BIOSが起動しない対処法とは?PCのチェック手順や原因と解決策を紹介

BIOSが起動しない場合の対処方法

BIOSはパソコンの中でも必要不可欠なプログラムですが、そのBIOSが起動しない場合はどのような対処法があるのでしょうか。BIOSが起動しない場合、パーツの交換などで解決するケースもありますが、BIOSの回復ではパソコンの中枢に触れることもあり、自分で行う場合は細心の注意が必要です。本記事では、BIOSの基本的な特徴を振り返り、起動しない主な原因や対処法、注意点を紹介します。

1.BIOSとは?意味や役割をおさらい

まず、BIOSとは具体的にどのようなものなのでしょうか。BIOSがどのようなものか知っておくと、不具合が出たときの対処に役立つことがあります。ここでは、BIOSの基本的な特徴や、役割、起動のチェック方法を紹介します。

1-1.基本的な特徴

BIOSとは、「Basic Input Output System」の略で、パソコンの初期設定や、入出力の制御を行うための基礎的なプログラムのことです。OSを起動させる前に出てくる、青や黒の背景に英語表記の画面を見たことがある人もいるのではないでしょうか。これがBIOSの設定画面です。BIOSは、HDD(ハードディスク・ドライブ)ではなく、パソコン内部のマザーボードと呼ばれるCPUやメモリなどが組み込まれている最も重要な主基板に実装されています。BIOSは、パソコンであればメーカーや種類を問わず搭載されているプログラムで、パソコンが作動するうえでとても重要な役割を担っています。

普段はあまりBIOSの存在を意識することはありませんが、パソコンが起動しないなどのトラブルでハードウェア診断をして問題個所を見つける際などに活用することが多いです。パソコンを起動するとき、まずBIOSが起動してからOSが起動するようになっています。BIOSが起動できなければハードディスクの読み取りといった動作も一切できないため、そのままパソコンの動作が停止してしまうのです。

1-2.役割や使い方

BIOSは通常時にはハードディスクの読み取りや入出力のコントロールなど、パソコンを動作させるうえで欠かせない基本的な役割を担っています。また、パソコンに何等かの不調があったときに、パソコン内部の各種パーツの異常を調べたり、パソコンのシステム情報などを確認したりする際にも使用します。パソコンを正しく起動できないと判断される場合には、BIOSがBEEP音(ビープ音)で異常を知らせる仕組みも持っており、正常時にも異常時にも欠かせないプログラムです。

BIOSを起動するには、パソコン起動時にメーカーロゴが表示されるタイミングで、キーボードのBIOS起動キー(F2キーやDeleteキーなど)を押すとBIOS設定画面を表示させることができます。BIOS画面を表示させるためのキーはメーカーによって異なるため、自分が使っているパソコンのBIOS起動キーはどれなのかを事前にチェックしておきましょう。BIOS設定画面では、ドライブ起動順位の変更や、日時設定、BIOS起動パスワードの設定などができるようになっています。通常、パソコン起動時は自動でOSを起動させる設定になっているため、この画面を見ることはあまりないでしょう。しかし、ハードウェア診断というパソコンのパーツなどに異常が生じていないか検査をする機能もあり、不具合が起きたときの原因特定にも役立つため、BIOSの役割や使い方を知っておくと便利です。

1-3.起動のチェック方法

パソコンが起動しないとき、原因特定のためBIOSが起動していないのかどうかを確認する必要があります。BIOSが起動していなければ特有の症状が現れるため、本当にBIOSが起動しない状態になっているのかをチェックしてみましょう。BIOSが起動しているかチェックする基準として、次の4つの症状を紹介します。まず1つ目は、パソコンの電源を入れても反応がない、画面が真っ黒な状態のまま進まないといった状態が続くという症状です。2つ目は、電源ランプが点灯した状態で、電源やCPUなどの冷却ファンは作動しているという症状です。これらはBIOSと関係なく動くため、パソコンの起動はしないが冷却ファンなどは回っているというときには、BIOSが不具合の原因となっている可能性があります。

3つ目の症状は、ビープ音(パソコンの電源を入れたときに出る電子音)が鳴らないというもので、4つ目はBIOS起動キーを押してもBIOS画面が表示されないという症状になります。このように、電源はパソコンに供給されているのにパソコンのプログラムが起動していないと思われる状態であれば、プログラムを制御するBIOSが起動していないと考えられます。

