Microsoft Edge(マイクロソフトエッジ)とは?特徴や機能を解説
パソコンでインターネットを利用している方であれば、「ブラウザ」と呼ばれるソフトを使っていることでしょう。なかでもWindowsユーザーは、「Internet Explorer」というブラウザになじみがあるはずです。Windows 10以降、「Microsoft Edge」が標準搭載されるようになりました。
今回は、Microsoft Edgeの特徴や新機能に着目しながら、Internet Explorerとの違いなどについてご紹介します。
Microsoft Edgeとは?
Microsoft Edgeは、Windows 10から標準搭載されたWebブラウザです。
OSがWindows 10以降のパソコンで、ブラウザの設定を変更していなければ、インターネットを利用する際はMicrosoft Edgeが起動されます。ちなみにアイコンは、青い「e」の文字です。
そもそも「ブラウザ」とは、インターネットを閲覧するためのソフトウェアを指します。Windowsのパソコンを使ってきた方にとっては、「Internet Explorer」がブラウザとしてなじみ深いでしょう。代表的なブラウザとしては他にも、「Google chrome」「Firefox」「Opera」、マッキントッシュに標準搭載されている「Safari」などがあります。
どのブラウザも「インターネットを閲覧する」というメインの目的は同じです。その一方で、使用感には大きな差があるため、パソコンユーザーの中には、好みによってブラウザを使い分けている方も少なくありません。
長らく標準ブラウザだったInternet Explorerは、シンプルな操作性が魅力でした。新しく標準搭載されたMicrosoft Edgeは、現代的にアレンジされた操作性・デザイン、機能で多くのユーザーに評価されています。
ブラウザの表示を左右するエンジンとは
ブラウザソフトがウェブ上のHTMLを理解してそれを画面にどのように表示するかを決めるのがブラウザエンジンと呼ばれるものです。
ソフトごとにエンジンが異なっているので同じWEBサイトを表示しても表示のされ方や挙動が異なります。そのため、このブラウザエンジンの差がブラウザの描画と動作に対する性能の差と言えます。
主なブラウザとブラウザエンジン
- Microsoft Edge(旧):EdgeHTML
- Microsoft Edge(新):Blink
- Internet Explorer:Trident
- Google Chrome: Blink
- Opera: Blink
- Firefox:Gecko
- Safari:Webkit
※Microsoft Edgeは途中でエンジンが変わったため、(新)と(旧)とわけて記載しています。
Chromium版のMicrosoft Edge
MicrosoftはEdgeで使用していた独自のブラウザエンジンedgeHTMLの開発を停止し、 (Chromeで使用されている)Googleが開発する「Chromium」ベースのエンジンが使われるようになりました。
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Internet Explorer 11とMicrosoft Edgeの違いは?
Windows 10のパソコンには、Internet Explorerがインストールされていて、Microsoft EdgeとInternet Explorerをそれぞれ切り替えて使うことが可能でしたが、Windows 11ではMicrosoft Edgeのみ搭載されるようになりました。
Internet Explorer 11とMicrosoft Edgeの異なる特徴をまとめました。
デザイン
Microsoft Edgeは、Windows 10で採用された「フラットデザイン」に準拠しています。これは、アイコンやボタンといった要素を平面的にデザインすることで、視認性や操作性を確保する手法です。一方で、立体的なデザインが採用されていることは、Internet Explorer 11の特徴になります。
メニューボタン・アドレスバー
Microsoft Edgeのボタンやアドレスバーは、大きくデザインされていますが、上述したフラットデザインのまとまりにより、窮屈に感じることはありません。
ただし、Microsoft EdgeのあとにInternet Explorerを使用すると、ボタンやアドレスバーのサイズが違うことから、少し使いづらさを感じることがあるかもしれません。しかし、こうしたサイズ変更は、タッチパネル操作を意識したものといえます。
印刷画面
Microsoft Edgeで印刷画面を開くと、設定情報と同時に印刷プレビューを確認できるオリジナル仕様です。一方、Internet Explorerの印刷画面は、他のWindowsアプリに準拠しています。これも両者の大きな違いでしょう。
Microsoft Edgeで追加された機能
Microsoft Edgeには、Webブラウザとして画期的な機能が複数搭載されています。こうした機能は、インターネットを「閲覧する」ブラウザではなく、「活用する」ブラウザと称されている理由でもあります。
以下に、Microsoft Edgeの個性的な機能をご紹介します。
Webノート
近年のWindowsパソコンは、タッチ操作に対応しています。インストールされているソフトウェアもタッチ操作を想定した機能が追加され、Microsoft Edgeも例外ではありません。
