パソコンやスマホにセキュリティ警告が表示された場合の対処方法

パソコンやスマートフォンなどのデジタルツールは、多くの方にとって、生活必需品となりました。パソコンやスマートフォンの中には多くの個人情報や大切なデータが保存されているため、個人的に使用しているデジタルツールであっても、セキュリティ対策は重要です。
パソコンやスマートフォンでネットサーフィン中に、セキュリティに問題が生じて警告画面が表示されることがあります。最近では偽のセキュリティ警告が多くなり、これがトラブルの原因になることがあります。
今回は、パソコンやスマートフォンにセキュリティ警告が表示された場合の対処方法をご紹介します。
セキュリティ警告とは?
ネットサーフィンをしていると、「セキュリティ警告」画面に表示され、驚いたことがある方がいらっしゃるのではないでしょうか。セキュリティ警告のメッセージにはいくつかのパターンがあり、「セキュリティシステムが破損しています」「ウイルスに感染しています」といったものや「バッテリーが破損しています」などのメッセージが表示されます。
中には、このまま利用を続けると、パソコンやスマートフォンに深刻な破損を与えるといった、不安をあおる文面が加えられていることもあります。
大半のセキュリティ警告は偽物
パソコンやスマートフォンを使用している方であれば、セキュリティの重要性はご存じでしょう。そのため、セキュリティ警告が表示されると不安になってしまいます。しかし、先ほどご紹介した文言で表示されるセキュリティ警告のほとんどは、偽物である可能性が高いといえます。
セキュリティ警告の目的
セキュリティ警告にはいくつかの目的があります。偽のセキュリティソフトをインストールさせることで収益を生み出すことや、ウイルスなどに感染させて、個人情報を盗むことなどは代表的な目的です。また、場合によってはワンクリック詐欺のように高額な料金の請求が求められることがあります。
その点では、偽のセキュリティ警告が表示されることは、悪質な業者の罠にかかる一歩手前であるといえます。なお、セキュリティ警告が表示されるだけでは、特に問題が起こることはありません。
本物と偽物を区別する必要がある
スマートフォンやパソコンには、セキュリティソフトがインストールされていたり、OSのセキュリティ機能が動作したりして、本物のセキュリティ警告が表示されることがあります。そのため、セキュリティ警告が表示された場合、まずは本物かどうかを見極める必要があるのです。
不正・架空請求画面の場合
セキュリティ警告と似た症状で、不正・架空請求画面が表示されることもあります。「ワンクリック詐欺」を行なってるサイトにアクセスしてしまった、間違って迷惑メールのリンクをクリックして不正プログラムを実行してしまったなどの感染経路が考えられます。
不正・架空請求画面の初期対処法
不正請求画面には、電話番号やメールアドレスが記載されていますが絶対に問い合わせないようにしてください。こちらの連絡先を知っているかのような脅迫文が書かれている場合もございますが、ほとんどの場合はただの脅しです。連絡すると悪徳業者に登録されてしまい、ターゲットにされてしまう可能性がございますのでご注意ください。


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セキュリティ警告が本物かどうかを見分けるには?

