ノートパソコンの液晶割れが起きる原因と対処方法
ノートパソコンの液晶が割れてしまう原因には衝撃と圧力があります。ここでは液晶が割れないための注意点と割れてしまったときの対処法や修理方法、修理業者に依頼する場合の修理費用や期間について紹介していきます。
ノートパソコンの液晶割れが起きる原因と対処法
ノートパソコンは持ち運びに便利なのが特徴ですが、液晶画面が割れる確率も高い機器です。昔に比べて画面も強度が増していますが、注意を怠ると割れてしまいます。ここでは液晶画面が割れる原因と対処法について紹介していきます。
液晶が割れないように注意するとともに、割れたときに怪我をしないように注意しましょう。割れてしまったときの対処法と修理の相場も紹介するので参考にしてください。
ノートパソコンの液晶割れの原因と注意点
ここではノートパソコンの液晶が割れてしまう原因と割れないように注意する点について紹介していきます。普段の何気ない動作にも液晶が割れる原因がひそんでいます。液晶が割れやすい状況を認識し、取り扱いに注意しましょう。
液晶割れが起きる原因
ノートパソコンの液晶画面は主に外的要因によって割れます。外的要因には「衝撃」と「圧力」の2種類があります。ノートパソコンの液晶画面は非常に薄くできていますが、内部から割れることはまずないので、外部からの危害に注意しましょう。
衝撃は強い衝撃が局所的に集中すると液晶が耐えられずに割れます。ノートパソコンを開いているときにものが当たったり、落下物が当たったりすると割れやすいです。
また、閉じているときこそ注意しましょう。カバー側から強い衝撃を受けたり、高いところから落下させても液晶は割れやすいです。
さらに、内部にペンやUSBメモリなどを挟んだ状態で閉じると画面が割れます。キーボードの上にものを置かないようにしましょう。
局所的に強い力が一定時間加わると液晶が割れる原因になります。ものの下敷きになったり、リュックにそのまま直に入れて持ち運んだりすると割れやすいので気をつけましょう。
満員電車などで強い力が加わると液晶画面が割れることもあります。つり棚を使う、前に抱えるなどして対策しましょう。
液晶割れを起こさないための注意点
液晶が割れないために注意するとよい点についてここでは紹介していきます。普段何気ない行動にも液晶が割れる危険性があるので、行動を見直して注意しましょう。
取り扱いの注意
パソコンは精密機器の集まりです。パソコンを取り扱うときの動作はゆっくり行いましょう。蓋を閉めるときにも勢いよくパタンっと閉めるのを繰り返していませんか。繰り返し衝撃を与えることで液晶画面も割れやすくなるので気をつけましょう。
移動するときにカバーも無しに持ち歩いていませんか。ノートパソコンは腰の高さから落としても液晶が割れたり、本体が故障したりする可能性が高いです。
作業環境に高いところからものが落ちてこないかも注意しましょう。パソコンラックなどを使用しているなら、キーボードに跳ね返って液晶にあたっても大丈夫なものが置いてあるか確認しましょう。できるだけ作業環境はきれいにしてものが落ちてこないように気をつけましょう。
持ち運びの注意
ノートパソコンをリュックやバッグに入れて持ち運ぶときは特に液晶が割れやすいので十分配慮しましょう。バックに入れて持ち運ぶ際には直接入れずカバーを使用するのがおすすめです。
パソコン収納に対応したバッグやリュックもあるので活用しましょう。バッグの中身が詰まっていると背負っているときにかがんだ圧力で液晶が割れることもあります。
硬いものは極力入れないようにしましょう。硬いものを入れる際はまとめてパソコンに影響の少ない場所に固定できるように工夫しましょう。
修理対応 | 出張/持込/宅配(出張の当日サポートは予約枠が早く埋まるため、お急ぎの場合はなるべく早い時間にご依頼ください) |
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対応エリア | 出張修理は全国47都道府県/持込修理は全国15店舗/宅配修理は全国47都道府県 |
