レッツノートが熱い!発熱する原因と解消方法を徹底解説!
レッツノートは大手電機メーカーであるパナソニックが開発しているパソコンです。値段はやや高めとなっていますが、全体的に高性能なため、多くのビジネスマンから人気を集めています。ただし、レッツノートは使っている最中に本体が熱くなるトラブルが発生しがちです。本記事では、レッツノートが熱くなってしまう原因、およびその解決方法について説明していきます。
レッツノートは発熱しやすい?
レッツノートはコンパクトで軽く、ボディも頑丈にできているので、たくさんのビジネスマンから定評があるパソコンです。しかし、レッツノートは完璧というわけではなく、エアフローがあまりよくありません。故障の原因として、このエアフローの悪さがたびたび指摘されています。レッツノートは多くのシリーズがリリースされていますが、どのモデルもエアフローが熱くなりやすいようです。レッツノートはその仕組み上、オーバーヒートが起きやすい機種といわれています。
パソコンがオーバーヒートすると、さまざまな問題が発生し危険です。熱くなったパソコンは、パフォーマンスが大きく落ちます。パフォーマンスが落ちるだけならまだしも、場合によっては復旧できないダメージを負うこともありえるでしょう。また、データが消えてしまう可能性も高まります。熱は内部にあるマザーボード、CPUなどに負担をかけ続けるので、その結果、パソコンの寿命をどんどんと縮めることになるのです。
パソコンがオーバーヒートまで達すると、電源が突然切れる場合があります。本当にオーバーヒートが原因か確かめたいときは、そのあとすぐに電源を入れ直してみましょう。もしオーバーヒートであれば、すぐにまた電源が落ちてしまうはずです。オーバーヒートによって引き起こされた内部の熱はすぐには下がりません。電源を切った状態で、2時間程度放置し、パソコンが十分に冷えてから電源を入れ直してみてください。それで起動した場合は、オーバーヒートが起こっていたと考えて、ほぼ間違いはないでしょう。
レッツノートがどれくらい熱くなったら注意が必要?
パソコンが正常であるときの温度は、だいたい40度です。これが50度を超えると、冷却機能を稼働させて熱を下げなくてはなりません。本体の熱さはCPUの稼働率によって変わってきます。CPUが最大稼働した際の平均温度を把握しておくと、有用でしょう。レッツノートでCPUを100%稼働すると、機種によっては本体温度が80度を軽く超えてしまいます。100%での稼働は可能な限り避けてください。99%稼働時はだいたい65度前後です。稼働を75%まで下げると50度ぐらいまで温度を下げられるでしょう。
パソコンの温度を知るための手段として、BIOSを確認する方法があります。再起動して、BIOSに入り、設定画面を表示しましょう。そのなかにハードウェアやCPUを監視するメニューがあるはずなので、探してみてください。そこでCPU温度の項目を表示すれば、パソコンの温度が把握できます。BIOSでCPU温度の項目が見つけられなかったり、より詳しい情報が知りたくなったりしたときには、システム監視関連のツールをインストールすればよいでしょう。
Windows用のフリープログラムである「HWMonitor」を使えば、CPUの温度はもちろん、パソコンのコア、ハードドライブ、ビデオカードなどの温度も表示されます。その他にも、監視ツールはいろいろとあるので、自分に合ったものを使って、パソコンの温度を調べるようにしましょう。
修理対応 | 出張/持込/宅配(出張の当日サポートは予約枠が早く埋まるため、お急ぎの場合はなるべく早い時間にご依頼ください) |
---|---|
対応エリア | 出張修理は全国47都道府県/持込修理は全国15店舗/宅配修理は全国47都道府県 |
実績 | 年間約10万件サポートの実績。様々なメーカー製パソコンの修理実績を当サイト掲載中 |
料金 | パソコン修理 3,300円~ + 基本料金 8,800円~11,000円 |
レッツノートが熱くなる原因
レッツノートが熱くなる主な原因を2点、ここでは紹介します。
原因1:CPUの稼働率が高い
高負荷の作業を行い、CPUの稼働率を上げれば上げるほど、本体の温度は熱くなるでしょう。レッツノートのパソコンはCPUの稼働が100%と99%のときで、本体の温度が約15度変わってくるといわれています。本体温度の効率を考えると、CPUの稼働は最大でも99%までに抑えるのが望ましいのです。バックグラウンドのプログラムが起動し続けている状態だと、CPUが常に最大稼働になりがちなので、発熱を引き起こすことになるでしょう。CPUから発生した熱はヒートチューブを通し、ヒートシンクへと行き渡ります。Windows Updateなどを大量に実施し、パソコンを常に動かすようなときも、CPUの稼働率が高くなりやすいので注意するようにしてください。
