Macが起動しない・電源つかない時の5つの対処法を紹介

目次
1.Macが起動しない原因と対処法

Macのパソコンを使っていて突然起動しなくなってしまった場合、起動しない原因はいくつかあります。原因によってどういった対応策をとるのかが異なってくるので、ここではそれぞれの対応をご紹介していきます。
1-1.電源が立ち上がらない場合
パソコンが起動しないといっても、そもそも電源自体が立ち上がらない場合の原因と対策をご紹介です。大きく分けて2つの原因が考えられます。
なんといってもまずは、電源ケーブルがしっかりと入っているかを確認しましょう。意外と忘れがちになる部分なので注意が必要です。
電源はパソコン本体に挿し込む部分、パソコンからコンセントに向けて挿し込む部分があります。どちらもしっかりと確認しておきましょう。
電源が挿し込まれていることを確認したけど電源がつかない、という場合には通電して起動したことを知らせるLEDインジケータが点灯しているかをみることが重要です。
LEDインジケータには、点灯することでパソコンがどういった状態なのかを伝える役割があります。通常であれば、電源を押すとランプが点灯してます。このランプが点灯していない場合は、パソコンに対して電源がうまく供給されていないことが考えられるのです。
普段から電源を付けっぱなしにしている場合、電源がつかないときには部品の故障やパソコン内部の異常に注意がいきがちです。普段から気にしていないからこそ、電源ケーブルが挿し込まれてなくて電源が入らないケースが多いので注意してみておきましょう。
デスクトップ型パソコンとは異なり、ノートパソコンの場合はバッテリーがあるため、充電が十分にされていないということが考えられます。もしMacのノートパソコンを使っていて、電源を押しても起動しないときは充電が十分であるか確認が必要です。
その場合にはノートパソコンの充電をしてみましょう。充電が十分であれば起動する可能性があります。
充電してもパソコンが起動しない場合、充電ケーブルや電源コードなどが適切に接続されていなかったり、バッテリー自体が劣化などで正常に充電できない状態になっていることが考えられます。
バッテリーは劣化してくると膨張することがあり、パソコン自体が破損する原因にもなるため、その場合は必ずバッテリーの交換を行ってください。ご自身で取り換えるのが難しい場合は、ドクター・ホームネットなどの修理業者に依頼することをおすすめします。
1-2.電源は立ち上がるがOSが立ち上がらない場合
続いて、電源は立ち上がってもOSが立ち上がらずにパソコンが使えないケースもあります。パソコンは、電源がつくとOSが立ち上がる仕組みになっています。OSが立ち上がらなければ、当然ながらデスクトップも表示されません。
ここでは、電源はついたがOSが立ち上がらない場合の原因と対策をご紹介です。
まず始めに実施してもらいたいのはPCに接続しているケーブルを抜いてから再度電源を立ち上げるということです。
パソコン内に不要な電力が帯電していることにより電源が立ち上がらないケースがあります。これを実施することで、不要な電力を放電しフレッシュな状態で電源を立ち上げることができます。
不要な電力を放電する手順
- 最初にMacのパソコン上で起動しているすべてのアプリケーションを終了します。
- 次にMacのパソコンにつないでいるマウス、キーボード、USB、外付けのハードディスク(HDD)などがすべての機器を外しましょう。
- 次にパソコン上からスリープ状態にします。
- スリープになったことを確認したら、スリープ状態を解除しMacを再起動しましょう。
- 再起動が完了し電源が立ち上がったら、システムからMacのパソコンをシステムの終了をします。
- ここまで実施したら再度電源を入れなおして立ち上げれば起動するケースがあります。
他にもSMCリセットを実施する方法もあります。SMCとは System Management Controller(システム管理コントローラ)のことで、Macのパソコンで電源周りを制御したり管理している機能です。
SMCリセットは、パソコンを管理しているシステムコントローラをリセットすることです。通常Macのパソコンを使っている場合、SMCリセットを実施する機会はないですが、電源がつかないなどの異常事態のときに実施して改善を試みることがあります。
SMCリセットの手順
- 一度電源を落とす。
- 「shift」「control」「option」キーを同時に押しながら電源ボタンを10秒間押し続けます
- 押下してるキーをすべて放します。
- SMCリセットが行われます。通常通りにパソコンを起動すれば改善されている可能性があります。
他にもPRAMリセットを実施する方法もあります。PRAMは、Macのハードウエアの情報を保存している特別なメモリです。PRAMの役割は、ハードウェアの情報にパソコンがアクセスするときに、できるだけ素早くアクセスさせることです。これは、ハードウェアの情報を事前にPRAM上に書き込んでおくことで実現される機能となっています。
