パソコンがウイルスに感染した時の原因と除去・初期化する方法を解説

パソコンがウイルスに感染した時の原因と除去・初期化する方法を解説

突然ですが、お使いのパソコンがウイルスに感染したことがありますか? 1台でもパソコンにウイルスが感染してしまうと、瞬く間に広まってしまいます。パソコンにウイルスが感染したとわかったとき、どうすればよいのかわからずパニックになる人も多いのではないでしょうか。

しかし、パソコンに侵入したウイルスの二次感染を防ぐためには冷静な行動がなによりも重要です。冷静な行動を取るために、ウイルスについての知識を深めておくとよいでしょう。どんなに小さい症状でもチェックして、ウイルスに感染してしまったら必ず原因を突き止めるようにしてください。

本記事では、ウイルスの種類や除去する方法などについて詳しく解説していきます。

パソコンがウイルス感染した時の原因

ウイルスに感染する原因はさまざまですが、特に下記のようなパターンが多いです。

  • USBメモリや外付けHDD/SSDなど、外部メディアを接続したことによる感染
  • ウイルスに感染したメールを開いてしまった
  • 不正サイトへのアクセスもしくは広告をクリックしてしまった
  • 不正ファイルやアプリをダウンロードしてしまった

パソコンがウイルス感染した時の症状

ウイルスに感染すると、さまざまな症状が発生します。大まかではありますが、下記のような症状が見られたら注意してください。

  • パソコンやアプリケーションの動作が重く、フリーズや強制終了してしまう
  • パソコンが勝手に再起動をして操作することができない

これらの症状は、必ずしもウイルスへの感染が原因で引き起こされているとは限らず、パソコン起動時に自動で立ち上がるソフトが原因で動作が重くなったり、パソコンの帯電やシステムの不具合などが理由で勝手に再起動する場合もあります。ただし、いずれにしても原因を調べて解決することが重要です。

例えば、順調に動作していたパソコンの動作が突然重たくなったときは要注意です。さらに、症状が悪化するとパソコンが起動しなくなることもあるでしょう。ウイルスがシステムの深部まで到達すると、起動処理ができなくなる場合があるのです。

これらもウイルスが原因とは限りませんが、インターネットをしていてこのような症状が見られたら要注意です。

  • 全く覚えのない広告ページやメッセージが勝手に表示されてしまう
  • ブラウザで最初に表示するホームページが変わってしまった
  • インターネットの接続がすぐに切れてしまう
  • 通信していないルーターランプが点滅する

ウイルスの影響で、特定のホームページにつながらなくなる現象が発生する可能性もあります。ウイルスの中には、除去されるのを防ぐためにマイクロソフト社やセキュリティーソフトを扱う企業のホームページをブロックするものが存在するのです。

ID・パスワードなどの情報漏洩によるものもあり、クレジットカードやネットバンキングのID・パスワードを盗まれ、悪用されてしまいます。また、オンラインショップのID・パスワードが流出することによって勝手に商品を買われてしまうこともあります。

迷惑メールが山ほど届くようになるのもウイルスが原因の可能性が高いです。悪質なものになると、大事なファイルを改ざんされたり削除されたりといったこともあります。少しでもおかしい現象が発生したら、ダメージが深くなる前に対策を取るようにしましょう。

ウイルスに感染しているかどうかを確認するアプローチとして、タスクマネージャーが有効です。タスクマネージャーを起動時、見知らぬプログラムが動いていないか確認してみてください。
タスクマネージャーは下記の手順で立ち上げます。

タスクマネージャーを立ち上げる手順
  1. 「Ctrl」+「Alt」+「Delete」キーを同時に押します。
  2. タスクマネージャーを選択し画面を立ち上げましょう。
  3. 立ち上がったウインドウで身に覚えのないプログラムが動いていないか確認しましょう。

Web検索を利用して、インストールされているプログラムのなかに不審なものがないかをチェックしてみるのもよいです。

意外と気付かない、また気付いてもあまり気にされない場合もありそうな症例ですが、これらの症状が見られたら要注意です。ウイルスは地味なものの方が大きな被害をもたらすこともあります。