代表的なタッチ操作機能といえるのが「Webノート」です。表示されているWebページを、まさしく自分のノートのように扱える機能になります。
Webノートでできる主な作業は、「マーカー」「クリップ」「共有」の3つです。テキストや画像に対して、教科書に蛍光ペンで印をつけるような感覚でマーカーを引くこともできます。また、クリップすれば選択した範囲を保存でき、共有したい情報があればOneNoteやTwitter、メッセージなど、連携ツールへの送信もスムーズです。
従来のようにマウスでの操作が可能ですが、タッチ操作でもこれらの作業をすべて完結できます。Webノートに代表されるように、直感的な操作ができるようになったことは、Microsoft Edgeの大きな特徴でしょう。
読み取りビュー
Webページによっては、決して読みやすいとはいえないデザインが施されている可能性があります。たとえ掲載されている情報が有益だとしても、デザインが複雑だと読み進めるのが億劫になってしまうかもしれません。そうしたときに便利な機能が、「読み取りビュー」です。
画面右上にある本のボタンをクリックすると、画像・広告などが排除され、テキストが読みやすいシンプルな表示に変換されます。Webページによっては、読み取りビューの表示形式に対応していない場合もありますが、素早く情報をピックアップしたいときには非常に便利な機能です。
リーディングリスト
この機能は、あとで読みたい記事を保存し、リストに追加できる機能です。一般的なWebブラウザに搭載されている、「お気に入り」や「ブックマーク」といった機能と性質は似ています。しかし、リーディングリストはより手軽な記事の閲覧に適している機能です。
リストに追加された記事は時系列順に表示され、スクロールしていくと過去分までさかのぼることができます。また、同じMicrosoftのアカウント設定をしていれば、タブレットやWindows Phoneなど、他のデバイスでもリストを確認できて便利です。パソコンだけではなく、他のデバイスでも閲覧できるため、移動中や外出先でも、効率的な情報収集が行えるでしょう。
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ブラウザエンジンによって見れないサイトがある?
ブラウザの動作はブラウザエンジンによって異なることは見てきましたが、通常一般的な使い方ではどのブラウザエンジンが使われているブラウザエンジンでも十分な性能と機能があるので過度に心配する必要はありません。
Microsoft Edgeでは見られないサイト
特に確定申告や株式取引サイトのような処理が複雑なサイトではブラウザによっては正しく動かないことがありますが、これは主にInternet Explorerで使用されているActive Xという機能によるもので、 他のブラウザではActive Xが使用できないために起こります。
ただ、2022年現在ではMicrosoft Edgeの使用者が増えてることもあり、Microsoft Edgeの仕様に準拠してるサイトの方が多いので、Microsoft Edgeで見られないサイトは稀になっています。
その中でも非対応のサイトがあった場合は推奨ブラウザの表記を確認して、どのブラウザを使用すればよいか確認しましょう。サイトの仕様によるものはどうしようもないので使用するブラウザを変更する以外に解決方法はありません。
PCホスピタルはMicrosoft Edge設定トラブルサポートに対応しています
今回はMicrosoft Edgeの特徴や、従来までの標準ブラウザだったInternet Explorerとの違い、Microsoft Edgeで使える画期的な新機能についてご紹介しました。
Windowsを利用している多くのユーザーにとって、Internet Explorerは使いやすいブラウザかもしれませんが、Microsoft Edgeも現代のニーズを反映した画期的なブラウザです。Windows 10のパソコンをご利用中の方は、ぜひMicrosoft Edgeに触れ、その利便性を実感してみてください。
また、興味が湧いてきたらGoogle ChromeやFirefoxなど、他のブラウザを使用してみることをおすすめします。自分にとってもっとも使いやすいブラウザを見つけて、楽しくインターネットを利用しましょう。
PCホスピタルではMicrosoft Edgeの設定やトラブルのサポートに対応しています。お困りのときはぜひご相談ください。
修理対応 | 出張/持込/宅配(出張の当日サポートは予約枠が早く埋まるため、お急ぎの場合はなるべく早い時間にご依頼ください) |
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料金 | パソコン設定サポート 3,300円~ + 基本料金 8,800円~11,000円 |
濱﨑 慎一(日本PCサービス株式会社 常務取締役 兼 NPO法人 IT整備士協会 理事)
2010年8月、日本PCサービス株式会社に入社。パソコン修理などデジタルトラブルを5年で4500件以上解決。その後、サポート人材育成など、事業責任者として、個人向けデジタルトラブル解決に8年半携わる。2019年より同社にて、法人向けサポートの取締役に就任。また特定非営利活動法人 IT整備士協会の理事として業界活性化のため正しいデジタル知識の普及、スマートフォンなどの新しい整備士資格の構築に携わる。
保有資格 パソコン整備士検定 取得