iPhoneの空き容量を増やす(オンラインストレージ)アプリの紹介【アプリレビュー】

iPhoneで写真を撮ったりインターネット上の画像をダウンロードしていると、どんどん空き容量が少なくなっていきます。空き容量が少ないから古い画像や動画を削除しないといけない…。削除する前にパソコンに保存したいけどやり方がわからない…。そもそもパソコンを持っていない…。とお悩みではないでしょうか。
今回はiPhoneの空き容量を増やせる、便利なオンラインストレージ(クラウド)アプリをご紹介します。
アプリによってはiPadやAndroidにも対応している場合がありますが、当記事ではiPhoneで使用することを想定しています。
オンラインストレージ(クラウド)アプリとは?
オンラインストレージ(クラウド)アプリとは、インターネット上でファイルを共有するサービスを使用するためのアプリです。非公開に設定しておけば、自分にしかファイルにアクセスできないようになるので、iPhoneの空き容量を増やす目的で使用することができます。
それでは各アプリを順番にご紹介します。
Google ドライブ
「Google ドライブ」はGoogle, Inc.が提供しているオンラインストレージ(クラウド)を使用するためのアプリです。iPhone内にあるデータを、サーバーにアップロードして保存することができます。
Googleからは様々な種類のサービスが提供されていて「Google ドライブ」はその内の一つです。
動作環境
デバイス | 条件 |
---|---|
iPhone | iOS 9.0以降を搭載していること。 |
それでは使用する手順を順番に見ていきましょう。
※iPhone 7(iOS 11.2.1)での手順です。
※Googleアカウントは取得済みの想定です。
Googleアカウントの取得方法がわからない場合は、有料サポートの依頼をご検討ください。
1. iPhoneにアプリをインストールする
まずはApp Storeで「googleドライブ」と検索して「入手」をタップします。
すると「インストール」に切り替わるので続けてタップします。
インストールが完了したら「開く」をタップするか、ホーム画面に追加されているアイコンをタップしてアプリを起動させます。
2. 初期設定をする
アプリを起動させると説明のページが表示されるので、最後のページで「完了」をタップします。
続けて「”ドライブ”がサインインのために”google.com”を使用しようとしています。」というメッセージが表示されるので「続ける」をタップします。
Googleアカウントのログイン画面になるので、メールアドレスとパスワードを入力して「次へ」をタップします。
ログインできたら「新しいファイルに関する通知を受け取る」というメッセージが表示されるので「オン」をタップします。
続けて「”ドライブ”は通知を送信します。よろしいですか?」というメッセージが表示されるので「許可」をタップします。
3. 画像をアップロードする
それでは画像をアップロードしてみましょう。
右下の+アイコンをタップします。
今回は画像(Webサイトのキャプチャ)をアップロードするので「写真と動画」をタップします。
続けて「”ドライブ”が写真へのアクセスを求めています」というメッセージが表示されるので「OK」をタップします。
アルバムが表示されるので「カメラロール」をタップします。
するとカメラロールに保存されている画像が表示されるので、アップロードしたい画像を選択して「アップロード」をタップします。
アップロードに成功すると一覧にサムネイルが表示されます。
これでオンラインストレージ(クラウド)に画像が保存されたので、iPhoneのカメラロールに保存している画像を削除して、iPhoneの空き容量を増やすことができます。
4. 画像をダウンロードする
逆に画像をダウンロードしてみましょう。
サムネイルをタップすると大きな画像が表示されます。表示された画像を長押しすると「カメラロールに保存」と表示されるので「OK」をタップします。
これでいつでも画像をiPhoneのカメラロールに戻すことができます。
5. 画像を削除する
オンラインストレージ(クラウド)からも画像を削除したい場合は、サムネイルの右下をタップします。するとメニューが表示されるので「削除」をタップします。
これでGoogle ドライブから画像を削除することができます。
6. 使用量を確認する
オンラインストレージ(クラウド)の使用量を確認してみましょう。
左上のアイコンをタップします。するとメニューが表示されるので「保存容量」をタップします。
オンラインストレージ(クラウド)にも容量があり、無料プランの場合は15GB(2018年1月現在)になっています。有料プランに変更すると、30TBまで容量を増やすことができます。