  • ファイルが消えてしまい、別の場所に移動している
  • デスクトップに見覚えがないファイルが存在している
  • 見覚えがないメールが第三者へ勝手に送信されていた
  • セキュリティーソフトが動かない
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パソコンのウイルスの種類

セキュリティアラートが表示されいてるノートパソコン

パソコンに感染するウイルスの種類は、膨大です。すべてを把握するのは困難ですので、まずは代表的なものを押さえていきましょう。下記がその一覧です。

  • トロイの木馬
  • ランサムウェア
  • ワーム
  • マルウェア
  • マクロ型ウイルス
  • ファイル感染型ウイルス

詳細をご説明いたします。

トロイの木馬

有名なウイルスの一つとして、「トロイの木馬」があります。

トロイの木馬は、普通のソフトウェアを装っていますので感染してもなかなか気づくことができません。感染源は、インターネットやメールの添付ファイルが多い傾向です。自己増殖はしないものの、大切な個人情報を流出させる可能性があるため、厄介なウイルスといえるでしょう。

ランサムウェア

トロイの木馬と同じぐらい知名度があるウイルスに「ランサムウェア」があります。

ランサムウェアに感染すると、ファイルが次々に書き換えられ、開くことができなくなるでしょう。
身代金の支払いを要求するようなメッセージが表示されるケースもよくあります。感染したパソコンのみならず、他のパソコンのデータまで書き換えるので、二次感染には十分に注意しなくてはなりません。
ランサムウェアの感染ルートは、インターネットといわれています。

ワーム

自己増殖力の高いウイルスである「ワーム」の特徴も知っておいたほうがよいでしょう。

感染ルートは、インターネットやメールの添付ファイルです。ワームに感染してしまうと、パソコンの内部データを外部に流したり、他のパソコンにメールを送信したりすることで感染を広げていきます。

マルウェア

パソコン利用者のトラブル発生を目的としている、悪意のあるソフトウェアがマルウェアです。様々なパソコンウイルスの総称としても広まっています。

ファイルを書き換えて自ら複製するマルウェアやネットワークを通して別のパソコンに感染するマルウェアなど様々なマルウェアが存在します。

マクロ型ウイルス

ExcelやWordで操作をプログラムとして設定できるマクロ機能を悪用したパソコンのウイルスです。

感染した場合、ファイルの内容が変更されたり、駆除もしくは増殖が行われることがあります。

ファイル感染型ウイルス

exeなどの拡張子のファイルを実行した時にプログラムが改善されて自動で増殖するパソコンのウイルスです。

2種類のタイプがあり、上書き型と呼ばれるタイプの場合はファイルに不正コードが上書きされ、追記型と呼ばれるタイプはファイルに不正コードが追記されます。

パソコンのウイルスで個別の名称が付いているもの

パソコンに感染するウイルスには個別の名称が付いているものがあるため、その一部をご紹介いたします。

名称 内容
Melissa 1999年に猛威を振るったマルウェアで、メール経由で拡散される初めてのウイルスとして知られています。「大切なお知らせ」という件名のメールで友達や同僚を装って勝手に送信し、感染が拡大していくというウイルスでした。
Zeus 2007年に発見されたウイルスで、フィッシングメールの添付ファイルや悪意のあるリンクを経由をして感染し、ブラウザにパスワード入力を求めたり、銀行ページにJavaScriptコードを追記後に情報を流出させようとするタイプがあります。
Emotet 2014年に確認されて以降、2024年の時点でも変化を遂げて拡散が続いているマルウェアです。メールの添付ファイル経由で感染し、メールデータやアカウント情報が窃取されることや別のパソコンへの二次感染などの被害が発生しています。
Petya 2016年に確認されたランサムウェアで、パソコンのドライブ全体を暗号化し、パソコンを起動することもできないようにしてしまう症状が発生します。
WannaCry 2017年に感染が発覚し、ファイルの暗号化やロックして使用できなくするといったトラブルを発生させて、データの復元が必要な状況やパソコンを使用できないようにし、身代金を要求するランサムウェアです。
Qlocker 2021年に見つかったランサムウェアで、NASに保存されているデータが暗号化されます。身代金を要求するメモが記載された「!!! READ_ME.txt」というファイルが自動生成されたり、データのアクセスが不可になるトラブルが発生します。

