パソコンのウイルス対策をしないとどうなる?セキュリティソフトの必要性を解説
「安全にパソコンを使っているつもりだけど、セキュリティのことが気になる」「セキュリティソフトを導入しようと思っているけど、種類が多くて選べないし、導入しても本当に効果があるのか分からない」そんなことで悩んでいませんか?
セキュリティソフトを導入せずにインターネットを利用していると、ウイルスなどのマルウェアに感染して、思わぬトラブルに巻き込まれる可能性があります。今回はパソコンがウイルスに感染したらどうなるのかをご説明し、セキュリティ対策の必要性についてご紹介します。
パソコンのウイルス対策をしてないとどうなる?
自分は不審なWebサイトを見ないし、気を付けながらパソコンを使っているから、セキュリティソフトなんて必要ないと思っている人もいるかもしれません。しかし悪意のある攻撃者はさまざまな方法で、パソコンにウイルスを感染させようとしています。
パソコンにセキュリティソフトを入れるなどのウイルス対策をしていないと、さまざまなトラブルが発生します。
ウイルスなどのマルウェアに感染してパソコンが起動しなくなる、動きが遅くなる
パソコンにウイルスなどのマルウェアが感染すると、ある日突然、パソコンの電源がつかなくなったり動作が遅くなったりします。ウイルスはパソコンの利用者に気づかれないように、影でこっそり活動するため、何が原因だったのか分からないことがほとんどです。
ウイルスの種類によっては、パソコンの中にあるファイルを破壊してパソコンを起動させなくするものがあります。このような状態になってしまうと、復旧するのは難しいでしょう。
パソコンが起動しても、ウイルスの活動にパソコンの処理能力が奪われ、通常のアプリケーションの動作が遅くなることもあります。
ランサムウェアに感染して金銭を要求される
ウイルスの中でも「ランサムウェア」と呼ばれる不正プログラムに感染することがあります。
ランサムウェアとはパソコンのファイルを暗号化して使用不能にするだけでなく、ファイルを元の状態に戻すことと引き換えに金銭(身代金)を要求する不正なプログラムのことです。
ランサムウェアによる被害はここ数年で多発しており、実際に身代金を支払った被害者もいました。
しかし身代金を支払ったとしても、攻撃者はパソコンを正常な状態に復元してくれるとは限りません。もしランサムウェアに感染しても、決して身代金を支払ってはいけません。
パソコンが乗っ取られて勝手にメールを送信される
ウイルス感染によって、パソコンに保存されているアドレス帳のメールアドレスに対して、勝手にメールが送信されることがあります。メールのメッセージにはウイルスが含まれていることもあり、メールの受信者に次々とウイルスを感染させて被害を増大させるケースもあります。
パソコンが乗っ取られてサイバー攻撃の加害者になってしまう
ウイルスによってパソコンが乗っ取られて、「DDoS攻撃」と呼ばれるサイバー攻撃の加害者になってしまうこともあります。
DDoS攻撃とはウイルスによって制御が奪われた複数のパソコンが、一斉にインターネット上にある特定のコンピュータに攻撃をしかけるサイバー攻撃のことです。
複数のパソコンが攻撃の対象となるコンピュータに対して、同時に処理できないほどの膨大なデータを送り付けて、コンピュータの処理能力やネットワーク回線を使い果たした状態にさせます。そしてターゲットにされたコンピュータは機能停止に追い込まれます。
ウイルス対策を怠ったばかりに、知らず知らずのうちにサイバー攻撃の加害者になってしまう可能性があるのです。
個人情報が流出する
ウイルスによって、パソコンや特定のWebサイトに保存されている個人情報が流出することがあります。
例えばネットバンクや通販サイト、SNSのIDやパスワードのほか、住所やクレジットカード番号などが流出する可能性があります。
特に同じパスワードを複数のWebサイトで使いまわしていると、同じパスワードを使いまわしているWebサイトに不正にログインされることがあります。これは「パスワードリスト攻撃」と呼ばれるサイバー攻撃の手口のひとつです。
パスワードリスト攻撃とは不正に入手したIDとパスワードのリストを利用して、不正アクセスする攻撃です。同じIDとパスワードの組み合わせを複数のWebサイトで使いまわしている場合、パスワードリスト攻撃によって複数のWebサイトに対して次々と不正アクセスされ、そこからさらに氏名や住所、クレジットカード番号などの個人情報が流出することも考えられます。
修理対応 | 出張/持込/宅配 |
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対応エリア | 出張修理は全国47都道府県/持込修理は全国15店舗/宅配修理は全国47都道府県 |
実績 | 年間約10万件サポートの実績。様々なメーカー製パソコンのウイルス駆除実績を当サイト掲載中 |
料金 | ウイルス駆除・セキュリティー対策 8,800円 + 基本料金 8,800円~11,000円 |
パソコンのセキュリティ対策はどんなことをすればいい?
