動画編集におすすめなノートパソコンの選び方

動画編集におすすめなノートパソコンの選び方

現在、ノートパソコンの中には、デスクトップパソコンと遜色ないレベルの性能を持つものもあります。そのため以前は、動画編集を行うためには、ハイスペックなデスクトップパソコンを用意する必要がありましたが、ノートパソコンでも動画編集を行えるようになりました。

なお、動画編集作業はハイスペックが求められるため、ノートパソコンを購入する際は、必要なスペックが搭載されているか確認しなければなりません。

そこで今回は、動画編集におすすめのノートパソコンの選び方を、いくつかのポイントに分けてご紹介します。

「旅行で撮影した動画を編集して残しておきたい」「Web上にアップする動画を制作したい」という方は、ぜひ参考にしてください。

CPU・メモリは要チェック

動画編集は、パソコンで行う作業の中でも大きな負荷がかかる作業のため、使用するパソコンには、高いスペックが求められます。パソコンのスペックを決定づける要素はさまざまですが、最も重要な部分はCPU・メモリの性能です。

CPUは、処理性能の問題を感じてから交換するという考え方もありますが、余裕のある内部構造になっていないノートパソコンは、交換が困難なケースがあります。そもそも、CPUの交換ができないノートパソコンも少なくありません。動画編集のように高負荷の作業を想定している場合は、最初から高性能のCPUを搭載したモデルを購入しても良いでしょう。

またメモリについても、あとから増設する場合は費用がかさみますし、パソコンによっては追加できるメモリの容量が決まっている場合もあります。動画編集を継続して行うことが前提であれば、大容量のメモリを搭載したノートパソコンの購入をおすすめします。

なお、メーカー直販サイトであれば、CPU・メモリのスペックをカスタマイズして発注可能です。量販店でカスタマイズを依頼する場合や、ユーザー側でCPUやメモリを用意する場合よりも、コストを抑えられる傾向にあります。

動画編集を行うノートパソコンの購入を考えている方は、メーカー直販サイトの利用も選択肢に入れましょう。

動画編集で求められる「GPU」

動画編集で求められる「GPU」

動画編集を行うノートパソコンを選ぶ場合、CPU・メモリに加えて意識したい要素が「GPU」です。「GPU」とは、「Graphics Processing Unit」の略称であり、パソコンの画像編集能力に大きな影響を与えるといわれています。CPU・メモリが全体的な処理を担っているのに対し、GPUが担当するのは画像・動画の処理のみです。

CPUに画像・動画の処理機能が内蔵されている場合もあるため、簡単な画像・動画の編集であれば、そうしたCPUが搭載されたパソコンでも問題ありません。一方で、高負荷の画像・動画処理が必要な作業では、GPUが別途搭載されたパソコンが求められます。

例えば、エフェクトやCGなどの処理をストレスなく行うためには、ハイスペックなGPUが必須となります。

なお、求められるGPUの性能は、実施する処理や、使用する編集ソフトによって上下します。簡単な処理しかしない場合、あるいはそれほど負荷がかからない編集ソフトを使用する場合は、高価なGPUが搭載されたモデルを購入してもオーバースペックになってしまう可能性があります。

GPUの性能については、想定している動画編集作業の内容をよく吟味してから選ぶようにしましょう。

SSDは必ずしも最適解ではない

SSD(Solid State Drive)は、迅速な処理が行えるストレージとして、近年多くのノートパソコンに採用されるようになりました。しかし、動画編集を想定する場合、SSDを搭載したパソコンを選択することは、必ずしも正解とはいえません。

SSDは、HDD(Hard Disc Drive)ほどの保存容量に優れていません。もちろん、ストレージの容量が求められない作業であれば、SSDによる恩恵は大きいでしょう。しかし、動画編集では数GBの素材を複数使うことも珍しくないため、すぐに容量がいっぱいになってしまうことも考えられます。

解決策としては、「可能な限り容量の大きいSSD搭載モデルを購入する」「SSDとHDDを両方搭載したモデルを購入する」「SSHD搭載モデルを購入する」などが挙げられます。容量の大きいSSD、またSSDとHDDを両方搭載したノートパソコンは、比較的高価となってしまうでしょう。SSDのスピードと、HDDの容量を両立したSSHDを搭載したノートパソコンは、それほど多く販売されていないことが難点といえます。

SSD搭載モデルを購入し、外付けのHDDをストレージとして使う方法もありますが、ノートパソコンの携行性を阻害してしまいます。

ストレージに関しては、扱う予定のデータ量に応じて、慎重に選ぶことがポイントといえるでしょう。

大きめの液晶画面がおすすめ

大きめの液晶画面がおすすめ

ノートパソコンの魅力であるコンパクトさですが、動画編集で使用する場合は、小さいモデルはおすすめできません。動画編集は作業の特性上、細かい要素の視認性が求められるため、大きめの液晶画面のほうが、作業で感じるストレスを軽減することができるでしょう。

15インチや17インチのノートパソコンは携行性に欠けてしまいますが、動画編集を行う場合は、選択肢に入れたほうが良いといえます。

大きめのモニターを別途購入して、ノートパソコンの画面を出力して使用する方法もありますが、作業をノートパソコンだけで完結させる予定の方は、画面サイズが大きいノートパソコンを購入するようにしましょう。

動画編集におすすめなノートパソコンの価格帯は?

上述したような性能を兼ねそなえたノートパソコンは、どの程度の価格帯になるのでしょうか。メーカーによって細かな差異はありますが、スペックが良いほど、価格は高額になります。

動画編集はパソコンで行う作業の中でも、スペックが要求されます。そのためパソコンそのもののスペックが高く、動画編集用の仕様になっているほうが望ましいでしょう。

さらに、動画編集用のツールや、外部モニター、素材保存用のストレージなどを含めると、パソコン代に加えて5~10万円程度発生します。

動画編集に理想的な環境を構築するためには、トータルで15~30万円程度の予算がかかると考えておきましょう。

まとめ

今回は、動画編集におすすめのノートパソコンの選び方を、いくつかのポイントにわけてご紹介いたしました。

ノートパソコンで本格的な動画編集を行う場合は、高いスペックが求められます。また動画編集用のツールを用意するなど、作業環境を用意する必要もあるため、ある程度の予算が必要となることを覚えておきましょう。

なお動画編集は、簡単なものであれば、スペックがそれほど高くないノートパソコンでも可能です。これから動画編集を始めたいと考えている方は、すでに持っているパソコンを利用して、動画編集を始めてみるのはいかがでしょうか。

動画編集用パソコンは問題なく使用できていますか?

実際に動画編集を行うことで、ストレスを感じるポイントや、必要な機能が分かってきます。その段階で、動画編集用のノートパソコンに必要なスペックを見定めるのはいかがでしょうか。

PCホスピタルでは、動画編集で使用するパソコンのインターネット接続設定、メール設定、セキュリティー設定、プリンター設定など各種設定や動画編集中に動作が極端に遅くなるといった動作が遅いトラブルの改善サポートを行っておりますので、お困りの際はお気軽にご依頼ください。

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監修

濱﨑 慎一日本PCサービス株式会社 常務取締役 兼 NPO法人 IT整備士協会 理事

2010年8月、日本PCサービス株式会社に入社。パソコン修理などデジタルトラブルを5年で4500件以上解決。その後、サポート人材育成など、事業責任者として、個人向けデジタルトラブル解決に8年半携わる。2019年より同社にて、法人向けサポートの取締役に就任。また特定非営利活動法人 IT整備士協会の理事として業界活性化のため正しいデジタル知識の普及、スマートフォンなどの新しい整備士資格の構築に携わる。

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