dynabookが起動しない・電源がつかない原因と対処法

dynabookが起動しない・電源がつかない原因と対処法

dynabookは国内のノートパソコンの中で一定のシェアを維持している人気の高い機種です。使い勝手の良さから、プライベートや仕事で使用しているという人も多いのではないでしょうか。

そのdynabookですが、様々な使用方法や状況が組み合わさることでトラブルにより、起動しない・電源がつかない状態になる場合があります。この記事ではdynabookが起動しない・電源がつかない時の原因と対処法を解説いたします。

dynabookが起動しない・電源がつかない状況とは

dynabookは下記のような状況で突然起動しない・電源がつかない状態になることがあります。(dynabookに限らずどのパソコンでも発生するトラブルです)

  • 英語のエラーメッセージ画面が出て起動しない
  • 電源が入らない
  • ロゴ画面が表示されたまま、起動しない
  • セーフモードでも起動しない
  • 青い画面が出て、それ以降起動しない
  • 待機マークがくるくる回ったまま、立ち上がらない

この記事ではdynabookが起動しない・電源がつかない原因と対処法をご説明いたします。

dynabookが起動しない・電源がつかない原因

dynabookが起動しない・電源がつかない原因は下記の通りです。

  • 通電していない
  • メモリーが正しく設置されてない
  • 帯電
  • 内部パーツの故障
  • システムエラー

通電していない

LEDランプが点灯していない場合、ACアダプターが外れているか緩んでいる、もしくは断線により通電していないことが原因で起動しない・電源がつかない可能性があります。

メモリーが正しく設置されてない

メモリーが正常に設置されてないことが原因でdynabookが起動しないことがあります。メモリーを2枚設置していて1枚は正常に設置されていても、もう1枚が正しく設置されてないことで起動しない状態になることもあります。

帯電

長時間パソコンを使用していたり、複数の周辺機器を接続していることが原因でdynabookに静電気がたまり、起動しない・電源がつかない状態になってる場合があります。

内部パーツの故障

dynabookの画面に黒い文字が表示される場合、パソコンの内部に設置されているメモリーやマザーボードなどのパーツの故障が原因として考えられます。

監修者からのコメント 濱﨑 慎一(日本PCサービス株式会社 常務取締役 兼 NPO法人 IT整備士協会 理事)
Point

マザーボードは、パソコンの主要なパーツや周辺機器を連携させる役割を持つ、パソコンの土台となる電子回路基板です。各パーツはマザーボードに接続され、データの受け渡しもマザーボードを介して行われています。マザーボードが故障すると、電源が入らない、突然シャットダウンするなどの問題が発生し、パソコンが使用できなくなります。

システムエラー

dynabookの電源ボタンを入れてからブルースクリーンで「Your PC ran into a problem~」「PCが正常に起動しませんでした」等のメッセージが表示される場合、システムエラーが原因で起動しないことが考えられます。

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dynabookが起動しない・電源がつかない時の対処法

dynabookが起動しない・電源がつかない時の対処法は下記の通りです。

  • アダプターを差し直す
  • バッテリーを取り外す
  • メモリーを差し直す
  • 放電する
  • ホコリを取り除く
  • システムの復元を行う
  • F1キーを押下
  • 処理が完了するまで待つ
  • BIOSの初期化
  • リカバリーを行う
  • 別のディスプレイに接続する

対処法の詳細をご説明いたします。

アダプターを差し直す

ACアダプターが外れていたり緩んでいることでdynabookに電気が通っていない状態になっている可能性があるので下記のポイントを確認しましょう。

アダプターを差し直す手順
  1. ACアダプターが外れていないかどうか確認
  2. ACアダプターが外れていた場合は、差し直す
  3. 正常に起動することと動作に問題ないか確認

起動していても画面が暗いだけという場合もあるのでしっかり見分けるようにしましょう。画面が暗いだけの場合、dynabookに通電はしていることになるので、電源は入っていることがわかります。

