Lenovoが起動しない・電源がつかない原因と対処法
Lenovoのパソコンを使っていたら、急にパソコンが起動しなくなることがあります。そのときに、すぐに修理に持っていくのではなくまずは原因を見つけるのが重要です。原因がわかれば対策ができます。この記事では、Lenovoが起動しないときの原因と対策方法について徹底解説していきます。
Lenovoのパソコンが起動しない・電源がつかない原因
Lenovoのパソコンが起動しない・電源がつかないのにはいくつかの原因があります。
症状とその原因をそれぞれ解説いたします。
電源ランプがつかない場合
電源をつけたときに電源ランプがつかない場合、電力部分に問題があるケースがほとんどです。確認しておきたいポイントは以下になります。
- 電源がささっていない
- 電源がうまく供給されていない
- パソコン内部に不要な電力が帯電している
- 充電切れ
詳細をご説明いたします。
電源がささっていない
まずは、電源がしっかりとささっているのかという確認が必要です。電源をつないでおくなんて当たり前のことじゃないか、と思う方もいらっしゃるかもしれませんが意外と抜けていることがあります。
デスクトップパソコンの場合は、パソコン本体の電源がしっかりとささっているか、そしてパソコン本体からコンセント部分にかけてしっかりと電源がささっているのかを確認しましょう。
ノートパソコンの場合は、充電が足りないことによって起動しないということも考えられます。その場合は、ノートパソコンを一度充電してから起動してみると良いでしょう。
電源ケーブルというのは、普段から抜き差しをしている人を除けばあまりいじったりはしない部分です。そうすると、普段から気を付けていないポイントとなるので、何かの拍子に抜けていたとしても原因になっているとは気付きにくいポイントです。
こういった初歩的な部分の確認を怠らないようにしましょう。
電源がうまく供給されていない
電源はささっているのを確認したけど電源がつかない、という場合には通電して起動したことを知らせるLEDインジケータが点灯しているかをみるのが重要です。
LEDインジケータとは、点灯することでパソコンがどういった状態なのかを伝える役割があります。通常であれば、電源を押すとランプが点灯してます。このランプが点灯していない場合は、パソコンに対して電源がうまく供給されていないことが考えられるのです。
パソコン内部に不要な電力が帯電している
電源がうまく供給されていたとしても、パソコン内部に不要な電力が帯電しているために電源がつかないことがあります。
パソコンを長い時間使用していると、それだけパソコン内部に電力が蓄積されていきます。そうすると、パソコン内部に大量の電力が帯電されてしまい、電源が入らなかったり動作が不安定になる場合があるのです。
そうならないためにも、パソコン内部の電力を放電する必要があります。
充電切れ
Lenovoのノートパソコンのバッテリー切れにより、起動しない・電源がつかない状態になってることも考えられます。
例として、電源ケーブルをコンセントにさすのを忘れたまま、ノートパソコンを長時間使用することで、気づかない間にバッテリー切れになってしまうことがあります。
電源はついたがLenovoロゴから進まず正常に起動しない
電源がついていることは確認したが、Lenovoロゴから進まないケースがあります。これは、パソコンを構成するハードウェアに問題のある場合や、パソコン内部のソフトウェアが原因です。
その中でも、以下の2つの原因であるケースが多くみられます。
- OSに異常がある
- HDD/SSDの故障
2つの原因の詳細をご説明いたします。
OSに異常がある
パソコンというのは電源を押した後に、Lenovoのロゴが出てきてその後にOSが立ち上がります。Lenovoロゴが出たあとにOSの立ち上げを実施するので、Lenovoロゴから先に進まないということはOSファイルの不具合であることが考えられるのです。
この症状は、OSをアップデートしてから起こるケースが増えています。アップデートにより、OSファイルに異常が発生したことが考えられます。
そのときには、OSの再インストールをするなどを処置をとることでOSを正常な状態に戻すことが可能です。
HDD/SSDの故障
HDD、SSDというのは、パソコン内部のデータやファイルを保存している記憶媒体です。実はOSファイルも、HDDやSSDに保存されています。つまり、OSが起動しないことからHDDやSSDが故障している可能性も考えられるのです。
OSが呼び出されるときにはHDDやSSD内のOSシステムファイルが呼び出されます。ここでうまく呼び出されなければ、当然ながらOSは立ち上がりません。
電源はつくが画面が表示されない
先程はLenovoロゴから進まない場合でしたが、画面自体が表示されない場合も見受けられます。パソコン本体に問題があるのかモニターに問題があるのか原因を切り分ける必要がありますが、本体のモニターでは表示されないのに外部モニターに接続したら表示される場合は、モニターに原因がある可能性が高いです。
