タブレットにもなるPC?「2 in 1ノートパソコン」とは
日常的に使用するパソコンには、分類すると据え置き型のデスクトップパソコンと、持ち歩きが可能なノートパソコンと、2つのタイプが存在します。
どちらのタイプにもメリット・デメリットは存在しますが、どこにでも持ち運べる携帯性の高さを誇るノートパソコンは、仕事用としてはもちろんのこと、家庭用としても人気のタイプです。
そんな中、ノートパソコンのメリットと、ノートパソコンよりさらに携帯性の高いタブレット端末の機能を併せ持った「2 in 1ノートパソコン」が話題になっていることをご存じでしょうか?
今回は、さまざまな場面で活躍できる2 in 1ノートパソコンについてご紹介します。まだ2 in 1ノートパソコンをご存じでない方は、ぜひ参考にしてみてください。
1.ノートパソコンとタブレットの機能を併せ持つ2 in 1ノートパソコン
ノートパソコンよりも携帯性が高く、スマートフォンを扱うのと同じように手軽に指で操作できるタブレット端末は、画面が大きく見やすいことや、使いたいときにすぐに使えるレスポンスの速さが魅力のデジタル端末です。
Apple社のiPadに代表されるタブレット端末は、動画再生や音楽鑑賞にうってつけのアイテムであり、さまざまなアプリも使用可能なことから、より操作がしやすいスマートフォン感覚で操作する方もいます。
しかし、タブレット端末はどちらかというと趣味、プライベートの用途で使うパターンが多く、ビジネスにはあまり使われない傾向にあります。
高度なソフト(アプリ)が使えない、キーボードが付属していないため文字入力にやや時間が掛かるなどの理由があるためです。そのため、ビジネス用には「ノートパソコン」というのが従来の定番でした。
そんな折に発売されたものが、ノートパソコンとしてだけではなく、タブレット端末としても使用可能な2 in 1ノートパソコンです。
1-1.2 in 1ノートパソコンにおける2種類のタイプ
外見上はノートパソコンのようですが、キーボードの部分と液晶部分が分離して液晶部分のみをタブレット端末として使用できる「セパレート型」や、液晶部分を一回転させて背中に折りたたみ、タブレット端末のように扱う「コンバーチブル型」があります。
大別すると、コンバーチブル型は拡張性が高いと評価されており、周辺機器を取り付けるための接続ポートが豊富に用意されていることが多いモデルです。一方のセパレート型は、拡張性の高さよりも持ち運びやすさを重視したモデルとされています。
2.2 in 1ノートパソコンはこんな方におすすめ!
単純に、ノートパソコンとタブレット端末の2つの機能を有しているというだけでもその利便性の高さは感じられますが、実際のところ2 in 1ノートパソコンはどのような方におすすめのアイテムなのでしょうか?
タブレット端末としての機能を有する2 in 1ノートパソコンは、「プライベート用」「趣味用」として十分な機能を持っています。
例えば、タブレット端末のメリットであった操作の簡単さ、使いたいときにすぐに使える手軽さの他、スマートフォンよりも大画面であることによる動画鑑賞や画像閲覧のしやすさなど、数々のメリットを持ち合わせているのです。
また、ちょっとした書類作成や表計算ソフトを使いたいときなど、マウスやキーボードを使った操作が必要な場合にはノートパソコンとしても使えるため、利便性も十分です。
キーボードと液晶部分が分離するセパレート型の2 in 1ノートパソコンの場合、タブレットとして使用したときにはキーボード分の重さが減るため、さらに持ち運びが便利です。
特に、外出時にタブレット端末を携帯するときは、少しでも軽くかさばらないことが理想です。このような面でも、2 in 1ノートパソコンはノートパソコンとは全く別のメリットを持っているといえるでしょう。
これらのポイントをまとめると、2 in 1ノートパソコンは「家庭内でのちょっとした作業や調べものをタブレットでしたい」「でもパソコンで細かい作業も行いたい」という方におすすめです。また、レポートやレジュメ作成など、文字を打つ機会や調べものをする機会が多い学生さんにもぴったりのアイテムではないでしょうか。
もちろん、写真や画像を見たり、スマートフォンゲームで遊んだりと、プライベート用としても使用できるため、ノートパソコンとタブレットを別々に購入するよりもはるかにお得です。
また、2 in 1ノートパソコンは仕事用兼プライベート用としても活用できます。高い処理能力を必要とする方や、仕事にしか使わない方の場合は、高い性能を持つノートパソコンが候補となりますが、高い性能が要求される作業を行わないのであれば、2 in 1ノートパソコンを選んでも問題ありません。
このように、さまざまな用途を想定している方にとって、2 in 1ノートパソコンはぴったりのアイテムといえるのです。
3.2 in 1ノートパソコンを選ぶときのポイント
2 in 1ノートパソコンは、ノートパソコンでもありタブレット端末でもあります。性能や大きさによって値段はさまざまですが、中には3万円前後で買える格安モデルや、20万円近い高性能モデルも存在します。
もちろん、高性能であればあるほどできることは増える傾向にあるため、それぞれの予算と使用用途の範囲で購入する商品を決めなければなりません。Core i7やCore i5といった高性能CPUを搭載したモデルはそれだけ処理能力も高く、ノートパソコンとして使うときでもタブレットとして使うときでも軽快に動かせるため、ストレスなく操作することが可能です。
CPU性能やストレージ容量、液晶画面の大きさなど、2 in 1ノートパソコンを購入する際には基本的なことをしっかりと確認しておく必要がありますが、加えてポイントとなりうる点が「LTE対応モデルかどうか」ということです。
ノートパソコンを持ち運んでインターネットを利用する場合、モバイルルーターやスマートフォンのテザリング機能を利用するのが一般的でした。しかし、近年登場したLTE対応モデルであれば、ノートパソコンに直接SIMカードを挿し込むだけで、ノートパソコン単体でのインターネットが可能です。
スマートフォンのテザリング機能を利用すれば、どのようなノートパソコンやタブレットであってもインターネットを使用できます。しかし、外出時に持ち歩くモバイルルーターなどの周辺機器を極力減らしたい方や、外出先でも素早くネットにアクセスしたい方にとっては、LTE対応の2 in 1ノートパソコンであるかどうかは大事なポイントです。
家やオフィスなどのインターネット環境がある場所でしか作業をしない方であれば、2 in 1ノートパソコンがLTE対応かどうかはあまり気にしなくても良いでしょう。しかし、それ以外の場合は、ストレスなく作業をするためにも、LTE対応をスペックに含めて考えることをおすすめします。
2 in 1ノートパソコンは仕事もプライベートも充実させることができます
さまざまな場所で利用できる上に汎用(はんよう)性の高さを持つ2 in 1ノートパソコンは、ノートパソコンとタブレット端末の良いところを組み合わせており、コストパフォーマンスの高いアイテムです。
最近はスマートフォン1台でも多くのことができるようになりましたが、2 in 1ノートパソコンがあれば大きい画面で操作できますし、タブレット端末以上に細かい作業や専門的な作業も可能です。そんな2 in 1ノートパソコンは仕事もプライベートも充実させることができる端末といえるでしょう。
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2010年8月、日本PCサービス株式会社に入社。パソコン修理などデジタルトラブルを5年で4500件以上解決。その後、サポート人材育成など、事業責任者として、個人向けデジタルトラブル解決に8年半携わる。2019年より同社にて、法人向けサポートの取締役に就任。また特定非営利活動法人 IT整備士協会の理事として業界活性化のため正しいデジタル知識の普及、スマートフォンなどの新しい整備士資格の構築に携わる。
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