原因2:冷却が間に合っていない
CPUの稼働が上がると、本体が熱くなるのはパソコンの仕組み上、仕方がありません。それを想定して、放熱するための冷却機構が用意されているのです。しかし、冷却機構にほこりがたまるとファンが回りづらくなるため、放熱が十分にできなくなります。その他にも軸受けの劣化やグリスの劣化が原因で、ファンがまともにまわらなくなることもあるでしょう。ファンが回転する際に異音がでているようなときは、気をつけなくてはなりません。本体に対する冷却が間に合わなくなると、本体はどんどん熱くなってしまいます。
レッツノートの発熱を解消する方法4選
レッツノートのパソコンが熱くなったとき、やるべきことはさまざまです。そのなかでも特におすすめの方法が下記の4つです。
- ほこりを除去する
- CPUのパフォーマンスを抑制する
- ファンをクリーニングする
- ファンを交換する
それぞれ内容をご説明いたします。
解消方法1:ほこりを除去する
パソコンは長く使っているほど、内部にほこりがたまりやすくなります。パソコンが熱くなったとき、排気口から熱を帯びた風が出ているかどうかを確認してみてください。風が出ていないのであれば、排気口にほこりがつまっている可能性が高いといえるでしょう。排気口がほこりでふさがれていることが目視で判断できたら、エアコンプレッサーなどを使ってほこりを除去するとよいです。排気口から正常に放熱ができていれば、本体の熱さは軽減できます。
パソコンのほこり掃除は最低でも半年に1回程度は行うようにしましょう。掃除を2~3年以上せずに放置していると、ほこりがたまり過ぎてファンの動きを阻害します。パソコンを分解して掃除となると手間ですので、そうなる前に手を打つようにしてください。
解消方法2:CPUのパフォーマンスを抑制する
レッツノートの発熱はCPUのパフォーマンスを抑制することで、ある程度コントロールできます。1%下げるだけでも、発熱を下げるうえでは効果的です。性能面でみると1%の低下はほとんどパフォーマンスに影響はありません。性能が変わったことに気が付かない人がほとんどでしょう。CPUのパフォーマンス変更は、特にデメリットはないので気軽に試すことができます。
やり方は簡単です。
CPUのパフォーマンスを抑制する手順 |
---|
|
発熱が気になるようであれば、もう少し下げてもよいですが、1%下げるだけでも発熱はしにくくなるでしょう。まずは1%下げて様子を見てみてください。ファンの最大音量が下がったことを実感できるでしょう。設定が完了したら「OK」して完了です。
解消方法3:ファンをクリーニングする
発熱を解消するために、もっとも重要といっても過言ではないパーツはファンです。ファンそのものにほこりがたまるケースはよくあります。ファンをきれいにすれば、冷却効率のアップが期待できるでしょう。ファンをクリーニングするためには、本体内部からファンを取り出して、ほこり除去をする必要があります。その際、マザーボードやDVDドライブの取り外しもしなくてはならないでしょう。
ノートパソコンのファンをクリーニングする手順 |
---|
|
ファンのクリーニングは分解する必要があるので、リスクがあります。組み立てに失敗してしまうと、正常に動かなくなるかもしれません。マザーボードなどにも触れることになるため、軽くぶつけるだけでも壊れる可能性があります。パソコンにあまり詳しくない人はプロに依頼したほうが、安全に作業ができるでしょう。
解消方法4:ファンを交換する
ファンが回転していないのであれば、クリーニングではなく、ファン自体の交換を考えたほうがよいでしょう。回転が止まっていないとしても、回転時にカラカラとおかしな音がするときも交換したほうがよいです。しっかりクリーニングして、グリスを付ければ、そのときは症状がおさまるかもしれません。しかし、ファン自体の調子が悪ければ、またすぐに元の状態へ戻ってしまうでしょう。
ファンを新品に取り換えれば、放熱の効率性が大きく上がります。ファンを交換した際には、組み立てる前に動作確認を行うようにしてください。電源を入れて、ファンが爽快に回転すれば、問題ありません。完全に組み立てた後にファンがうまく回らないことに気が付くと、大変手間です。その手間を省くためにも、動作確認は必須と心得ましょう。ファンはいろいろな種類がありますので、自分のパソコンに適したものかどうか、また在庫はあるかなどを事前に確認しておくことが大切です。
ファンを交換するためには、もちろん分解が必要です。クリーニングのときと同様、慣れていない人にはおすすめできない作業となるでしょう。以前に交換した経験があったとしても、機種によって交換の難易度は変化します。自信がなければ無理はせず、プロに任せるようにしてください。
レッツノートが熱くなった場合の注意点とは?