モニターが原因の場合
モニターが原因の場合は、主にこのような原因が考えられます。
- モニターの物理的な損傷
- バックライト切れ
モニター自体が故障している場合は物理的な損傷が見受けられる場合が多いのですが、バックライト切れは目立った損傷が無くても起こります。
液晶パネルはそれ自体が発光しているわけではなく、背面に設置されたバックライトが照射することで明るく見えています。バックライトは主にCCFLとLEDの2種類がありますが、近年はLEDが主流になってきておりバックライト切れが原因でモニターが表示されない事例は少なくなっています。
一方で、モニターの物理的な損傷はよく聞きます。一例ですが、これら日常的に起こりえる事でも損傷する場合があります。
- キーボードに物を置いた状態でパソコンを閉じてしまった
- パソコンの上に物を置いてしまった
- パソコンを落としてしまった
- モニターの一カ所に強い力をかけてしまった
モニターの損傷もバックライト切れも、交換が必要になりますので早急に修理に出しましょう。
本体に原因がある場合
本体に原因がある場合の理由は様々ですが、主にこれらの原因が考えられます。
- パソコンの帯電
- マザーボードやメモリーなど内蔵部品の不具合
パソコンの帯電は起動しない原因としても多いですが、起動しても画面の表示に影響を与えている場合もあります。後述でパソコンが帯電した場合の対処法を紹介いたしますので、是非とも実施してみてください。
内蔵部品の不具合が原因の場合は部品によって症状も異なりますが、特にビープ音が鳴る場合はメモリーに原因があると考えられます。
Lenovoのカメラが起動しない
Web会議でZoomを使用しようとしたらカメラのアイコンにスラッシュが入っていてカメラが起動しないというトラブルも見受けられます。
カメラが起動しなかった場合は、以下の手順を行ってみてください。
- 画面左下のスタートボタンを押し、「設定」を選択
- 設定から「プライバシー」を選択
- プライバシーで「カメラ」を選択し、「カメラにアクセスできるMicrosoft Storeアプリを選ぶ」にあるカメラがオフになっていたらオンにする
この手順で解決する場合もありますが、カメラ自体の故障やドライバーなどの不具合が原因で解決しない場合もあるため、ドライバーの更新やソフトウェアのアップデートも試してみてください。それでも解決しない場合は、スマートフォンや外付けのカメラなどを使って対応するのが良いかと思います。
修理対応 | 出張/持込/宅配 |
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対応エリア | 出張修理は全国47都道府県/持込修理は全国15店舗/宅配修理は全国47都道府県 |
実績 | 年間約10万件サポートの実績。様々なメーカー製パソコンの修理実績を当サイト掲載中 |
料金 | 起動しないパソコンの修理 22,000円~ + 基本料金 8,800円~11,000円 |
Lenovoのパソコンが起動しない・電源がつかない時の対処法
起動しない原因の次は解決策のご説明となります。下記が一覧です。
- 電源が入っているかを確認する
- 媒体が挿入されていないか確認
- 増設機器を全て外す
- 帯電している不要な電力を放電する
- BIOSを初期化する
- スタートアップ修復を実行し、OSを正常に戻す
- OSの再インストールを行う
- パソコンを初期化する
上記箇条書きの上から順に解決策の詳細をご説明いたします。
電源が入っているかを確認する
初歩的なことですが、まずは電源がしっかり入っているかの確認から始めましょう。一番最初に確認すべきポイントで、ここで電源がうまくパソコンに供給されていなければ次のステップに進めません。
普段から電源部分をいじらない、という人ほどしっかりと確認しておきたいポイントです。
媒体が挿入されていないか確認
パソコンを起動する際に、CD/DVD/BDドライブにCDなどが入っている状態だとWindowsがうまく起動されない場合があります。
普段からパソコンを使うときは、媒体を挿入したら電源を切る前に取り出すように気をつけると良いでしょう。
増設機器を全て外す
パソコンの扱いに慣れている人であれば、購入後にメモリの増設をしたり、グラフィックボードの追加をしたり、SSDに変えたりなどの増設をしているケースがあります。
こういった増設により、メモリの相性が悪くて電源が立ち上がらない場合があるので、増設したものを外して購入時の状態に戻し起動するかを確認しましょう。
帯電している不要な電力を放電する
パソコンが起動しない原因でも解説した通り、パソコン内に不要な電力が帯電していると電源がつかなかったり不安定な動作をする場合があります。そこで不要な電力を放出するために放電をすると良いでしょう。以下の手順で放電を行ってください。
放電の手順 |