パソコンのウイルスを除去する方法

パソコンがウイルスに感染してしまったら、即時除去しなくてはなりませんが、二次感染を防ぐのも大切です。
この段落では、ウイルスに感染してしまったときに実施すべき下記の手順を説明します。

  • セキュリティーソフトをアップデートする
  • ネットワークから切断する
  • パスワードを変更する
  • ウイルスを特定する
  • 除去する方法を確認して対応する

セキュリティーソフトをアップデートする

ウイルスは日々、新種が生まれているといっても過言ではありません。古いセキュリティーソフトのままではいつか役立たずになってしまいます。新しいウイルスを確実に検出し、除去していくためには、最新版のセキュリティーソフトを使用するのがベストです。

セキュリティーソフトが古かったり、まだインストールしていなかったりするのであれば、最新版をすぐにダウンロードしましょう。セキュリティーソフトは、常に最新へアップロードすることを忘れないでください。

自動更新してくれるものもありますが、自分でも意識することが大切です。また、長い間パソコンを開かなかったりすると、気がつかないうちにセキュリティーソフトの期限が切れていることもあり得ますので注意しましょう。

ネットワークから切断する

ウイルスに感染したら、それ以上拡散することを防がなくてはなりません。怖くなって思わずパソコンをシャットダウンする人もいますが、それでは対応として不十分です。友人や業者に相談して解決しようとするのも悪くありませんが、その間にも感染リスクは消えておらず危険です。

  • LANを使用している場合は、すぐにLANケーブルを抜く
  • Wi-Fiを使っている場合は、ワイヤレススイッチを切りパソコンをオフライン状態にする

最低限の対処は行いましょう。 ネットワークケーブルやワイヤレススイッチの位置は、パソコンによって異なります。わかりにくいようであれば、取扱説明書で確認してください。ネットワークを遮断することで、感染したウイルスが他のウイルスを呼び込んだり、個人情報を流出したりするのを防ぐことができます。

ウイルスは、インターネットを媒体にして拡大していく性質を持っています。

感染しているにも関わらず、インターネットや家庭内のLANに接続したままだと、ネットワークを介して他のデバイスに感染が拡大する恐れががあるので注意しましょう。

パスワードを変更する

パソコンがウイルスに感染することで、感染した時点のログインパスワードが流出することも考えられます。遠隔操作や見知らぬ相手からのログインを防止するためにもパソコンのログインパスワードを変更してください。

ウイルスを特定する

ウイルスは、種類によって対処方法が変わってくるため、ウイルスの種類を特定する必要があります。

セキュリティーソフトの機能であるウイルススキャンを使えば、「ウイルスに本当に感染しているのか」「どのようなウイルスに感染しているのか」などを特定することができるでしょう。

ウイルススキャンは、感染した可能性があるすべてのパソコンに対して実行し、コンピューター全体をスキャンしてください。ウイルスが発見できれば、感染したウイルスの名称が画面に表示されるはずです。

除去する方法を確認して対応する

ウイルスが特定できたら、セキュリティーソフトの指示通りにウイルスを除去します。
ウイルスの感染源になったメールや、ダウンロードしたファイルなどは削除し、ゴミ箱からも消去しましょう。

ファイルの修復機能が実装されているセキュリティーソフトであれば、改ざんされたファイルの復旧も可能です。ウイルス除去の処理が終了したら、念のため最後にもう1度ウイルススキャンを行います。その際、セキュリティーソフトのアップデートが漏れていないかどうかもあわせて確認するとよいでしょう。

ウイルスに感染したかもしれない場合の相談はこちらから。

パソコンのウイルス除去の失敗時に初期化する方法

ノートパソコンとメール

ウイルスの除去を手順どおりに実施したとしても、状況によってはうまく除去できないケースもあるでしょう。どうしてもウイルスを除去できない場合は、パソコンを初期化するのがセオリーです。