以上が「Google ドライブ」を使用する手順です。
ここから別のアプリのご紹介です。
Yahoo!かんたんバックアップ
「Yahoo!かんたんバックアップ」はヤフー株式会社が提供しているオンラインストレージ(クラウド)を使用するためのアプリです。iPhone内にあるデータを、サーバーにアップロードして保存することができます。
ヤフーからは様々な種類のサービスが提供されていて「Yahoo!かんたんバックアップ」はその内の一つです。
動作環境
デバイス | 条件 |
---|---|
iPhone | iOS 9.1以降を搭載していること。 |
それでは使用する手順を順番に見ていきましょう。
※iPhone 7(iOS 11.2.1)での手順です。
※Yahoo! JAPAN IDは取得済みの想定です。
Yahoo! JAPAN IDの取得方法がわからない場合は、有料サポートの依頼をご検討ください。
1. iPhoneにアプリをインストールする
まずはApp Storeで「yahooかんたん」と検索して「入手」をタップします。
すると「インストール」に切り替わるので続けてタップします。
インストールが完了したら「開く」をタップするか、ホーム画面に追加されているアイコンをタップしてアプリを起動させます。
2. 初期設定をする
まずはYahoo! JAPAN IDでログインする必要があります。
2回続けて「ログイン」をタップします。
ログイン画面が表示されるので、IDとパスワードを入力します。
ログインするとアクセスの許可を求められるので「設定する」をタップします。
続けて「”バックアップ”が写真へのアクセスを求めています」「”バックアップ”が連絡先へのアクセスを求めています」というメッセージが表示されるので「OK」をタップします。
次に「”バックアップ”に位置情報の利用を許可しますか?」「”バックアップ”は通知を送信します。よろしいですか?」というメッセージが表示されるので「常に許可」「許可」を順番にタップします。
3. 画像をバックアップ(アップロード)する
それでは画像をバックアップ(アップロード)してみましょう。
設定完了の画面で「今すぐバックアップを開始」をタップします。
「バックアップを開始しました」というメッセージが表示されるので「閉じる」をタップします。
バックアップ率が100%になると完了です。
この時、バックアップ(アップロード)するファイルは任意で選択することはできません。
これでオンラインストレージ(クラウド)に画像が保存されたので、iPhoneのカメラロールに保存している画像を削除して、iPhoneの空き容量を増やすことができます。
初期状態では連絡先と画像しかバックアップ(アップロード)されないので、動画もバックアップ(アップロード)したい場合は設定を変更する必要があります。
バックアップ(アップロード)が完了すると「Yahoo!簡単バックアップは気に入りましたか?」というメッセージが表示されるので、気に入った場合は「はい」をタップします。
続けて「レビューで応援してくれませんか?」というメッセージが表示されるので、レビューを書く場合は「応援する」をタップします。
4. 画像を復元(ダウンロード)する
次に画像を復元(ダウンロード)してみましょう。
下にある「復元」をタップするとデータが表示されるので「iPhone(この端末)」をタップします。
復元(ダウンロード)したいデータにチェックが入っていることを確認して「復元する」をタップします。
100%になれば復元(ダウンロード)は完了なので「閉じる」をタップします。
5. 画像を削除する
次に画像を削除してみましょう。
左上のアイコンをタップします。するとメニューが表示されるので「バックアップデータの削除」をタップします。
バックアップデータが表示されるので、左のアイコンをタップします。すると「削除」ボタンが表示されるのでタップします。
最後に「バックアップデータを削除」というメッセージが表示されるので「削除」をタップして完了です。
この時、任意のデータだけ削除することはできません。
6. 使用量を確認する
オンラインストレージ(クラウド)の使用量を確認してみましょう。
左上のアイコンをタップします。表示された画面の「使用状況」の個所で確認することができます。
オンラインストレージ(クラウド)にも容量があり、無料プランの場合は5GB(2018年1月現在)になっています。有料プランに変更すると、50GBまで容量を増やすことができます。
以上が「Yahoo!かんたんバックアップ」を使用する手順です。
ここから別のアプリのご紹介です。
Dropbox