最近では、偽のセキュリティ警告はかなり凝った作りになっています。マイクロソフトやGoogle、Appleなど私たちが普段から利用している会社名を名乗り、ロゴを使用しているケースがあります。そのため、セキュリティ警告が本物であるかどうかを見極めることが重要です。
セキュリティ警告が表示されるタイミング
ポイントとなるのはセキュリティ警告が表示されるタイミングです。偽のセキュリティ警告の多くが、特定のサイトを開こうとしたタイミングで表示されます。この場合、業者が偽のメッセージを表示するページを用意している可能性が高いといえます。
セキュリティ警告のソース
通常は、パソコンやスマートフォンのOSに、セキュリティ警告を表示する機能はありません。警告が出る場合は、セキュリティソフトが表示している可能性があります。そのため、自分が導入しているセキュリティソフト以外がセキュリティ警告を表示している場合は、確実に偽物であるといえるでしょう。
また、怪しいサイトへアクセスしようとした際に、「危険なサイトにアクセスしようとしています」といった警告が表示されることがあります。この場合、メッセージは本物であると考えて、一旦ブラウザの履歴を削除し、そのサイトへアクセスしないようにしましょう。
警告音
偽のセキュリティ警告が表示される際の警告音には特徴があります。偽の警告の場合、サイレンのような音や、バイブなどを伴うことがあります。一方、セキュリティソフトが鳴らす警告音は、サイレンやバイブなどの挙動が起こることはありません。
サイレンやバイブなどのユーザーの不安をあおる挙動は、偽のセキュリティ警告である可能性が高いため注意しましょう。
不自然な解決方法
正規のセキュリティソフトは、問題となるデータを自動的に削除したり、ブロックしたりすることで、パソコンやスマートフォンを守ります。
一方、偽のセキュリティ警告では、「電話をかける」「ソフトをダウンロードする」といったアクションを求めるケースがほとんどです。実際のセキュリティソフトがこのようなアクションを求めてくることは考えにくいため、不自然な解決方法を提示された場合は、偽物のセキュリティ警告であると考えましょう。
偽のセキュリティ警告への対処方法

偽のセキュリティ広告が表示された場合、どう対処すれば良いのでしょうか。
もっとも簡単な方法は、無視してブラウザまたは警告のページを閉じることです。偽のセキュリティ警告は、メッセージを表示し、警告音をWeb上で鳴らしているだけのため、ブラウザやページを閉じてしまえば問題ありません。そして、偽のセキュリティ警告が表示されたサイトには、以降はアクセスしないようにしましょう。
万が一、指示に従ってソフトをインストールしてしまった場合、すぐにアンインストールしてください。その上で、セキュリティソフトによるスキャンを行うことをおすすめします。
近年では、セキュリティ意識の低いユーザーを狙った悪質なWebサイトや業者が増えているため、パソコンやスマートフォンを使用する頻度が高い方は、セキュリティソフトを導入しておくと良いでしょう。
セキュリティ警告が本物だった場合は?
なお、セキュリティ警告が本物の場合もあります。
例えばAndroidの場合、「このサイトのセキュリティ証明書には問題があります」、「このWebサイトで提示されたセキュリティ証明書は信頼された証明機関から発行されたものではありません」といったメッセージが表示され、特別なアクションを求められない場合、本物のセキュリティ警告といえます。これらのメッセージが表示された場合、閲覧しようとしているサイトは、セキュリティ上、問題を抱えているといえるでしょう。また、悪意のあるサイトではなかったとしても、セキュリティ証明に問題がある状態で放置されているため、閲覧したり、個人情報を入力したりすることは避けることをおすすめします。
PCホスピタルはパソコンのセキュリティ警告サポートが可能です
今回は、パソコンやスマートフォンにセキュリティ警告が表示された場合の対処方法をご紹介しました。
近年、ネットサーフィン中に、偽のセキュリティ警告が表示されるケースが多くなっています。メッセージの内容が、いかにも不安をあおるものばかりで、従ってしまいそうになる方も多いのではないでしょうか。
セキュリティ警告が、確実に本物のメッセージであると判断できない場合は、メッセージの指示されたアクションは取らないようにしましょう。
パソコンのセキュリティ警告でお困りの場合はぜひPCホスピタルにサポートをご依頼ください。


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濱﨑 慎一(日本PCサービス株式会社 常務取締役 兼 NPO法人 IT整備士協会 理事)
2010年8月、日本PCサービス株式会社に入社。パソコン修理などデジタルトラブルを5年で4500件以上解決。その後、サポート人材育成など、事業責任者として、個人向けデジタルトラブル解決に8年半携わる。2019年より同社にて、法人向けサポートの取締役に就任。また特定非営利活動法人 IT整備士協会の理事として業界活性化のため正しいデジタル知識の普及、スマートフォンなどの新しい整備士資格の構築に携わる。
保有資格 パソコン整備士検定 取得