ウイルス対策をしていないと、さまざまなトラブルに遭遇してしまうリスクがあるということを紹介してきました。
次は、このようなことにならないために必要なパソコンのセキュリティ対策をご紹介します。
セキュリティソフトを入れる
まずは、パソコンにセキュリティソフトを導入しましょう。インターネットやパソコンショップなどで購入できます。
パソコンにセキュリティソフトを導入したら、リアルタイム監視機能を有効にして定期的にアップデートすることを忘れないようにしましょう。
有名なセキュリティソフト
セキュリティソフトの必要性がわかったけど、売られているセキュリティソフトが多くてどれを選べば良いかわからない、という人もいるでしょう。ここでは有名なセキュリティソフトをご紹介します。どのセキュリティソフトを導入すれば良いか迷っている場合は、下記を参考にそれぞれ比較して自分の環境に合った製品を選んでみてください。
カスペルスキー セキュリティ |
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カスペルスキー製のセキュリティソフトです。1年版が4,054円から利用できます。Windows版ではウイルス/スパイウェア対策、ネットワーク監視、危険サイト対策、アプリケーション監視、ぜい弱性対策、迷惑メール/バナー広告対策、プライバシー漏えい対策、保護者による管理機能など、豊富な機能があります。高い防御力と使いやすさから、2020年8月11日~8月17日のインターネットリサーチで「防御力の高さに満足」「使いやすさに満足」「今後も使いたいと回答」が全て93%以上になっています。Windows、Mac、Android、iOSに対応しています。 |
ノートン 360 |
ノートンライフロック製のセキュリティソフトです。1年版が4,280円から利用できます。ウイルス対策やマルウェア対策、Windows 向けクラウドバックアップ、Windows 向けスマートファイアウォール、パスワード マネージャー、セキュア VPNなど、端末を守るセキュリティソフトとして必要な機能を多数備えています。2019年4月、家庭向けセキュリティソフト:2018年売上金額ベースで世界売り上げシェアNo.1になりました。Windows、Mac、Android、iOSに対応しています。 |
ウイルスバスター クラウド |
トレンドマイクロ製のセキュリティソフトです。1年版が5,720円から利用できます。ウイルス対策、ネット詐欺対策、迷惑メール・詐欺メール対策、脆弱性対策・不正侵入防止、プライバシー保護といった基本的なセキュリティ機能があり、さらに保護者による使用制限、パソコン最適化、盗難/紛失対策機能なども付属しています。Windows、Mac、Chromebook、Android、iOS、iPadOSに対応しています。 |
ESET インターネット セキュリティ |
ESET製のセキュリティソフトです。ダウンロード版1年が6,160円から利用できます。ウイルス・ランサムウェア・スパイウェアなどの感染を防ぐセキュリティ機能はもちろんのこと、ホームネットワーク保護やペアレンタルコントロールなど豊富な機能があります。軽さに定評があり、NTTコム オンライン・マーケティング・ソリューションによる調査で「セキュリティソフト」部門において4年連続で第1位を獲得しています。Windows、Mac、Androidに対応しています。 |
Windows Defender |
Windows 8以降に標準搭載されている無料のセキュリティ機能です。一般的な使い方ではWindows Defenderを有効にしておけば十分だと言われることがありますが、無料の反面ほかの有料のセキュリティソフトに機能面で劣っています。通常セキュリティ機能はオンになっていますが、別のウイルス対策ソフトがインストールされている場合は、Windows Defenderのウイルス対策機能はオフになります。 |
※2021年3月現在
WindowsなどのOSやアプリなどをアップデートして最新の状態を保つ
WindowsなどのOSや使用しているアプリケーションを定期的にアップデートして、最新の状態に保つことが重要です。WindowsにはWindows Updateという機能が搭載されており、約1か月に1回、自動的にアップデートされます。アプリケーションもセキュリティ対策として定期的にバージョンアップさせる必要があります。
