パソコンの動作が遅い原因とサクサク動くようにする方法

仕事中でもプライベートでの使用でも、パソコンが遅いとストレスを感じますよね。パソコンが遅いといっても、起動に時間がかかる、データの保存に時間がかかるなど、状況は様々です。
この記事ではパソコン(Windows 10/11)の動作が遅い感じる時はどのような時かというのと、動作が遅い原因やサクサク動くようにする方法をご説明いたします。
パソコンが遅いと感じるのはこんな時
パソコンが遅いことに悩んでいる人がどのような状況にいるのか知るために、独自の調査を行いました。
■調査概要
調査対象:パソコンが遅くて困ったことがある人(性別年齢不問)
有効回答数:225人
調査期間:2020年5月8日~5月9日
調査方法:編集部の独自調査

調査の結果、最も多いのはインターネットの読み込み時に時間がかかるという内容でした。また、普段はさほど遅いと感じなくても、長時間使用していると遅くなってくると感じている人も11.2%もいることがわかりました。
このようにパソコンが遅くなるのはどうしてなのでしょうか?その原因や対処法をまとめました。
パソコンが遅い原因とは

パソコンの動作が遅くなったまま放置しているとお仕事に支障が出たり、プライベートでも思うようにパソコンが動かずストレスになりますよね。パソコンが遅くなる主な原因は以下のようなことが考えられます。
- Windowsなどの メモリの容量が不足していて遅くなっている
- ハードディスクの容量が不足していて遅くなっている
- デフラグをしてないので不要なファイルが溜まって遅くなっている
- バックグラウンドで起動しているソフトのせいで遅くなっている
- ウイルスに感染したせいで遅くなっている
- システムがうまく動作してないので遅くなっている
- インターネット回線が遅い
など要因は様々です。
大きく分けると、ハードウェア、ソフトウェア、インターネットの問題に起因しています。
ハードウェアとは、パソコンを構成している部品のことを指しており、ハードディスク、メモリ、マザーボードなどが挙げられます。
ソフトウェアとは、パソコン内部にあるアプリケーションや Windowsなどの OSのことです。
インターネットはネット回線がネックになってパソコンの動作を遅くするものです。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
ハードウェアが原因でパソコンの動作が遅くなる理由
ハードディスク(HDD)のスペック不足や故障
ハードウェアの中で、パソコンの動作に大きく関わっているのがハードディスク(HDD)とメモリです。ハードディスクとは、パソコン内にあるデータやファイルを保存しておく場所のことでHDDと表記されることが多く、インストールしているアプリケーションやOSのシステムファイルもハードディスク上に保存されています。
動作に関することなので、パソコンが遅いと言えばCPUの処理能力が足りていない、と考える方も多いと思いますがHDDやメモリが原因であることが多々あります。
パソコンの立ち上がりまでに時間がかかったり、デスクトップが表示されるまでに時間がかかったり、パソコンを使っているとフリーズが多い場合には、ハードディスクやメモリの故障が疑われます。
パソコンの購入時は早かったのに年数が経つに従って遅くなってきている場合は故障していることが考えられますが、元々(購入時から)動作が遅かったという場合には、HDDの性能不足の可能性も考えられます。
メモリ不足のスペック不足や故障
メモリとは、アプリやOSを立ち上げたとき一時的にデータを保存しておく場所です。
メモリは、作業場のようなものだと思ってください。例えば、机の上で作業をするとしましょう。そうすると、机の上は広い方が多くのものを置けるためそれだけ作業効率が上がります。
作業場が狭くなってしまうと、処理速度が落ちるため、それだけ作業が進みづらくなってしまい、パソコンの動作に影響が出てしまうのです。
他にも、メモリの空き容量不足によってファイルやアプリが開けないことがあります。アプリケーションを開くときにもメモリの容量を必要とするためです。
画面表示がおかしくなるケースもあり、最悪の場合にはパソコンがフリーズしてしまって動かなくなってしまうこともあります。フリーズしてしまったら、いったん強制的に電源を落とすしかありません。
