ASUSのパソコンが起動しない・電源がつかない原因と対処法
ある日突然、パソコンの電源が入らなくなったり、Windowsのロゴ画面から先に進まない、再起動を繰り返してしまうなど、パソコンが正常に起動できなくなってしまうことがあります。
ASUS製品のパソコン修理依頼をいただく際の修理項目ではWindows Updateを行ったことにより起動できなくなる不具合がよく見られます。本記事ではASUS製パソコンをお使いの方に向け、様々な対処法をご紹介します。
ASUSのパソコンが起動しない・電源がつかない状態とは
ASUSのパソコンが起動しない・電源がつかない時はこの記事でご説明している対処法を試すことでお使いのパソコンをご自身で復旧させることができるかもしれません。
復旧を成功させるには原因を見極めて適切に対処することが重要です。
まず普段お使いのノートパソコンを起動し、具体的にどのような症状が起きているかを調べてみましょう。
ASUSのパソコンが起動しない・電源がつかない原因
ASUSのパソコンが起動しない・電源がつかない原因は下記の通りです。
- コンセントの接続が不安定
- 帯電
- システムトラブル
- ウイルス感染
詳細をご説明いたします。
コンセントの接続が不安定
普段パソコンをコンセント接続したまま起動しているという方でも、知らない間に大元からコンセントが抜けてしまっていたり、タコ足配線をし過ぎていることから電力不足になることでバッテリーを消費してパソコンを起動させてしまっていることで起動できなくなっている場合も考えられます。
帯電
パソコンを長時間使用していた場合は内部に不要な電気が溜まり、起動ができなくなることがあります。これはパソコンの不良によるものではなく、内部の不要な電気によって引き起こされるエラーが他に影響を与えないようにするための機能でもあります。
システムトラブル
Windows Updateによってドライバー、自動起動するソフトに問題が生じることや、BIOSのアップデートに失敗、パソコンを使用中に停電が起きて突然電源が切れてしまうことでシステムトラブルが発生し、起動しない状態になることがあります。
ウイルス感染
Windowsのロゴが出ている画面でフリーズしたり、デスクトップ画面が表示されてからフリーズしたりして正常に起動しない状態の場合はウイルス感染が原因の可能性があります。
修理対応 | 出張/持込/宅配(出張の当日サポートは予約枠が早く埋まるため、お急ぎの場合はなるべく早い時間にご依頼ください) |
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対応エリア | 出張修理は全国47都道府県/持込修理は全国15店舗/宅配修理は全国47都道府県 |
実績 | 年間約10万件サポートの実績。様々なメーカー製パソコンの修理実績を当サイト掲載中 |
料金 | 起動しないパソコンの修理 22,000円~ + 基本料金 8,800円~11,000円 |
ASUSのパソコンが起動しない・電源がつかない時の対処法
ASUSのパソコンが起動しない・電源がつかない時の対処法は下記の通りです。
- 使っているコンセントの接続を確認
- 電源周りの接続ができているか確認
- 放電する
- バッテリーを充電する
- メモリーを挿し直す
- 外付けディスプレイもしくはケーブルを交換
- 極端な温度の中でパソコンを使わない
- セーフモードで起動
- BIOSを操作してUSBデバイスから起動
- Windows 10/11のシステム復元を使う
- ASUS回復キーを使った復元を行う
はっきりとした原因が分からない場合は本項目で紹介している対処法を一通り試してみてください。
使っているコンセントの接続を確認
使用しているパソコンのコンセント接続を確認してみましょう。ノートパソコンは基本的にバッテリーが内蔵されているのが一般的であり、ある程度の期間であればコンセントを接続せずとも使用することができます。しかし、バッテリーの残量が無くなると起動できなくなります。パソコンは電源が供給できなくなると、電源を入れることはできません。解決するには十分な電源をパソコンに供給することで復旧させることができます。
また最近では延長ケーブルに節電用として電源のオンとオフを切り替えられるタイプもあるので、ケーブル電源がオフになってしまっていることで電力供給が止まってしまっている場合もあります。故意ではない原因で電力が十分に供給されていないことが多いので、心当たりがない場合でも一度確認してみましょう。