「Dropbox」はDropbox, Inc.が提供しているオンラインストレージ(クラウド)を使用するためのアプリです。iPhone内にあるデータを、サーバーにアップロードして保存することができます。
デスクトップアプリもあるので、パソコンとのデータの共有も簡単に行えます。
動作環境
デバイス | 条件 |
---|---|
iPhone | iOS 9.0以降を搭載していること。 |
それでは使用する手順を順番に見ていきましょう。
※iPhone 7(iOS 11.2.1)での手順です。
※メールアドレスは作成済みの想定です。
メールアドレスの作成方法がわからない場合は、有料サポートの依頼をご検討ください。
1. iPhoneにアプリをインストールする
まずはApp Storeで「dropbox」と検索して「入手」をタップします。
すると「インストール」に切り替わるので続けてタップします。
インストールが完了したら「開く」をタップするか、ホーム画面に追加されているアイコンをタップしてアプリを起動させます。
2. 初期設定をする
アプリを起動させるとログイン画面になるので「登録」をタップします。
アカウント作成画面になるので、それぞれ入力して「アカウントを作成する」をタップします。
「登録を完了する前に、Droxboxのサービス利用規約に同意してください。」というメッセージが表示されるので、利用規約を読んでから「同意する」をタップします。
次にプランの選択画面になるので「Basicで続行(2GB)」をタップします。
続けて「”Dropbox”は通知を送信します。よろしいですか?」というメッセージが表示されるので「許可」をタップします。
アップロードとインストールの画面が表示されますが、ここは右上の「スキップ」をタップして飛ばします。
3. 画像をアップロードする
それでは画像をアップロードしてみましょう。
下の+アイコンをタップして、続けて表示される「写真をアップロード」をタップします。
「”Dropbox”が写真へのアクセスを求めています」というメッセージが表示されるので「OK」をタップします。
画像の一覧が表示されるので、アップロードしたい画像を選択して「次へ」をタップします。
続けて次の画面で「フォルダを選択してください…」をタップします。
フォルダを作成することができますが、ここは一旦「場所を設定」をタップします。
次の画面でアップロード先が表示されるので「アップロード」をタップします。
一覧に画像が表示されたらアップロードは完了です。
これでオンラインストレージ(クラウド)に画像が保存されたので、iPhoneのカメラロールに保存している画像を削除して、iPhoneの空き容量を増やすことができます。
4. 画像をフォルダにアップロードする
次は画像専用のフォルダを作成して、カメラロール内の画像を全てアップロードしてみましょう。
下の「写真」をタップして、表示される画像を全て選択して「次へ」をタップします。
アップロード先の選択画面になるので「別のフォルダを選択してください…」をタップします。
まだフォルダがない状態なので「フォルダを作成」をタップします。
フォルダ名を入力する画面になるので「画像」と入力して「作成」をタップします。
続けて次の画面で「場所を設定」をタップします。
作成したフォルダが選択されていることを確認して「アップロード」をタップします。
アップロード中は残りファイル数がアイコンの所に表示されます。
数字の表示が無くなれば、フォルダへのアップロードは完了です。
5. 画像をダウンロードする
次は画像をダウンロードしてみましょう。
一覧にある画像をタップして、表示された画面の右上にあるアイコンをタップします。
メニューが表示されるので「エクスポート」をタップして、続けて表示される「画像を保存」をタップします。
これで画像のダウンロードは完了です。
6. 画像を削除する
次はアップロードした画像を削除してみましょう。
一覧にある画像をタップして、表示された画面の右上にあるアイコンをタップします。
メニューが表示されるので「削除」をタップします。
これで画像の削除は完了です。作成したフォルダも同じ手順で削除することができます。
7. 使用量を確認する
オンラインストレージ(クラウド)の使用済み容量を確認してみましょう。
下の「アカウント」をタップすると使用量を確認することができます。
オンラインストレージ(クラウド)にも容量があり、無料プランの場合は2GB(2018年1月現在)になっています。有料プランに変更すると、1TBまで容量を増やすことができます。
以上が「Dropbox」を使用する手順です。
各アプリのレビュー
Google ドライブ
頻繁に見る画像や動画だけ残して、後は別の場所に移動させたい人向け!
