dynabookが起動しないときの原因や対処法

目次
1.dynabookが起動しない状況とは
dynabookは国内のノートパソコンの中で一定のシェアを維持している人気の高い機種です。使い勝手の良さから、プライベートや仕事で使用しているという人も多いのではないでしょうか。
dynabookは下記のような状況で突然起動しなくなることがあります。
- 英語のエラーメッセージ画面が出て起動しない
- 電源が入らない
- ロゴ画面が表示されたまま、起動しない
- セーフモードでも起動しない
- 青い画面が出て、それ以降起動しない
- 待機マークがくるくる回ったまま、立ち上がらない
上記はdynabookに限らず様々なメーカー製パソコンで発生するトラブルでもあります。
dynabookのサポートページは説明が充実
dynabookは、2018年までは東芝グループのパソコン事業部から販売されていました。2018年の東芝のパソコン事業撤退を受けてシャープがdynabookブランドを引き継ぎ、2019年から新たにdynabook株式会社を発足させています。
dynabookを使っている際には何らかの不具合が発生することもあります。そんなときはまず公式サイトを確認してみましょう。
トップページからサポートページをクリックすると、初心者向けのコンテンツからOSのアップグレード情報まで、dynabookを使ううえで必要な情報が充実しています。
アダプターやバッテリーなどの交換や回収といった製品に関する不具合情報も掲載されているので、ときどきチェックするといいかもしれません。
どこを見たらいいかわからないときには、検索機能を使うことで必要な情報の絞り出しができるようになっています。
検索ワードの組み合わせを変えながら、知りたい情報を検索してみましょう。
自分ではわからない場合は、直接問い合わせることも可能です。
問い合わせは電話とメールの両方で対応しているので、自分の都合に合う方を選択できます。
修理サービスもサポートページから簡単に依頼することが可能ですが、企業向けや個人向けなど全部で4つに分かれているので間違えないよう注意が必要です。
修理を依頼する前に、簡単にできる自己診断も用意されています。イエスかノーで回答していくもので難しい内容ではありません。
結果表示とともに適切な対応の紹介もされるので試してみましょう。
1-1.dynabookの保証期間について
dynabookを購入すると、通常は1〜2年間有効なメーカー保証がついてきます。万が一購入後に故障した場合でも、保証期間内であれば「無料修理規定」の内容に則って無料で修理を受けることができます。修理の必要性を感じたときには、まず保証期間内であるかどうかを確認してみましょう。
保証期間内であればすぐに修理の相談をする方が安心です。保証期間は、購入した際に同梱されている保証書を見ると記載されています。保証の開始時期については購入したタイミングで異なるため、レシートや領収書など購入日がわかるもので確認しましょう。
保証期間をもっと伸ばしたいときには、3〜5年に延長できる「dynabookあんしん延長保証」に加入すれば延長が可能です。
「dynabookあんしん延長保証」では保証期間を延長できるだけですが、「dynabookプレミアム保証」に加入すると期間延長に加えて保証内容も手厚くなります。
例えば、通常保証では無料修理の対象にならない水こぼしや落下、落雷での故障などにも対応できます。ノートパソコンは水こぼしが故障の原因になりやすいため、加入しておくとさらに安心できるのではないでしょうか。
「dynabookあんしん延長保証」も「dynabookプレミアム保証」も購入した後からでも加入できます。
次の項目からはdynabookが起動しないときの具体的な症例とともに解決策について解説していきます。
2.電源が入らない時の対処法
意外に多いトラブルとしてあげられるのが、電源が入らない状況に陥ることです。
普段通りに使おうとして、下記のような状態になると電源が入らない状態と言えます。
- 電源ボタンを押してもまったく立ち上がらない
- 起動音などもせず動いている気配がない
ただし、起動はしているのに画面が暗いだけということもありますので、勘違いしないようしっかり見分けるようにしましょう。
画面が暗いだけの場合はdynabookに通電はしていることになるので、電源は入っていることになります。
よくわからない場合にはdynabookの側面部分にあるLEDランプで確認できます。ランプの点灯が見られれば通電している証拠です。
2-1.アダプターを差し直す
LEDランプが点灯していない場合は下記の可能性があります。
- 電気系統などdynabook内部の故障
- どこかで断線している
- 単純にACアダプターが外れている、または緩んでいる
いずれにしてもdynabookに電気が通っていない状態であるため、適切な対応が求められます。
まずは下記のポイントを確認しましょう。
アダプターを差し直す手順 |
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アダプターの接続に問題がなくても正常に動作しない場合は次の項に記載のバッテリーの状態を確認してください。
2-2.バッテリーを取り外す
dynabookのバッテリーは自分で外すことが可能です。下記手順の通りに確認してみましょう。
バッテリーを取り外す手順 |
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この状態で電源が入るならバッテリーに不具合が生じていることになります。この場合はバッテリーを交換することで解決が可能です。
3.電源は入るが画面が真っ暗の対処法
LEDランプが点灯して電源は入るものの、画面が暗いままになっているという症状もよく見られることです。
dynabookの特徴として、起動したときにまずメーカーロゴが表示され、その間にメモリーのチェックが始まります。
このときにメーカーロゴが表示されていないなら、メモリーに不具合が発生しているのかもしれません。メモリーとは コンピュータの内部にある記憶装置のことです。
メモリーの不具合として多いものに、メモリー部分に静電気がたまっていることがあげられます。
特に冬などの空気が乾燥しやすい時期には多い現象です。
3-1.メモリーを差し直す