電源周りの接続ができているか確認
使用しているノートパソコンに電源が供給されているかを確認しましょう。電源が供給されているかの有無は電源インジケーターを見ることで確認できます。しかし、電源インジケーターが搭載されていない製品もあるので、本対処法は電源インジケーター搭載されている製品でのみ確認できる項目となります。
確認方法はシンプルで正規のケーブルやACアダプターを使ってパソコンと電源を接続し、接続したあとに電源インジケーターがオンになったかを確認することです。
接続した後、電源インジケーターが正常通りオンになっている場合は電力供給は正常に行われているので、他の原因で電源が入らなくなっていることが考えられます。反対に電源インジケーターがオフになっている場合は正規のケーブルやACアダプターを通して電力供給がされていないということなので、ケーブル接続し直したり他のコンセントに接続し直すなどを試してみてください。再度試してもオンにならない場合は修理が必要となります。
放電する
不要な電気が溜まってしまうことで起動しなくなった場合の対処法はノートパソコンの電源を一度オフにし、バッテリーパックを取り外すことで放電させることです。ノートパソコンの中にはバッテリーパック自体を取り外すことができない製品もあります。その場合にはノートパソコンの電源を切った後に、本体より ACアダプターと周辺機器を取り外し、パソコン本体の裏にあるバッテリーリセット穴を先端の細いもので10秒ほど押すと放電することができます。
また、放電したことで中のデータが消えてしまうことはありませんが、日付や時間がリセットされてしまうことがあるので、必ず放電後に起動できた場合は基本設定を確認するようにしましょう。
PCホスピタルはASUSのパソコンが起動しない時の修理に対応しています。
PCホスピタルにASUSの起動トラブルサポートをご相談いただく場合はこちら
バッテリーを充電する
ACアダプターを使用せずにバッテリーだけにすると起動できることがあります。ACアダプターをノートパソコンに接続した状態で1~2時間程バッテリーを充電した後電源ボタンを押してみましょう。ACアダプターに問題がある場合はこの手順で起動するようになる可能性があります。
メモリーを挿し直す
メモリーの交換時にしっかりと挿せていなかった、あるいは何かの拍子にメモリーが抜けてしまった可能性も考えられます。メモリーの取り外しには分解が伴う上、静電気にも気を付ける必要があるため、自信がない場合はPCホスピタルにご依頼ください。
外付けディスプレイもしくはケーブルを交換
ノートパソコンの電源が入っていないように見えて、実は外付けディスプレイに表示されていないだけの場合があります。
外付けディスプレイを使用している時の確認する箇所として、ケーブルの接続状況、外付けディスプレイの電源ボタンの点灯、ディスプレイの出力モードが合っているか、パソコンに対応してるケーブルを使用してるか、ケーブルが破損してないかを確認してみましょう。
上記を確認してトラブルが見つかった場合は外付けディスプレイもしくはケーブルの交換が必要になります。
いずれにも該当しない場合は、ノートパソコン自体の不具合の可能性が高いです。
極端な温度の中でパソコンを使わない
ノートパソコンは急激な温度変化に弱い電子機器です。高温度になればなるほど熱暴走を起こし、内部のパーツに悪影響を及ぼします。一般的には低温にした方がよいと思われがちですが、実は低温にしすぎても駄目なのです。理由としては低温の場合は中のハードディスクドライブに適温時よりも大きな負荷がかかってしまったり、結露が発生することで中の部品に水が入り込んでしまいショートすることが考えられます。そのため、ほとんどのパソコンで想定している10~35℃程度の室温の中で動作させるのが望ましいでしょう。寒すぎても暑すぎてもパソコンにとっては悪影響であることから、エアコンで室温の管理を常に管理するようにしましょう。
次の項目からは電源を入れた後にロゴ画面のまま止まってしまったり、青い画面が表示されたまま起動しない場合など、Windows 10/11が正常に起動しない際の対処法になります。
セーフモードで起動
セーフモードとは何らかの不具合で問題が生じた際に原因を診断するモードのことで、最低限のドライバーや機能以外は無効にした状態で立ち上げることができます。