Ctrl+Alt+Deleteを同時に押してタスクマネージャーを選択すると、タスクマネージャーを起動することができます。タスクマネージャーとは、起動中のアプリやバックグラウンドで動いているプロセスなどを管理するプログラムで、CPUやメモリの使用率を確認したり、アプリを強制的に終了することができます。100%近くになっていると明らかに動作に影響が出ている場合が多いため、使用していないアプリを終了することで動作が軽くなります。
ごみやほこりによる冷却性能の低下
ゴミやほこりがたまることにより、パソコンの動作に悪影響を及ぼす可能性があります。パソコンは電子機器のため、熱を持つなどの温度変化に弱いです。
そのため、パソコンは熱をためないためにも冷却ファンによってパソコンの熱を抑えています。しかし、ゴミやほこりがたまることで、冷却ファンが機能しなくなりパソコンの冷却機能を失ってしまうのです。
パソコン内に熱がたまると、パソコン内で熱暴走が発生していまいます。熱暴走によって、パソコン内では動作に不具合が起きたりするなどの問題が発生してしまうのです。
パソコンの冷却機能を保つためにも、ゴミやほこりには注意しましょう。
特にノートパソコンをご利用の場合は、排熱性能(冷却の仕組み)が高くないので熱くなりやすいので、デスクトップパソコンに比べて、熱による動作不良が起きやすいため、こまめにお手入れをするなど注意が必要です。
修理対応 | 出張/持込/宅配 |
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対応エリア | 出張修理は全国47都道府県/持込修理は全国15店舗/宅配修理は全国47都道府県 |
実績 | 年間約14万件サポートの実績。様々なメーカー製パソコンの修理実績を当サイト掲載中 |
料金 | 動作が遅いパソコンの修理 6,600円~ + 基本料金 8,800円~11,000円 |
ソフトウェアが原因でパソコンの動作が遅くなる理由
使用アプリの負荷が高い
多くのソフトウェアが起動されていることによりメモリの負荷が高まります。パソコンを使っていると、気づかぬうちにいろいろなソフトウェアを起動しており、使用しているウィンドウの数も増えてしまいます。
同時に多くのアプリを起動していると、それだけ作業場の上にものを置いていくことにつながるため、作業場が狭くなってしまいメモリが圧迫されてしまうのです。
特に重いアプリを起動している場合は、多くのメモリを使用するため注意が必要です。
アプリだけでなく、Windowsには視覚効果と呼ばれるものがデフォルトで設定されています。
画面のウィンドウを最小化するなど動きのある動作をする際に、アニメーションを付けたり、表示されるウィンドウに影をつけるなど、見た目を整え、見やすくする効果がありますが、その分動作が遅くなる要因にもなるため設定を見直すだけで改善することもあります。
セキュリティ対策ソフトの動作
上述の使用アプリケーションの負荷と同じですが、パソコンの動作が遅くなる原因として特筆すべき事項としてセキュリティ対策ソフトの動作が挙げられます。
セキュリティ対策ソフトはパソコンの状態を常時監視し続ける必要があります。パソコンが通常の動作とは違う処理をしていないか、アクセスしているサイトに悪意はないか、メールの添付ファイルは安全か、ファイアウォールなど、あらゆる動きを見張っているため処理も非常に複雑となっていてパソコン全体の動作に影響を与えることがあります。
パソコンはセキュリティ対策ソフトをインストールして使うのが当たり前ですが、特にスペックが低めのローエンドPCではCPUの処理やメモリの能力に余裕がないためセキュリティ対策ソフトが処理の大部分を占めてしまうこともあり得ます。
スタートアップアプリの設定
スタートアップアプリとは、パソコンが起動されたときに自動的に立ち上がるアプリのことです。例えば、いつも特定のアプリを使っているという場合には、スタートアップフォルダーの中にそのアプリを格納します。
そうすると、次からはパソコンの起動と同時にそのアプリも自動起動されるのです。スタートアップに登録されたアプリは起動する手間がなくなるため、非常に便利な反面パソコン起動時に大きな負荷を与えてしまいます。
パソコンは起動時に大きなメモリを消費しているため、スタートアップアプリなどの設定をしている場合にはより高い負荷を与えているのです。
視覚効果の設定
アプリだけでなく、Windowsには視覚効果と呼ばれるものがデフォルトで設定されています。
