長く使うためには欠かせない、パソコンのクリーニング方法
パソコンは熱がこもりやすいので冷却用のファンが内部に設置されています。
しかし、ファンが設置されていることでパソコン内には空気が取り込まれ、ほこりもたまっていきます。
ほこりがたまると熱がさらにこもりやすくなり、それほど高くない気温でも大きな音を出し続け、最悪の場合は壊れてしまいます。
パソコンを長く使い続けるために、どのようにして掃除をすればいいのかを紹介します。
パソコンの掃除の仕方
パソコンの掃除の仕方の様々な方法をご説明いたします。
道具を用意する
パソコンの掃除には、パソコンを開ける際に大小のプラスドライバーが必要で、場合によってはマイナスドライバーも必要になります。
また、綿棒やエアダスターなどほこりを取り除くのに必要な道具も必要です。
ドライバー一式と綿棒は必要だと思ってください。
電源を落とす
電源を落とした後、配線も全て外してください。
また、パソコンは電源を切った直後は帯電していますので、10分以上待ってください。
静電気を逃がす
パソコンにとって静電気は大敵です。
掃除を始める前にドアノブなど身近な金属に触って体にたまっている静電気を逃がしてください。
ゴム手袋があればより確実に静電気対策が行えます。
パソコン本体を開ける
デスクトップ型パソコンの場合ですが、モニターと本体が別のものと一体型のものがあります。
モニターと本体が別のものの場合、まずは本体のケースをドライバーで開けていきます。
中を開けると特にファンの部分にほこりがたまっているかと思います。
綿棒で丁寧に大きなほこりを取り除き、綿棒が届かないような場所はエアダスターでほこりを吹き飛ばして取り除いてください。
ほこりを一通り取り除いたら、ケースも掃除をしてから元の状態に戻してください。
一体型のパソコンの場合、こちらは先程のモニターと本体が別のパソコンよりも掃除が難しくなってきます。
機種によって構造が異なるので一概には言えませんが、背面からカバーをマイナスドライバーなどで開ける必要があります。
また、外す必要があるネジの数も多くなってくるので、どの部分のネジを外したのかをメモするか写真に撮るなどしておくのもいいかもしれません。
ノートパソコンの場合は本体の裏側を開けて掃除することになりますが、基本的な掃除の仕方はデスクトップ型と同じです。
キーボードの掃除
長時間人の手に触られているキーボードは、実はかなり菌が繁殖しやすい場所で便座よりも汚いとも言われています。
また、キーの隙間にゴミやほこりが入り込みやすいので掃除をしていないと目に見えてゴミやほこりがたまっているのが分かります。
キーボード掃除に便利なアイテムを紹介したいと思います。
スライムクリーナー
スライム状の掃除道具で、キーボードに押し付けて使います。
スライム状なので細かい隙間に入り込んだゴミも引っ付けて取り除き、除菌もできるなど非常に便利です。
ただし、何度も使うと当然汚くなりゴミの吸着力も落ちてきますので、何回か使ったら新しいものに交換してください。
クリーニングスティック
綿棒に似た掃除道具で、キーボードの細かい隙間にも入り込んで掃除をすることができます。
また、皮脂なども取り除けるのでこれ一つでキーボードを一通り掃除することができますが、エアダスターを使えばより確実にほこりが取り除けます。
マウスの掃除
マウスはキーボード以上に人の手に触れている時間が長いと思いますが、マウスも当然汚れてきます。
マウスの掃除は比較的簡単で、つまようじと除菌ができるウェットティッシュがあれば十分です。
USB接続のものは本体から取り外し、電池式のものは電池を抜いてから掃除をおこなってください。
表面をウェットティッシュでふき取り、隙間にたまった汚れはつまようじでかきだしてください。
また、マウスの裏側も汚れがたまりやすいので、ウェットティッシュとつまようじで掃除してください。
パソコンの埃や汚れによる故障に注意
パソコンのこまめな掃除は長く使い続ける上で必須で、パソコンの耐久年数は目安ではありますがサーバーとして使用するもので5年、それ以外で4年とされています。
しかし、定期的に掃除をするなどすれば耐久年数を大きく超えても問題なく使用する事も可能です。
もちろん、目安である耐久年数を超えれば突然の故障もありえますので、バックアップは忘れずに行ってください。
パソコンの掃除、特に本体の掃除は細心の注意が必要なので、自分で掃除するのは自信がないという方はPCホスピタルにご依頼ください。パソコン内部のクリーニングを承っております。
修理対応 | 出張/持込/宅配 |
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濱﨑 慎一(日本PCサービス株式会社 常務取締役 兼 NPO法人 IT整備士協会 理事)
2010年8月、日本PCサービス株式会社に入社。パソコン修理などデジタルトラブルを5年で4500件以上解決。その後、サポート人材育成など、事業責任者として、個人向けデジタルトラブル解決に8年半携わる。2019年より同社にて、法人向けサポートの取締役に就任。また特定非営利活動法人 IT整備士協会の理事として業界活性化のため正しいデジタル知識の普及、スマートフォンなどの新しい整備士資格の構築に携わる。
保有資格 パソコン整備士検定 取得