この初期化する作業は、リカバリーといいます。ハードウェア自体に障害が発生した場合はお手上げですが、ソフトウェア関連のトラブルであれば効果が期待できる手段です。
この段落では、パソコンの初期化方法について詳しく説明していきます。

  • 大切なデータのバックアップを取る
  • パソコンのリカバリーをして初期状態に戻す

大切なデータのバックアップを取る

初期化をすると決めたら、必要なものはすべてバックアップするようにしましょう。パソコンを初期化するとパソコンに入っているデータは、すべて消えてしまいます。

大事な写真やファイルは、USBメモリ、外付けHDD/SSD、クラウドなどにコピーしてください。インターネットなどの設定などもバックアップしておくと、リカバリーの作業がスムーズになります。ちなみにWordやExcelなどのアプリケーションソフトはバックアップできません。

データが大量になると、バックアップをするのがとても大変です。そのため、重要なデータは普段から小まめにバックアップしておくのが望ましいでしょう。

データをコピーする際には、ウイルスの除去に失敗したデータを間違って持ち込まないよう細心の注意を払ってください。せっかく初期化をしても、バックアップデータにウイルスが残っているいれば、元の木阿弥となりかねません。

パソコンのリカバリーをして初期状態に戻す

バックアップが一通り終わったら、リカバリーメディアを用意しましょう。リカバリーメディアをパソコンに設置し、リカバリーを実行すれば初期化状態に戻すことが可能です。具体的な操作方法は、使用しているOSやバージョンによって異なるため、取扱説明書をよく確認するようにしましょう。

Windows 10/111であれば、リカバリーを内部プログラムで実行できるため、ディスクがなくても問題ありません。Windows 10/11それぞれの手順は下記の通りです。

Windows 10で内部プログラムを使用して初期状態に戻す手順

  1. 画面左下のWindowsマークを選択し、「設定」を選択
  2. 「更新とセキュリティ」を選択
  3. 「回復」を選択
  4. 「このPCを初期状態に戻す」にある「開始する」を選択
  5. リカバリー処理が開始されます
  6. リカバリーが完了後、OSのセットアップを行う
Windows 11で内部プログラムを使用して初期状態に戻す手順
  1. 画面下のWindowsマークをクリック
  2. 「設定」をクリック
  3. 「システム」内の「回復」をクリック
  4. 「このPCをリセットする」をクリック
  5. 「個人用ファイルを保持する」「すべて削除する」のどちらかを選択
  6. 「クラウドのダウンロード「ローカルの再インストール」を選択

以上の動作で初期状態に戻すことができます。

セットアップ時には必要なソフトウェアもあわせてインストールするようにしましょう。

外部メディアに保存したバックアップデータを戻す前に、セキュリティーソフトでスキャンしておくと安心です。

スキャンの結果に問題がないのを見届けてから、データをパソコンに戻してください。このバックアップしていたデータを戻すことを「復元」といいます。

他にも内蔵HDD/SSD内のリカバリー領域を利用して初期化する方法もあります。この方法の場合、ディスクを読み込むドライブがなくても行うことができ、またメディアを紛失する恐れがないというメリットもあります。

Windows 10/11の場合は、下記の手順で作業を行ってください。初期化には数時間ほどかかるため、時間に余裕がある時に行いましょう。選択肢やキーなどは、メーカーや環境によって異なります。

Windows 10で内蔵HDD/SSD内のリカバリー領域を利用して初期状態に戻す手順

  1. 画面左下にあるWindowsマークを選択し、Shiftキーを押しながら再起動を選択
  2. 回復環境で起動するので「トラブルシューティング」を選択
  3. 「このPCを初期状態に戻す」を選択
  4. 表示されているオプションのいずれかを選択(パソコンの内容によってオプションは異なります)
  5. 「次へ」を選択して画面を進めた後、このPCを初期状態に戻す準備ができましたと表示されたら実行する内容のボタンを選択してWindows 10/11の再インストールが自動で開始
  6. インターネットの接続設定を行う
  7. 各種アップデートを行う(Windows Update、AdobeのUpdate)
  8. オフィスのインストールを行う
  9. セキュリティーソフトをインストールする
Windows 11で内蔵HDD/SSD内のリカバリー領域を利用して初期状態に戻す手順
  1. 画面下のWindowsマークをクリック
  2. 電源マークをクリック
  3. 「再起動」をshiftキーを押しながらクリック
  4. 再起動して「オプションの選択」表示後、「トラブルシューティング」をクリック
  5. 「このPCを初期状態に戻す」をクリック
  6. そのまま進めていくと完了です

