パソコンが起動しない?そんなときはどうすれば良い?

起動しないパソコン

パソコンを使っていて困るのは、突然発生する「起動しなくなる」トラブルです。このような起動時のトラブルにはさまざまな原因が考えられます。素早く対応するには、あらかじめ原因に合わせた対処の仕方を知っておく必要があるのです。この記事では、パソコンが起動しない症状ごとの原因と対処法について解説していきます。

1.電源が入らず何も起動しない場合

「電源が入らず起動しない状態」とは、電源を入れても全くパソコンが動かない状態のことです。電源ランプは点滅していても、モニターに起動画面が表示されなかったり、起動音が聞こえなかったりします。また、ハードディスクドライブ搭載パソコンであれば、ディスクの回転音や排熱ファンの作動音が聞こえないなどの症状が一般的です。ただし、実際には操作しているパソコンの状態によってさまざまな症状として現れます。たとえば、「電源投入時の症状」といっても、電源ランプがつかないこともあれば、一瞬電源が入ってすぐに落ちることもあるのです。再起動を繰り返してしまい、まれに電源ケーブルを引き抜くしか方法がないということもあります。この段落では、このような電源が入らないトラブルの原因と対処法を紹介していきます。

パソコンが起動しない原因

1-1.原因

電源が入らない状態はトラブルのように見えて、実は「パソコンのトラブル」ではないことがあります。つまり、スイッチを入れても全く動作しないという症状は、そもそも電気がきていないことが最初に考えられる原因です。よくあるのは、コンセントが抜けていたり、プラグがきちんと奥まで差し込まれていなかったりするケースです。この症状への対処法は、プラグをコンセントにしっかり差し込むだけなので、パソコンの動作とは無関係といえます。壁のコンセントから、テーブルタップを経由して電源を供給しているときには、タップのプラグも確認しましょう。つぎは、電源ケーブルの断線が考えられます。

ノートブックタイプであれば、バッテリーで起動して電源が入れば、ケーブル断線の可能性を疑ってよいでしょう。まれに、古い家屋などでは屋内配線の不具合でコンセント自体に電気がきていない可能性もあります。この場合の正確な検証にはテスターが必要ですが、とりあえずはドライヤーなどの別の機器を同じコンセントから給電して様子を見ましょう。なお、バッテリー起動でもだめなときには、バッテリー自体が充電されているかどうかも確認する必要があります。コンセントやバッテリーなどに問題がなければ、電源ユニットの不具合が原因かもしれません。また、マザーボード上の電源管理回路の異常も考えられます。

電源ユニットの故障かどうかは、電源ランプの反応でわかります。デスクトップPCの場合なら電源ランプがつきません。ノートパソコンであれば、本体の電源ランプと同時に、AC電源アダプターの通電インジケーターも確認します。アダプターのインジケーターが点灯していれば、本体側の問題とわかるのです。もう1つのケースである、マザーボードの故障が考えられる場合は、パソコンの筐体を開けて確認する必要があります。ただし、筐体の内部の高圧電流が流れる部分を触ると感電の危険があるため、素人による修理対応はおすすめできません。また、一般的には筐体を開けて、勝手に中をさわると保証が効かなくなる場合があるので注意しましょう。

1-2.対処法

パソコンに発生するトラブルを解決する際には、不用意に進めると時間や労力またはお金を無駄にしてしまう可能性があります。まず、最も効率的に原因を特定することが最重要課題です。これは「トラブルシューティング」と呼ばれており、修理を担当するエンジニアの間では必須の思考方法となっています。基本的には3つのポイントを意識する必要があります。1つ目は、最も対応が簡単なものから手を付けることです。たとえば、ある不具合が起きたときに、いきなり部品の交換が必要な修理に取り掛かるのではなく、ユーザーの不注意による「うっかりミス」系の要因から排除していくのです。

2つ目は、予測や勘ではなく実証的に進めることです。不具合の現象を冷静に観察して、問題が起こるプロセスを論理的に推論する態度が重要になります。思い込みや慣習的対応ではなく、現実に目の前で起こっている現象から原因を発見しようとする態度が不可欠です。