画面のウィンドウを最小化するなど動きのある動作をする際に、アニメーションを付けたり、表示されるウィンドウに影をつけるなど、見た目を整え、見やすくする効果がありますが、その分動作が遅くなる要因にもなるため設定を見直すだけで改善することもあります。
ウイルスの感染
ウイルス感染により、パソコンの動作に悪影響を与えるケースがあります。ウイルスは、いついかなるときに混入するかわかりません。
USBを使ってデータを吸い上げたときに、USBがすでにウイルス感染していればそのパソコン内にウイルスは混入してしまいます。他にも、悪意のあるサイトやメールを開いたときに感染するケースもありますし、ソフトウェアをダウンロードしたときに感染することもあります。
パソコンを使っていて急にインターネットブラウザが重くなった、パソコン全体の動作が遅くなったなどの症状が出た場合にはウイルスの感染の可能性があります。
インターネットが原因でパソコンの動作が遅くなる理由
常時インターネットに接続されていることが当たり前になっていますが、OSや多くのアプリケーションでもデータ通信がなされています。
Windows Update
Windows updateは主に2種類のアップデートがあり、定期的に配布されます。ひとつはセキュリティ対策として重要な「品質更新プログラム」で、最新のウイルスやハッキングへの対策がなされます。もうひとつは機能を向上させるための「機能更新プログラム」と呼ばれるもので、これは大型アップデートとされます。アップデートはパソコンを使い続ける上で必須のものですので基本的に自動更新となり、インターネット回線を通じてアップデートファイルがダウンロードされます。このダウンロードによって通信の帯域とパソコンの処理が占有され、結果的に動作が重くなることがあります。
時間のある時にアップデートの適用させてしまうことで動作は改善できます。
インターネット回線が遅い
ネットゲームやYoutubeなど、通信を発生させるアプリケーションの使用中に動作が遅くなることがあると思います。これはインターネット回線自体が遅すぎて動作に追いついていないためです。マンション共有の回線やWi-Fiの同時接続数が遅いなどが原因です。稀にプロバイダーの障害による回線速度の低下もあります。
Wi-Fiが遅い
インターネット回線自体は高速に通信できていてもWi-Fiの速度が遅いことがネックになってパソコンが重たく感じる場合もあります。
ひとつの理由は電波が悪いことが原因なので、使用する場所を変えたり中継器やメッシュWi-Fiなどを使って電波の届く範囲を広げることで対策できます。
もうひとつの理由はスペックの差です。Wi-Fiルーターは通信速度や同時接続台数など、製品によってスペックの差が大きいので使用環境にあわせて適切なWi-Fiルーターを選ぶ必要があります。
パソコンの動作を早くするための対処方法
パソコンを使っていて遅いと感じる原因が分かったところで、どうすれば改善できるのかが知りたいところです。ここでは、パソコンが遅いと感じるときに実施したい対策を解説していきます。

スタートアップアプリを削除(アンインストール)
スタートアップアプリによって起動時の負荷が高まると説明しました。そのため、スタートアップアプリからアプリを削除すると良いでしょう。
メモリの容量が大きいパソコンの場合は問題ありませんが、メモリの容量が少ないパソコンの場合は、起動時にメモリの容量を上回ってしまうことで動作に影響が出てしまいます。
少しでも起動時の負荷を軽くするためにも、スタートアップアプリの設定を見直すのがおすすめです。
Windows 10の場合、スタートアップアプリの設定を確認する方法は下記のとおりです。
- 「Ctrl」+「alt」+「delete」でタスクマネージャーを呼び出す
- 上部のタブで「スタートアップ」を選択
- アプリの一覧で状態を確認
- 使用していないアプリがあれば、無効に変更
また、Windows 10には、高速スタートアップという機能が搭載されています。
こちらの機能は起動を高速化させる効果があるものの、シャットダウンの時間が若干遅くなったり起動時にBIOSの設定画面を開けなくなるなどデメリットの方が多いため、どうしても使いたい理由がある場合をのぞけば無効にすることをおすすめします。
増えた常駐プログラムを削除
パソコンを買って、色々なソフトを入れたりしていると、パソコンが遅くなることがあります。