よくわからない場合にはdynabookの側面部分にあるLEDランプで確認できます。ランプの点灯が見られれば通電している証拠です。

バッテリーを取り外す

dynabookのバッテリーは自分で外すことが可能です。下記手順の通りに対処を行ってみてください。

バッテリーを取り外す手順
  1. バッテリーを外す前に、dynabookからACアダプターや電源コードなどすべてのケーブル類を外し、ディスプレイを閉じます
  2. dynabookを裏返したらバッテリーの安全ロックを解除します
  3. バッテリーが外せる状態になるので、ゆっくりスライドさせていけば取り外しは完了です
  4. バッテリーを外したら、ACアダプターだけで再び電源ボタンを押します

この状態で電源が入るならバッテリーに不具合が生じていることになります。この場合はバッテリーを交換することで解決が可能です。

メモリーを差し直す

LEDランプが点灯して電源は入るものの、画面が暗いままになっているという症状もよく見られることですが、dynabookの特徴として起動したときにまずメーカーロゴが表示され、その間にメモリーのチェックが始まります。

その時にメモリーが正常に設置されてない、メモリーに静電気が溜まっていることで起動しない状態になってる可能性があるため、メモリーを差し直すことで改善する場合があります。

メモリーを差し直す手順は下記の通りです。

メモリーを差し直す手順
  1. dynabookの電源を切ります
  2. メモリーを抜き差しして静電気を放電します
  3. 再び電源ボタンを押します

放電する

dynabookに電気がたまってることで起動しない場合、放電することで改善する可能性があります。

静電気を放電させる手順は下記の通りです。

本体にたまった静電気を放電する手順
  1. まず電源を長押ししてシャットダウンさせます
  2. 電源ケーブル、周辺機器などを外します
  3. そのまま5~10分ほど放置します
  4. その後、再びバッテリーや電源コードを元通りにしてから電源ボタンを押します

ホコリを取り除く

dynabookの内部、ファン周辺、通風孔にホコリが溜まることで起動しないことがあります。

ホコリが溜まるとCPUファンが正常に動作しなくなり、熱暴走トラブルに繋がる可能性があるためです。

その場合、クリーニングを行い、ホコリを除去することで起動しないトラブルが改善する場合があります。クリーニングを行う時は内部パーツに触れて故障してしまうことも考えられるため、十分に注意をして作業を行ってください。

システムの復元を行う

システムエラーでブルースクリーン表示されている場合はシステムの復元を行ってみましょう。

システムの復元とはdynabookを過去の状態に戻すという作業で、パソコンの扱いに慣れていない人でも手順に沿って行えば、リスクをできるだけ抑えながら起動させることができます。

Windows 10/11でシステムの復元を実施する手順は下記の通りです。

Windows 10/11のシステム復元手順
  1. 強制終了を2回行い、3回目に電源を入れて「修復画面」を表示
  2. 「自動修復」画面から「詳細オプション」へと進みます
  3. 「オプションの選択」画面で「トラブルシューティング」を選択しましょう
  4. 「トラブルシューティング」から「詳細オプション」を選択します
  5. 「システムの復元」を選び、次の画面が表示されたら「次へ」をクリックします
  6. ここで復元したい日付を選択したら「完了」をクリックします
  7. 次にシステム復元開始の確認を求めてきますので「はい」をクリックし、復元されれば終了です

F1キーを押下

黒い画面の状態で「Press F1 to Resume」や「Strike the F1 Key to continue」などの英語文言が表示された場合、まずはその通りにF1キーを押せば回復することが多いので試してみてください。

この英語文言を直訳すると「F1を押して再開する」や「F1キーを押して続行する」という意味になります。

また、日本語で「Windows エラー回復処理」と表示されることもあります。その場合、画面の下の方に表示されている「Windowsを通常起動する」もしくは「前回起動時の構成」のいずれかを選択すると、回復する可能性があります。

処理が完了するまで待つ

dynabookが一向に起動しないときには、エラー処理を実行していることもあります。エラー処理とは、パソコンに何らかの不具合が生じたときに自動的に自己修復を行うことです。