3つ目は、根本的な原因を追求しすぎないことです。パソコンの環境はユーザーにより異なります。ハードウェアの構成も異なり、インストールされたソフトウェアにも違いが出るはずです。つまり、全く同じ環境はないといっても過言ではありません。そうなると、あるトラブルの根本の原因を追求しようとすれば、環境に合わせた対応が必要となり、時間や手間がかかります。しかし、このように根本原因を追求しなくても、実際は「使えるようになればよい」ことのほうが多いでしょう。要するに、詳細原因は不明であっても、実務的には元通りに使えていればよいわけです。

以上のようなトラブルシューティングの考え方を参考にすれば、まず確認する項目に優先順位をつけるのがポイントです。電源が入らないトラブルでまず確認すべきは、コンセントやその周囲の状態、またバッテリーの状況を見ることです。これらが劣化していたり、故障していたりする場合は通電に障害がでることが多いといえます。次に、コンセントやバッテリーに問題なければ、パソコンにつながっている周辺機器の影響を疑いましょう。対処手順は、パソコンの電源を切って周辺機器を外します。

その状態で約2分放置してパソコン内の電気を抜く「放電」を行うのです。一般的に、パソコンは電源を切ってもコンデンサーなどに電気が残っています。それを完全に取り除いてみるのです。もし、放電後に電源を入れても状況が変わらない場合は、電源ユニットやマザーボードの異常の可能性が高くなります。この段階になると知識がないと修理は困難で、場合によっては危険なため外部に依頼することになるのです。

2.電源は入るが起動しない場合

電源の投入は可能であるにもかかわらず起動しない状態は、電源以外に問題があると考えられます。たとえば、電源インジケーターは点灯しているのに、画面に何も表示されない状態です。また、電源を入れるとピープ音がしたり、ファンが回っている音しか聞こえなかったりするような症状もよくあります。

パソコンが起動せず困った人

2-1.原因

画面に何も表示されないときのありがちな原因は、映像ケーブルが抜けていることです。ケーブルがつながっていないので映像信号がモニターに届いていません。ケーブルの問題といえば、劣化による断線の可能性もあります。もし、ケーブルの問題でなければ、次は電源ユニットやマザーボード故障の疑いがあるといえるでしょう。ただし、その場合であっても完全に故障しているわけではなく部分的な不具合も多いのです。

その他に考えられる原因としては、メモリーやディスクドライブの不具合、またディスプレイ自体に何かしらの異常があるのかもしれません。仮にメモリーが疑わしいときには、一旦メモリースロットから外し、再度取り付け直した上で再起動してみましょう。これで状況に変化がなければCPU故障の疑いが濃厚となり、素人が修理できるレベルを超えてしまいます。

2-2.対処法

対処順序としては、まず映像ケーブルの状況を確認します。このとき、ノートパソコンのように映像ケーブルが筐体内に内蔵されている場合は、修理を依頼したほうがよいでしょう。もし、映像ケーブルに問題がなければ、次はメモリーの状態を確認します。ピープ音が鳴っているときは、メモリーを外して再起動してみます。起動後に改善されていれば、外したメモリーが原因です。ここで2つの可能性があります。ハードウェアとしてのメモリー自体の原因なら、新しいメモリーに交換することになります。

一方、経年変化による端子部分の接触不良が原因であれば、接点復活剤などを塗布してメモリーの再取り付けすることで問題が解決することもあるのです。ここまでやってみて、障害が取り除けないのであれば、電源ユニットやマザーボードの異常が考えられます。そうなると、業者に依頼する方が安全です。なお、自作パソコンであれば、増設したビデオカードで画面出力をしていることも多いでしょう。このケースでは、ビデオカード自体の抜き差しで改善があるかどうかも確認事項に加えておきます。

3.メーカーロゴ表示後の状態

それほど頻出する事例ではないのですが、起動中に画面上にメーカーロゴが表示されてそのままフリーズするといった症状があります。また、メーカーロゴ表示後に英語による文字列が表示されることもあります。いずれのケースも日本語ではなく英語で表記される点がポイントです。なお、故障の内容によって表記されるエラーメッセージは異なります。問題解決に役立つこともあるため、記録しておくこととおすすめします。

