また、「自分でメモリを増設する方法がわからない」など悩みを抱えていませんか。1人で解決できないパソコントラブルを抱えている人は、ドクター・ホームネットに相談してみましょう。年中無休で営業しているので困ったときは、すぐに連絡してみてください。