PRAMに関しても、SMC同様に通常使っていてリセットが必要になることはほとんどないです。どうしてもパソコンが起動しない、というときのみリセットを実行しましょう。
PRAMのリセット手順
- まずMacのパソコンの電源を落とします。
- その後電源を入れますが、そのときすぐに「command」「option」「P」「R」の4つのキーを同時に押し続けます。
- キーを押しているとMacが再起動するので、2度目の起動音が鳴ったことを確認するまで、4つのキーを押し続けます。
- 2度目の起動音が鳴ったことを確認したらキーを放しましょう。こうすることで、PRAMがデフォルトの状態に戻ります。
セーフモードで起動してみる方法もあります。セーフモードとは、通常の起動とは違って最小限のシステムのみで起動することです。セーフモードでの起動をすると、OSが立ち上がって起動する可能性があります。
また、セーフモードで立ち上がることで自動的にシステム修復が実行されるため、修復によって問題が解決される場合があります。
セーフモードで起動する手順
- Macの電源を落とします。
- 電源ボタンを押し、その後「shift」を長押しします。
- Appleのロゴマークが表示されたらキーを離します。
- しばらくすると、セーフモードで起動されます。
セーフモードでの起動が確認できたら、一度電源を落として再度通常通りに電源を起動します。
リカバリーモードで立ち上げる方法もご説明します。リカバリーモードとは、MacのパソコンでOSの再インストールをしたり、ハードディスクの修復や削除を実施するときに使われています。パソコンが起動しないときは、OSやハードディスクが原因で起動しないケースが多いです。リカバリーモードで起動することにより、OSの再インストールやハードディスクの修復が実行できます。
リカバリーモードで起動する手順
- まずMacの電源を完全に落としましょう。
- 電源が落ちたのを確認できたら、電源を押し「command」と「R」を長押しします。
- 2つのボタンを押し続けたままAppleのロゴマークが出たら、2つのキーを離します。
- その後言語選択画面が出て、MacOSユーティリティという画面が出ればリカバリーモードでの立ち上げが完了です。
リカバリーモードが立ち上がれば、OSの再インストールやハードディスクの修復などが実行できるため、バックアップを取ったうえで実施してみましょう。
普段とは違う起動ディスクを使う場合もあります。起動ディスクとは、パソコンが起動されるときに必要なデータが保存されているディスクのことです。Macを起動すると、この起動ディスクからディスクに保存しているOSファイルが読み込まれてOSが立ち上がります。
もしMac内に起動ディスクが複数ある場合には、別の起動ディスクを指定して起動するとOSが立ち上がるかもしれません。
別の起動ディスクを使う手順
- まずMacの電源を落とします。
- その後電源をいれてから「option」を長押し。
- Appleロゴが表示されたらキーを離してください。
- しばらくするとどの起動ディスクを使って起動するかを選択できます。
- ここで普段の起動ディスクとは別のディスクを選択すると別ディスクでの起動となります。
普段と違う起動ディスクを使うため、もしかすればうまく起動できるかもしれません。

ハードディスクやメモリの互換性を確認する方法もあります。ハードディスクやメモリは、規格というものがあります。この規格が、Macのパソコンとあっていない場合はうまく起動されません。Macのパソコンの中には、見た目は同じでもバージョンによって対応している規格が変わっている可能性があります。
以前使っていたMacで使えていたとしても、買い替えた場合には使えない可能性も出てくるのです。新しくハードディスクやメモリを購入した場合は、互換性のあるものかを確認することが大切です。
ここまで実施しても改善されない場合は、ハードウェアの故障である可能性が高いです。故障かどうか判断するには、Macにある機能で「Apple Diagnostics」という機能を使うとMac本体やハードウェア部分に問題がないかを診断してくれます。
Apple Diagnosticsを実行する手順
- まずMacをシステム終了します。
- Macの電源を入れてすぐに「D」を長押ししましょう。
- そうすると、ハードウェアの診断画面に切り替わり診断が開始されます。
- 診断は数分で終わるので、もしエラーが表示された場合はエラーコードを控えておくと修理に持っていくときに役立ちます。
ここでハードウェアの故障が確認された場合には、自分で新しい部品を購入して交換をするか、修理業者やメーカーに修理を依頼しましょう。