メモリーのトラブルが原因になってる可能性がある場合、下記が確認の手順となります。
メモリーを差し直す手順 |
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再起動後に、改善されていれば特に問題はありません。原因が静電気ではない場合、メモリーの故障が疑われます。
2枚あるメモリーのうちどちらが故障しているのか、1枚ずつ外して動作確認をして探すという方法もあります。
ただし、慣れない人が行うのはリスクをともなうため、メモリー修理の相談をした方がいいでしょう。
3-2.静電気を放電する
メモリーではなく、dynabook本体に余計な静電気がたまって不具合を起こしている場合もあります。
その場合、本体にたまった静電気を放電させる手順は下記の通りです。
本体にたまった静電気を放電する手順 |
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これで通常通り起動する場合もあります。
4.「自動修復でPCを修復できませんでした」表示時の対処法
dynabookの電源ボタンを入れ、画面にメーカーロゴが表示されている間に「自動修復を開始しています」というメッセージが表示されることがあります。この表示自体は故障を指すものではないので、表示されたからといって心配はありません。
このメッセージが出るときは、前の操作で強制終了など何らかの不具合があったと判断されるときに、dynabook自体が自動で修復作業を行っているのです。修復作業が完了すればメッセージは表示されなくなり、通常通り使うことができます。
まれにメッセージ表示が繰り返されることがありますが、その場合はひたすら待ちましょう。不具合の状態によっては1日かかる場合もあります。時間がかかる場合でも、メッセージが表示されなくなれば問題は解決したというサインです。
しかし、メッセージが表示された後に「自動修復でPCを修復できませんでした」という表示に変わった場合には「システムの復元」を試してみましょう。
4-1.システムの復元を行う
「システムの復元」とはdynabookを過去の状態に戻すという作業です。パソコンの扱いに慣れていない人でも手順に沿って行えば、リスクをできるだけ抑えながら起動させることができます。
Windows 10でシステムの復元を実施する方法をご紹介いたします。
Windows 10のシステム復元手順 |
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Windows 8.1の場合には、キーボードから操作して作業を始めます。
Windows 8.1のシステム復元手順 |
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Windows 7を使ってシステムの復元をすることも可能です。
Windows 7のシステム復元手順 |
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5.黒い画面に白い文字が表示時の対処法

dynabookの画面に黒い文字が表示される場合、システム不良・内部パーツの故障・内部にホコリが溜まってる・システムの一時的な不具合など様々な原因が考えられます。
5-1.F1キーを押す
黒い画面の状態になると様々な原因が考えられますが、そこに下記の英語が表示された場合、まずはその通りにF1キーを押せば回復することが多いので、試してみるといいでしょう。
- 「Press F1 to Resume」
- 「Strike the F1 Key to continue」
上記文言を直訳すると「F1を押して再開する」や「F1キーを押して続行する」という意味になります。
ただし、HDDが故障している場合には、これらの文字が表示されたままで一向に起動できません。
周辺機器やOSなどをチェックするBIOSに不具合がある場合も同様です。
また、スムーズに起動した場合であってもそのまま使い続けず、一度修理の相談をしておいた方がいいでしょう。
また、日本語で「Windows エラー回復処理」と表示されることもあります。その場合には画面の下の方に表示されている、下記のいずれかを選択すると、回復する可能性があります。
- 「Windowsを通常起動する」
- 「前回起動時の構成」
6.エラー処理の対処法
dynabookが一向に起動しないときには、エラー処理を実行していることもあります。エラー処理とは、パソコンに何らかの不具合が生じたときに自動的に自己修復を行うことです。
エラー処理が実行されているときには黒い画面に「CHKDSKはファイルを検査しています」などの白い文字が表示され、処理状況が進むにつれ次々に画面に文字が表示されていきます。
6-1.処理が完了するまで待つ
dynabookがエラー処理を開始してしまうと、処理が完全に完了するまで待つしか方法はありません。
仮に中断させた場合には、もう一度はじめからエラー処理が開始され、結果的には余計に時間がかかることになります。
エラー処理が途中で止まってしまったり、何時間経過しても一向に起動しなかったりするようなときには注意が必要です。故障の可能性を視野に入れ、早めに修理の相談をしておきましょう。
7.ブルースクリーンの対処法

