Macの動作が重い時に考えられる原因と対策とは

Macの動作が重い時に考えられる原因と対策とは

Macを使用していると様々なトラブルが原因で動作が重い状態になることがあります。

原因に対して適切な対処を行うことでMacの動作が重い動作を改善できる可能性があるため、この記事ではMacの動作が重い時の原因と対策をご説明いたします。

Macが重いと感じるのはこんなとき

使っているMacの動きが重いように感じても、それが故障によるものなのか、原因がなんなのか、的確に判断することは簡単なことではありません。

そもそもどんなときにMacが重いと感じたのか、Macユーザーに独自調査を実施しました。

■調査概要
調査対象:Macを使用している人(性別年齢不問)
有効回答数:222人
調査期間:2020年5月8日~5月9日
調査方法:編集部の独自調査

Macが重たくなる時はどんな時かアンケート結果

調査の結果、半数以上の人がアプリやソフト、パソコン自体の起動時に重さを実感していることがわかりました。また、12.6%の人は文字の変換が遅くなると回答しています。文字変換が遅くなるのはMacの不調時や長時間使用時の特徴的な挙動です。

実際にMacの動きが重いと感じたら、どのような対策を取れば良いのでしょうか?

Macが重くなった原因と対策

Macの動作が重たくて困っている女性

Macのパソコンを使っていて重くなったな、と感じたら必ず原因があります。ここでは重くなった原因と少しでも動作を軽くするための対策方法をご紹介します。下記がその一覧です。

  • まずは再起動を
  • OSを最新版にアップデート
  • 不要なアプリケーションは削除する
  • デスクトップの整理
  • 通知機能をOFFに
  • 不要なファイルを削除
  • バックグラウンドで動作しているアプリを減らす
  • ドライブの状態を確認
  • ログイン項目が多い場合は制限する
  • NVRAMのリセット
  • セーフブートモードの活用
  • Bluetooth機能をOFFに
  • ブラウザのキャッシュを削除
  • 機能のアップグレードを検討する
  • OSの再インストールをおこなう

それぞれの詳細をご説明いたします。

まずは再起動を

Macのパソコンを使っていて動作が不安定だと感じたり、急に画面がフリーズしたり、なかなかアプリが開かなかったりする場合は一度再起動を試すのがおすすめです。

普段からパソコンの電源を落とさずにつけっぱなしにしていると、長時間の使用によってパフォーマンスが下がるケースがあります。電力がパソコン内に蓄積され続けていくため、不要な電力がパソコン内に帯電して動作に不具合が起こる可能性があるのです。

そこで、一度再起動をすることで今まで処理してた内容をリセットし新たな状態でパソコンを起動できます。

Macを使っている方の場合は、シャットダウンではなくスリープモードを使うのがおすすめです。スリープモードを活用すると、シャットダウンを使うときよりもパソコンにかかる負荷が軽減されるため、バッテリー劣化を抑える役割があります。

OSを最新版にアップデート

OSは「Operating System (オペレーティング システム)」の略で、パソコンを動かすためには必須のシステムです。OSとしては、MacOSやWindowsなどがあります。

OSというのは、頻繁にアップデートがおこなわれており、最新版にしていないとパソコンの動作に不具合が出る可能性があるのです。そのため、OSは常に最新の状態に保っておきましょう。

アップデートをすることでパフォーマンス向上につながったり、悪意のある攻撃から身を守るための対策をしたり、新たな機能を追加したりできます。

アップデートの作業を実施する場合、バージョンによっては1時間以上の時間がかかるケースもあるので、作業が終わったタイミングなどに実施するのがおすすめです。

不要なアプリケーションは削除する

不要なアプリケーションは、それだけ容量を圧迫することにつながります。そのため、不要なアプリケーションは削除しておきましょう。

Macで使われるアプリケーションは、基本的にはハードディスク上に保存されています。ハードディスクは、パソコンのファイルやデータなどを保存する領域です。

ハードディスクはパソコンの動作にも深くかかわっており、容量に余裕があればそれだけ動作も快適になります。しかし、ハードディスク内に大量のデータがあり容量がギリギリの場合、それだけパソコンの動作も不安定になりやすいです。

ハードディスクの容量を軽くするためにも、普段使っていないアプリケーションは削除するのがおすすめです。

デスクトップの整理

パソコンが起動されるとOSが立ち上がりますが、OSが立ち上がった後は、まず最初にデスクトップを表示するための準備をします。デスクトップ上に多くのファイルを保存している場合、それだけ起動時の負担が大きくなり、Macの動作が重くなる原因となってしまうのです。

