USBメモリを認識しない、スピーカーが反応しないなど、USBのトラブル集

パソコンやスマホを始めとしたコンピューター機器の多くに備え付けられているものが、USBポートです。
このUSBポートがあるおかげで、専門知識がない方でも、マウスやキーボードといった周辺機器を使用してパソコンを直観的に取り扱うことができています。
もし、USBポートがなかったら、マウスやキーボードをパソコンに認識させて使用できるようにするだけでも大変なことです。
USBポートには、接続したUSB機器が反応しない、パソコンに認識されないなどといったトラブルに見舞われることもあります。
そこで今回は、USBメモリを認識しない、スピーカーが反応しないなど、USBのトラブルについてご紹介します。
USBとは?
ここでは、USBとはなにかということについて簡単に説明しておきます。
USBとは、「Universal Serial Bus(ユニバーサル・シリアル・バス)」のことで、コンピューターにマウスやキーボードといった周辺機器を接続するための規格の1つです。
USBを使うと、パソコンの電源を入れたまま周辺機器をつなげたり外したりすることができますが、この機能を「ホットプラグ」といいます。
また、マウスやキーボードのみならず、ハードディスクやスピーカー、CDドライブといった機器も同時に複数接続することができるため、大変便利です。
なお、USBポートとは、USB規格が使われた周辺機器とパソコンをつなぐ接続口のことをいいます。
USBの規格
USBには、いくつかの規格があり、主流となっている規格はUSB2.0とUSB3.0です。
USB2.0は、USB1.1の規格仕様に、「Hi-SPEED」という480Mbpsのデータ転送速度が出せるモードを追加した規格となります。
USB3.0は、USB2.0との互換性を維持しながら、「SUPER SPEED」というUSB2.0の約10倍速い5Gbpsのデータ転送速度が出せるモードを追加した規格で、青いソケットが特徴的です。
また、現在では、USB3.1やUSB3.2という規格も出てきています。
USB3.1はUSB3.0の2倍の10Gbps、USB3.2はUSB3.1の2倍の20Gbpsものデータ転送速度が出せる仕様です。
USB3.2はまだ発表されたばかりのため、対応している機器は限られますが、USB3.1は対応しているものが増えてきています。
USBの形状
主に、USBのコネクタ部分の形状には「USB Type-A」、「USB Type-B」、「USB Type-C」の3種類があります。
1番よく見かける形状は「USB Type-A」です。パソコンについているUSBポートの多くが、Type-Aと接続できるものとなります。
「USB Type-B」は、プリンターや外付けのハードディスクなどについているタイプのものです。
「USB Type-C」は上下左右に差異がない形をしているため、USBの向きを気にすることなくポートに接続でき、周辺機器側もパソコン側も同じ形状のポートで使うことができます。
なお、この3種類以外に「mini USB Type-A」という形状や、「micro USB Type-A」という形状のUSBコネクタも存在します。
よくあるUSB関連のトラブル
パソコンを使用しているときにUSB周りでよく起きるトラブルについて、いくつか事例をご紹介します。
USBメモリをパソコンが認識しない
コンパクトで持ち運びが便利なだけでなく、大容量のUSBメモリが増えています。
しかし、USB周りのトラブルで1番多いことが、USBメモリをパソコンのUSBポートに接続したけれど、パソコンが反応しないといった類いのものではないでしょうか。
USBメモリからデータを認識できない場合、いくつかの原因が考えられます。
例えば、USBメモリのドライバーが正常にインストールされていない、ウイルス対策ソフトなどの影響によってUSBメモリが反応しない、USBポートの不具合、USBメモリ自体の不具合、供給電力不足などが考えられます。
USBメモリのドライバーが正常にインストールできていない場合は、一度ドライバーを削除し再度インストールを試みてみましょう。
ウイルス対策ソフトなどの影響が疑われる場合は、それらのソフトを一度無効にして、USBメモリが認識されるか確認する必要があります。
またUSBメモリには、ハードディスクと同じように、データを読み書きする際に点灯するランプがついています。このランプが反応しない場合は、供給電力不足の可能性もあるため、USBメモリ以外の周辺機器をすべて外して、USBメモリのみの状態で反応するか確認してみましょう。
他にも、USBポート自体が故障していたり、USBメモリ本体に不具合が起きていたりするケースもあるため、接続するUSBポートの場所を変える、違うUSBメモリで試してみるといった方法で原因を探ることも方法の1つです。
マウスやキーボードが反応しない
マウスやキーボードも、USBで接続されている場合が多いため、USB周りが原因で不具合に陥る可能性があります。
マウスやキーボードが反応しない場合は、ドライバーが正しくインストールされているか、USBポートにきちんと接続されているか、キーボードやマウス自体に問題はないかなどを確認してみましょう。
USB接続のスピーカーが反応しない
USB接続しているスピーカーが反応しない場合は、USBポートを変えてみる、接続しているスピーカーが「既定のデバイス」として認識されているか確認するといったことを試してみましょう。
また、スピーカー本体の音量がOFFになっていたり、パソコンの設定で音量が「ミュート」になっていたりすることも考えられるため、音量周りの設定も一度見ておくことをおすすめします。
転送速度が遅い
USB3.0対応のUSBメモリを使っているが、データ転送速度が遅いというトラブルもよく耳にします。
この場合は、接続しているパソコンのUSBポートがUSB3.0に対応していないことが原因であるパターンが多いのです。
USBメモリだけ3.0に対応していても、ポート側が2.0のものだと、転送速度は2.0のものになってしまうため注意しましょう。
USBが認識されないならPCホスピタルにお任せください
今回は、USBメモリを認識しない、スピーカーが反応しないなど、USBのトラブル集USBについてご紹介しました。
USBとは、コンピューターにマウスやキーボードといった周辺機器を接続するための規格の1つです。いくつかの規格があり、主流となっているUSB2.0とUSB3.0に加えて、現在では、USB3.1やUSB3.2という規格も販売されています。
USB周りで発生するトラブルは、使用するUSBポートの変更や周辺機器の再接続など、簡単なことで解消される場合もあります。まずは、自分の分かる範囲で解決策を試してみましょう。
マウスやキーボードの不具合の場合、BIOS設定の初期化によって直ることがありますが、システムの根幹に関わるため初心者の方にはおすすめできません。
どうしても解決できない場合は、専門家などに相談しましょう。
PCホスピタルでは、パソコンやパソコン周辺機器のご相談や修理を承っております。フリーダイヤルでのご案内になりますので通話料もかかりません。ぜひ、お気軽にお問い合わせください。


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濱﨑 慎一(日本PCサービス株式会社 常務取締役 兼 NPO法人 IT整備士協会 理事)
2010年8月、日本PCサービス株式会社に入社。パソコン修理などデジタルトラブルを5年で4500件以上解決。その後、サポート人材育成など、事業責任者として、個人向けデジタルトラブル解決に8年半携わる。2019年より同社にて、法人向けサポートの取締役に就任。また特定非営利活動法人 IT整備士協会の理事として業界活性化のため正しいデジタル知識の普及、スマートフォンなどの新しい整備士資格の構築に携わる。
保有資格 パソコン整備士検定 取得