Windows 10/11が正常に起動しない状態からセーフモードで立ち上げるには以下の手順に沿って進めましょう。
セーフモードを起動する手順 |
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セーフモードでパソコンを起動できたのであれば、パソコンの部品やドライバー、自動起動するソフトに問題があるということになります。
BIOSを操作してUSBデバイスから起動
原因を解明して復旧したいけど、早急に起動させなければならないという場合はUSBデバイスにあらかじめWindows 10/11を入れておくことで起動させる方法があります。そのためにはまずBIOSへアクセスし、USBデバイスから起動できるよう設定しなければなりません。BIOSへアクセスするにはパソコンを起動させ、[Shift]を押しながらシャットダウンを行った後に、[F2]を押しながら電源ボタンを押し続けることでアクセスすることができます。この手順でBIOSへアクセスできない場合は以下の手順に沿ってアクセスを試してみてください。
BIOSを起動させる方法 |
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BIOSへアクセスできたら、以下の手順に沿って設定を変更してください。
BIOSから起動設定を変更する方法 |
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以上で設定は完了です。設定完了後、再度BIOSへアクセスしましょう。アクセスさせたら以下の手順に沿ってUSBデバイスからWindowsを起動させてください。
Windowsを起動させる手順 |
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Windows 10/11のシステム復元を使う
システムの復元機能を使うことで、不具合の起きる前の状態に復元することができます。復元のやり方はまず自己修復機能を起動させ、自己修復画面表示します。表示させたあと以下の手順に沿って復元を実行してください。
OSを復元する手順 |
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以上で復元の実行は完了です。復元までには約30~60分ほど時間がかかります。復元の処理の過程でエラーが出た場合は手順1から再試行してみてください。再実行しても同様のエラーが出る場合は手順6で選択していたものとは別の復元ポイントに変更して実行するようにしましょう。
ASUS回復キーを使った復元を行う
ASUSのパソコンでは工場出荷時のデフォルト状態に戻すことができるASUS回復キーという機能があります。システムの不具合やウイルスの感染を即座に排除できるというメリットはありますが、初期の状態に戻してしまうことから中のデータは全て失われてしまいます。
大事なデータがパソコンの中に入っている場合には実行前にデータのバックアップを取ってから実行するようにしましょう。ASUS回復キーを使った復元のやり方はASUSパソコン起動後、ロゴが表示された際に[F9]ボタンを押し、起動デバイス選択画面が出るまで押し続けます。起動デバイス選択画面が出たあとは以下の手順に沿って復元を実行してください。
ASUS回復キーを使った復元方法 |
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ASUS製パソコンの修理を依頼した方がいいサイン
こちらの項目ではパソコンの内部に異常が起きている際の兆候やサインをご紹介します。故障している部位のパーツを取り替えることで異常は解消されますが、パソコンの状態によっては修理が必要な場合もあります。
ノートパソコンからビープ音
パソコンにはビーブ音のリズムや音の種類で内部で起きているエラーを教えてくれる機能が搭載されています。ASUSのパソコンでは長い音の後に短い音が何回繰り返されているかでエラーを判別することができます。長い音の後に短い音が2回繰り返される場合はマザーボードのメモリ故障を知らせるものです。
短い音が3回繰り返される場合にはグラフィックカードが故障していたり正しく接続されていないもので、4回繰り返される場合にはハードディスクにエラーがあり、システムが見つからないことを知らせる音となります。このような症状が出ている場合には専門的な知識を持っていないと修理が難しいことが多いです。