パソコンで作業ができなくなる状態の一つに、ブルースクリーンと呼ばれるものがあります。ブルースクリーンとは画面がブルーになる症状で、白い文字が画面一面に表示されます。
書かれている文字はエラーコードで、「0x0000007E」などの文字列を含めた英語で、画面がこのような状態になると何も操作ができません。原因はさまざまですが、システムやソフトのトラブルなど複雑なものが多く、ウィルス感染が疑われる場合もあります。
例えば下記のようなdynabookのプリインストールソフトのエラーが原因の場合もあります。
- 東芝スクリーンミラーリング
- 東芝スマートフォンリンク
- TVコネクトスイート
- TOSHIBA Media Player by sMedio TrueLink+
- CyberLink PowerDirector 15 for TOSHIBA
- 思い出フォトビューア
- TOSHIBA Blu-ray Disc™ Player
- TOSHIBA VIDEO PLAYER
- CyberLink Power2Go 8 for TOSHIBA
- Brain+ for TOSHIBA
- シュフーチラシアプリ for TOSHIBA
- 東芝サービスステーション
ブルースクリーンはdynabookを起動してすぐに起こる場合もあれば、Windowsを起動して普通に作業しているときにも起こりやすい症状です。
7-1.リカバリーを行う
いずれにしても、ブルースクリーンが表示された状態では作業はできません。この場合はリカバリーで改善を図ってみましょう。
リカバリーとは、一般的にはパソコンを購入した状態に戻すことをいいます。ブルースクリーンが表示されてしまうのは、dynabookの内部で何らかのトラブルが発生しているということです。一旦もとの状態に戻すことで、発生しているトラブルも取り除くと考えればいいでしょう。
実際の方法としては、dynabookのリカバリー領域から初期化を行います。
ただし、リカバリーを実行するということは、それまでdynabookに保存していたデータや設定などもすべて消えるのでご注意ください。
リカバリー手順 |
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バックアップをとっていない場合でどうしても消せないデータがあるときには、業者へ修理を依頼した方がいいでしょう。状況やデータの保存についても説明し、一旦電源を切ってから見てもらいます。
起動しないdynabookの修理依頼はこちら。
8.液晶画面の故障が疑われる時の対処法
液晶部分が故障すると、画面が正常に表示されずdynabookそのものが起動していないように見えることもあるので、液晶の故障が原因という場合もあります。
その場合の対処法をご紹介いいたします。
8-1.別のディスプレイに接続する
まず、使えないのは画面部分だけなので修復しない場合でも使い方はあります。
例えば外付けのディスプレイを購入して接続し、デスクトップパソコンのようにして使う方法です。通常のdynabookのように持ち出すことはできませんが、固定した状態で使用するなら問題はありません。使っていないディスプレイがある場合には、機種やケーブルが合えば急いでいるときの応急処置ができます。
8-2.修理を依頼する
液晶部分が故障している場合は修理が必要になります。
その際、dynabookに合う液晶パネルの取り寄せや液晶交換の修理技術が必要になるので修理に出さないと自分ではどうしようもできません。
液晶が故障している場合はプロに修理を依頼するほうが安全と言えます。
9.dynabookを分解する場合は注意!

dynabookは、他のパソコンに比べてハードディスクやバッテリーなどの交換がしやすい作りになっています。メモリーに関しても交換しやすいといえるでしょう。
そのため、故障の原因がパーツによるものであれば、パーツを交換するだけで改善することは可能です。費用面でも安く済ませることができます。
それぞれのパーツの外し方や交換方法は、dynabookの公式サイトや付属の取扱説明書に掲載されています。実際に自分で行う場合には、参考にしてみましょう。
ただし、パーツを自分で外したり交換したりする際は自己責任になります。万が一手順を間違え、状態を悪化させた場合にはパーツの交換だけでは済まなくなるかもしれません。修理費用が必要になることもあります。
場合によっては保証の対象から外れてしまう事態も心配されます。そのため、慣れている人であれば別ですが、普段から家電品の操作に弱いなど自信のない人は自分で交換をすることは控えた方がいいでしょう。
dynabookが起動しない時はドクター・ホームネットにお任せください
初期化は、dynabookを出荷当時の状態に戻して不具合を改善できる可能性のある手段ですが、基本的にすべてのデータが消えてしまいます。そのため、慎重な準備や対応が不可欠な作業です。ただ、パソコンの知識がないとなかなか上手く初期化できないのと、失敗して状況が悪化してしまう可能性もあります。自分で修理するのは難しいと感じる場合は早めにドクター・ホームネットに修理を依頼することをおすすめいたします。
ドクター・ホームネットのパソコン修理概要
修理対応:出張/持込/宅配
対応エリア:出張修理は全国47都道府県/持込修理は全国15店舗/宅配修理は全国47都道府県
実績:年間14万件サポートの実績。dynabookの様々な修理実績を当サイト掲載中
作業料金:dynabookが起動しない不具合の修理は22,000円~から