これは、常駐プログラムと呼ばれる常に動くアプリやソフトが、パソコンのメモリやCPUを使っているために起こります。自分では使っている意識がなくても、バックグラウンドで動いているものもあり、メモリ不足を招くケースがあります。
例えば、セキュリティーソフトは、不正な攻撃を受けていないか、ずっと監視するために勝手に起動しています。
パソコンを使っていると、知らない間に、こういった常駐プログラムが増えていくため、購入直後に比べて動きが遅くなってしまうことがよくあります。
常駐プログラムが増えてしまった場合は、不要なプログラムを減らすことで改善されることがあります。
Windows 10の場合の手順は下記のとおりです。
- Windowsのマーク(旗のマーク)をクリック
- 歯車のマークを選択
- 「Windowsの設定」を開く
- アプリを選択
- アプリと機能を選択
- 表示されたアプリの一覧から、不要なものを選択
- アンインストールを実行
上記の操作で、使っていない常駐プログラムがあった場合は、動きが改善されます。ただし、セキュリティソフトなど、大切なプログラムは消さないように、本当に不要なものか確認してからアンインストールしましょう。
Windowsの視覚効果を無効にする
Windowsの基本機能として、アニメーションや陰影をウィンドウにつける視覚効果があります。
見た目をよくする機能ですが、パソコンの動作に影響する場合があります。
視覚効果を無効にすることで、見た目は悪くなりますが、動作を高速化することができます。
もちろん、それらの機能が有効になっている方が使いやすいという方もおられると思いますので、無効にする際は個人の好みにあわせて必要な効果と不要な効果を判断してください。
以下の手順で設定を変更してください。 Windows 10の手順に沿って方法をお伝えします。
- Windowsのマーク(旗のマーク)をクリック
- 歯車のマークを選択
- 「Windowsの設定」を開く
- システムを選択
- バージョン情報を選択し、右側のシステム情報をクリック
- システムの詳細設定をクリック
- 詳細設定タブを選択し、パフォーマンスの設定をクリック
- 視覚効果タブを開き、「パフォーマンスを優先する」または「カスタム」で必要な機能のみを選択
メモリの交換・増設
原因のところで、メモリ不足によりパソコンが重くなると解説しました。メモリ不足が原因であるならば、メモリを増やせば原因を解決できます。
新しいメモリを購入すれば、メモリの交換をしたり、今あるメモリにプラスしてメモリの増設ができるのです。
メモリを増設すると、Youtubeなどの動画が以前はスペックの問題でスムーズに再生できなかったのが滑らかな表示されるようになったり、エクスプローラーなどのブラウザを大量に開いても動作が遅くなりません。
メモリの増設自体は自分で対応する人もいますが、慣れていないのであればおすすめできません。正しく設置しないとうまく起動しなくなってしまうこともあります。パソコン修理の専門業者ではメモリ増設に対応していることもあるので、一度相談してみましょう。
メモリを増設すると、Youtubeなどの動画が以前はスペックの問題でスムーズに再生できなかったのが滑らかな表示されるようになったり、エクスプローラーなどのブラウザを大量に開いても動作が遅くなりません。
メモリの空き容量の確認
まずは、Windows 10の手順に沿ってパソコンのメモリの状態を確認しましょう。
- フォルダから「ローカルディスク(C:)」を選択し、右クリック
- プロパティを選択
- 使用領域と空き容量を確認
※使用領域がどの程度を占めているか確認してみてください。空き容量は最低でも30%以上あることが望ましいと言われています。
メモリの使用状況の確認
続いて、メモリの使用容量を確認してみましょう。メモリの使用容量が100%に近いほど、パソコンの動作が重くなっている可能性が高いので、必ず確認してみましょう。
- 「Ctrl」+「alt」+「delete」でタスクマネージャーを呼び出す
- パフォーマンスのタブを選択
- メモリを選択
- メモリの見方は以下のとおり
メモリの見方 | 詳細 |
---|---|
右上の数字 | パソコンに搭載されているメモリ容量を指します。 |
キャッシュ済み | 使用可能なキャッシュ容量を指します。 こちらはプログラムを作成するときに必要な領域で、メモリ不足になると少なくなります。 |