マイクロソフトのサイトから最新のWindows OSをダウンロードし、USBメモリなどを使ってインストール用イメージを作成したものを、パソコンの初期化後にインストールする方法もあります。

Windows 10/11の場合は、下記の手順を行ってください。こちらもメーカーや環境によってキーや選択肢などが異なります。

Windows 10/11でUSBメモリを使用して初期状態に戻す手順
  1. あらかじめ回復ドライブとして作成したUSBメモリを設置して電源を入れる
  2. パソコンを起動してメーカーロゴが出た後、F2キー(キーはメーカーによって異なります)を複数回押してBIOS画面を表示
  3. 「BOOT」タブから「USB CDD(USBメモリの場合はUSB HDD)」を選択した後、「USB CDD(USB HDD)」が一覧の一番上に表示されるように設定して保存
  4. システムが自動で再起動した後、キーボードレイアウトの選択画面が表示されたら「Microsoft IME」を選択
  5. オプションの選択画面から「ドライブから回復する」を選択
  6. 画面が切り替わったら「ファイルの削除のみ行う」もしくは「ドライブを完全にクリーンアップする」を選択
  7. 「回復」を選択したらWindows 10/11の再インストールが自動で開始
  8. ドライバーをインストールする
  9. インターネットの接続設定を行う
  10. Windowsのライセンス認証を行う(再インストール時に行うこともできます)
  11. 各種アップデートを行う(Windows Update、AdobeのUpdate)
  12. オフィスのインストールを行う
  13. セキュリティーソフトをインストールする

パソコンのウイルス感染を事前に防ぐ方法

ウイルスに感染してから対応するのではなく、まずは感染しないための対策を立てておくことが望ましいです。。対策が不十分だと、除去したあとに再び感染という事態にもなりかねません。

ここでは、ウイルスに感染しない方法を紹介します。

  • OSやソフトウェアをアップデートして最新にしておく
  • 無線LANをセキュリティー強度が高い方式で接続する
  • セキュリティーソフトを利用する
  • 知らない人からのメールをむやみに開かない
  • 不審なサイトを閲覧しない

OSやソフトウェアをアップデートして最新にしておく

ウイルスのほとんどは、プログラムの脆弱性をついてきます。ウイルスを防ぎたいのであれば、アップデートを定期的に実施しWindowsやMacなどのOSを常に最新の状態にしておくことが重要です。

時間がかかるからといって、アップデートを先延ばしにするのはやめるようにしましょう。自分のパソコンの状態がわからない場合はOSが最新の状態になっているか確認します。Windows 10/11の場合の確認手順です。

Windows 10でOSが最新状態になっているか確認する手順
  1. スタートメニューの「設定」から「更新とセキュリティ」を選択
  2. 表示された画面で最新になっているかどうかをチェック
Windows 11でOSが最新状態になっているか確認する手順
  1. スタートメニューの「設定」をクリック
  2. 「設定」内の「システム」をクリック
  3. 「設定」内の右上にある「Windows Update」をクリック
  4. 表示された画面で最新になっているかどうかをチェック

OSだけでなく、Google chromeやMicrosoft Edgeなどのブラウザも最新にしておいてください。
ブラウザが最新であれば、すでに知られているウイルスの侵入経路をブロックすることができます。

無線LANをセキュリティー強度が高い方式で接続する

無線LANのセキュリティーにはいくつかの方式がありますが、中には脆弱性が見つかっており、設定しても数分で侵入されてしまうような暗号化方式もあるので、セキュリティー強度が高い方式で接続することでウイルス対策も万全にすることができます。