エラー処理が実行されているときには黒い画面に「CHKDSKはファイルを検査しています」などの白い文字が表示され、処理状況が進むにつれ次々に画面に文字が表示されていくため、処理が完了するまで待ってみてください。

dynabookがエラー処理を開始すると処理が完全に完了するまで待つしか方法はありません。

BIOSの初期化

dynabookのBIOSを初期化することで起動しない・電源がつかない状態が改善する可能性があります。

手順は下記の通りです。

BIOSを初期化する手順
  1. 画面下のWindowsマークをクリック
  2. 「設定」をクリック
  3. 「システム」もしくは「更新とセキュリティ」をクリック
  4. 「回復」をクリック
  5. 「PCの起動をカスタマイズする」内の「今すぐ再起動」をクリック
  6. 再起動後「オプションの選択」が表示されたら「トラブルシューティング」をクリック
  7. 「詳細オプション」をクリック
  8. 「詳細オプション」画面表示後「UEFIファームウェアの設定」をクリック
  9. 「UEFIファームウェアの設定」画面表示後「再起動」をクリック
  10. 「Setup Defaults[F9]」をクリック
  11. 「Load Setup Defaults」表示後「Yes」をクリック
  12. 「Save and Exit[F10]」をクリック
  13. 「Exit Saving Changes」表示後「Yes」をクリックで完了です

リカバリーを行う

リカバリーとは、一般的にはパソコンを購入した状態に戻すことをいいます。dynabookの内部で何らかのトラブルが発生している場合、リカバリーを行うことで改善する可能性があります。

dynabookのリカバリー領域から初期化を行うことができますが、リカバリーを実行するということは、それまでdynabookに保存していたデータや設定などもすべて消えるのでご注意ください。

リカバリー手順
  1. 電源ボタンの長押しを2回行って自動修復を実行
  2. 「自動修復」画面表示後「詳細オプション」をクリックします
  3. 「オプションの選択」画面が表示後「トラブルシューティング」をクリックします
  4. 「トラブルシューティング」画面で「このPCを初期状態に戻す」をクリック。
  5. そのまま進めていくと完了します

バックアップをとっていない場合でどうしても消せないデータがあるときにはPCホスピタルに修理をご依頼いただくことをおすすめいたします。

PCホスピタルにdynabookの修理を依頼する場合はこちら

別のディスプレイに接続する

液晶画面が故障して画面が表示されない場合、使えないのは画面部分だけなので修復しなくても使用する方法はあります。

例えば外付けのディスプレイに接続し、デスクトップパソコンのようにして使う方法です。通常のdynabookのように持ち出すことはできませんが、固定した状態で使用するなら問題はありません。使っていないディスプレイがある場合には、機種やケーブルが合えば急いでいるときの応急処置ができます。

プロにdynabookが起動しないトラブルのサポートを依頼するのも対処法

ご説明した対処法で改善されない場合、ハードウェアの故障やBIOSトラブルが原因になっている可能性があります。

dynabookを分解して必要なパーツを交換すれば改善する場合もありますが、失敗すれば更に症状が悪化してしまうことも考えられます。dynabookのようなノートパソコンは分解も容易ではありません。知識が無ければ、場合によっては修復できない状態に陥ってしまうこともあります。

自力での改善が困難だとお考えの場合はパソコンやデータの安全のためにも、プロのパソコン修理業者のPCホスピタルにご依頼いただくことをおすすめいたします。

dynabookが起動しないトラブルの修理事例

PCホスピタルはdynabookの起動トラブルにまつわる修理を行った実績が多数あります。今回はその中でも次の2つの事例を紹介します。

  • 【実績1】起動しないdynabook D71/T7MBのHDD交換修理
  • 【実績2】起動しないdynabook(Windows 10)のシステムトラブル対応

【実績1】起動しないdynabook D71/T7MBのHDD交換修理

PCホスピタルでは過去に起動しないdynabook D71/T7MBの修理依頼を受けました。お客様からは、「立ち上がらなくなった」「立ち上がっていた時も動作が遅かった」とのご報告がありました。