3-1.原因

画面に表示されている内容によって異なりますが、OSがインストールされているドライブに何かしらの故障が起きた可能性が高いといえます。一般的に、ハードディスクドライブでもソリッドステートドライブでも、経年変化によって不具合の可能性が増大していくのです。また、新しいものでも初期不良によるエラーも珍しいことではありません。なお、ハードディスク以外にもメモリーの不調や周辺機器の故障なども、起動中の不具合で疑わしい原因の1つとして考えられます。とくに、Windows系OSの場合はファイル損壊によって英語のエラーメッセージが表示されている可能性もあるのです。このような症状については、OSの仕組みやコマンドについての知識と経験がなければ、自分で対応することは諦めましょう。

3-2.対処法

OSの起動プロセスは階層的に進行します。大まかにいえば、カーネルとよばれる最も基本的なプログラムを起動して、そのあとでユーザーが後で追加したものを順次起動してゆくのです。そう考えると、メーカーロゴが表示されるところまで起動できるということは、出荷時の構成には問題がないわけです。この出荷時のプレーンな構成で起動する方法として、セーフモードが用意されています。このモードで問題なく起動できれば、ユーザーが追加したプログラムや周辺機器に原因があると判断できるのです。セーフモード起動は、Windows10であれば次のような手順となります。

まず、「詳細オプション」最初の画面で選択し、「トラブルシューティング」を選択します。次に、「トラブルシューティング」の中の「詳細オプション」を選択して「スタートアップ設定」に入りましょう。ここで「4」もしくは「F4」のキーを押すとセーフモード起動に入ります。もし、セーフモード起動で何も改善されない場合は、OS自体の不具合か、そのOSが書き込まれているドライブの故障のどちらかと考えられます。前者であれば、OSのクリーンインストールをして検証する方法がありますが、自分で作成したデータなども消去される点に注意が必要です。データの復旧が必要であれば専門家に相談しましょう。

4.ロゴ表示後に日本語の文章が出た場合

エラーメッセージが英語ではなく、日本語で表示されるケースがあります。フリーズが頻発したり、知らないエラーが出たり、起動やシャットダウンに時間がかかったりするときは、ほとんどが日本語でエラーメッセージが表示されるのです。また、このような状態でなくても、ロゴ表示後に日本語の文章が出る場合があります。たとえば、シャットダウン時に「Windowsを更新しています」の表示が出たり、電源ボタンの長押しで電源を落とす操作を行ったりした場合です。このような症状がみられたら、ひとまず最近のパソコンの使用状況を確認することが原因追及につながるといえます。

パソコン修理のスペシャリスト

4-1.原因

起動時やシャットダウン時の「Windowsを更新しています」の表示中には、システムがアップデートされています。途中で電源を落としたりすると更新に失敗して起動できなくなることがあるため注意しましょう。この場合には、ハードディスクの損傷といった大きな問題を抱えているわけではなく、想定された通常の自動メンテナンスなので、心配する必要はありません。なお、直近のパソコン使用状況に不具合があるときは、ハードディスクの損傷、システムに不具合がある可能性が考えられます。

4-2.対処法

一般的なパソコンには自己修復機能が組み込まれているため、OSに何かしらの不具合があれば修復作業に入ります。もし、「修復しています」という表示が出た場合は、修復が完了するまでそのパソコンはそのままにしておく必要があるのです。時間は1日程度かかることもあります。もし、1日を経過しても状態に改善が見られないときは、パソコンに何かしらの異常がある可能性が高いといえます。すぐに専門家に相談しましょう。

自分で修理しようとは考えない!

パソコンを修理するエンジニア

パソコンのトラブルでエンドユーザーができることは限られます。たしかに、コンセントやバッテリー、周辺機器の確認程度なら自分で対処できます。ただし、その他の問題があったときは部品の交換や修理をすることになるので専門家に任せることになるのです。安易に手を出してしまうと、状況を悪化させる可能性もあります。そのため、トラブル対応は基本的な確認操作に留めて、迷わず専門家に相談することをおすすめします。

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