Google製のVRゴーグル「Daydream View」とは?

Google製のVRゴーグル「Daydream View」とは?

「Daydream View」は、Googleが発売した「Daydream」対応のVRゴーグルです。日本で発売されたのは2017年12月のことであり、まだ体験したことがないという方も多いでしょう。そこで今回は、DaydreamとDaydream Viewに関する基本的な情報と、その魅力についてご紹介します。

そもそもVRってなに?

VRとは「Virtual Reality」の略称で、仮想現実のことです。

一般的には「ヘッドマウントディスプレイ」を用いて、仮想の空間を体感する技術を意味します。VR元年とも呼ばれていた2016年には、VR体験施設や家庭用機器が日本中に普及し始めました。

家庭用のVRヘッドマウントディスプレイは高価なものが多く、個人で導入するにはいまだに敷居が高いと感じる方も多いようです。そのため、VR体験の多くはアミューズメント施設のアトラクションで行われています。今後は、VR関連製品の低価格化が進むことも予想され、一家に1台VR機器のある時代が到来するかもしれません。

「Daydream」はVRのプラットフォーム

「Daydream」は、Googleが提供するVRコンテンツのスマートフォン対応プラットフォームです。

2016年リリースの「Android7.0 Nougat」には、いままでなかった本格的なVRモードが搭載されることになり、そのときに実装されたのがDaydreamというVRプラットフォームです。他にも、Daydreamに対応するヘッドセットやコントローラー、アプリの展開も同時に通知されました。

Daydreamの対応機種は、発売時期が新しい、スペックの高いAndroidスマートフォンばかりです。VRの高負荷な処理に耐えられる機種でなければ、パフォーマンスができないため、必然的にハイスペックスマートフォンのみの対応になります。

現在、Daydreamの対応機種は少ないですが、VRの普及が進んでいくとともに増加が予想されます。また、Daydreamに興味があるから使ってみたい、という方は対応可能なスマートフォンを公式ホームページなどで確認すると良いでしょう。

Daydreamの前身「Cardboard」

Googleは、本格的なVR機能であるDaydreamを発表する前に、安価で気軽にVRを楽しめる「Cardboard」を公開していました。当初はAndroidスマートフォンのみの対応でしたが、途中からiPhoneでも使用できるようになりユーザー数が増加しました。

Cardboard対応のヘッドセットは既製品を購入、もしくはGoogle公式ホームページから仕様書をダウンロードして自作することができます。外装は段ボール、レンズは分解したルーペで代用可能なため、これらの材料さえあれば誰でも組み立てられるのです。

Cardboardで体験できるVR映像は、ハイエンドモデルのVRヘッドセットで見られるクオリティーには及びません。しかし、低コストで気軽にVR体験ができるため、VR入門機器としてユーザーより評価を受けています。

VRゴーグル「Daydream View」とは?

「Daydream View」とは?

「Daydream View」は、Daydream対応のヘッドセットのことです。ここではDaydream Viewの仕様やセットアップ方法についてお伝えします。

Daydream Viewの基本情報

Daydreamのサービス開始に合わせて、その対応ヘッドセットであるDaydream Viewが発売されました。

ヘッドセットにスマートフォンを装着することができ、レンズを通して画面を見ることでVR体験が実現します。シンプルなヘッドセットの表面は、マイクロファイバー製のやわらかい素材でできており、機械的な印象もありません。

また、ヘッドセットを装着していることを忘れてしまうような快適性を重視し、本体の重さも軽量化を実現しています。すでに発売されている他社のヘッドセットと比べると小型ではありますが、眼鏡をかけて利用できるほど、奥行きには問題ありません。さらに、顔に触れるパッドの部分は手洗いができるため、いつでも清潔な状態に保つことができます。

Daydream View付属のコントローラーには、手の傾きを検知できるモーションセンサーを内蔵しているため、直感的な操作が実現するでしょう。また、タッチパッドを含むシンプルなボタンもついており、カーソルの操作もしやすく握りやすい設計です。

Daydream Viewを使い始めるときは?