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放電が完了したら、周辺機器を全て取り付けて電源を付けましょう。
BIOSを初期化する
BIOSとは、パソコンの電源が入って一番最初に動くもので、主にハードウェアの制御をおこなっています。実は、Lenovoのロゴが出ているときには、このBIOSが立ち上がっているのです。
BIOSが不安定の場合、パソコンの動作に影響が出る場合があります。そのときには、BIOSを初期化することで解消するかもしれません。
BIOSの初期化手順 |
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BIOSを立ち上げると、メモリに異常がないか診断したり、ハードディスクの診断もできたりするので、電源が起動しないときやパソコンの動作に不具合が出た場合に活用できるでしょう。
スタートアップ修復を実行し、OSを正常に戻す
スタートアップ修復とは、OSが立ち上がる際に異常が起きたら自動的に修復をおこなってくれる機能のことです。内容としては、起動を妨げる可能性のある問題(システムファイルの欠落や損傷など)がないかどうかを診断してくれます。
その後、診断に応じてシステムファイルの修復をおこなってくれるのです。
スタートアップ修復の手順 |
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OSの再インストールを行う
Lenovoロゴから先にいかない場合、その次に立ち上がるOSファイルに問題があるケースも考えられます。OSの再インストールをすることで解消する場合もあるのです。
ただし、OSの再インストールをする場合には、必ずデータのバックアップを取ってからおこなうようにしましょう。OSの再インストールにより、ハードディスク内に保存しているファイルやデータに影響が出る場合があります。
パソコンを初期化する
OSの再インストールを実施しても解消されない場合には、最終手段であるパソコンの初期化を実施してみましょう。パソコンの初期化をすることで、購入時の状態に戻すことができます。
しかし、当然ながらパソコンを購入時の状態に戻すためパソコン内のソフトウェアやデータは全て初期化されてしまいます。実行するときには、バックアップをとるのを忘れないようにしましょう。
初期化する場合は以下の手順を行ってみてください。
Thinkブランドの初期化手順 |
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Lenovo/Ideaブランドのデスクトップパソコン初期化手順 |
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Lenovo/Ideaブランドのノートパソコン初期化手順 |
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Lenovoのパソコンの状態を保つために普段から意識したいポイント
電源がつかないときの対策についてはわかりましたが、普段から意識しておくポイントはあるのでしょうか?
ここでは、Lenovoのパソコンの状態をできるだけ良い状態に保つために普段から意識したいポイントを解説していきます。
Windows Updateは定期的に実施する
まず一つ目は、WindowsやMacなどのOSのバージョンアップを定期的に実行することです。そもそもなぜOSのバージョンアップが頻繁に起こるのかご存知でしょうか?
実は、セキュリティ対策という面でアップデートが実行されているのです。プログラムには、残念ながら脆弱性と呼ばれるものがあり、ハッカーなどがこの脆弱性をついてサイバー攻撃を仕掛けてきます。
バージョンアップを実行することで、悪意のある攻撃から身を守ることができるのです。バージョンアップをしていない場合、いつまでも脆弱性が残っている状態になります。悪意のある攻撃が来た場合に、その攻撃から身を守れないため、バージョンアップは必ず実行しましょう。
また、アプリケーションやソフトウェアも常に最新のバージョンにしておく必要があります。これもOS同様に、脆弱性を直すためにバージョンアップが実行されています。
例えば、スマートフォンを利用している人であれば、インストールしているアプリのアップデートが定期的に実行されていると思います。実は、アプリの追加機能以外にも、アプリ自体のセキュリティ面での強化もおこなっているのです。
バージョンは常に最新に保つことでパソコンを長持ちさせることにもつながります。
セキュリティーソフトを導入する
ネットワークにつなげてパソコンを使う場合には、セキュリティソフトは必ず導入しましょう。セキュリティソフトを導入しなかった場合、ネットワーク上からウイルスが混入する可能性があります。
ウイルスがパソコン内に混入してしまうと、パソコン内でさまざまな異常がみられるようになってしまうのです。下記の例は一部ですが、非常に恐ろしいことが起こってしまいます。