1-3.起動時に「?」マークの付いたフォルダーが表示される場合
パソコンを起動させた際、ディスプレイには「?」マークの付いたフォルダーが点滅して表示されていることがあります。この症状は、Macのシステムソフトウェアが見つからない状態を表しており「?」マークが消えない場合は下記の手順を行います。
「?」マーク を消す手順
- 電源ボタンを電源が切れるまで長押しする
- 電源を入れた直後に、Command + Rボタンを押し続ける
- macOS復旧で、ディスクユーティリティを使って起動ディスクを修復
- ディスクユーティリティでエラーが見つからない、もしくは見つけたエラーを修復した場合はmacOSを再インストール
上記の手順で解決しない場合は、メーカーに問い合わせる必要があります。
1-4.起動時のプログレスバーが途中で止まる場合
iMacなどのMac製パソコンを起動する際、プログレスバーが表示されて進行状況が分かるようになっていますが、このプログレスバーが途中で止まってしまって起動できなくなることがあります。
物理的な破損などの問題がなければ、タイムマシン(Time Machine)というMacに組み込まれているバックアップ機能を使って修復作業をすれば直る場合があります。
1-5.円に斜線の入った禁止マークが表示される場合
斜線の入った禁止マークがディスプレイに表示されるのは、OSのバージョンがその機種が対応しているものではない場合などが考えられる状態です。
対処方法は、前述で説明しました「?」マークの付いたフォルダーが点滅して表示される場合と同様になります。
2.Macが起動しない時に気をつけたいポイント

Macが起動しないときの原因と対策がわかりました。実は、対策を実施するときにいくつか注意点があります。ここでは、Macが起動しないときに実施する対策で注意したいポイントをご紹介します。
まずは何度も再起動を実行しないということです。パソコンを使っていて不具合が起きたときに、とりあえず再起動をすれば解消すると思われがちです。一度再起動を実行することは間違っていませんが、何度も再起動を繰り返すことでパソコン本体にトラブルが発生してしまいます。
また、電源をつけたままにしないようにしましょう。電源がつかないなどの異常事態が発生している場合、その状態で電源をつけておくと異常状態のまま起動していることになるため、ハードディスクに問題が出る可能性があります。
ハードディスクに問題が発生すると、保存しているデータの復元ができなくなるケースも多いので、異常を感じたら電源を付けたままにしないのがおすすめです。
Macが立ち上がらないとき、OSが原因で立ち上がらないケースがあります。しかし、すぐにOSの再インストールを実行するのはやめましょう。
OSの再インストールをすると、ハードディスクに保存されているユーザーデータが初期化されてしまいます。例えば、デスクトップ、ドキュメント、ダウンロードなどにファイルを置いている場合、消えてしまうということです。
再インストールを実行するときは、必ずデータのバックアップを取ってから実行しましょう。
3.Macを長持ちさせるために意識したいこと

せっかくMacを使うなら、できるだけ長い期間使っていきたいものです。普段から使い方を変えるだけで、Macのパソコンを長い間使うことができます。
ここでは、Macを長持ちさせるために普段から意識したいことをご紹介します。
まずはスリープモードを駆使することです。一般的に電子機器は、電源の起動時と落とすときに一番負担がかかると言われています。パソコンに関しても同様で、起動時とシャットダウン時に最も負担がかかります。
パソコンを使い終わったらシャットダウンをするのが良いと思いがちですが、Macの場合はスリープモードの活用がおすすめです。スリープモードにすることで、次回使用時に起動とシャットダウンをおこなわないためパソコンにかかる負荷も軽くなります。
例えば、エアコンを想像してください。エアコンをつけたり消したりするのと、ずっとつけっぱなしにしているのとでは、ずっとつけているほうが電気代が安くなります。これは、エアコンをつけるときと電源を切るときに最も電気代がかかっているためです。
パソコンを次に使うのが3日後などの場合は、スリープモードよりもシャットダウンを使うほうが良いですが、頻繁にパソコンを使う方はスリープモードを駆使して負荷を軽くしましょう。
フル充電後に充電をし続けないのも大事です。ノートパソコンの場合は、充電をしながら使うとバッテリーへの負担が大きくなってしまうため、バッテリーの老朽化につながります。それだけバッテリーの寿命も縮まってしまうというわけです。
長持ちさせるためには、充電が25~90%の状態で使うことを心がけましょう。25%を切ったあたりから充電をはじめ、充電が満タンになったら電源ケーブルを抜いて使用するのが長持ちさせる秘訣(ひけつ)です。