デスクトップはパソコンの中でも作業台となる場所です。普段からデスクトップ上にファイルを置く癖がある方は、デスクトップ上にはなるべくファイルを置かないように気を付けましょう。

通知機能をOFFに

通知機能とは、アプリケーションから何か更新やお知らせがあると表示されるものです。例えば、スマートフォンを利用している方であれば、LINEが来ると通知音とともに誰からメッセージが来たかを知らせるバナーが表示されると思います。

こういったアプリケーションからの通知機能は、基本的にバックグラウンド上で待機しているためパソコンの処理をおこなうCPU、一時的に情報を記憶しているメモリ上に書き込まれています。CPUやメモリは、パソコンの動作に大きくかかわる部分になるので、できるだけ負荷をかけたくないところです。

不要なアプリケーションからの通知機能はOFFにするよう意識しましょう。

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不要なファイルを削除

不要なアプリケーション同様に、不要なファイルに関しても削除することでパソコンの動作が軽くなります。データやファイルは、ハードディスク上に保存されることが多いです。ハードディスクの容量が圧迫することで、パソコンの動作が不安定になり、アプリケーションの起動時にも影響がでてしまいます。

また、MacではSSDが使われていることが多いですが、SSDはデータを保存する以外の役割があります。それはメモリが不足したときに、仮想メモリとしてSSD領域を使ってメモリの役割をこなすことです。

メモリの役割をこなすためにも、不要なファイルを削除してSSDの容量を軽くしておきましょう。

バックグラウンドで動作しているアプリを減らす

Macを使用中にバックグラウンドで同時に動作しているアプリが多いことで、負荷がかかり、重くなってることが考えられるため、不要なアプリを右クリックで終了する、もしくは「Command」+「Option」+「Esc」を同時に押すと「アプリケーションの強制終了」というポップアップが表示されるので終了したいアプリを選択してください。

他にもアクティビティモニタでアプリを終了する方法もあります。画面上部のアイコンのSpotlightに「アクティビティモニタ」と入力して検索を行い、アクティビティモニタを表示し、終了したいアプリをクリックしてからウィンドウ上部の八角形内のバツアイコンをクリックすると「このプロセスを終了してもよろしいですか?」というポップアップが表示されるので「強制終了」を選択してください。

ドライブの状態を確認

Macで使用しているドライブに異常がある場合、動作が重くなる原因の可能性があります。Macで使っているドライブとしては、パソコン内に内蔵されているハードディスク、外付けのハードディスク、CDやDVDドライブが挙げられます。

Macでは、これらのドライブに対してスキャンを実行できるのです。スキャンを実施するには「ディスクユーティリティ」というアプリケーションを起動する必要があります。アプリケーションを起動したら、スキャンを実行したいドライブを選択しスキャンを開始します。

スキャンをかけるときには、Mac上で使われているすべてのドライブに対してスキャンをかけておくのがおすすめです。ドライブに異常が見つかった場合は、対象ドライブの交換をするなどの対応が必要です。

ログイン項目が多い場合は制限する

ログインが必要になるアプリケーションの場合は、できるだけログインしているアプリケーションの数を減らすのがおすすめです。

実は、パソコン上で現在どのアプリケーションにログインしているのかという情報を保持しており、ログインするアプリケーションの数が増えれば増えるほどパソコンの容量を使うことにもつながります。

そこで、使用していないアプリケーションでログインをしている場合は、ログアウトをして制限するようにしましょう。現在どのアプリケーションにログインしているのかを確認したい場合は、[システム環境設定]⇒[ユーザーとグループ]と画面を選択し、[ログイン項目]タブをクリックすることで確認ができます。

この画面上に大量のアプリケーションが表示される場合、システムリソースの消費に影響を与えている可能性が考えられるので、不要なアプリケーションの場合は削除するのがおすすめです。

NVRAMのリセット

NVRAMは「不揮発性ランダムアクセスメモリ」と呼ばれており、素早くアクセスするためにファイルやデータを記憶する機能があります。

記憶しておくことで動作が素早くなる反面、NVRAMに異常が発生した場合は動作に不具合が起きる可能性が高いです。NVRAMの異常が疑われる場合は、一度NVRAMのリセットを試してみましょう。NVRAMのリセットをすることで動作の不具合が解消されることもあります。

