住まいのIoT化!スマートホームでどんな生活が実現できる?

目次
最近「IoT」や「スマートホーム」という言葉が、徐々に浸透しつつあります。
スマートホームとは、家庭内の電化製品をネットワークにつなぎ、一括でコントロールして快適な暮らしを実現した家のことです。
今回は、スマートホームでどんな生活が実現できるのかご紹介します。
スマートホームとは?
私たちの生活には、さまざまな電化製品が使われています。スマートホームとは、家庭内の電化製品をネットワークでつなぎ、一括で管理してスマートフォンや音声、センサー、GPSでコントロールするなど、IoT技術を利用した快適なライフスタイルを実現した住まいのことです。
そもそもIoTって?
スマートハウスを語るうえで、欠かすことができないワードが「IoT」です。
IoTは「Internet of Things」の略で、モノのインターネットと訳されます。これは、モノがインターネットを介して通信することを意味しています。
IoTという言葉が私たちの身近になったのは、スマートフォンが普及し始めた2010年頃でしょう。そして現在、IoTにおける技術革新は加速しており、人々の暮らしをさらに便利にしています。IoTは今後も進化を遂げ、普及の加速度を上げていくでしょう。
スマートホームの実現化に向けた動き
各家電メーカーは生活者の視点に立ち、さまざまなライフスタイルで利用できる安心安全な製品・サービスの提供を行っています。また今後、多種多様な機器のネットワーク化が広まることから、ネットワークに接続された機器やサービスにおける安全性の向上、プライバシーへの配慮、セキュリティ面の技術開発が進んでいくでしょう。政府は、IoTの普及やスマートホームの実現に向けて、ルール作りを始めています。
スマートホームは、単身者や子育て世代、高齢者など老若男女を問わず、すべての人々のニーズに合わせた快適なライフスタイルを実現する新しい暮らしのカタチといえます。
スマートホームでどんな生活が実現できる?

スマートホームでは、一体どのような生活が実現できるのでしょうか。
こちらでは、IoTを活用することで可能なライフスタイルをいくつかご紹介します。
ドアのカギをスマートフォンなどで施錠・解錠できる
現在は、ドアの施錠・解錠は、カギやカードキーで行うことが主流です。今後は、IoTを活かしたドアの施錠・解錠が一般的になるかもしれません。
既存のドアの内側のサムターンにスマートロックというデバイスを取りつけることで、スマートフォンなどの機器を使ってドアの施錠・解錠をすることが可能になります。
具体的には、スマートフォンに専用のアプリをダウンロードして、そこからカギの施錠・解錠を行う方法、スマートフォンがドアに近づいただけで自動的にカギを開ける方法など、好みの設定を行うことができます。スマートフォンのほかにも、ICカードで施錠・解錠できるタイプもあります。
ドアのカギをIoT化することで、カギの紛失やカギのかけ忘れなど、デメリットを取り除くことができるでしょう。また、荷物で両手がふさがっているような状況でも、カバンの中から小さなカギを探して取り出すといった手間を省き、スムーズにカギを開けることができます。
照明を自動点灯させたり明るさや色を自由に変えたりできる
スマートホームでは、設定によって照明を自動点灯させたり、明るさや色を自動で変えたりできます。
例えば、これまで帰宅時にスイッチを押して部屋の明かりを入れていた方も、スマートホームを実現させれば玄関のドアを開けた瞬間に、照明を自動でつけることができます。その反対に、外出時に照明を手動で消す必要がなくなるでしょう。さらに、目覚めの良い朝は昼白色の照明、夜は暗めの照明にするなど、時間帯によって照明を最適な明るさや色に変えることが可能です。
スマート家電をリモート操作できる
家電をスマートフォンと連携させて、離れた場所からでも操作することができる「スマート家電」。いま現在では、エアコン・炊飯器・電子レンジといった製品が、各家電メーカーから販売されています。
例えば、帰宅時に遠隔操作でエアコンをオンにすれば、家に到着した頃には快適な室温に。また、エアコンをつけっぱなしで外出してしまっても、外出先から簡単にスイッチをオフにできます。
このように、スマート家電が誕生したことは、私たちの生活を快適にするだけではなく、無駄な電力を減らし、エコな生活につながるでしょう。
スマートホームが実現した未来の生活

IoTは日々進化しているため、スマートホームの普及率は高くなることが予想されます。
スマートホームが実現した未来の生活では、ネットワーク・ビッグデータ・人工知能・センシングなどの先端技術と、高性能なスマート家電やIT機器を組み合わせ、これまで以上に快適なライフスタイルが実現するでしょう。
ここでは、スマートホームが実現する未来の生活の一例をご紹介します。
遠隔操作
未来のスマートホームでは、さまざまな機器の操作が遠隔で行えるようになるでしょう。
例えば、外出先からエアコンやお掃除ロボットなど、生活家電の電源を遠隔操作でオンにすれば、帰宅時には部屋を快適な室温にしてくれていたり、掃除を済ませておいてくれたりするでしょう。
防犯・セキュリティ
未来のスマートホームでは、玄関のカギは顔や音声認証で施錠・解錠ができるようになっていると考えられます。これまで以上に、防犯・セキュリティ面が強化され、安心・安全な生活が実現するでしょう。
体調管理
生活支援ロボットが、家族の健康状態をチェックしてくれるようになるでしょう。例えば、生活支援ロボットは、家族の中に健康状態に問題がある人を見つけて、かかりつけの医者に状況を伝えてくれます。お年寄りや小さな子どもがいる家庭では、生活支援ロボットが家族の負担を減らしてくれるでしょう。
料理支援
AIが家族の好みや健康状態を学習し、最適なレシピを提案してくれるでしょう。また、材料がなくなった場合は、近くのスーパーへ自動的で注文してくれるなど、料理に関してさまざまなサポートが期待できます。
IoT化でネットワーク設定は必須!ネットワーク機器のセキュリティ対策
快適なライフスタイルを手に入れることができるスマートホームですが、ネットワーク機器のセキュリティ対策はしっかり行うことになるでしょう。
万が一、ネットワークから悪意のある第三者に不正アクセスされると、家電を遠隔操作されてしまいます。また、ドアが解錠され不法侵入される恐れもあるのです。
スマートホームを導入する際は、ネットワーク機器のセキュリティ対策を強固に実施しましょう。
おわりに
今回は、スマートホームでどんな生活が実現できるのかご紹介しました。
家をスマートホーム化することで、家の電化製品をインターネットで統合し、制御することが可能となります。これにより、スマートフォンでカギの施錠・解錠ができたり、照明を自動で点灯させたりすることができるようになります。
自分のライフスタイルに合わせて、電化製品をIoT化することで、日々の暮らしを豊かにしてみるのはいかがでしょうか。