未来の家庭にはロボット必須?家庭用ロボットの種類と特徴

SF映画や遠い未来の世界にいるはずの存在であったロボットは、現在では私たちの身近な存在となっています。一口にロボットといっても、多彩な特徴を持ったロボットが次々と誕生しており、今日もどこかで私たちの生活をサポートしてくれています。
今回は、ロボットの種類や、家庭用ロボットの種類と特徴についてご紹介します。
1.ロボットにはどんな種類がある?

近年ロボット市場は活況を呈しており、さまざま種類のロボットが誕生しています。一言でロボットとはいっても、それぞれが果たす役割は大きく異なります。そんなロボットには、どんな種類があるのでしょうか。
ロボットは大きく分けると、産業用ロボットと家庭用ロボットに分けられます。最初にそれぞれの違いをご説明しましょう。
1-1.産業用ロボット
産業用ロボットとは、その名の通り人間に代わって作業を行うロボットのことです。厳密には、ロボットに手動などで動作を記録・再生させる「ティーチングプレイバック」という方式で動作するロボットを指します。産業用ロボットは、自動車産業、電子・電気産業、食品産業など幅広い分野において、さまざまな作業を行っています。
なお、産業用ロボットは、形状や用途によって分けることが可能です。
形状で分ける場合は、ロボットの関節の数と構造によって分類されます。産業用ロボットの元祖である「極座標型ロボット」、動きの自由度が高く、現在最も普及している「垂直多関節型ロボット」、組立などに用いられる「水平多関節型ロボット」、非常に早く動くことができる「パラレルリンク型ロボット」などがあります。
用途で分ける場合は、溶接・組立・搬送・塗装・検査・研磨・洗浄などと分類されます。
日本では、国産初の産業用ロボットが1969年に誕生しました。当時高度経済成長期の日本では、人手不足が大きな社会問題になっていたこともあり、産業用ロボットの誕生は大きな期待を寄せられました。その後、産業用ロボットは大きな進化を遂げ、今やものづくりの現場において欠かせない存在となっています。
1-2.家庭用ロボット
家庭用ロボットとは、一般家庭で働くロボットを指します。家庭用ロボットの多くは家庭での生活をサポートすることを目的としており、日常生活における家事を手伝うほか、コミュニケーションツールとして私たちの心を癒やしてくれます。
家庭用ロボットは、家庭で使用されることを想定しているため、緊張感を与えるデザインや危険な形状は避け、親しみやすくリラックスしやすいデザインであることが一般的です。家庭用ロボットの登場は、人口減少や少子高齢化など日本が抱える、深刻な社会問題への対策としても位置づけられ、今後の普及が期待されます。
2.家庭用ロボットの種類と特徴

ここでは家庭用ロボットのうち、4つの種類のロボットについてご紹介します。
2-1.コミュニケーションロボット
コミュニケーションロボットとは、言語や身体を使い、人間とやり取りをしてコミュニケーションをとることが可能なロボットです。言語を理解する能力や、人の感情を読み取って話しかけたり、近くに移動してきたりする能力を備えています。
多くのコミュニケーションロボットが誕生している今、話題を呼んでいるのが「世界初の個性を学習するパートナーロボット」がキャッチコピーの「ユニボ(unibo)」です。
ユニボは、喜怒哀楽を察する感情認識機能を備えています。人間とコミュニケーションをとることができる上、家族の顔を覚えて、思い出の記憶や生活の提案などをしてくれます。また、家電のオンオフ、遠隔地とのビデオ通話や写真撮影も可能です。ユニボ1つで日常生活をより楽しむことができます。
2-2.ペット型ロボット
ペット型ロボットは、人を楽しませたり和ませたりするために作られたロボットです。娯楽を目的としたロボットということで、「エンターテインメントロボット」と呼ばれる場合もあります。
近年のペット型ロボットは、自ら人に近づいて甘えるなど、実際にペットを飼っている気分を味わうことができたり、人工知能の発達により対話が楽しめたりと大きな進化を遂げています。
さらにペット型ロボットは、アニマルセラピーと同様の役割を果たすことが期待されており、医療や介護の現場でも大活躍しています。本物の動物を飼うことができない環境にいる方や、今からペットを飼うことが難しい高齢者にとって、ペット型ロボットは比較的手軽に手に入れることができ、「心理的」「社会的」「生理的」に良い影響を与えると考えられています。
2-3.AIスピーカー
AIスピーカーは音声で動作するロボットです。これまではPCやスマートフォンなどの端末から行っていたキーボード入力やタッチ操作を、音声のみで行うことができます。AIスピーカーに指示をすると、「音楽再生」「アラーム設定」「天気予報の伝達」「調べもの」「ニュースの読み上げ」など、指示した動作を行ってくれます。声のかけかたはある程度融通が利くため、「音楽をかけて」でも「音楽を再生して」でも反応してくれます。
AIスピーカーは、基本的にこちらから話しかけることでさまざまなアクションを実行します。形状としてはシンプルなものが多く、自宅やオフィスの景観を邪魔しないデザインが特徴です。
2-4.掃除ロボット
掃除ロボットは、自動的に動いて掃除をしてくれるロボットを指します。今や多くのモデルが開発され、床掃除ロボットのほかにも、洗濯ロボット、調理ロボット、食器洗いロボットなどが誕生しています。
洗濯ロボットや食器洗いロボットは、一般的に家電製品として扱われているケースが多いものの、中には人工知能が搭載されているものがあることから、実質的にロボットと呼ぶに値する家電製品は多く販売されています。
3.今後さらに普及する?家庭用ロボットの未来
すでにロボット掃除機やペット型ロボットが一般家庭に定着しつつある現在、ロボットが身近にいる生活はそう遠くないと考えられています。
家庭用ロボットがあれば、家事などの作業をボタン1つでロボットに任せることが可能です。また、少子高齢化による多くの問題も、家庭用ロボットで軽減できると考えられるようになりました。
家庭用ロボットは日々研究が進み、新しい機能を搭載した新機種が誕生しています。さらに、IT技術の進化によって、ロボットの価格は年々リーズナブルになっていることから、多くの人が手にしやすい状況となっています。今後、家庭用ロボットはますます普及していくでしょう。
ロボットは今以上に身近な存在になっていくことでしょう
今回は、ロボットの種類や、家庭用ロボットの種類と特徴についてご紹介しました。
ロボットには多くの種類と特徴があり、今日もどこかで私たちの生活を支えてくれています。中でも身近な存在である家庭用ロボットは、日々進化を重ね、実用的な機能を備えたものや精神面をケアしてくれるものと、幅広く活躍しています。今後ロボットはさらなる進化を遂げ、今以上に私たちにとって身近な存在となっていくことでしょう。
ロボットの利用は、基本的にはネットワーク環境での利用が前提になります。システムアップデートを行ったり、クラウド上に学習データを蓄積したりするためには、ロボットをネットワークに接続する必要があります。
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