教育現場にも広がりを見せるロボット技術。ICT教育における活用方法は?

パソコンやスマホをはじめとするコンピューター機器の浸透および技術の進歩により、私たちの生活は、今や情報システムなしには成り立たないものとなっています。このような社会を「情報化社会」といいますが、国を挙げて、さまざまな分野で、情報化に関する政策が進められていることからも、この社会の情報化は今後より一層進んでいくと考えられます。

現在、国が進めている情報化政策の1つに、「教育の情報化(ICT教育)」があります。教育の現場に情報システムを取り入れて活用していこうというもので、パソコンはもちろん近年開発が進んでいるロボット技術を取り入れた教育も広がってきています。

教育の現場にも進出してきているロボット技術ですが、どのように活用されているのでしょうか。

そこで今回は、ICT教育におけるロボット技術の活用方法についてご紹介します。

ロボット技術について

ロボットというと、工場や建設現場などで使用されている産業用に作られたロボットというイメージがあるでしょう。しかし、研究・技術開発が進んだ現在では、産業の分野だけではなく、私たちの身近で使用されるサービスの分野でもロボットが活用されています。

その外見はいかにもロボットといった機械的なものではなく、親しみやすいフォルムになっていたり、人型になっていたりとさまざまなロボットがあります。中には、本物の人間と見間違えるほど精巧に作られたロボットも開発されています。

これらのロボット技術は、少子高齢化が進むこれからの社会で、教育や医療・介護現場、農業、インフラ設備などをはじめとした幅広い分野において、人手不足や危険な作業からの解放、生産性の向上などに活用することができると期待されています。

ICTとは?

ICT教育の「ICT」とは、Information and Communication Technologyの略称で、「情報通信技術」という意味です。似たような言葉に「IT(Information Technology)」という言葉があります。

ICTもITもほとんど同じ意味を持っていますが、ITは「情報通信の技術そのもの」という意味合いが強く、ICTは「情報通信技術を活用した情報や知識のコミュニケーション」という意味で使われることが多いようです。そのため、ICT教育とは、「情報通信技術を活用した教育」ということになります。最近では、ITよりもICTが使われることが増えているのです。

教育の現場で活用されているロボットたち

ICT教育の一環として、プログラミングの教育現場で実際に活用されているロボットを紹介します。

PETS(ペッツ)

「PETS(ペッツ)」とは、四角い馬車の、荷台のような形をした、子ども向けのプログラミング学習用ロボットです。「子どもが安全に暮らす」、「子どもが感性や創造性を豊かに育つ」、「子どもを産み育てやすい社会をつくる」製品を広く社会へ伝える「キッズデザイン賞」を受賞しています。

「前に進む」、「後ろに進む」、「右に向く」、「左に向く」、「繰り返す」という5つの命令がインプットされた基本ブロックを、PETSの背中にセットすることで、マス目状のシートの上を命令通りに動かすことが可能です。

マス目状のシートに目的地を設定し、目的地に着くようにブロックをセットするという動作を通じて、プログラミングの基礎となる「順次処理」、「反復処理」、「分岐処理」の考え方を養えます。パソコンやスマホ、インターネット環境などが必要なく、電池だけで動かすことができるため、気軽にプログラミングを学ぶことができます。

ソビーゴ

「ソビーゴ」とは、段ボールでできた頭部や腕と車輪のついた脚部を持つロボットで、「IchigoJam」という子ども向けパソコンを使って動かすことができるプログラミング学習用のロボットです。

「IchigoJam BASIC」という子ども向けの簡単なコードを用いてプログラミングし、ソビーゴの腕や足を動かして、走ったり回ったりすることが可能です。ロボットを組み立てる、そして組み立てたロボットをプログラミングして動かす、という一連の流れを体験できます。日本の中学校での導入実績もあります。

教育版レゴマインドストームEV3

「教育版レゴマインドストームEV3」とは、アメリカのMIT(マサチューセッツ工科大学)とレゴブロックで有名なレゴ社が共同で開発したロボットです。20年近く前から発売されているロボットで、EV3はその3代目にあたります。

「インテリジェントブロック」というロボットの頭脳部分に加え、2つのモーター(インタラクティブサーボモーター)、カラーセンサー、超音波センサー、タッチセンサー、ジャイロセンサーなどに500以上のパーツを組み合わせることで、自分好みのロボットを作成できるようになっています。

ロボットに送る命令の作成には、初心者でも直感的に使えるアイコン型のプログラミングから、C言語やJavaなどの本格的なプログラミング言語を使用することもできます。プログラミング初心者から上級者まで対応できる本格的な教育用プログラミングロボットです。

導入実績も豊富にあり、世界70カ国以上、5万以上の教育機関で採用されています。また、教育版レゴマインドストームEV3を用いた「World Robot Olympiad(WRO)」という世界規模のロボットコンテストも開催されています。

KOOV(クーブ)

「KOOV(クーブ)」とは、シンプルな形をしたカラフルなブロックを使って自由にロボットを作成し、プログラミングで動かすプログラミングの学習教材です。ワニやカバなどの動物から消防車のような車まで、自分の好きな形のロボットが作成できます。子どもの成長や理解度に応じて、プログラミングを段階的に学べるようになっているのが特徴です。

KOOVを通じて、テクノロジーを使って新しいものを生み出す楽しさ、課題解決のトレーニング、主体的に自分を表現するコミュニケーション力などを身につけられます。また、学校や塾向けの特別教材も用意され、小・中学校などでの導入実績があります。

教育の現場におけるロボット以外のICT活用について

教育の現場で活用されているICTは、ロボットだけではありません。電子黒板やタブレット、デジタル教材を用いて、従来の授業にはなかった子どもたち1人1人の学習状況に応じた授業や、画像・動画による視覚的に理解しやすい授業が行われます。

また、授業だけでなく、教員が行っている校務にもICTは活用されており、出欠管理や成績関係の業務効率化による、教員の負担軽減の取り組みも始まっています。

おわりに

今回は、ICT教育におけるロボット技術の活用方法についてご紹介しました。

情報化社会において、教育の現場でもロボット技術やパソコン、タブレットといったコンピューター機器が浸透してきています。

しかし同時に、費用面や人材不足などの問題で、ICT技術を使った教育を導入できる学校とできない学校があるという課題も出てきているのです。ICT教育をする上で、このような教育格差への対策を講じる必要もあるでしょう。

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