2.BIOSが起動しない場合にまず行う3つの手順

BIOSが起動しない場合、マザーボードが損傷している可能性があります。しかし、実際はもっとシンプルな原因で不具合が発生していることもあるのです。マザーボードの修理や交換となると、自分でやるには難しいこともあるため、マザーボードの修理に手を付ける前に、簡単にできる対処法を試してみましょう。ここではBIOSが起動しないときに原因を簡単にチェックできる手順を紹介します。

MBR Error1 Press any key to boot from floppyのエラー

2-1.外部との接続を遮断

BIOSが起動しない場合、周辺機器やネットワークなどを遮断し最小限の構成でパソコンを起動させることを試みてみましょう。パソコンが周辺機器やネットワークなどに接続していると、プログラムの読み込みやCPU処理の負担となり、パフォーマンスにも影響することがあります。その結果、BIOSの起動を妨げる原因となる可能性があるのです。USBメモリや外付けハードディスクなどの外部ストレージや、挿入されたままになっているCDやDVD、プリンター、ビデオカード、スキャナーなどを一旦全て取り外します。LANやWi-88Fiといったネットワーク接続も遮断しましょう。メモリを増設している場合はそれも取り外して、もう一度パソコンを起動させてみると、無事に起動することがあります。その場合は、パソコンに過剰な負荷がかかっていたことが原因と考えられるため、負荷をかけすぎないようにパソコンの使用方法を見直す必要があるでしょう。

2-2.パソコン内部の清掃

パソコン内部に埃やチリなどが蓄積されていないかをチェックし、埃やチリが溜まっているようであれば清掃することも、BIOSの不具合解消につながることがあります。パソコン内部はCPUやメモリ、ハードディスクといったパーツが密接に組み合わさってできています。そこにほこりやちりが溜まると、パーツ同士の接触不良の原因となり、パソコンが起動しないケースがあるのです。埃やチリのせいで、パソコン内部の熱が適切に放出されないことが原因で、不具合を起こしていることもあります。そのため、原因となる埃やチリを取り除くことで、不具合が解消することがあります。

また、パソコンはデリケートな精密機械のため、温暖差がある場所や、高湿度の場所で使用していると、パーツのサビなどの物理的な劣化を招きやすいものです。接触不良や金属のサビが原因でパーツが作動しない場合もBIOSが作動しない原因となることがあるため、パソコン内部の清掃を試してみましょう。不具合が起きる前に定期的にパソコン内部を清潔に保っておくことで、トラブルを防ぐこともできるでしょう。また、普段からパソコンの周囲の温度や湿度に気を配っておくことも重要です。

2-3.CMOSバックアップ電池をチェック

CMOSバックアップ用電池の劣化が、BIOSが起動しない原因となっていることもあるため、CMOSバックアップ用電池のチェックをしてみましょう。CMOSとは、パソコンのCPUを構成している部品のひとつです。BIOSの設定データは、マザーボードのCMOSに保存されています。正常な状態では、パソコンの電源を入れるとBIOSがCMOSの情報を読み取り、その情報をもとにハードディスクやモニターにアクセスするようになっています。そのため、CMOSに問題があると情報が読み取れず、BIOSを起動することができないのです。

CMOSの情報を保持するには電気を供給し続ける必要があるため、バックアップ用の電池が格納されています。バックアップ用電池は消耗するため、5~10年で電圧が不安定になりやすいという特徴があります。バックアップ用電池が切れそうになると電力不足でBIOSが正常に作動せず、プログラムが読み取れなくなるためBIOSが起動しなくなることがあるのです。この場合は、CMOSバックアップ用電池を交換することで不具合を解消することができます。

3.CMOSバックアップ電池を交換する方法

CMOSバックアップ用電池の劣化は、BIOSが起動しない原因として多いケースです。CMOSバックアップ用電池は自分で交換することができるため、ここでは交換する方法や交換する際の注意点について説明します。まず、バックアップ用電池が不具合の原因であることを改めて確認しましょう。パソコン内部を清掃して接触不良がなさそうなことを確認します。接触不要がなさそうであれば、周辺機器やネットワークとの接続を遮断しても問題が解消しないかどうかも確認しましょう。それでも問題が解消しなかった場合に、CMOSのバックアップ用電池の交換を行います。