空きメモリ | 全く使用していないメモリの容量を指します。 |
メモリの増設方法
メモリの空き容量が少ない場合はメモリの増設を検討してみてください。増設方法は以下の通りです。
ただし、安易に行うと、パソコンを傷つけたり破損してしまう可能性がありますので十分に注意して進めてください。
- パソコンに付属している取扱説明書を確認。増設可能なメモリの型番や容量を確認する。
- パソコンに搭載済みのメモリ容量を確認する。
- パソコンにあった増設用のメモリを購入。
- パソコンの裏面を取り外し、購入したメモリを取付ける。
- メモリが正常に増設できたか、先述の「メモリの空き容量を確認する方法」で確認する。
メモリの増設自体は自分で対応する人もいますが、慣れていないのであればおすすめできません。
正しく設置しないとうまく起動しなくなってしまうこともあります。パソコン修理の専門業者ではメモリ増設に対応していることもあるので、一度相談してみましょう。
また、ノートパソコンの場合メモリを増設できないモデルもあります。内部を開けられないようになっていたり、メモリが増設するための空きスロットがないタイプが存在します。自分のパソコンがメモリ増設に対応しているか事前に確認しましょう。
HDDから不要なファイルを削除
パソコン内にある不要なファイルを削除することで、ハードディスクの空き容量が増えるためが空くためパソコンの動作も軽くなる可能性があります。
- 使用していないファイルやフォルダを削除
- フォルダを圧縮
- ディスククリーンアップを実行
- 使用していないアプリケーションをアンインストール
- 外部メディアにファイルを移動
など、ハードディスクの容量を空ける方法は様々です。

自分の部屋を想像してみてください。同じものが置いてあったとしても、毎日生活を続けていくと散らかっていくと思います。ハードディスクも同じようなことが起きているので、きれいに整理する必要があるのです。
毎回、動きが遅いパソコンで作業するのはストレスが溜まりますよね。定期的にファイルの削除などをすると、トラブルも軽減することができるので、時間を見つけて普段からパソコンのデータ整理をするのがおすすめです。
見直しを行う場合は、Cドライブ、Dドライブ、デスクトップ、ダウンロード、ドキュメントなどを利用することが多いので、この辺りの場所を確認して不要なものは削除しましょう。
例えば、デスクトップに無造作に使用していないファイルやフォルダがあれば削除したり、ファイルやフォルダを圧縮することでハードディスクの空き容量を増やすことができます。
特にイラストレーターなどの画像ファイルは容量が多いので、Lhaplusなど圧縮ソフトを使用してzipファイルで保存するとよいでしょう。
その他、エクセルやフォト画像などのファイル、それらが格納されたフォルダーを右クリックしてコピーした後に再度右クリックで貼り付けを選ぶと簡単にコピーが作れてしまいますが、作業に失敗した時などに備えてコピーしておいたファイルをそのままにして放置している場合もあるのではないでしょうか。
こういったファイルは不要になった段階で速やかに削除するのがおすすめです。
Outlookなどのメールソフトの場合、1つのフォルダーに大量のメールが格納されているとフォルダーを開くだけでかなりの時間がかかり場合もあります。
この場合、階層フォルダーを作成してメールが格納される場所を増やすことで改善されます。
また、写真ファイルや動画ファイルを利用することが多い場合は、頻繁に使用しないデータなどは外付けHDDやUSBメモリ、クラウドストレージなど、外部メディアに移動する癖をつけるとよいでしょう。
他にもディスクのクリーンアップを実施することで、ハードディスク内にある散らばったデータをきれいに整理整頓できます。
電源オプションを変更する
Windowsでは、「電源プランの選択」をすることができます。
パソコンのパフォーマンスが制限されていることもありますため、変更することでパソコンを速くできる可能性があります。
電源プランを「高パフォーマンス」にする
電源プランは、バランス・高パフォーマンス・省電力の3つから選ぶことができます。
「高パフォーマンス」を選択することで、パソコンの動作を速くすることができます。
※電力消費量は増えてしまう可能性があります。
以下の手順で設定してください。
