スマホが腕時計?最新スマートウォッチの性能やできることとは
近年は、体の一部に身につけて使用する「ウェアラブルデバイス」が普及しています。中でも腕時計型の「スマートウォッチ」は、ウェアラブルデバイスを代表する存在といっても過言ではありません。
ウェアラブルデバイスの利便性から「スマートフォンが腕時計になったようだ!」と高く評価するユーザーも少なくないようです。
ここでは「スマートウォッチとは?」といった基本的な話題から一般的な機能や魅力、最新機種の性能までを取り上げ、スマートウォッチについて深掘りしていきます。スマートウォッチに興味がある方や、新しいもの好きの方は、ぜひ参考にしてください。
スマートウォッチに代表される技術の進化
スマートフォンの普及以降、多くのアイテムがスマート化しました。具体的には、機械的な性質しか持っていなかった多くのアイテムがエレクトロニクスやITの技術が組み込まれ、ガジェットへと変貌を遂げたのです。腕時計がスマート化したスマートウォッチも、そうしたガジェットの1つです。
腕にバンドで巻きつけるという腕時計の体裁はそのままに、スマートウォッチにはエレクトロデバイスならではのさまざまな機能が付与されています。多くのスマートウォッチはスマートフォンと同期し、アプリでデータをやり取りするのも特徴です。
スマートウォッチ以降、多くのアイテムが体に身につけて利用する「ウェアラブルデバイス」として開発されてきました。身につけて使用するアイテムと、エレクトロニクスとの融合の可能性を示した例といえるでしょう。現在もウェアラブルデバイスの代表格として、毎年多くのスマートウォッチがリリースされ続けています。
スマートウォッチでできること
上述したように、スマートウォッチにはエレクトロデバイスならではのさまざまな機能が付与されています。
一般的なスマートウォッチでできることを、いくつかご紹介します。
腕時計としての機能
スマートウォッチの名に違わず、腕時計としての機能は当然兼ね備えています。特筆すべきは、文字盤をユーザーの好みに応じてカスタマイズできる点です。
時間、日付、曜日など表示する情報はもちろん、針での表示やデジタル表示、12時間制や24時間制の選択なども自由にできます。ふとした瞬間に時間を確認するためのデバイスとしては申し分ありません。
スマートフォンの通知反映機能
上述したとおり、多くのスマートウォッチはスマートフォンとの同期を前提としています。そのため、電話の着信やメールの受信、メッセージアプリの通知などを反映する機能が標準搭載されているスマートウォッチは少なくありません。
スマートフォンを取り出さなくても電話の相手や受信メッセージの確認ができる他、近年ではそのまま通話や返信ができる製品もリリースされています。
アクティビティのトラッキング機能
多くのスマートウォッチは、フィットネス目的での活用も想定されています。歩数や、移動距離などアクティビティの情報をトラッキングしてくれる他、フィットネス用のアプリでログを記録することも可能です。
ジムワークやランニングなど、趣味の運動に欠かせないアイテムとしてスマートウォッチを活用しているユーザーも少なくありません。また、心拍数や睡眠時間など健康状態を管理するデバイスとしても活躍しています。
スマートウォッチの魅力
実際にスマートウォッチを利用すると、どのようなメリットがあるのでしょうか。
ユーザーが実際に感じている、スマートウォッチの代表的なメリットをご紹介します。
スマートフォンをチェックする機会が大幅に減る
普段どうやってスマートフォンを携帯しているかはユーザーによって違いますが、恐らく衣類のポケットか、カバンに入れている方が大半でしょう。通知をチェックする際には、収納場所からスマートフォンを取り出すワンアクションがその都度必要です。また、移動中の通知チェックがスマートフォンの落下や、紛失の原因となってしまう可能性も否定できません。
一方、スマートウォッチにはスマートフォンの通知を反映する機能が搭載されているため、確認はディスプレイを見るだけで済んでしまいます。日常の手間が大幅に削減される他、手がすべってスマートフォンを落としてしまうといったアクシデントも減るでしょう。
スタイリッシュな外観
スマートウォッチは、単なるウェアラブルデバイスとしてではなく、スタイリッシュなアイテムとしても評価され始めています。もともとエレクトロデバイスが好きな方にとっては、通常の腕時計以上にスタイリッシュなアイテムとして認識されています。
その日の気分によって情報の配置や壁紙を変更できる点も人気の理由です。また、人気の製品に対しては、付け替えて楽しめるバンドが多数販売されています。
「ステータスとしての腕時計」からの解放
特定の職業や一定の年代において、「腕時計はステータスである」という意識が根付いています。しかし、必ずしもすべての方が、この意識を共有しているわけではありません。中には、「ステータスとして高級な腕時計を身につけるべき」という考えを疑問視している方もいます。
スマートウォッチは、腕時計でステータスを決める慣習から脱却する手段としても認識されているようです。機能面に関しては、数100万円の高級腕時計よりも数10万円のスマートウォッチの方が多彩といえます。近い将来は、「ただ高価なものを買うより、便利なものを身につける方がスマート」という意識が一般的になることも考えられるでしょう。
最新スマートウォッチの性能をご紹介!
ウェアラブルデバイスのさきがけとしてスマートウォッチがリリースされ始めてから、数年の歳月が流れました。現在では上述したような一般的な機能に加え、新たな機能が追加されています。最新のスマートウォッチの機能から、興味深いものをいくつかピックアップしてご紹介します。
SIMカードの挿入により単体での通信が可能に
近年はSIMカードによって、単体での通信が可能なスマートウォッチが登場しています。スマートフォンを携帯していなくても、スマートウォッチだけで通話やメールの確認が可能になるのです。近い将来、スマートウォッチがまさしくスマートフォンにとって代わるデバイスとなる日が来るかもしれません。
「腕をかざすだけ」で決済完了
スマートフォンでは一般的だった決済関連のアプリが、スマートウォッチにも実装され始めています。店舗側が対応していれば、スマートウォッチをかざすだけで決済が可能です。また、電車の自動改札を、交通系のアプリがインストールされたスマートウォッチをかざして通り抜ける姿も目立っています。
セキュリティ関連の活用も注目
セキュリティ用のアイテムとして、スマートウォッチを活用する例もあります。近くにあるスマートウォッチを感知してロックを解除するパソコンや、スマートウォッチをかざすと解錠されるドアロックシステムなどが、セキュリティ活用の代表格といえるでしょう。
スマートウォッチの特性を知ればさらに便利に活用できます
スマートウォッチは、腕時計として利用できるだけでなく、アクティビティのトラッキング機能やセキュリティ関連での応用など、多様な場面で活躍しています。
最新のSIMカード搭載スマートウォッチが普及すれば、スマートフォンさえいらない時代がやってくるかもしれません。
PCホスピタルではスマートウォッチの初期設定サポートも承っております。お気軽にお問合せください。
濱﨑 慎一(日本PCサービス株式会社 常務取締役 兼 NPO法人 IT整備士協会 理事)
2010年8月、日本PCサービス株式会社に入社。パソコン修理などデジタルトラブルを5年で4500件以上解決。その後、サポート人材育成など、事業責任者として、個人向けデジタルトラブル解決に8年半携わる。2019年より同社にて、法人向けサポートの取締役に就任。また特定非営利活動法人 IT整備士協会の理事として業界活性化のため正しいデジタル知識の普及、スマートフォンなどの新しい整備士資格の構築に携わる。
保有資格 パソコン整備士検定 取得