エアコンのフィルター掃除の頻度ってどのくらいが最適?

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エアコンのフィルター掃除は手間がかかるため、こまめに掃除をしていない方が多いのではないでしょうか?
フィルターが汚れていると冷暖房効果が下がってしまい、電気代が余分にかかってしまうことも。少し面倒に感じるかもしれませんが、電気代節約の他、ホコリをためないためにも定期的なフィルター掃除は必要です。
そこで今回は、冬本番前にチェックしておきたい、エアコンのフィルターを掃除する頻度や掃除方法についてご紹介します。
冬にエアコンを使用するメリット
エアコンは非常にエネルギー効率が良いため、広い空間を温める場合であれば、他の暖房器具よりも光熱費を抑えることができます。また、石油やガスを使用しないエアコンは、事故の危険性が低く安全性が高いことも、冬に使用するメリットといえるでしょう。
エアコンのフィルターを掃除しないとどうなる?
エアコンのフィルター掃除を長期間しないでいると、どのような問題が発生するのでしょうか?
ここでは、フィルター掃除をしないことで発生する問題についてご紹介します。
余計な電気代がかかる
フィルターの掃除をしないままエアコンを使用し続けると、フィルターに汚れやホコリがたまって目詰まりを起こし、空気の通りが悪くなり、風力が弱まってしまいます。
風力が弱まっている状態では、冷暖房の効果はあまり感じられません。そのため、設定温度を必要以上に高くしたり低くしたりすることになり、余計な電気代がかかってしまうことになるのです。
電気代を節約するためにも、フィルターはきちんと掃除しましょう。
水漏れの原因になる
エアコンのフィルターが汚れていると、冷房の効果が感じられず、設定温度を下げすぎてしまうことがあります。設定温度を必要以上に下げてしまうことでエアコン内部にある熱交換器が結露し、水漏れの原因になってしまうのです。
嫌なにおいがする
エアコンは、フィルターを通して室内の空気をエアコンに取り込みます。その際、室内に存在しているカビやホコリ、タバコ、ペットのにおいなども空気と一緒にフィルターを通るのです。
空気とともにフィルターを通った汚れは、掃除をしない限りフィルターに付着したままとなります。フィルターが汚れた状態でエアコンを使用してしまうと、嫌なにおいがするのも当然ですよね。
においの発生を避けるためにも、定期的なフィルターの掃除を心がけましょう。
2週間に1度のフィルター掃除が理想的!
フィルターの掃除は、2週間に1度は行うことをおすすめします。
毎回、水洗いしたり洗剤を使用したりする必要はありません。掃除機やブラシ、綿棒などで簡単なお手入れをするだけでも、まったく掃除しないでいるのとは大違いです。
最近では、自動掃除機能が備わったエアコンが販売されていますが、そのようなエアコンの場合でも、半年に1度は汚れをチェックしてください。
自動掃除機能が備わっていても、汚れがしっかり取れていない可能性があります。フィルターを確認して、汚れが気になる場合は手動で掃除するようにしましょう。
2週間おきにエアコンのフィルター掃除をして消費電力を抑える
環境省によると、2週間おきにフィルターを掃除することで、冷房時は約4%、暖房時は約6%の消費電力を削減できるといわれています。
定期的にフィルターを掃除することで、電気代を節約することもできるのです。
エアコンのフィルター掃除方法
ここでは、エアコンのフィルター掃除方法についてご紹介します。
なお、ここで紹介するフィルターの掃除方法は一般的なものです。そのため、メーカーや機種によって掃除方法が異なる場合があります。エアコンの取扱説明書をよく確認してから、掃除を始めるようにしましょう。
【手順1】コンセントを抜き、パネルの汚れを取る
まず、安全のためにコンセントを抜いてください。
次にエアコンパネルの外側、内側についているホコリを掃除機で取り除きましょう。掃除機の使用が難しい場合は、柔らかい布などで拭き取るだけでも効果があります。
【手順2】フィルターを外し、掃除機でホコリを吸う
フィルターを丁寧に外し、平らな場所において掃除機をかけます。新聞紙などを事前に敷いておくと、床が汚れずに済むためおすすめですよ。
なお、掃除機でホコリを吸い取る際は、フィルターの外側から吸い取るようにしましょう。内側から吸い取ると、外側に付着したホコリが目詰まりを起こすことがあるため注意してください。
【手順3】フィルターを水洗いする
掃除機の吸引だけでは、細かいホコリはフィルターに残ったままです。しっかりと汚れを落とすためにも、月に1度はシャワーなどで水洗いしましょう。汚れが残ってしまう場合は、中性洗剤をぬるま湯で薄めて、柔らかいブラシで汚れを落としてください。
フィルターは風を通さなければならないため、大変薄く柔らかいプラスチック樹脂でできています。そのため、強くこすったり、熱湯をかけたりしないよう注意しましょう。
なお、機種によっては水洗いができないフィルターもあるため気をつけてください。
【手順4】フィルターを乾かす
水洗い後は水分を拭き取り、直射日光の当たらない場所で乾かします。水分が残った状態でエアコンに装着すると、カビが発生する可能性があるため、しっかり乾かしてから装着しましょう。
エアコンのフィルターを掃除する際の注意点
フィルターを掃除する際は、フィルターを水洗いすることが大切です。ただし、フィルターに残った水滴が原因で、カビが発生してしまうこともあります。
カビの発生を防止するために、フィルターと外側のパネルを装着した後、送風運転を30分ほど作動させて水分を飛ばしましょう。
また、フィルターを掃除する際は、目に見えない微細なホコリやごみが部屋に散ってしまいます。そのため、掃除後は部屋を換気し、掃除機をかけてください。また、ハウスダストアレルギーがある方は、掃除の際にマスクを着用しましょう。
エアコンは天井近くに設置されていることにも注意が必要です。フィルターを取り外す際に無理な体勢になり、けがをしてしまう可能性があります。フィルターを取り外す際は、高さがある台を利用して、転倒しないように気をつけましょう。
エアコンのフィルター以外の掃除はどうする?
風向を調整するルーバーの部分も、取り外しが可能な場合は一緒に掃除をしましょう。
フィルターと同様に、掃除機でホコリを取り除き、水洗いをします。
取り外せない場合は、中性洗剤を薄く含ませた布で、汚れを拭き取りましょう。
おわりに
今回は、エアコンのフィルターを掃除する頻度や掃除方法についてご紹介しました。
フィルターは、2週間に1度のペースで掃除することが理想です。フィルターの掃除をしないことが、水漏れや異臭などの不具合の原因になってしまう可能性があります。フィルターを掃除することで電気代が節約できる上に、室内に清潔な風を送れるようになるため、フィルターを2週間に1度は掃除する習慣をつけましょう。
最近では、省エネタイプのエアコンや暖房能力の高いエアコンなど、さまざまな種類のエアコンが販売されています。エアコンを購入する際は、性能を比較・検討するようにしてみてはいかがでしょうか?
リペアネットワークでは、エアコンの出張修理やメンテナンスを承っています。フィルターを掃除してもエアコンの不具合が改善されないなど、お困りの際はぜひご相談ください。