- パソコン内にあるデータが盗まれる
- クレジットカードを不正利用される
- 個人情報を悪用される
セキュリティーソフトは、常に最新の状態にしておくのが必須です。セキュリティーソフトの中には、ウイルスだと判断するパターンファイルというものが入っています。パターンファイルは、日々新しいサイバー攻撃に備えて変化しているのです。
そのため、セキュリティーソフト自体のアップデートというのがおこなわれています。OSやソフトウェア同様に、セキュリティーソフトにおいても頻繁にアップデートを実行しましょう。
そうすることで、多くのサイバー攻撃から身を守ることができます。まだ自分のパソコンにセキュリティーソフトを導入していない、という方はいますぐに導入しましょう。
充電が終わったら電源を抜く
ノートパソコンを使っている人の場合、バッテリーの扱いには気をつけるのが重要です。バッテリーの劣化が進むと、電源がつかなくなるケースも考えられます。
ノートパソコンの充電をするときには、満タンになったら一度充電をやめてからパソコンを使用するのがおすすめです。
充電をしながらパソコンに負荷のかかる重い処理を実行しているとバッテリーの劣化が進んでしまいます。
パソコンを使うときには、できるだけバッテリーの劣化を抑えるような使い方を心がけていきましょう。
Lenovo製パソコンが起動しないトラブルをプロに任せるのも一つの対処法
記載の対処法でLenovo製パソコンが起動しない・電源がつかない状態が改善しない場合、内部パーツの故障やシステムトラブルなど複数の原因が組み合わさっている可能性もあります。
Lenovo製パソコンを分解してパーツを交換すれば改善するかもしれませんが、失敗すれば更に状態が悪化してしまうことも考えられます。また、ノートパソコンや一体型パソコンは分解の難易度が高く、知識が無ければ修復できない状態に陥る可能性があります。
自力の改善が難しいとお考えの場合はパソコンやデータを守るためにも、プロのパソコン修理業者のPCホスピタルにご依頼いただくことをおすすめいたします。
起動しないパソコンの修理をご依頼いただいたお客さまの声
PCホスピタルにパソコンが起動しない不具合でご依頼いただき、修理後にお客さまからいただいた声をご紹介いたします。
都道府県 | 千葉県松戸市牧の原 | 年代/ 性別 |
60代 男性 |
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ご利用サービス | 訪問サービス | ご利用回数 | 初めて |
パソコンが起動しない
高齢者でもわかり易い対応を今後ともよろしくお願いします。データの復旧はとても嬉しかったです。
都道府県 | 東京都足立区大谷田 | 年代/ 性別 |
50代 女性 |
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ご利用サービス | 持込サービス | ご利用回数 | 初めて |
PCが起動しない
最初からPCを預けての修理には抵抗があるため、その場で状況が分かる持込サービスがとても魅力でした。Skillの高いご担当者の丁寧な対応にも感謝しています。ありがとうございました。
Lenovo製パソコンが起動しない・電源がつかない時はPCホスピタルにお任せください
今回は、Lenovoのパソコンが起動しな・電源がつかない原因と、そのときの対応策について解説しました。
起動しない・電源がつかない場合、電源がうまく供給されていない、またはハードウェアやソフトウェアに問題があります。どこに問題があるのかをしっかりと切り分けることで取るべき対応策が異なります。まずは原因がどこにあるのかを明確にすることが大事です。
ただ、修理の知識と経験がなければなかなか対処するのが難しい場合もあります。
ご自身での対処が難しいと感じられた際はPCホスピタルに修理をご依頼ください。
修理対応 | 出張/持込/宅配 |
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対応エリア | 出張修理は全国47都道府県/持込修理は全国15店舗/宅配修理は全国47都道府県 |
実績 | 年間約10万件サポートの実績。様々なメーカー製パソコンの修理実績を当サイト掲載中 |
料金 | 起動しないパソコンの修理 22,000円~ + 基本料金 8,800円~11,000円 |
濱﨑 慎一(日本PCサービス株式会社 常務取締役 兼 NPO法人 IT整備士協会 理事)
2010年8月、日本PCサービス株式会社に入社。パソコン修理などデジタルトラブルを5年で4500件以上解決。その後、サポート人材育成など、事業責任者として、個人向けデジタルトラブル解決に8年半携わる。2019年より同社にて、法人向けサポートの取締役に就任。また特定非営利活動法人 IT整備士協会の理事として業界活性化のため正しいデジタル知識の普及、スマートフォンなどの新しい整備士資格の構築に携わる。
保有資格 パソコン整備士検定 取得