実績 | 年間約10万件サポートの実績。様々なメーカー製パソコンの修理実績を当サイト掲載中 |
料金 | 液晶トラブル修理 16,500円~ + 基本料金 8,800円~11,000円 |
液晶割れは放置せず早期に対処しよう
液晶割れを放置するとどうなるでしょうか?放置しておくとひび割れが広がっていったり、液晶が漏れて画面が映らなくなるなります。
タッチパネルを使用していると割れたところから誤作動するようにもなります。割れたけど作業に支障がないからと使い続けるのは止めましょう。
液晶割れの放置は危険
液晶画面はガラスとガラスの間に発光する液晶素材が詰め込んであります。液晶が割れた直後はヒビが入っている程度に思えます。しかし、時間がたつにつれて画面がにじんだりまだらになっていきます。最終的に完全に映らなくなる可能性もあります。
また、画面が割れることで有害物質が漏れ出してくる可能性もあります。漏れ出た液晶を触れた指で目などをこすってしまうと大変危険です。割れた部分は高温になりやすくやけどの恐れもあるので触れないように注意しましょう。
液晶割れしたときにまずすべきこと
ノートパソコンの液晶画面が割れてしまったら、その後使えなくなることを見越して以下の対応を行っておくと安心です。液晶画面が表示されているならバックアップを取りましょう。画面が表示できないならハードディスクを取り出して必要なデータをコピーします。詳しい方法について紹介していきます。
外部出力でバックアップを取る
画面が見えなくなって操作ができなくなる前に、外付けハードディスクなどに大切なデータのバックアップを取りましょう。修理に出す際に、初期化が条件になる場合もあります。正常に動いている間に確実にデータは保存しましょう。
ハードディスクを取り出す
液晶が割れて画面が見られなくなってしまったときには、パソコンからハードディスクを取り出す方法もあります。外付けハードディスクとしてデータを救出できるキットがあるので、万が一操作ができなくなった場合には検討してみましょう。
作業に不安があるなら専門の修理会社に相談しましょう。データ移行キットを購入する金額と修理代金を比べて検討しましょう。
ノートパソコンの液晶割れの修理と交換費用について
ノートパソコンの液晶部品の交換は一般的に行われています。ここでは液晶割れの修理について費用や日数について紹介していきます。
液晶割れの修理は可能
液晶割れの修理は修理項目として多くの修理会社で対応しています。メーカー修理でも対応しています。ただし、落下やものが当たったことによる液晶破損はメーカー保証の対象外の場合が多いです。
液晶交換は多くの場合有償修理です。また引き取り修理になるので日数がかかるのと、初期化されるかどうかの確認が必要です。
修理費用の相場
パソコンの液晶交換の作業費用はだいたい1万円〜3万円が相場です。作業費に出張代金や検査費用なども追加されると2万円〜5万円程度が見込まれます。
技術料なので中には高額な修理代金を設定しているところもあるので、事前にいくらになるか見積もりを確認した上で検討しましょう。
作業日数は14日〜30日程度が目安です。しばらくパソコン作業ができなくなるので、代替品を用意するなど対策をしましょう。
買い替えも検討する
長年使用していて、液晶の一部が黒く欠損していたり、色合いが焼けていたりするようなら液晶部品の寿命が迫っています。また、修理費用を考えると買い替えたほうが他の部品も新しくなって長く使用できることもあります。
5年以上使用しているとなんらかの不具合が発生しやすくなります。使用状況や年数も考慮して古くなっていたら買い換えるのも検討に値します。
外部ディスプレイに接続する
ノートパソコンには外部ディスプレイを接続する端子が付いております。一般的に使われる機会は少ないのですが、ノートパソコンの画面が狭くなったり、広い画面で使用したい場合は外部ディスプレイを使用することをオススメします。ノートパソコンに外部ディスプレイを接続したのち、VGAやHDMIの端子に繋いで電源を入れます。液晶ディスプレイをノートパソコンとは別に用意します。
