【Windows/Mac対応】PCがフリーズした時に強制終了する方法

使用中のパソコンの動作が突然止まってしまい、キーやマウスの操作を完全に受けつけなくなったという経験を、パソコンを普段お使いの方であれば一度はしたことがあるのではないでしょうか。
何をしてもパソコンがまったく反応しない場合は、強制終了によってパソコンの電源やアプリケーションを終了させる対応が必要なこともあります。
そこで今回は、WindowsとMacそれぞれのパソコンにおいて、フリーズしてしまったときに強制終了する方法についてご紹介します。
Macがフリーズしたときに強制終了する方法
Mac(Apple製のMacOSで動作するPC)がフリーズしてしまったときには、主に「現在開いているアプリケーションを強制終了する方法」と「Macの電源自体を強制終了する方法」の2つの対処方法があります。
現在開いているアプリケーションを強制終了する方法
現在開いているアプリケーションの動作が止まったときは、まずアプリケーションを強制的に終了させる方法から試しましょう。
「Appleメニュー(画面の左上・メニューバーにある、りんごマークのアイコン)」から「強制終了」を選択すると、今開いているアプリケーションを終了することができます。
アプリケーションが不調でパソコンがフリーズしているときは、この方法を試すだけで動作が改善できる可能性も。もし書類などを編集中の場合、未保存のデータは保存されないため、強制終了させる際は注意してください。
Macの電源自体を強制終了する方法
アプリケーションの強制終了が行えないばかりか、マウスの操作も受けつけてくれず、Appleメニューすら開くことができない場合は、Mac本体の電源を強制的に切りましょう。
Mac本体の電源を切るには、Macの電源ボタンを長押しして、電源が切れるまで待ちます。ただし、アプリケーションの強制終了と同じで、未保存のデータは保存されません。
また、Macメインの電源を強制終了する方法を頻繁に行うとMac内部の不調を招く恐れがあるため、あくまで最終手段と考えましょう。
Windowsがフリーズしたときに強制終了する方法
次に、Windowsの画面がフリーズしてしまったときの対処法についてご紹介します。
こちらも、「現在開いている画面ごとに強制終了させる方法」と、「パソコン自体の電源を強制的に切る方法」の2つがあります。
現在使用中のアプリケーション画面を強制終了させる方法
使用中のアプリケーション(ソフト)が「応答なし」になるなど、操作を受けつけない状態に陥ったら、まずはアプリケーション単位で強制終了する方法を試しましょう。
Windowsの画面下部にあるバー(タスクバー)を右クリックし、プルアップするメニューの中に「タスクマネージャー」をクリックします。タスクマネージャーの画面が出たら、「アプリケーション」というタブにある、現在動作中のアプリケーションの中から「応答なし」を選択し、「タスクの終了」をクリックしましょう。
以上の方法で、応答していないアプリケーションだけを強制的に終了することができます。ただし、Office画面などで書類を編集中の場合、未保存の変更は保存されません。
日頃から強制終了の可能性を予測し、編集中はこまめに保存する習慣をつけるなどして対策を行いましょう。
パソコンの電源を強制的にシャットダウンする方法
アプリケーションの終了を行えない(マウス操作も不可能で、パソコン画面のすべてが完全に停止してしまった)場合は、最終手段としてパソコン自体の電源を強制的に落としてください。
普段、電源をオンにするときに使用している電源ボタンを長押しして、パソコンの電源が完全に切れるまで待ちましょう。この場合も、書類などの画面で未保存の状態になっていた変更分は保存されません。
また、Mac同様、強制終了の方法を頻繁に使いすぎるとパソコン内部の不調を招く可能性もあります。そのため、パソコンの電源を強制的にシャットダウンする方法は、最終手段と考えましょう。
フリーズは数分待てば解消される場合もある
パソコンの画面が動作しなくなったときに、数分ほど待っている間に回復するケースも少なくありません。
実際、動作が止まってしまったパソコン画面も、数分ほど待てば再び応答を開始する可能性があるのです。そのため、時間に余裕があるときは、強制終了を試さずにパソコンの様子を見ながら数分待ちましょう。
パソコンの画面がフリーズする原因として挙げられることは、一度にたくさんの画面を開いて複雑な操作を行っているケースです。このとき「メモリ」という内蔵部品の動作処理が追いつかず、結果としてパソコンの画面がフリーズしてしまいます。
「多くの画面を開きすぎている」、「複雑な処理を繰り返し行っている」と感じた場合は、しばらく使用していないアプリケーションを終了させたり、開きっぱなしの画面はこまめに閉じたりして、フリーズ現象の予防策をとりましょう。
フリーズはパソコン内部の原因とは限らない
パソコン本体に関わらず、周辺機器の接続状況やケーブルの不具合などで、パソコンの画面がフリーズする可能性も考えられます。中でも、プリンターや外部記憶ドライブ、USBデバイスの周辺機器を複数接続してパソコンを使用している方は、接続状況やケーブルの状態などを確認しましょう。
すべての接続機器を取り外すことで、パソコンのフリーズが解消される場合もあります。ケーブルを外すときは、パソコンの電源を強制的に切る前に試してください。
また、コンピューターウイルスに感染したことで、フリーズを起こしている可能性もあります。フリーズが解消されたら、セキュリティソフトでウイルススキャンを行いましょう。ウイルススキャンを実行する際は、さらなるウイルスの侵入を防ぐためにも、パソコンにつながるネットワーク(有線・無線LAN)はすべてオフにしてください。
想定外のフリーズを予防するには?
パソコンの使用方法に気をつければ、想定外のフリーズを予防することができます。ごく基本的なことですが、以下の4つを習慣にすると良いでしょう。
・ウイルス対策を常に最新の状態にしておく
・パソコンを長時間起動させたままにせず、使用しないときは電源を切る
・内部記憶容量(ドライブ容量)に余裕を持たせておく
・OSやアプリケーションのアップデートを適切に実施する
以上の4つに気を配るだけでも、フリーズの予防になります。
ドライブ容量の確認や、こまめなアップデートは、フリーズ対策のみならずパソコンの快適な動作につながります。面倒くさがらず、日々の習慣として取り組んでおくと良いでしょう。
おわりに
今回は、MacとWindowsのパソコンがフリーズしてしまったときに強制終了する方法についてご紹介しました。
フリーズはパソコンが壊れてしまったわけではなく、適切に対処すれば回復が見込めるものです。パソコンがフリーズした場合は、起動しているアプリケーションをすべて終了して様子を見てみましょう。それでも回復しない、あるいはマウスの操作すら行えない場合は、電源ボタンを長押ししてパソコン本体の電源を強制的にオフにします。
パソコンを仕事などで日常的に使用している方は、フリーズして操作できなくなるとあわててしまうかもしれません。しかし、今回ご紹介した終了方法が分かっていれば落ち着いて対応できるでしょう。
ご自身での対処が難しいときや、何度も頻繁にフリーズする場合は、メーカーサポートや修理業者に問い合わせすることをおすすめします。
ドクター・ホームネットでは、パソコンのフリーズに関するトラブル以外にも、さまざまな内容のコラムを掲載しております。ぜひご覧ください。