放熱を行ったとしても、パソコンが多少熱くなるのは避けられません。使用する環境には十分に注意しましょう。布団やゴムシートの上は保温性が高いため、パソコンを使用する場所として適していません。スチール製の机など、放熱性が高い場所にパソコンは置くようにしましょう。汚れが気になるからといって、キーボードカバーやタオルでパソコンを覆うのも、できれば避けたいです。これらで覆ってしまうと、放熱がしにくくなるので、パソコンの熱さが上がるのを助長します。
本体を長時間、膝に乗せて使用するのもやめてください。パソコンは場合によっては80~90度になるケースがあるので、火傷する可能性もゼロではありません。特に、排気口付近は熱くなりやすいため危険です。本体のディスプレイは開いた状態で使用することが推奨されていることも覚えておいてください。ディスプレイを閉じても、発火や故障はしませんが、温度を下げる機能のパフォーマンスが落ちます。また、パソコンの向きによっては、保護機能が動作し、電源が切れる場合もあるでしょう。
PCホスピタルにレッツノートのトラブルサポートを依頼する場合はこちら。
修理をプロに任せるのも一つの対処法
記載の方法を行ってもレッツノートの発熱が改善しない場合、CPUファンの故障や内蔵HDD/SSDの故障など複数の原因が考えられます。
レッツノートを分解し、パーツを適切に交換できれば、改善するかもしれませんが、失敗すれば現状よりもさらに症状が悪化してしまう可能性もあります。またレッツノートのようなノートパソコンは分解も容易ではありません。知識があれば安全ですが、場合によっては修復不可能な状態まで陥ってしまうこともあるでしょう。
自力での修復が困難だと思われた場合はレー津ノートやデータを守るためにも、プロのパソコン修理業者のPCホスピタルに依頼いただくことをおすすめいたします。
PCホスピタルはレッツノートが熱いトラブルのサポートが可能です
レッツノートは発熱しやすいといわれていますが、だからといって熱くなったまま放置するのはよくありません。熱くなっている原因については明確にしておくべきでしょう。無深刻な問題が起きているようであれば、修理が必要です。分解が伴うような作業はリスクがありますので、ご自身で作業する前に、PCホスピタルに一度相談してみてください。
修理対応 | 出張/持込/宅配(出張の当日サポートは予約枠が早く埋まるため、お急ぎの場合はなるべく早い時間にご依頼ください) |
---|---|
対応エリア | 出張修理は全国47都道府県/持込修理は全国15店舗/宅配修理は全国47都道府県 |
実績 | 年間約10万件サポートの実績。様々なメーカー製パソコンの修理実績を当サイト掲載中 |
料金 | パソコン修理 3,300円~ + 基本料金 8,800円~11,000円 |
濱﨑 慎一(日本PCサービス株式会社 常務取締役 兼 NPO法人 IT整備士協会 理事)
2010年8月、日本PCサービス株式会社に入社。パソコン修理などデジタルトラブルを5年で4500件以上解決。その後、サポート人材育成など、事業責任者として、個人向けデジタルトラブル解決に8年半携わる。2019年より同社にて、法人向けサポートの取締役に就任。また特定非営利活動法人 IT整備士協会の理事として業界活性化のため正しいデジタル知識の普及、スマートフォンなどの新しい整備士資格の構築に携わる。
保有資格 パソコン整備士検定 取得