ノートパソコン液晶割れの修理方法と注意点
ノートパソコンの部品交換はハードディスクとメモリ以外は困難な場合がほとんどです。どうしても格安で修理したい場合に、個人で部品を取り寄せて交換することもできます。
ただし、パソコンになれていないと思わぬ故障を招くのでおすすめしません。ここではノートパソコンの液晶を交換する手順を紹介します。自分では難しいと感じたら専門の修理会社に相談しましょう。
格安で液晶割れを修理する手順
格安に液晶画面の交換を行うには、部品を取り寄せて、分解し、交換する方法があります。自分で交換しようと思ったらどのようなことが必要になるのか知りましょう。自分では難しいと感じたら修理依頼を相談しましょう。
パソコンの型番を調べて液晶パネルを注文
部品は通販が発達しているのでよほど古い商品でない限り手に入ります。ノートパソコンの型番と液晶パネルを検索にかけて目当ての部品を見つけましょう。
10年以上使用している場合は、液晶以外の部品も劣化している可能性があるので、一度診断してもらうのがおすすめです。
ネジカバーを外してネジを外す
部品が届いたらパソコンを分解ししていきます。個人でノートパソコンを分解するとメーカー保証の対象外になる可能性が高いです。保証内容と期限を確認の上で、ネジを外しましょう。
ネジはさまざまなところに締めてあります。取り扱い説明書にパネル交換について手順を載せているメーカーはありません。注意深く外して、バラバラにならないよう、サイズごとにまとめておきましょう。
フロントベゼルを外す
フロントベゼルは最も力のかかる部分なので固く閉じられています。ネジだけでなくツメなどで固定されているので、コテなどを用意して徐々に外していく作業になります。
ツメを折ったり、他の部品を傷つけないように十分注意して行いましょう。特に接続ケーブルは長さが決まっているので無理に引っ張らずに可能な範囲で動かしましょう。
パネル固定ネジを外す
液晶画面を固定しているパネルの固定ネジを外していよいよパネル交換です。パネルが激しく割れている場合にはビニール袋の中や、布を引いてガラスや液晶が飛び散らないように注意しましょう。
また、接続端子をちぎらないように力加減に注意しながら作業を進めましょう。
新しい液晶パネルと交換して、元の状態に戻す
新しい液晶パネルと交換したら、これまでと逆の手順で固定していきます。このとき接続端子を間違えて止めないように。止め忘れないようにしましょう。
ネジのサイズを間違えるとしっかり固定できなかったり、ネジ穴を傷つけるのでよく注意して締めていきましょう。
各部ツメがあるところはしっかり噛んでいるか、ケーブルなどを挟み込んでいないか確認しながら行いましょう。
全てもとに戻して電源を入れたときに画面が正常に映れば成功です。映らない場合には、作業のどこかに不具合があるので、再度分解して原因を探すか、修理会社に相談しましょう。
自分で修理するときの注意点
自分で修理する際には配線のつけ間違いや部品の破損などに注意して行いましょう。特に静電気には注意して、除電してから作業しましょう。
個人で液晶ディスプレイ交換を行うのは高い技術と注意力を必要とします。交換方法を読んで自分には難しいと思ったら、パソコン修理の専門会社にまず相談しましょう。格安でできるからといって、個人で液晶交換をすることはおすすめしません。
なかでもPCホスピタルなら全国365日、土日でも自宅に駆けつけてくれて診断してくれます。店舗への持ち込みや宅配にも対応しています。作業代金の目安がホームページに載っていますし、直接見にきてもらい診断を受けたあとにより詳しい見積もりを作成してもらうことも可能です。
PCホスピタルノートパソコンの液晶修理をご相談いただく場合はこちら
ノートパソコンの液晶交換はどんな業者に依頼すれば良い?