NVRAMのリセットをするためには、まずMacの電源を落とします。Macの電源が落ちたのを確認したら、電源を入れすぐに「option」「command」「P」「R」の 4つのキーを同時に押し、その後20秒ほど押し続けてからキーを放します。そうすると自動的にNVRAMのリセットを実行してくれるのです。

Macが立ち上がったら、システム環境設定を開いてリセットされた設定内容を確認してみましょう。

セーフブートモードの活用

セーフブートモードとは、通常起動方法とは異なり、パソコン内で起きている異常を検知し修復をおこなってくれるモードです。

内容としては、起動ディスクの検証、ディレクトリ問題の修復、フォントキャッシュ、カーネルキャッシュ、システムキャッシュファイルの削除などです。

修復作業だけではなく、不要になったキャッシュの削除もおこなってくれます。キャッシュがあることでハードディスクの容量を圧迫するため、パソコンを長い間使用している場合にはキャッシュの削除が効果的です。

セーフブートモードで起動する方法は、まずMacの電源を落とします。電源が落ちたのを確認できたら再度電源を付けて、すぐに「Shift」キーを押し続けます。そうするとセーフブートモードでの起動が完了です。

Bluetooth機能をOFFに

MacにはBluetooth機能がついていますが、ON/OFFはパソコンの設定により切り替えられます。Bluetoothでつながっている機器がなかったとしても、機能をONにしているだけでパソコンのリソースを使うことにつながります。

Bluetoothを使った周辺機器の利用がない場合は、機能をOFFにしておくのがおすすめです。

ブラウザのキャッシュを削除

「Google Chrome」「Internet Explorer」「Safari」などのブラウザは、使用しているとキャッシュというものがたまっていきます。キャッシュとは、Webページにアクセスした際に画像やデータを保存しておくことです。もう一度Webページにアクセスするときには、キャッシュによって素早くアクセスできます。

キャッシュは手動で削除しない限りたまり続けるため、一度キャッシュを削除すると動作が軽くなる可能性があります。

機能のアップグレードを検討する

パソコンの動作が遅い原因は、パソコン自体のスペックが低いという可能性もあります。スペックが低いなら、部品の交換や増設をすることで動作が早くなるでしょう。

特に、メモリの増設やハードディスクからSSDへの入替をするのが効果的です。 

OSの再インストールをおこなう

ここまで実施をしても改善が見られない場合は、OSの再インストールを検討する必要があります。OSはハードディスク内に保存されており、OSシステムファイルが損傷してしまうとパソコンの動作に影響を与える可能性が考えられます。

OSの再インストールをおこなう場合は、必ずデータのバックアップを取っておきましょう。ハードディスク内のデータは基本的に削除されることはありませんが、トラブルが起きた場合に削除される可能性があります。バックアップを取っておくことで、安心してOSの再インストールを実行できるでしょう。

Macの動きが遅いときはこちら。PCホスピタルにお問い合わせ。

Macが重くならないために普段から気を付けたいこと

ここまでは、Macが重くなる原因と対策方法について解説してきました。実は普段からあることを意識するだけで、Macの動作が重くなりづらくなります。

ここでは、Macの動作が重くならないために普段から気を付けたいことをご紹介します。

バッテリー残量が少ないときに充電する

バッテリーの劣化にも注意が必要です。バッテリーは、使っていくうちに老朽化していきます。老朽化するのは仕方ありませんが、少しでも老朽化のスピードを遅くするためにも充電の仕方に気を付けることが大切です。

充電が満タンになったのに充電をし続けたり、充電をしながらパソコンを使ったりするとそれだけバッテリーの劣化が早まります。充電はバッテリーの残量が少なくなったらおこない、充電しながらの使用は控えるようにしましょう。

ゴミ箱は定期的に空にする

パソコン内にあるゴミ箱は、ゴミ箱にファイルを入れたからといって完全に削除されているわけではありません。ゴミ箱の中にファイルがある限り、パソコンのメモリ領域は使われ続けています。

ゴミ箱のファイルを完全に消去するためには、「ゴミ箱を空にする」を実行しなければならないのです。実行することで、パソコン内からも完全に消去されます。

システムアップデートはこまめにおこなう

OSやアプリケーションを最新のバージョンにしていないのが原因でパソコンが重くなる場合があります。アップデートがされていないことにより、動作の不具合が解消されていなかったり、セキュリティ対策が不十分になっている可能性があるからです。

