Windowsパソコンで複合現実を体験!? Mixed Realityとは?

Windows 10より実装されている「Windows Mixed Reality」。Mixed Realityとは複合現実のことで、VR(仮想現実)やAR(拡張現実)を統括する最先端プラットフォームです。

では、現実の世界とデジタルの世界がミックスした複合現実とは、一体どういう世界なのでしょうか。

今回は、Windows Mixed Reality の概要と、この技術でできることについてご紹介します。

Mixed Reality(複合現実)とは?

「Mixed Reality(ミックスドリアリティ)」という言葉自体、まだ聞きなれない方も多いのではないでしょうか。

まずは、VR、AR、Mixed Reality (MR)の概要とその特徴をそれぞれ見ていきましょう。

VRとは?

VRとは「Virtual Reality(バーチャルリアリティ)」の略語で「仮想現実」のことです。

人工的に仮想世界を作り出し、あたかも自分がその非現実世界の中にいるかのような、実体験に限りなく近い体験ができる技術のことを指します。

ヘッドマウントディスプレイと呼ばれる大きなゴーグルのようなものを頭に装着し、視覚・聴覚・嗅覚・触覚・味覚・平衡感覚などの感覚に働きかけ、360度見回せるため、高い没入感を得ることが可能です。

ARとは?

ARとは「Augmented Reality(オーグメンテッドリアリティ)」の略語で「拡張現実」のことです。

実在する風景やモノなどの現実世界の情報にデジタル視覚情報を重ねて、目の前にある現実世界を仮想的に拡張する技術のことを指します。

スマートフォンやタブレットなどのカメラから映し出される現実の映像に、実際には映っていないはずのものや情報を重ねて表示させ現実世界に反映することで、さまざまなシミュレーションを行うことができます。

Mixed Realityとは?

「Mixed Reality(ミックスドリアリティ)」とは、頭文字をとって「MR(エムアール)」ともいわれている「複合現実」のことです。

VRによって得られる仮想現実感と、ARの拡張現実感が混合した感覚を得られる最新技術のことを指します。

CGなどで人工的に作られた仮想世界を現実世界に重ねあわせて体験できるのが、MRの最大の特徴となっています。

MR世界では、出現した物体に近寄ってみたり、前後左右のどこからでも眺めたりできます。

例えば、好きなキャラクターや憧れの有名人などのホログラムを投影すれば、その場で一緒にいるような感覚を楽しむことができるでしょう。

その他にも、危険な場所を想定した防災訓練がリアルにできるようになったり、原寸サイズを体感しながらの建築設計が可能になったりと、さまざまなシーンでの活躍が期待できるといわれています。

また、MR空間を複数人で共有することも可能です。ビジネスシーンにおいては、例えば会議で試作品のイメージの共有、ゲームでは、モンスターを仲間たちと協力して倒すなど、仕事や生活のさまざまなシーンで活用できるでしょう。

Windows Mixed Realityとは?

「Windows Mixed Reality」とは、MicrosoftがリリースしたMRの最新技術です。

現実空間が主眼のARとは異なり、Windows Mixed Realityの主眼はデジタル空間に置かれています。ヘッドセットのカメラを通して受信した現実世界の情報をデジタル空間上に反映し、VRに近い体験ができるのが特徴です。

Windows Mixed Realityとは?

ヘッドセットの購入が必須

Windows Mixed Realityを体験するには、Windows Mixed Reality 対応のPCのほか、視界全体をディスプレイで覆っている没入型のヘッドセットとコントローラーが必要となります。

現在、没入型ヘッドセットはいくつかのタイプが発売されていますが、今のところ価格や性能などに大差はありません。デザインや装着感などはそれぞれ異なるため、自分の好きなタイプを選ぶと良いでしょう。

ヘッドセットは機器自体にセンサーが内蔵されているためパソコンとの接続が容易です。USBケーブルとHDMIケーブルをつなぐと、簡単な設定でセットアップが完了します。

コントローラーは2本で1セットとなっており、パソコンとBluetoothで接続します。手首にストラップを通して柄を握り、親指でスティックを回し、人さし指と中指でボタンを押して操作します。

スペックの高いパソコンは必要ない?