ノートパソコン本体から異常な音
ノートパソコンから異常な音が出ている場合は内部のハードディスクから異音がしているケースが多く見られます。その原因は基盤上のチップの破損やモーターなど駆動部の故障、さらにはディスクの物理損傷や制御情報の破損などが起こることで異音を出しているのです。解体して故障している一部のみを取り替えるということができれば解消できるのですが、ホコリ等の異物が入ってしまうと中のデータが破損し、修復できなくなってしまう場合があります。
専門的な知識を持っていない場合は修復が難しいです。
ウイルスが原因で特定画面でのフリーズ
ウイルスに感染している場合、基本的には復元を行うことやウイルス対策ソフトを使い、ウイルスを駆除することで回復させることができます。
しかし、中にはそれらの方法を用いてもウイルスを駆除できない場合があるので、ウイルス駆除ができなかった場合はお早めに修理を依頼することをおすすめします。
ASUS製パソコンの修理をプロに依頼するのも一つの対処法
対処法などを試したけどASUS製パソコンが起動しない・電源がつかない状態が解決できない、不具合の原因が解明できないという場合は複数のトラブルが積み重なってる場合もあります。
システムトラブルの改善を試みたり、パーツの交換を行って改善する可能性もありますが、失敗すれば被害が深刻になり、データが消失してしまう可能性もあります。
ご自身での解決が難しい場合はASUS製パソコンとデータを守るためにもプロのパソコン修理業者のPCホスピタルにご依頼いただくことをおすすめいたします。
「パソコンが起動しない」修理をご依頼いただいたお客さまの声
PCホスピタルにパソコンが起動しない症状で修理及びサポートのご依頼をいただいた時のお客さまの声をご紹介いたします。
都道府県 | 東京都練馬区東大泉 | 年代/ 性別 |
50代 男性 |
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ご利用サービス | 訪問サービス | ご利用回数 | 初めて |
パソコンが起動しない
迅速な対応でトラブルが解消できて大変助かりました。
都道府県 | 愛知県知多市八幡浦浜 | 年代/ 性別 |
40代 男性 |
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ご利用サービス | 持込サービス | ご利用回数 | 初めて |
パソコンが起動しない
今回PCを修理してもらいありがとうございました。正直言って直らないと思いあきらめていました。作業も最短でやってもらい助かりました。気を使ってもらいありがとうございました。
PCホスピタルはASUS製パソコンが起動しない・電源がつかないトラブルのサポートが可能です
ASUS製パソコンが起動しない・電源がつかない時の対処法をご説明しましたがいかがだったでしょうか。
対処法を行っても起動しない・電源がつかない状態のままなら別のトラブルが積み重なってる可能性があります。
対処法を試した結果、パソコンの故障が判明したり、自身の力で復旧させることが難しいと思われた場合はぜひPCホスピタルに修理をご依頼ください。
修理対応 | 出張/持込/宅配(出張の当日サポートは予約枠が早く埋まるため、お急ぎの場合はなるべく早い時間にご依頼ください) |
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対応エリア | 出張修理は全国47都道府県/持込修理は全国15店舗/宅配修理は全国47都道府県 |
実績 | 年間約10万件サポートの実績。様々なメーカー製パソコンの修理実績を当サイト掲載中 |
料金 | 起動しないパソコンの修理 22,000円~ + 基本料金 8,800円~11,000円 |
濱﨑 慎一(日本PCサービス株式会社 常務取締役 兼 NPO法人 IT整備士協会 理事)
2010年8月、日本PCサービス株式会社に入社。パソコン修理などデジタルトラブルを5年で4500件以上解決。その後、サポート人材育成など、事業責任者として、個人向けデジタルトラブル解決に8年半携わる。2019年より同社にて、法人向けサポートの取締役に就任。また特定非営利活動法人 IT整備士協会の理事として業界活性化のため正しいデジタル知識の普及、スマートフォンなどの新しい整備士資格の構築に携わる。
保有資格 パソコン整備士検定 取得