多くのパソコンでは、マザーボード上に丸い形をしたバックアップ用電池が格納されています。マザーボード上の電池ホルダにはめ込まれているボタン電池が、CMOSのバックアップ用電池です。電池ホルダの位置を確認したら新しい電池を用意し、マイナスドライバーなどで古い電池を外して、新しい電池と交換を行いましょう。マザーボードはCPUやメモリなどが密集しており、皮脂やほこり、静電気などが触れると不具合が出る可能性があります。電池交換を行う際は清潔を心掛け、ほかの部品などを不用意に触らないように気を付けて作業を行うことが重要です。

4.CMOS電池交換後でも不具合が直らない場合の対処法とは?

COMSのバックアップ用電池の交換を行っても、BIOSが起動しないことがあります。ここでは、CMOSのバックアップ用電池を交換したあとでも、BIOSが起動しない場合の原因や対処法について説明します。

BIOSが起動しない場合の対処方法

4-1.その他の原因を疑う

COMSのバックアップ用電池の交換をしたのにBIOSが起動しないのであれば、原因は他のところにあったということです。CMOSのバックアップ用電池の劣化以外の原因を疑いましょう。たとえば、メモリの接触不良によってBIOSが起動しなくなることがあります。このケースでは、ハードディスクのアクセスランプも無反応になる場合があるため、ハードディスクのアクセスランプがどうなっているかもあわせて確認してみましょう。埃やチリなど、メモリ端子に付着した汚れが原因でBIOSが起動しなくなることもあります。このようなメモリ周りの不具合が疑われる場合、マザーボードからメモリモジュールを取り外し、メモリスロットやメモリモジュールなどを清掃することで、不具合が解消することがあるため、試してみましょう。

その他に考えられる原因として、ハードウェアの不具合では電源ユニットが故障しているケースも考えられます。この場合、一部のパーツは作動しているのに部分的に作動していないところがある、といった症状が現れることがあります。このような症状が現れていないかも確認してみましょう。ただし、ハードウェア系の不具合は見た目で明らかに判断できない場合もあり、知識がなければ見ただけで原因を判断するのは難しいです。慣れていない人は、プロに対応を依頼するのが安全でしょう。知識がない人がマザーボードなどの主基板を触るのは、リスクもあります。

4-2.メーカー・修理業者に依頼

マザーボード等パソコンの部品交換はドクター・ホームネットへ

自分で原因の特定をするのが難しい場合は、メーカーや修理業者に対応を依頼する方法が有効です。BIOSのバックアップ用電池が格納されているマザーボードはパソコンの中枢のため、交換方法を誤るとさらなるトラブルが発生することがあります。手に負えなくなった場合、自分で解決しようとしてさらに状況を悪化させてしまうリスクもあるでしょう。たとえば、マザーボードが物理的に破損してしまうと、最悪の場合、メーカーや修理業者でも対応が不可能になってしまう可能性もゼロではありません。自分でマザーボードを触って壊してしまった場合は、メーカーの補償を受けられない可能性も高いでしょう。

パソコンに不具合が生じたら、修理やトラブル解決の専門店に依頼すると、安心して作業を任せることができます。自分で対応するよりも早く解決することもあるでしょう。また、BIOSが起動しない症状にはさまざまな原因が考えられますが、プロであれば専門知識のもと正確に診断することが可能です。たとえば、「ドクター・ホームネット」はマザーボード系のトラブルの解決実績も豊富で、全国に200拠点あり、店舗への持ち込みも出張修理も可能です。BIOSが起動しなくなって困ったときは、プロに対応を依頼することも検討してみましょう。

BIOS復旧は細心の注意が必要!プロに依頼するのが安全

BIOSが起動しない場合、バックアップ用電池の劣化が原因となっていることが多いです。ただし、そのほかにもハードウェアの故障や接触不良など、さまざまなケースが考えられます。自分で修理可能な場合もありますが、パソコンの中核部分に触れるため、作業を誤ると致命的な損傷につながることもあります。心配な人は、プロに依頼するのが安全でしょう。依頼する際は、修理の実績が豊富なドクター・ホームネットがおすすめです。

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