料金 | 無料プランは15GBまでで、有料プランは250円/月~かかります。 |
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設定 | Googleアカウントが必要ですが、取得済みならログインするだけで難しい設定は必要ありません。設定すれば他の人にデータを共有することもできます。 |
コメント | 有料で最大30TBまで容量を増やせるので、容量に不安がある場合はこのアプリを使用すれば間違いないでしょう。アップロードしたデータの履歴を確認できたり、細かく共有権限を設定できるなど、Googleらしい高機能で痒い所に手が届きます。 容量はGmailなどのデータと共有なので、その点は注意が必要です。 |
Yahoo!かんたんバックアップ
画像や動画を頻繁に保存するけど、あまり見返さない人向け!
料金 | 無料プランは5GBまでで、50GBまで使用できる有料プランは720円/月かかります。 |
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設定 | Yahoo! JAPAN IDが必要ですが、取得済みならログインするだけで難しい設定は必要ありません。 |
コメント | 画像や動画を一気に削除して、iPhoneの空き容量を増やしたい場合はこのアプリが便利です。カメラロールに画像や動画を保存すると、自動的にアップロードされるので一つずつ確認する手間がかかりません。 バックアップしたデータは「Yahoo!かんたん写真整理」で確認することができます。 |
Dropbox
iPhoneから削除するためにアップロードした画像や動画を、パソコンに保存したい人向け!
料金 | 無料プランは2GBまでで、1TBまで使用できる有料プランは1,200円/月かかります。 |
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設定 | アプリ内で専用のアカウントを作成することができ、難しい設定は必要ありません。Googleアカウントでも使用することができ、設定すれば他の人にデータを共有することもできます。 |
コメント | 操作方法がわかりやすいので、初めてオンラインストレージ(クラウド)を使用する人でも直感的に使用できるアプリです。パソコンにDropboxと同期するフォルダを作成できるので、iPhoneとパソコン間で簡単に画像や動画を共有することができます。 |
※2018年1月時点の料金です。
今回ご紹介したオンラインストレージ(クラウド)アプリが自分の環境に合わない場合は、App Storeなどで探してみてください。きっと条件に合う、素敵なオンラインストレージ(クラウド)アプリが見つかると思います。
これまでの内容についてのFAQ
機密情報が載っているデータをアップロードしても大丈夫ですか?
- 設定ミスによって非公開のデータが共有されてしまう恐れがあるので、機密情報のアップロードはおすすめできません。
- 「Yahoo!かんたんバックアップ」で特定の画像だけアップロードしたいのですが?
- あくまでバックアップするためのアプリなので、アップロードする画像を指定することはできません。
- Dropboxのデスクトップアプリの使用方法がわからないのですが?
- 当記事でご紹介するのはiPhoneアプリのみです。
パソコンでの使用方法がわからない場合は、有料サポートサービスをご利用ください。
パソコンとiPhoneをケーブルで接続してデータを移す方法はどうですか?
- 直接パソコンにデータを移すのも有りだと思います。
しかし手軽さの点で、オンラインストレージ(クラウド)アプリの使用がおすすめです。
- iCloudが紹介されていないのは何故ですか?
- アプリではなく、iPhoneの標準機能の一つという位置付けだからです。
いくつか注意点はありますが、紹介しているアプリとほぼ同様に使用することができます。 - アプリをダウンロードする際に使用するApple IDがないのですが?
- Apple IDを新規作成する必要があります。
作成方法がわからない場合は、Apple社のサイトで確認するか有料サポートサービスをご利用ください。
iPhoneの空き容量が少なくてお困りですか?
今回は、iPhoneで使用できるオンラインストレージ(クラウド)アプリをご紹介しました。
オンラインストレージ(クラウド)アプリをすれば、iPhoneの空き容量を気にすることなく画像や動画を保存することができるので大変便利です。
iPhoneの空き容量を増やすだけでなく、パソコンとデータを共有することもできるので、他の端末や人とのデータのやり取りにも活躍してくれることでしょう。
PCホスピタルではiPhoneの空き容量が少ない際のバックアップ設定のご依頼を承っておりますので、お悩みの際はぜひご相談ください。