ワイヤレスで接続できる!Bluetoothイヤホンの種類と選び方
かつて、家庭用のイヤホンは音楽再生機器に有線で接続するものが大半であり、ワイヤレスイヤホンは一部の専門的な現場で使用されるものでした。
現在は、無線接続規格「Bluetooth」の普及により、一般の方でもストレスフリーな無線による音楽鑑賞が楽しめるようになっています。
今回は、「Bluetoothイヤホン」の概要や、種類、購入する際の選び方などについてご紹介します。
Bluetoothイヤホンとは?
「Bluetoothイヤホン」とは、無線接続規格の1つ「Bluetooth」により、ワイヤレスで使えるイヤホンのことです。スマートフォンやタブレット端末、パソコンに接続するイヤホンとして、広く普及しています。用途は音楽鑑賞用や通話用などさまざまです。
無線接続規格とは、「無線通信の方式(無線で通信をする方法)」を意味しています。パソコンやスマートフォンで利用する「Wi-Fi」も無線接続規格の1つです。Wi-Fiは大きなデータを高速で、かつ遠距離に伝達できます。一方、Bluetoothの無線通信は長距離には向かず、通信速度はWi-Fiと比較して速くはありません。かわりに電力の消費が少なく、機器をコンパクトにできるというメリットがあります。
現在は、キーボード、マウス、スピーカー、スマートウオッチなどさまざまな機器がBluetoothにより無線化されています。共通しているのは「ケーブル配線の邪魔さ、わずらわしさから解放される」という点です。Bluetoothイヤホンは、Bluetooth機器の中でもスタンダードな存在であり、またスマートフォンとの相性が良いことから人気となっています。
Bluetoothイヤホンの種類
Bluetoothイヤホンは、Bluetooth機器の中でも早い段階で登場した機器であり、現在ではいくつかの種類が販売されています。それぞれの特徴や、用途についてお話しましょう。
左右一体型
Bluetoothイヤホンといっても、完全にコードがないモデルは多くありません。「左右一体型」のモデルは、左右のイヤーピースがコードでつながっているタイプで、Bluetoothイヤホンの主流です。首の後ろにコードを通して、左右の耳に装着します。コードはありますが音を再生するデバイスとの有線接続は不要であり、Bluetoothの魅力は十分体感できます。
後述するモノラル型とは違いステレオタイプのため、音楽鑑賞にも申し分ありません。また、多くのモデルは通話用の小さなマイクも搭載しています。Bluetoothイヤホンの中では主流タイプのため、各メーカーのラインアップも豊富です。
モノラル型
「モノラル型」は小型のBluetoothイヤホンを片耳だけに装着するタイプです。多くのモデルは、通話用の小さなマイクが内蔵されています。スマートフォンと接続して使用することが一般的です。
モノラル型は、スマートフォンの通話を想定して設計されているモデルが大半です。スマートフォン本体を取り出さなくても耳元で操作することにより通話をキャッチできるボタンや、長い連続使用時間を実現する電池など、通話に役立つ機能が搭載されています。一方で、片耳に装着するモノラルタイプのため、音楽観賞用のイヤホンとしては不向きです。
左右完全独立型
先述した「左右一体型」から、イヤーピース間のコードをなくしたモデルがリリースされ始めています。「左右完全独立型」「完全ワイヤレス型」「左右分離型」「トゥルーワイヤレス型」などと呼ばれるタイプです。Bluetoothの利点を生かした、最高のストレスフリーを実現するタイプとして注目を集めています。
コードはありませんが左右にイヤーピースを装着するため、音楽鑑賞としても十分です。左右のイヤーピースは極めて小型ですが、通話用のマイクが搭載されているモデルもいくつかリリースされています。
ただ、登場から間もない現在では「紛失の可能性」や「連続使用時間」を懸念するユーザーも少なくないようです。
Bluetoothイヤホンの選び方
現在、Bluetoothイヤホンは数多く発売されています。基本的に電気製品メーカーやイヤホンを手がけているメーカーからリリースされているモデルであれば、最低限の機能は有しているはずです。少しこだわってBluetoothイヤホンを選びたい場合は、以下のようなポイントを判断基準にしてください。
装着感
長時間の使用を想定している場合、装着感は重視するべき要素です。Bluetoothイヤホンの主流はゴム製のイヤーピースを耳の穴に押し込む「カナル型」です。かつてイヤホンの主流だった「インナーイヤー型」も、少数ながらリリースされています。また、イヤホンであることにこだわらないのであれば、Bluetoothヘッドホンを検討しても良いかもしれません。店頭で手に取れるモデルであれば試着し、ストレスなく使用できるか確認することをおすすめします。
バッテリー持続時間
ワイヤレスでの使用が前提であるBluetoothイヤホンを選ぶ際には、バッテリーの持続時間も注目したい要素の1つ。基本的に、持続時間は長ければ長いほどおすすめです。連続使用時間は6時間から10時間が目安ですが、使用状況によっては表示されている時間より短くなってしまうことも考えられます。
また、使用していない「待機状態」での持続時間が短ければ、こまめな充電が必要です。長時間の使用を想定しないからといって、バッテリーが貧弱なモデルを購入することは避けたほうが良いでしょう。
音質
音楽鑑賞用にBluetoothイヤホンを使用するなら、音質についても考慮しましょう。送信するデータの音質は圧縮・再構築の方式である「コーデック」によって決まります。高音質なコーデックの開発は常に続けられており、パソコンやスマートフォンなど音楽再生デバイスには最新のコーデックが採用されているものがありますが、Bluetoothイヤホンが最新コーデックに対応しているとは限りません。音質にこだわる場合、コーデックの対応状況にも注意が必要です。
また、当然イヤホン部分の音質にもモデルによって違いがあります。通常のイヤホンと同様、有名オーディオメーカーからリリースされているものであれば信頼できるでしょう。ノイズキャンセリング機能や、アプリでのイコライジングができる機能が搭載されているものもおすすめです。
音質は値段に直結してくる部分です。また、ユーザーによって好みが分かれる要素でもあります。装着感と同様、音質についても可能な限り、家電量販店やオーディオショップで確認しましょう。
パソコンとBluetooth機器の接続できていますか?
音楽再生デバイスやスマートフォンをお持ちの方であれば、Bluetoothイヤホンを導入するメリットは大きいものです。
現在では、かつて懸念されていたようなバッテリー持続時間や音質の問題も解消されているので、音楽再生デバイスをかばんやポケットに入れて出掛ける際はもちろんのこと、家の中で家事などの作業をしながら音楽を聴くイヤホンとしてもおすすめです。
PCホスピタルでは、パソコンとBluetooth機器が接続できないトラブルに対応しています。お困りの際はぜひご相談ください。
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濱﨑 慎一(日本PCサービス株式会社 常務取締役 兼 NPO法人 IT整備士協会 理事)
2010年8月、日本PCサービス株式会社に入社。パソコン修理などデジタルトラブルを5年で4500件以上解決。その後、サポート人材育成など、事業責任者として、個人向けデジタルトラブル解決に8年半携わる。2019年より同社にて、法人向けサポートの取締役に就任。また特定非営利活動法人 IT整備士協会の理事として業界活性化のため正しいデジタル知識の普及、スマートフォンなどの新しい整備士資格の構築に携わる。
保有資格 パソコン整備士検定 取得