セキュリティー強度が高いのはAESになります。

暗号化技術AESTKIPWEP
暗号強度
解読不可に近い

若干の脆弱性がある
×
簡単に解読される
認証方式WPA-PSK
WPA2-PSK
WPA-PSK
WPA2-PSK
WEP
暗号キー文字数8~63文字8~63文字5~26文字
詳細セキュリティー強度が一番高い暗号化規格・方式AESの次に解読が難解な暗号化規格・方式最も古い暗号化規格・方式でセキュリティー強度も低い

セキュリティーソフトを利用する

パソコンのセキュリティーを向上させるためには、セキュリティーソフトの導入は必須です。「気を付けているから大丈夫」と思う人もいるかもしれませんが、ちょっとした隙をついて、ウイルスは巧妙に忍びこんでくるでしょう。

セキュリティーソフトをインストールするとパソコンの性能が低い場合は動作が重くなったり、有料版ではそれなりにお金がかかったりすることはデメリットに感じる人もいるかもしれません。
しかし、ウイルスの脅威から守るためにセキュリティーソフトは欠かせないものです。

セキュリティーソフトは、ウイルスを除去するだけでなく危険なサイトを事前に通知してくれるものもあるため、感染を未然に防ぐのに一役買ってくれるでしょう。Windowsアップデートなどと同じく、セキュリティーソフトのバージョンも常に最新を保ち、定期的にウイルスチェックを実行してください。

知らない人からのメールをむやみに開かない

ウイルスの侵入を防ぐために気を付けたいことの一つは普段使用しているメールです。メールを使っての攻撃は、昔から行われているため、やや古典的な方法に感じるかもしれません。

しかし、いまだに迷惑メールからのフィッシングサイトへの誘導など、文面が年々巧妙化しているので、油断しているとうっかり開いてしまう可能性があるでしょう。怪しいメールの特徴は、お金が儲かりそうな甘い言葉や、入金をしなければ大変なことになるといった、脅迫じみた言葉を使ったものが多い傾向です。

知らない人からのメールは、どんなに気を引く内容であっても開かないほうがよいでしょう。そのため、基本的に迷惑メールフォルダに分けられたメールは、無視するのが基本です。

送信元が不明なメールに記載されているリンクは、クリックしないようにしましょう。もちろん、添付ファイルを開くのもやめてください。

知らない人からのメールを開くのは、ハイリスクであることを十分に意識することが大切です。

不審なサイトを閲覧しない

感染の予防策として、不審なサイトを閲覧しないことも大事です。ウイルスは、特定のサイトを閲覧するだけで感染する場合があります。掲示板やSNSに貼られているURLをクリックするだけで感染するケースもあるため、念頭においておきましょう。

普段使っていて慣れているサイトでも油断は禁物です。サイバー攻撃を受け、サイトが悪意ある内容に書き換えられているケースもなかにはあるのです。閲覧時、なにか違和感を覚えたらリンク先をチェックしてみましょう。URLのチェックは専用のツールを使用すれば簡単にできます。

違法なサイトの利用は、ウイルス感染して自分が被害を被るだけでなく、感染を広げてしまうことで、ウイルスを使った悪意ある第三者に加担するリスクもあるのです。興味深いサイトであっても違法だとわかれば、そのサイトは避けるようにしてください。

プロにパソコンのウイルス除去サポートを依頼するのも対処法

記載の対処法を試してもパソコンのウイルスが除去できない場合、ウイルスの種類に対して適切な対処ができてない、複数のウイルスに感染しているなどの原因が考えられます。

ウイルスの種類に対して適切な対処法で素早く除去しなければ、パソコンに保存されてる個人情報の流出やフリーズが頻繁に発生してパソコンが使用できない状態に陥る可能性があります。

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監修

田村 勇樹(PCホスピタル 大阪吹田店 店長)

2017年に日本PCサービス株式会社入社後、累計4500件以上のパソコントラブルを解決。ウイルス感染、メールトラブルのサポートに定評を持つ。東京支部勤務、PCホスピタル 京都駅前店の店長を経て、現在は本社に併設する旗艦店のPCホスピタル 大阪吹田店の店長として従事。

保有資格 パソコン整備士検定 取得

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