スティックPCは便利?スティック型パソコンの使い道について

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パソコンに興味を持っていても、価格やスペースの問題で二の足を踏んでいる方は多いのではないでしょうか。ノートパソコンやデスクトップパソコンは手軽な買いものではありません。また、ネットサーフィンや動画視聴などライトな用途を想定している方であれば、それほど高スペックなパソコンは必要ないでしょう。そんな方におすすめしたいのが、ポケットに入ってしまうコンパクトなサイズが魅力の「スティックPC」です。
今回は、スティック型パソコンの概要やメリット、スティック型PCの利点を生かしたおすすめの使い道をご紹介します。
1.スティックPCとは?
スティックPCとは、USBメモリのようなスティック型パソコンのことです。ほとんどのスティックPCは、USBメモリを大きくした程度のコンパクトなサイズ。デスクトップPC、ノートPCに次ぐ、新しいパソコンの形として注目されています。
スティックPCには、モニターやキーボード、マウスなどのパーツは付属していないため、一見、パソコンとは思えないかもしれません。しかし、本来パソコンとは処理を行う中心的なユニットのみを指し、モニターやキーボードなどはあくまで外部パーツなのです。スティックPCは、最小構成要素にとどめることにより、他のパソコン以上の携行性を実現しています。
OSは「Android」「Fire OS」「Chrome OS」などを搭載したモデルがリリースされています。
Windows搭載型であれば、従来のWindowsパソコンと遜色なく使用可能です。ノートやデスクトップなど一般的なパソコンと比較すると、圧倒的に安価で購入できます。
サイズが小さいとはいえ、パソコンであることには変わりありません。負荷の小さい作業であれば、ストレスを感じることはないでしょう。Wi-Fi接続によるネットサーフィンや動画視聴も可能です。
ただし、スティックPCは、高負荷の処理には向きません。安さと手軽さが魅力のライトユーザー向けの製品といえます。
2.スティックPCの使い方
スティックPCの使い方はとても簡単です。対応する入力端子が搭載されているモニターに接続して起動すると、通常のパソコンと変わらない画面が表示されます。無線接続のキーボードやマウスを用意すれば、一般的なパソコンのイメージと変わらない環境が構築できるのです。
出力端子としてスタンダードなのはHDMIです。HDMI端子を搭載しているモニターであれば、スティックPCを問題なく使用できます。例えば、HDMI端子を搭載している家庭用のテレビをモニター代わりに使用することが可能です。
3.スティックPCを使用するメリット

スティックPCには、さまざまなメリットがあります。
ここでは、スティックPCの代表的なメリットをご紹介します。
3-1.使用するモニターを問わない
上述したように、スティックPCは外部モニターに接続することが前提の製品です。モニターといっても、必ずしもパソコン用のモニターが必要なわけではありません。対応する端子が備わったテレビがあれば、モニター代わりに使用することが可能です。つまり、テレビがある家庭は、スティックPCがあれば、テレビがパソコンになります。また、端子が対応していれば、プロジェクターで映像を出力することも可能です。
3-2.小さくて軽量
スティックPCは小さくて軽量です。大きくても従来の携帯電話ほど大きさのため、モニターに接続して裏に隠してしまえば、ほとんど存在感はありません。
また、携行性能もノートパソコンをはるかにしのぎます。モニターがある環境に行くことが前提であれば、持ち運びは非常に楽です。マウスとキーボードを同時に携帯するとしても、一般的なバッグであれば問題なく収納できるでしょう。
3-3.価格が手頃
近年は安価なパソコンが多数流通しています。それでも、安定した性能を求めるのであれば5万円程度の予算は必要です。想定している作業によっては、さらに高スペックのものが求められるかもしれません。
一方、スティックPCはモニター、キーボードを排除することによりコストを最小限に抑えています。性能もタブレット程度になっているため、ネットサーフィンなどの簡単な作業であれば不都合を感じることはないでしょう。低コストでパソコンが欲しい方にはおすすめです。
3-4.静音
一部のスティックPCにはファンが搭載されており、回転音が出ますが、ほとんどのモデルは静音で使用できます。ノートPC、デスクトップPCの難点である起動中の音に悩まされることはありません。特に動画を視聴する際は、スティックPCの静音というメリットが生きるでしょう。
3-5.消費電力が少ない
モニターと一体となっていないため、スティックPCは極めて少ない電力しか消費しません。電気代の概算は、一般的なデスクトップPCの10分の1程度だと考えられています。
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4.スティックPCのおすすめの使い道

ここでは、 スティックPCのおすすめ使い道についてご紹介します。
4-1.テレビでの動画視聴用に
インターネット上で配信されている動画であれば、スティックPCを使用してテレビに表示できます。現在は多くの定額動画配信サービスが提供されていますが、そうしたサービスの動画をテレビで鑑賞することも可能です。ノートパソコンやデスクトップパソコンのモニターよりも大画面のテレビで、ホームシアターを楽しむことができるでしょう。
4-2.ホテルで簡単にパソコンの作業環境を構築
通常、ホテルにはテレビが設置されています。スティックPCがあれば、設置されているテレビを利用して、簡単にパソコンの作業環境を構築できます。
4-3.プロジェクターを使用してプレゼンテーション用に
スティックPCはビジネスシーンでも活用できます。代表的な用途が、プレゼンテーションのスライド再生です。スティックPCはプロジェクターに接続できるため、会議室にノートPCを持ち込む必要がなくなります。Power Pointの再生程度であれば、多くのスティックPCで対応可能です。
4-4.監視カメラとして
スティックPCにカメラを接続して自宅に設置しておけば、遠隔で家の様子を確認できる監視カメラとして使用可能です。防犯用としてはもちろん、ペットや子ども、高齢のご家族の様子を確認するために使用している方もいます。基本的にスティックPCを常時起動しておくことになりますが、消費電力が少ないため電気代は安価ですみます。
4-5.ホームサーバー
どこからでも外部アクセス可能な「ホームサーバー」としてスティックPCを使用できます。
外付けHDDを併用すれば、データの送受信も可能です。この場合も、スティックPCの消費電力が少ないというメリットが生かされます。実際にホームサーバーとして運用するには少し複雑な設定が必要ですが、一般的な外付け無線HDD「NAS」と比較すると安価なため、スティックPCを利用している方は少なくないようです。
スティックPCがあればさまざまな作業が可能になります
今回は、スティック型パソコンの概要やメリット、スティック型PCの利点を生かしたおすすめの使い道をご紹介しました。
スマートフォンやタブレットなどのデバイスが普及している現在、パソコンの必要性を感じている方は少ないかもしれません。一方で、パソコンがあればさまざまな作業が可能になるのも事実です。スティックPCなら比較的割安な価格で入手できます。
すでに所持しているテレビをモニター代わりにできるのもスティックPCのメリットです。ネットサーフィンや動画視聴など、負荷の小さい作業であればさほどストレスを感じることはないでしょう。パソコンに少しでも興味がある方は、スティックPCを導入し、その利便性を体感してみることをおすすめします。
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