2017年10月に行われたWindowsの大型アップデート「Windows 10 Fall Creators Update」より、Windows Mixed Realityは標準搭載されるようになりました。

Windows Mixed Realityには2種類の仕様が存在します。

無印版の「Windows Mixed Reality」は、できる限り多くの人が使えるように高水準のパソコンスペックは必要とされておらず、対応するパソコンが既存のVR機器よりも多いことがメリットのひとつといえます。

それでも、メモリーやグラフィックス性能が低すぎるパソコンでは起動が難しいため、自分のパソコンが対応しているか気になる方は、Microsoftの公式ホームページで必要なスペックを確認しておきましょう。

もう一方の「Windows Mixed Reality Ultra」は、無印版に比べ要求するマシンスペックが高いものの、より一層高品質なMR体験ができるということが特徴です。

無印版Mixed Realityよりも映像が立体的で画質が良く、没入感が高いといわれています。

Windows Mixed Realityでできること

Windows Mixed Realityは始まったばかりのサービスのため、現時点では対応アプリもそれほど多くありません。

しかし、Windows Mixed Realityでできることは意外と多く、将来的に活用範囲が広がる可能性も高いといわれています。

では、Windows Mixed Realityでできることとは一体どんなものがあるのでしょうか。

Windows Mixed Realityでできること

仮想空間の中での作業

Windows Mixed Reality のセットアップを案内するデスクトップアプリ「Mixed Reality ポータル」を通じて、さまざまなMR体験ができます。

仮想空間上の家の中を移動したり、Skypeを立ち上げて通話しながらネットサーフィンをしたり、仕事で使う資料を作成しながらSNSをしたりすることが可能です。

また、家の中にあるホームシアター空間へ動画アプリを出現させ、広々としたホームシアターで映画を見ているかのような気分に浸ることもできます。

ゲームのプレイや動画の視聴

ヘッドセットを着けてWindows Mixed Reality対応のゲームを楽しむことができます。

ゲーム配信プラットフォーム「Steam」で配信されているVRゲームもWindows Mixed Realityに対応しており、パズルゲームや戦闘アクション、スポーツゲームなどが遊べます。

ブラウザゲームであれば、ゲームにログインして画面をMixed Reality ポータルに表示しておけるので、何かの作業のついでにゲームを楽しむことも可能です。

ゲームのほかにも、海中や夜空、険しい雪山の頂上など360度見渡せる動画を視聴できるものもあり、通常であれば見ることができない自然の風景を味わうことができます。

「コルタナ」の音声アシスタント機能を活用

Windows Mixed Reality使用中はキーボード入力もできますが、手元が見えなくても使用できる音声入力が便利です。

Windows 10のパーソナルアシスタントシステム「コルタナ」は音声入力に対応しており、ヘッドセット着用中でも使用可能です。

インターネット検索や天気予報のチェックのほか、カレンダーを開いて予定の確認をしたり、リマインダーの登録、計算機での計算、翻訳機能で外国語を訳したりすることもできます。

おわりに

今回は、2017年にMicrosoftがリリースした「Windows Mixed Reality」の概要や特徴、この技術できることなどをご紹介しました。

Windows Mixed Realityはまだリリースされたばかりのため、MRを体験するための機器の種類も少なく、価格も比較的高額です。1家に1台となるまでは、まだまだ時間がかかりそうですが、一般のご家庭でも気軽にMR(複合現実)の世界が体験できる日は遠くないと思われます。

家電量販店の中には、MR専用のヘッドセットを実際に装着して操作ができる体験コーナーを設けていることがあります。見かけた際はぜひ、画期的な最新技術であるMixed Realityの世界を体験してみてはいかがでしょうか。

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