すでにメーカーの保証期間が過ぎている場合、ノートパソコンの修理は修理業者に依頼することをおすすめします。修理業者の方が修理期間が短いうえに、データを保護したうえで修理を行ってくれるためです。
しかしながら、世の中には多くの修理業者があるため、どれを選択すべきか分からないという方は多いのではないでしょうか。そこで、ノートパソコンの液晶交換を依頼する際の修理業者の選び方について解説します。
自分のパソコンが対応可能
まず確認すべきなのが、自分のノートパソコンも対応可能なのか、という点です。修理業者によってはMacは対応不可だったり古いパソコンは修理できなかったりする場合もあるので、注意しなくてはいけません。自分のパソコンのOSやメーカー、機種などがわからない場合は、全メーカー対応の業者に依頼すると良いでしょう。
料金相場が明確
修理業者の公式ホームページに料金形体や相場が明確に書かれていたり、問い合わせ時に相場料金などを確認しましょう。修理業者によって液晶交換にかかる費用は異なります、また液晶パネル代は実費となるため、作業費用が安いと良いでしょう。ただ、安ければ良いというわけでもなく、その業者の技術力やサービス内容、粗悪なパーツを使っていないかなど踏まえて、総合的に判断することが大切です。
サービスが充実している
その他、サービスが充実している修理業者を選びたいです。持込修理、宅配修理だけでなく出張修理や引き取り修理にも対応していたり、サービス内容は業者によって異なります。また、修理するか買い替えるか迷っている場合は、状況に応じてどちらの相談にも乗ってくれる業者を選定するのも良いでしょう。
サービス内容もやはり公式ホームページに書かれているので、事前に確認しましょう。
PCホスピタルの液晶割れ修理実績
PCホスピタルでは液晶割れを修理した実績も多数あります。今回はその中から、次の2つをご紹介いたします。
- 【実績1】Dell Inspiron 15 3511の液晶交換
- 【実績2】MacBook Airの液晶交換
各実績でどのような作業を行ったのか、詳しく解説していきます。
【実績1】Dell Inspiron 15 3511の液晶交換
PCホスピタルでは過去に、Dell Inspiron 15 3511の液晶パネル交換の依頼を受けました。液晶交換はノートパソコンの種類によって、対応方法が異なります。そのため、自分でやり方を調べるのは大変なので、ひとまず修理業者に相談することをおすすめします。
パソコンの裏蓋を開け各パーツを順番に外していき、古い液晶を外しました。新品の液晶パネルを取り付け、問題なく出力ができたことを確認した後に納品となりました。お預かりから1週間以内に対応を行うことができました。
【実績2】MacBook Airの液晶交換
PCホスピタルはMacの専門家も在籍しており、Macのノートパソコンの液晶交換も行った実績があります。
MacBook Airは本体が極薄のため液晶パネルのみの交換が難しいので、パソコンの上側を丸々交換する方法を取りました。液晶パネルだけでなく、パーツの配線も考えながら作業を進める必要があります。
液晶パネルの交換後、問題なく出力されることを確認し、納品完了となりました。
よくある質問
Q. 見積もりのみお願いすることは可能ですか?
A. お見積もり後に修理をキャンセルされる場合は、基本料金8,800円(+出張の場合、出張料金2,200円)が発生いたします。修理に出すかどうか迷われている場合は、PCホスピタルにお電話ください。お電話の時点では、一切の料金はかかりません。
Q. 修理にどれくらいの日数がかかりますか?
A. 液晶の破損に関するトラブルの修理期間・預かり期間は「7~14日程度」となります。液晶の修理はパソコンに合うパーツの用意が必要となり、すぐに対応することが難しいケースが多いためです。
渡邉(PCホスピタル東京三田店 店長/パソコン整備士)
累計6500台以上のパソコントラブルを解決。2023年からはPCホスピタル東京三田店の店長として人材育成、マネージメントに携わる。
PCホスピタルはノートパソコンの液晶割れ修理が可能です
液晶が割れたらすぐにパソコンを買い換えるのではなく、内部に故障がないなら修理に出して使えるようにしましょう。
長年使用してきたものなら、他の部品も劣化している可能性があるので買い替えも検討しましょう。液晶画面の交換は、メーカーによって手順もさまざまで困難な場合がほとんどです。修理する場合ぜひPCホスピタルにご依頼ください。
修理対応 | 出張/持込/宅配(出張の当日サポートは予約枠が早く埋まるため、お急ぎの場合はなるべく早い時間にご依頼ください) |
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対応エリア | 出張修理は全国47都道府県/持込修理は全国15店舗/宅配修理は全国47都道府県 |
実績 | 年間約10万件サポートの実績。様々なメーカー製パソコンの修理実績を当サイト掲載中 |
料金 | 液晶トラブル修理 16,500円~ + 基本料金 8,800円~11,000円 |
PCホスピタルと量販店・個人経営・メーカーの違い
濱﨑 慎一(日本PCサービス株式会社 常務取締役 兼 NPO法人 IT整備士協会 理事)
2010年8月、日本PCサービス株式会社に入社。パソコン修理などデジタルトラブルを5年で4500件以上解決。その後、サポート人材育成など、事業責任者として、個人向けデジタルトラブル解決に8年半携わる。2019年より同社にて、法人向けサポートの取締役に就任。また特定非営利活動法人 IT整備士協会の理事として業界活性化のため正しいデジタル知識の普及、スマートフォンなどの新しい整備士資格の構築に携わる。
保有資格 パソコン整備士検定 取得