Daydream Viewのセットアップは、以下のような流れで簡単にできます。

  1. スマートフォンにDaydream対応のアプリをダウンロード
  2. Daydream Viewのトレイを開き、スマートフォンを置いてペアリング
  3. トレイを閉じてスマートフォンをヘッドセットに装着
  4. ヘッドセットを頭に装着する
  5. アプリの指示にしたがってチュートリアルを進行する

以上の手順でDaydream Viewの設定は完了します。難しい説明もなく、映像を見ながら操作することができるため、VRに慣れていない方でもスムーズに導入できるでしょう。

アプリでどんなVR体験ができるの?Daydreamの魅力

アプリでどんなVR体験ができるの?

Daydreamに対応しているアプリでは、どのようなVR体験ができるのでしょうか。Google純正アプリだけではなく、他社製アプリの魅力についてもいくつかご紹介します。

Google純正アプリ

Daydreamの発表当初から、Google純正アプリはVR対応をはじめています。

「Google playムービー&TV」では、Google playでレンタルもしくは購入した映像作品の鑑賞ができます。Daydream Viewは軽量のため、自宅のソファに寝転んでリラックスしながら映画鑑賞する、という楽しみ方も可能でしょう。

「Googleストリートビュー」では、世界中の名所をVRで見て、まるで自分がそこにいるかのような没入感を体験できます。また、全天球画像で360°見渡す、名所からの視点を見渡すなど、疑似的な観光も可能です。

「You tube VR」では、通常の動画鑑賞ができるYouTubeとは少し異なり、360°の映像も楽しめるアプリになります。さらに音声検索も可能で、ヘッドセットを装着しながら簡単に検索ができるでしょう。

他にも、VRに対応した「Google Chrome」でウェブサイトを閲覧することもできます。検索したウェブページを気軽に行き来しながらブラウザゲームを楽しむ、といった使い方も可能になりました。

他社製アプリ

VRというコンテンツの特徴から、映像やゲーム関連のアプリを中心に、Daydream対応がはじまっています。

例えば、「Hulu」や「Netflix」などの動画配信サイトや、「ニューヨークタイムズ」や「CNN」のようなマスコミ、「MLB」や「NBA」などのスポーツ分野からも、VR映像が視聴できるアプリが配信されています。

今後も、Daydream Viewで見ることができるVR体験の機会は、ますます増えていくでしょう。

Daydream Viewを使いこなすにはネット接続が必要

今回は、DaydreamとDaydream Viewに関する基本的な情報と、その魅力についてご紹介しました。

スマートフォン対応のVRプラットフォーム、Daydreamの登場によりVR体験が身近な存在になっています。特にDaydream Viewは、他社製VRゴーグルと比べて手頃な価格です。本格的なVR機器の導入を考えている方は、この機会にぜひ試してみてください。

また、今後もVRの開発は発展していくと予想されるため、よりリアルな仮想ライブ体験ができたり、ユーザーそれぞれがVR機器を持ち歩いたりする未来が訪れるでしょう。

Daydream ViewではChromeの閲覧も可能ですが、Wi-Fiによるインターネット接続が必要です。インターネットがつながらない、速度が遅い、つながりにくいといった場合はトラブルサポートをPCホスピタルにご依頼ください。

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監修

濱﨑 慎一日本PCサービス株式会社 常務取締役 兼 NPO法人 IT整備士協会 理事

2010年8月、日本PCサービス株式会社に入社。パソコン修理などデジタルトラブルを5年で4500件以上解決。その後、サポート人材育成など、事業責任者として、個人向けデジタルトラブル解決に8年半携わる。2019年より同社にて、法人向けサポートの取締役に就任。また特定非営利活動法人 IT整備士協会の理事として業界活性化のため正しいデジタル知識の普及、スマートフォンなどの新しい整備士資格の構築に携わる。

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