カバーをつけることも重要です。Macのパソコンは持ち運びやすさを重視しているため、全体的に軽量で薄いモデルが多いです。持ち運びやすい反面、パソコンを落としたりぶつけたりといった外部的な損傷に弱い一面があります。
こういった衝撃からパソコンを守るために、カバーを付けて持ち運ぶなどの対応を取りましょう。カバーをつけておくことで、外的ダメージからパソコンを守れるのはもちろん、コーヒーをこぼしたりしたときにも守ってくれるかもしれません。
前述でも説明したように、頻繁に再起動を繰り返すのはよくありませんが、Macは週に1回くらいの頻度で再起動を行うと、動作が遅くなるのを予防する効果があるなど長く使い続けるうえで効果的です。Macでは再起動のキーボードショートカットがあるため、すぐに再起動を行いたい場合はこちらを活用することをおすすめします。
再起動のショートカット
- Ctrl + 電源ボタン + R
- Ctrl + 電源ボタン + command
後者のキーボードショートカットは確認通知無しで再起動を行うため、念のため確認通知が欲しいという場合は前者をおすすめします。
使用しているアプリも確認したほうが良いです。アプリには自動で立ち上がるものもあるため、それらがCPUの使用率を上げてしまい、場合によっては起動を阻害する原因になることもあります。下記のショートカットでアイコンの一覧を参照することができますので、不要なものがあれば停止もしくは削除することを検討してみてください。ただし、不要かどうかの判断が難しい場合もあるかと思いますので、その場合はドクター・ホームネットにご相談ください。
アプリ一覧表示のショートカット
- Command + option +esc
- Command + tab
Macが起動しないトラブルのサポートはこちら。
4.それでもMacが起動しないときは

ここまで対応してもMacが起動しない場合は、部品の故障である可能性が高いです。故障が疑われる、もしくは不具合が解決しない場合はパソコン修理専門会社に相談するのがおすすめです。
5.おすすめの修理業者
メーカーは基本的に購入してから何年間という保証がついています。もしかすれば、保証が切れてしまったという方もいらっしゃるでしょう。その場合は、自分で交換をするか修理業者に依頼するかのどちらとなります。
パソコンの扱いに慣れていれば、故障した部品だけを購入して交換できます。しかし、パソコンの取り扱いに慣れていない人は、自分で交換をせずに修理業者に依頼するのが確実です。修理業者の場合は、部品の手配から交換までを全て責任持って行ってくれるため、自分で用意した部品が合わなかった、交換が上手くできなくて正常に動作しないといったリスクを回避できます。
起動しない場合に故障していることを疑う必要がある部品として、ハードディスクがまず考えられます。ハードディスクは数年ほどすると経年劣化で異音がしたり動作が遅くなる場合があるので、起動しなくなる前からそのような症状が見られた場合はハードディスクが原因の可能性が高いです。最近では高速起動で物理的動作がなく静かなSSDの人気が高まっており、SSDへの換装もおすすめです。
ドクター・ホームネットは、最短当日中に数時間で訪問が可能なため、仕事で急いでいる人でも安心して利用できます。WindowsだけでなくMacにも対応しているため、Macが起動せずに困っているのであればまずは気軽に相談してみてください。
macOSにはMojaveやCatalina、High Sierraなどさまざまなバージョンがありますが、ドクター・ホームネットでは古いバージョンにも対応しているため、他の修理業者に依頼して断られた場合でも一度ご相談ください。
ただし、パソコンの場合はどんな会社に頼んでも修理ができないケースもあります。その場合は交換対応になってしまうということはあらかじめ理解しておきましょう。
Macが起動しない時は修理の前に確認してみよう
今回は、Macのパソコンが起動しないときの原因と対策を解説しました。起動しない原因は、電源がうまく供給されていない、部品の故障、OSなどのソフトウェアが原因であることが多いです。
電源やソフトウェアが原因の場合は、電源部分を見直したり、設定を見直したり、トラブル時のモードで立ち上げたりすることで解消されることがあります。一方で状態を悪化させてしまう可能性もあるため操作に慣れている人以外は自分であまり触らない方がいいでしょう。
ここで紹介した対応を実施しても改善されない場合は、部品の故障が考えられるので修理に出すのが良いでしょう。
パソコン修理専門の「ドクター・ホームネット」は、豊富な実績がありMacのパソコンにももちろん対応してくれます。パソコントラブルに不慣れな場合は、まずは気軽に相談をしてみましょう。
ドクター・ホームネットでは、デスクトップのiMacやノートパソコンのMacBook Pro、MacBook Airなど、さまざまな機種にも対応可能ですので安心してご相談ください。