電子書籍リーダーとの違いは?電子書籍を読むためのタブレットの選び方
最近では読書をする方法として、専用の電子書籍リーダーやタブレットが普及しています。
中には、電子書籍リーダーとタブレット、どちらで読むのが良いのか迷っている方がいらっしゃるのではないでしょうか。
ここでは、タブレットと電子書籍リーダーの違いや、タブレットで電子書籍を読むメリット、電子書籍の読書を想定した上でのタブレットの選び方などについてご紹介します。
タブレットと電子書籍リーダーの違いは?
まずは、タブレットと電子書籍リーダーの違いについてご紹介します。
機能性の違い
タブレットと電子書籍リーダーの最大の違いは機能性の幅です。
タブレットは、アプリをインストールすれば、インターネットブラウザ、メッセージソフト、メールなど、電子書籍を読む以外の用途でも使用できます。
一方、電子書籍リーダーは、端末そのものが電子書籍を読むという目的のためだけに作られています。そのため、インターネット上で書籍をダウンロードする以外のネットサービスは利用できません。「電子書籍を読む」という目的のみに特化した電子書籍リーダーは、余計なものがそぎ落とされている分、ユーザーに良質な読書体験を提供します。
どちらも「電子書籍を読める」という点においては、違いはありません。一般的に、双方には「読書の質」に違いがあると認識されています。
表示色の違い
多くのタブレット端末はカラーで表示されます。それに対して電子書籍リーダーは、グレースケール表示(白黒)のものが大多数です。
充電の持ち
電子書籍リーダーでは、長時間の使用でも疲れず、目にやさしいグレースケール表示が採用されています。また、多くの電子書籍リーダーが少ない消費電力による長時間駆動に対応しており、充電を気にせずに長時間読書を続けることが可能です。
タブレットで電子書籍を読むメリット
電子書籍を読むという目的では、専用の電子書籍リーダーのほうが高く評価されています。
しかし、タブレットで電子書籍を読むことにも、さまざまなメリットがあります。
電子書籍をカラーで読める
電子書籍にはいくつかのファイル形式があり、端末によってサポートしている形式が異なります。多くのファイル形式で中心となっているのはテキスト情報ですが、画像の情報を組み込んでいる形式も少なくありません。当然ながら、着色された画像も存在します。
上述したとおり、多くの電子書籍リーダーはグレースケール表示です。画像の表示自体は可能ですが、カラーの画像もグレースケールに変換されてしまいます。この変換により、画像の見やすさが大きく低下してしまうことがあります。
一方、タブレットであれば元の画像をそのままカラー出力することが可能です。この点は、タブレットならではのメリットといえるでしょう。テキスト情報が中心の小説やエッセーなどであれば、電子書籍リーダーでも問題ありませんが、雑誌や漫画、写真集を電子書籍で楽しむ場合はタブレットがおすすめです。
ハイスペックなタブレットならではの操作性
タブレットも電子書籍リーダーも、「タッチパネルに触れる」という操作方法に違いはありませんが、「レスポンス」の速度は異なります。
多くの電子書籍リーダーは、「読んで、めくる(次のページに進むためにタッチする)」という基本的な操作においては問題ありませんが、全体的にレスポンスの速度がタブレットよりも劣っています。内蔵CPUによるものの、一般的にはタブレット端末のほうがストレスなく使用可能です。
アプリを選べる
電子書籍リーダーは原則として、1つの電子書籍配信サービスに対して1つの端末がリリースされています。つまり、1台の端末で、複数の配信サービスを利用することはできません。
一方タブレットは、電子書籍の閲覧をアプリで行う性質上、アプリをインストールさえすれば、1台で複数の配信サービスを利用できます。各サービスは料金やコンテンツの種類、また使用感などに細かな差があります。1台で複数サービスの使用や使い分けができるのは、タブレットならではのメリットです。
動画・ゲーム・ネットサーフィンなど用途はさまざま
タブレットは電子書籍の閲覧以外にも、さまざまな用途が想定されている端末です。アプリをインストールすれば、動画・ゲーム・ネットサーフィンなど電子書籍での読書以外の用途を1台で完結させることができます。電子書籍での読書中に気になったワードを調べる際も便利です。
電子書籍を読むためのタブレットの選び方
電子書籍を読むためのタブレット選びでは、いくつかのポイントがあります。
ここでは、タブレット選びの基準となる、「サイズ」「重量」「ストレージ容量」「OS」という4点について見ていきましょう。
サイズ
電子書籍リーダーのスタンダードなサイズは6インチです。一方、タブレットは7~10インチと幅があります。テキスト中心の書籍を読む場合は、小さいサイズでも問題ありません。反対に大きなサイズでは、視線の動きが大きくなるため疲れてしまうことも考えられます。漫画や雑誌を読む場合、7インチのサイズではいささか小さく感じるかもしれません。どういった書籍を中心的に読むのかよく検討してサイズを選びましょう。
重量
電子書籍を読む場合に限らず、基本的にタブレットは軽量なほど好ましいでしょう。とりわけ電車での移動中に読書する場合は、片手で問題なく持てる重量のタブレットがおすすめです。長時間タブレットを保持する場合、わずかな重量差が腕の疲れに影響してきます。
一般的なタブレットの重量は約300gなので、この程度の重量を目安として考慮しましょう。
ストレージ容量
電子書籍ファイルの閲覧方法はアプリによって異なります。主流は、インターネット通信が利用できる環境であらかじめファイルをダウンロードしておく方法です。
SDカードなど外部記録媒体が使用できるタブレット端末がありますが、基本的にダウンロードしたファイルは本体のストレージに保存されます。どの程度の容量が必要なのかはユーザーの読書量に依存するものの、16GB程度の容量は確保しておいたほうが良いでしょう。多くのダウンロードや他の用途でタブレットを使用することを想定している場合は、32GB以上の容量を用意しておくことをおすすめします。
OS
一口にタブレットといっても、内蔵されているOSによって使用感は大きく異なります。また、OSによっては、インストールできるアプリが制限されているケースがあります。使用感については、一度量販店などで実機に触れておくと安心です。また、対応アプリについても、事前に調べておくようにしましょう。
タブレットの基本設定のサポートを承っています
今回は、タブレットと電子書籍リーダーの違いや、タブレットで電子書籍を読むメリット、電子書籍の読書を想定した上でのタブレットの選び方などについてご紹介しました。
大きな本棚を用意しなくても、たくさん本を読める電子書籍。電子書籍の利便性はタブレットでも体感できます。すでにタブレット端末をお持ちの方は、電子書籍のアプリをインストールすることで、すぐに利用が開始できます。また、電子書籍での読書を想定して、新しくタブレットを購入することもおすすめです。もちろん電子書籍リーダーも、心地よい読書に適して性能を持っています。ご自身の読書頻度や求める性能を加味して、電子書籍リーダー、タブレットのどちらを購入するか考えましょう。
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濱﨑 慎一(日本PCサービス株式会社 常務取締役 兼 NPO法人 IT整備士協会 理事)
2010年8月、日本PCサービス株式会社に入社。パソコン修理などデジタルトラブルを5年で4500件以上解決。その後、サポート人材育成など、事業責任者として、個人向けデジタルトラブル解決に8年半携わる。2019年より同社にて、法人向けサポートの取締役に就任。また特定非営利活動法人 IT整備士協会の理事として業界活性化のため正しいデジタル知識の普及、スマートフォンなどの新しい整備士資格の構築に携わる。
保有資格 パソコン整備士検定 取得