修理作業では、液晶パネルの破損やケーブルの断線などのリスクを考慮し、慎重に進めました。最終的に、内蔵HDDの交換を行い、正常に動作することを確認した後、無事に納品いたしました。修理料金は56,100円となりました。

【実績2】起動しないdynabook(Windows 10)のシステムトラブル対応

dynabook(Windows 10)が起動しなくなったとのことで、修理のご依頼をいただきました。

パソコンを確認すると、画面には「オプションの選択」「続行」「トラブルシューティング」「PCの電源を切る」といった選択肢が表示されたまま進まない状態で、起動ができない状況でした。

診断を進めたところ、Windowsのシステムトラブルが原因で起動できないことが判明しました。システム修復を行い、再度起動を試みたところ、無事に正常に起動することを確認しました。修理料金は39,600円となりました。

よくある質問

Q. dynabookを使っています。電源ボタンを押しても電源が入りません。原因はなんでしょうか?

A. 電源ボタンを押しても反応しない場合、dynabookに通電が行われていません。ACアダプターが外れている、内蔵バッテリーの故障などの可能性が考えられます。バッテリーを取り外し、ACアダプターのみの状態で電源が入るのであれば、バッテリーの不具合が原因となります。お困りの際は、お近くのPCホスピタルまでご相談ください。

Q. dynabookの電源は入るのですが、ロゴマークの状態から先に進めません。故障でしょうか?

A. メモリーが正常に設置されてない、メモリーに静電気が溜まっていることで起動しない状態になってる可能性がございます。まずはメモリーを差し直してみて、それでも改善しない場合、部品の故障の可能性が考えられます。お困りの際は、お近くのPCホスピタルまでご相談ください。

この質問の回答者

渡邉(PCホスピタル東京三田店 店長/パソコン整備士)
累計6500台以上のパソコントラブルを解決。2023年からはPCホスピタル東京三田店の店長として人材育成、マネージメントに携わる。

PCホスピタルはdynabookが起動しない・電源がつかないトラブルのサポートに対応しています

dynabookが起動しない・電源がつかない原因と対処法をご説明しましたがいかがだったでしょうか。

初期化はdynabookを出荷当時の状態に戻して不具合を改善できる可能性のある手段ですが、パソコンの知識がないとなかなか上手く初期化できず、失敗して状況が悪化してしまう可能性もあります。

自分で修理するのは難しいと感じる場合は早めにPCホスピタルに修理を依頼することをおすすめいたします。

PCホスピタルのパソコン修理概要
PCホスピタル
PCホスピタルを運営している日本PCサービス株式会社は名証ネクストに上場しています
修理対応 出張/持込/宅配
対応エリア 出張修理は全国47都道府県/持込修理は全国15店舗/宅配修理は全国47都道府県
実績 年間約10万件サポートの実績。様々なメーカー製パソコンの修理実績を当サイト掲載中
料金 基本料金 8,800円 + 起動トラブル修理 22,000円~ + 出張サポートは2,200円追加
起動トラブルのサポート詳細を確認する
監修

家喜 信行日本PCサービス株式会社 代表取締役社長 兼 グループCEO、NPO法人 IT整備士協会 理事長
2003年、日本PCサービス株式会社を創業し、パソコン修理など、パソコンのフィールドサポート事業を開始。パソコンの緊急トラブル解決を主軸としたサービス「PCホスピタル」を展開するなど、20年以上に渡り業界で活躍し、同社をデジタル機器有料訪問サポート利用率No.1企業へと導く。近年はデジタル機器の普及とともにスマホ・iPhone修理の「スマホスピタル」をグループ会社化、デジタル機器の正しい知識の普及のために資格認定や中小企業の社内IT整備士育成プログラムなどを展開するNPO法人「IT整備士協会」の理事長に就任。

経歴
日本PCサービス株式会社 代表取締役社長
特定非営利活動法人 IT整備士協会 理事長

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