- 画面左下の「ここに入力して検索」に「コントロールパネル」を入力して「コントロール パネル」を選択
- 「システムとセキュリティ」 → 「電源オプション」
- 「高パフォーマンス」にチェック
※「高パフォーマンス」が無い場合もあります。
プロセッサの電源管理」 を100%にする
- 先ほど電源プランの選択をしたページにて、「プラン設定の変更」
- 「詳細な電源設定の変更」をクリック
- 「プロセッサの電源管理」の、「最小のプロセッサの状態」と「最大のプロセッサの状態」を100%に設定
ウイルスチェックの実施・駆除
ウイルス感染により、パソコンが予期せぬ動きを起こすケースがあります。ウイルスは、いついかなるときに混入するかわかりません。
ウイルスチェックを実施することで、現在パソコンにウイルスが感染しているのかがわかります。パソコンにウイルスがあるとわかったら、そのウイルスを駆除しなければなりません。
ウイルスのチェックから駆除までを実行したい場合は、セキュリティソフトの導入をおすすめします。
ハードディスクの場合はSSDに変更
ハードディスクからSSDに仮想すればパソコンの動作が早くなります。SSDとは、ハードディスクと同じくパソコン内のデータやファイルを保存しておくものですが、ハードディスクと比べて読み書きが非常に速いのが特徴です。
入れ替えを実施する場合は、ハードディスク内のデータの引っ越しが必要になるため、バックアップを取ってから実施するのがおすすめです。
Windowsアップデート(Update)の実施
Windowsを使っている方の場合、Windowsアップデートを実施することで原因が解消されるケースがあります。Windowsアップデートは、完全に更新が完了するまでに多くの時間を要します。そのため、更新の途中でネットワークが切れたり、電源が切れてしまうと更新に失敗してしまうケースがあるのです。
更新が中途半端になってしまうとパソコンの動作に影響が出る場合があります。もし、更新が失敗していた場合はもう一度手動でアップデートを実行すると解消される可能性があるので、最近Windowsアップデートを実施した方は確認してみましょう。
インターネット環境の改善
プロバイダーの変更も有効な手段です。回線速度に不満がある場合はCATVやモバイルWi-Fiから光回線に切り替えることで多くの場合改善されます。
さらにWi-Fiルーターによって通信速度が落ちている場合にはWi-Fiルーターの買い替えも検討しましょう。特にここ数年は通信機器が増えているため、3-5年前の機器では今となってはスペック不足になってしまうことも多いのが現実です。
パソコンの再起動を実施
パソコンの動作が遅い理由がわからない場合、パソコンを再起動してしまうのも有効な方法の一つです。パソコンの再起動はシステムの起動をやり直すことができますが、シャットダウンと再起動では終了時に保存されるデータが異なるため、トラブルが発生した際はシャットダウンではなく再起動をおすすめします。
パソコンの動作が遅くてお困りの方はこちらから。
パソコンを遅くしないために普段から意識したいこと

パソコンが遅くなったときに対応すべきことについて解説しましたが、できるならパソコンが遅くならずに快適に使っていきたいものです。
ここでは、パソコンを快適にしていくために普段から意識したいことを解説していきます。
定期的にデフラグを実施
デフラグとは、デフラグメンテーションを略した言葉で、ファイルの断片化(フラグメンテーション)を解消することです。
パソコンを使っていると、ファイルを削除したりファイルを追加したりファイルを移動したりすると思います。ファイルの保存先はハードディスクになるため、これらの処理をするとハードディスクに対してデータの処理がおこなわれるのです。
ハードディスクでファイルに対する処理をしていくと、1つのファイルが連続した領域にとどまらずに複数の領域に分断されてしまうのです。複数の領域になると、それだけファイルのアクセスにも時間がかかってしまいます。
こういった断片化されたファイルを、デフラグによって連続した元の領域に戻すことでパソコンの動作が早くなります。
デフラグの手順は下記のとおりです。
- Windowsのマーク(旗のマーク)をクリック
- 歯車のマークを選択
- 「Windowsの設定」を開く
- 検索バーで「ドライブの最適化」と検索
- 最適化したいDriveを選択
- スケジュールされた最適化から設定変更をクリック