Windowsやアプリケーションを古いバージョンのまま使用していると、必要なセキュリティ対策が行われず、危険な状態で使い続けることになってしまいます。定期的にアップデートの情報を入手して、適切にアップデートしましょう。
OSやアプリのアップデート | 最新に更新した場合 | 最新に更新しない場合 |
ウイルス対策 | 〇 ウイルスに悪用されない | × ウイルスに悪用される |
トラブル内容 | トラブルを未然に防ぐ | 個人情報の漏えい 詐欺サイトに誘導される 勝手に迷惑メールを送信 |
IDやパスワードの使い回しをしない
IDやパスワードを使いまわしていると、複数のWebサイトから個人情報が流出することがあります。IDとパスワードの管理に特化したアプリケーションを導入したり、ブラウザのパスワード管理機能を活用したりして、同じIDとパスワードを複数のWebサイトで使用しないようにしましょう。
Windows Defenderの機能をオンにする
もし何らかの事情でどうしても有料のセキュリティソフトを導入したくない、という場合は、せめてWindows Defenderの機能をオンにしておきましょう。下記はオンになっているかの確認手順です。
- 左下のロゴから歯車アイコンをクリックして設定画面を開く
- 「更新とセキュリティ」をクリックする
- 「Windows セキュリティ」をクリックする
- 「ウイルスと脅威の防止」が「処置は不要です。」と表示されていることを確認する
通常別のセキュリティソフトを導入しておらず、手動でオフにもしていない場合はオンになっています。もしオフになっている場合はボタンを切り替えてオンにしましょう。
ウイルス対策のご相談はこちら
万が一ウイルス感染した場合の対処法
万が一ウイルスに感染してしまったら、どうしたら良いのでしょうか。まずは落ち着いて以下の方法で対処を試みてください。
インターネットの接続を切る
ウイルスに感染したことが分かったら、パソコンからインターネットのケーブルを抜くなどをして、インターネットの接続を物理的に切断してください。ウイルスに感染した状態で、インターネットに接続されていると他のパソコンにウイルスを伝染させたり、ウイルスに感染したパソコンの情報が、インターネット経由で流出したりすることがあるからです。
ウイルス対策ソフトで駆除する
インターネットの接続を切ったら、ウイルス対策ソフトでウイルスを駆除しましょう。
ウイルス対策ソフトには、パソコンの中のファイルをすべて調査する「完全スキャン」という機能が備わっています。まずは完全スキャンを行い、感染しているウイルスを特定し駆除しましょう。
PCホスピタルはウイルス対策のサポートが可能です
ウイルスに感染すると、自分が被害者になるだけでなく場合によっては他人に害をもたらす加害者となってしまうこともあります。
「自分でウイルス対策をするのが難しい」「どのように対策すればいいかわからない」という場合はぜひPCホスピタルにウイルス対策のサポートをご依頼ください。
修理対応 | 出張/持込/宅配 |
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対応エリア | 出張修理は全国47都道府県/持込修理は全国15店舗/宅配修理は全国47都道府県 |
実績 | 年間約10万件サポートの実績。様々なメーカー製パソコンのウイルス駆除実績を当サイト掲載中 |
料金 | ウイルス駆除・セキュリティー対策 8,800円 + 基本料金 8,800円~11,000円 |
濱﨑 慎一(日本PCサービス株式会社 常務取締役 兼 NPO法人 IT整備士協会 理事)
2010年8月、日本PCサービス株式会社に入社。パソコン修理などデジタルトラブルを5年で4500件以上解決。その後、サポート人材育成など、事業責任者として、個人向けデジタルトラブル解決に8年半携わる。2019年より同社にて、法人向けサポートの取締役に就任。また特定非営利活動法人 IT整備士協会の理事として業界活性化のため正しいデジタル知識の普及、スマートフォンなどの新しい整備士資格の構築に携わる。
保有資格 パソコン整備士検定 取得