パフォーマンス向上とセキュリティ対策を十分に保つためにも、OSやアプリケーションは普段からシステムアップデートをこまめにおこないましょう。

ダウンロードフォルダ内のファイルの整理

インターネットを使っている方であれば、ネット上からさまざまなデータやファイルをダウンロードすると思います。こういったダウンロードしたファイルは、デフォルトではダウンロードフォルダに保存されるため、ダウンロードフォルダのファイルの整理も必要です。

ダウンロードしたファイルは、ゴミ箱のファイル同様にメモリ領域を使っています。ダウンロードフォルダは、気付かないうちに多くのファイルがたまっていくことが多いです。ダウンロードが完了したら削除するなど、普段から整理するようにしましょう。

ディスクユーティリティの定期的な実施

ディスクユーティリティは、ドライブに異常がないかを検証するもので、異常があれば修復してくれます。定期的に実施することで、ドライブの劣化を抑えることができます。

修復してもドライブの状態が直らない場合には、部品の交換が必要になってきます。

Macが重いトラブルをプロに任せるのも一つの対策

MacとHDD

記載の対策でMacの動作が重い状態が改善しない場合、部品の故障やOSトラブルなど複数の原因が組み合わさってる可能性があります。

Macを分解して部品を交換すれば改善するかもしれませんが、失敗すれば更に状態が悪化してしまうことも考えられます。また、Macは分解の難易度が高く、知識が無ければ修復できない状態に陥る可能性があります。

自力の改善が難しいとお考えの場合はMac本体や保存データを守るためにも、プロのパソコン修理業者のPCホスピタルにご依頼いただくことをおすすめいたします。

パソコンの動作が遅いトラブルで修理した時のお客さまの声

PCホスピタルにパソコンの動作が遅い症状のサポートをご依頼いただいたお客さまの声をご紹介いたします。

とても親身になって相談にのっていただいた
都道府県 東京都西東京市柳沢 年代
性別
50代 女性
ご利用サービス 訪問サービス ご利用回数 初めて
【ご依頼内容】

パソコンの動作が遅い

【ご意見・ご要望】

本当に今回は買い替えと思う程でしたので助かりました。

きちんと対応してくれると体感したため、勧められる
都道府県 北海道札幌市中央区南十一条西 年代
性別
30代 男性
ご利用サービス 訪問サービス ご利用回数 初めて
【ご依頼内容】

PCの動作が遅い

【ご意見・ご要望】

大変助かりました。ありがとうございました。

PCホスピタルはMacの動作が重い・遅いトラブルのサポートが可能です

今回は、Macの動作が重くて悩んでいる方に向けて原因と対策方法をご紹介しました。Macの動作が重い原因は、パソコン内のハードディスクの容量が圧迫されていたり、メモリが足りていなかったり、OSが不具合を起こしていることなどが挙げられます。

しかしパソコンの機械的故障が原因の場合もあります。

熱がこもって遅くなっている場合など、そのまま放置していると高温になって内部のいろいろなパーツも故障してしまうことがあります。パソコンの遅い状態を放置していると他の部分にも障害が広がっていき、最終的には完全に故障してしまうこともあります。

心配なときは最短即日訪問が可能なPCホスピタルにぜひご依頼ください。

PCホスピタルのパソコン修理概要
修理対応 出張/持込/宅配(出張の当日サポートは予約枠が早く埋まるため、お急ぎの場合はなるべく早い時間にご依頼ください)
対応エリア 出張修理は全国47都道府県/持込修理は全国15店舗/宅配修理は全国47都道府県
実績 年間約10万件サポートの実績。様々なメーカー製パソコンの修理実績を当サイト掲載中
料金 動作が遅いパソコンの修理 6,600円~ + 基本料金 8,800円~11,000円

PCホスピタルのMacの動作が遅いトラブルのサポートについて詳細を確認する
監修

濱﨑 慎一日本PCサービス株式会社 常務取締役 兼 NPO法人 IT整備士協会 理事

2010年8月、日本PCサービス株式会社に入社。パソコン修理などデジタルトラブルを5年で4500件以上解決。その後、サポート人材育成など、事業責任者として、個人向けデジタルトラブル解決に8年半携わる。2019年より同社にて、法人向けサポートの取締役に就任。また特定非営利活動法人 IT整備士協会の理事として業界活性化のため正しいデジタル知識の普及、スマートフォンなどの新しい整備士資格の構築に携わる。

保有資格 パソコン整備士検定 取得

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