- 画面に沿ってスケジュールを設定しOKクリック
ディスククリーンアップの実施
パソコンを使っていると、知らず知らずのうちに不要なファイルがたまってしまいます。ログファイルや一時ファイルなどです。ログファイルは、パソコンを起動したときのログデータやどのようにファイルアクセスをしたのかといった情報を書き出しています。
一時ファイルとは、作業中のデータを一時的に保管するために作成する仮のファイルのことです。永続的に保管や管理が必要なデータを記録したファイルとは異なり、何らかの都合や便宜のために一時的にデータを記録しておくためのもので、不要になると自動的に削除されます。
これらの不要なファイルを削除するのが「ディスククリーンアップ」です。ディスククリーンアップは、2~3ヶ月に1回を目安に実施しましょう。
ディスククリーンアップの方法は下記の通りです。
- ローカルディスク(C:)」のプロパティを開く
- ディスクのクリーンアップを選択
- ファイル一欄から削除したいファイルにチェックを入れてOKを選択
同時に複数のアプリケーションを起動しない
アプリケーションの起動はメモリ不足につながるため、同時に複数のアプリケーションは起動しないようにすると遅くなるのを防げます。
普段からアプリを開きっぱなしにしたり、多数のウィンドウを開いている人は使ったら閉じる癖をつけるといでしょう。
それでもパソコンが遅い場合

ここまで対応してもパソコンが遅い場合は、部品の故障である可能性が高いため修理業者に依頼することを検討してみましょう。
おすすめの修理業者
部品の交換が必要になる場合、パソコンの扱いに慣れていれば部品だけを購入して交換できます。しかし、パソコンの取り扱いに慣れていない人は、自分で交換をせずに修理業者に依頼するのが確実です。
そこでおすすめしたい修理業者が「PCホスピタル」です。
PCホスピタルは、最短当日中に数時間で訪問してくれます。部品によっては取り寄せが必要だったり、そもそもパソコン自体の交換対応になってしまうこともありますが、これはどこの修理会社でも同様です。
PCホスピタルは有料訪問サービスの利用調査でサポートにおけるシェアの1位を誇っています。様々なパソコンに対応しているので、動作の遅さが解消できないようであればまず一度相談してみましょう。
PCホスピタルは動作改善サポートに対応しています
パソコンが遅くなる原因は、ハードウェアかソフトウェアの両面があることはお判りいただけたと思います。
ハード面ではゴミやほこりがたまったことによりパソコンが熱暴走していたり、メモリやハードディスクの故障が原因と考えられます。
熱暴走するパソコンは常に熱が溜まっているためパソコン自体の寿命を縮めることに繋がります。またHDDの不調はそのまま使い続けると最終的には完全にデータが読み取れなくなってしまいます。
また、ソフト面でも同じように不具合やエラーによってHDDやCPU、メモリに負荷を掛けて寿命を縮めたり、ウイルス感染を放置することになってしまいます。
遅いくらい我慢すればいいやという考えは、実害を広げてしまうことになるので、早めに対処してパソコンを快適に使いましょう。
修理対応 | 出張/持込/宅配 |
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対応エリア | 出張修理は全国47都道府県/持込修理は全国15店舗/宅配修理は全国47都道府県 |
実績 | 年間約14万件サポートの実績。様々なメーカー製パソコンの修理実績を当サイト掲載中 |
料金 | 動作が遅いパソコンの修理 6,600円~ + 基本料金 8,800円~11,000円 |
家喜 信行(日本PCサービス株式会社 代表取締役社長 兼 グループCEO、NPO法人 IT整備士協会 理事長)
2003年、日本PCサービス株式会社を創業し、パソコン修理など、パソコンのフィールドサポート事業を開始。パソコンの緊急トラブル解決を主軸としたサービス「PCホスピタル」を展開するなど、20年以上に渡り業界で活躍し、同社をデジタル機器有料訪問サポート利用率No.1企業へと導く。近年は、デジタル機器の普及とともに、iPhone修理の「スマホスピタル」の代表取締役NPO法人「IT整備士協会」の理事長に就任。
経歴
日本PCサービス株式会社 代表取締役社長
株式会社スマホスピタル 代表取締役社長
特定非営利活動法人 IT整備士協会 理事長