この食品はOK?冷蔵庫の保存に適した野菜や食品・調味料をご紹介!

目次
買ってきた食品や調味料を、深く考えずに冷蔵庫に入れていませんか?
食品は、種類に応じて冷蔵庫の保存に適したものと適していないものがあります。
当たり前のように冷蔵庫に保存している食品が、実は常温保存でおいしくなる場合もあるのです。
そこで今回は、冷蔵庫の保存に向いている食品と向いていない食品についてご紹介します。
食品の栄養を効率よく摂取しながらおいしく食べるために、冷蔵庫の上手な使い方を覚えておきましょう。
冷蔵庫保存に適している食物【野菜編】
レタスやキャベツ、小松菜やほうれん草などの葉物野菜
レタスやキャベツ、小松菜やほうれん草などの葉物野菜は、冷蔵庫保存に適しています。
冷蔵庫保存によって水分が蒸発しないように、ビニール袋やラップで包んで空気に触れないようにすると、葉物野菜は長持ちします。
ただし、葉物野菜は傷みやすいため、冷蔵庫保存できる期間は3~4日ほどと考えましょう。
きのこ類
きのこ類は 常温保存すると菌糸が発生しやすいため、冷蔵庫の野菜室で保存するのがおすすめです。
また、きのこ類は腐りやすいため、できるだけ早く調理するようにしましょう。
長期保存をする場合は、冷凍保存をすると長持ちします。
カット済みの野菜全般
野菜の鮮度は水分で左右されます。そのため、常温保存に向いた野菜であっても、カット済みの野菜は冷蔵庫での保存がおすすめです。
カット済みの野菜は切り口から乾燥していくため、切り口が空気に触れないようにラップで包むなどして、水分の蒸発を極力防ぎましょう。
冷蔵庫保存に適している食物【調味料編】
開封後のしょうゆ
しょうゆはスーパーなどでは常温で陳列されているため、ご自宅でも常温保存している方が多い調味料です。しかし、一度開封すると酸化しやすいといった特徴があります。開封したボトルの変質を防ぐためにも、可能であれば冷蔵庫での保管が望ましいでしょう。
バター
バターは常温保存すると溶けてしまうため、冷蔵庫で保存している方がほとんどでしょう。
10度ほどの冷蔵庫内で半年ほどの保存が可能といわれていますが、開封したバターはできるだけ早めに使い切ることをおすすめします。
卵
卵は比較的鮮度が落ちにくい食材ですが、冷蔵庫での保管が最適です。洗わずに、とがったほうを下に向けて冷蔵庫で保存しましょう。3週間ほどは保存できるといわれていますが、早めに調理したほうが、鮮度や味わいが損なわれず、おいしく食べられます。
味噌
味噌は塩分が多く、貯蔵食として有名ですが、常温保存よりは冷蔵庫で保存したほうが長持ちします。冷蔵庫に保存するときは、味噌の表面にラップを貼りつけるようにして、空気との接触を極力避けることがコツです。
冷蔵庫保存に適している食物【その他編】
開封後の小麦粉やミックス粉などの粉類
小麦粉やホットケーキミックスを未開封で常温保存している方は多いでしょう。
未開封であれば常温での保存に問題ないのですが、一度開封した粉類は常温のまま置いておくことで、コナダニというダニによる虫害が発生する可能性があります。
コナダニの発生は見た目で判断しにくく、加熱しても死滅しないといわれています。また、アレルギーの原因にもなるため、重篤なアレルギー症状を引き起こす危険もあります。
一度開封した粉類は、必ず冷蔵庫に保存しましょう。
多量のお米
お米は米びつなどで常温保存する方も多い食材です。しかし家庭内には貯蔵庫のように、お米の保存に適した環境が整っていないため、開封後の白米が常温保存で鮮度を保てる期間は2カ月ほどといわれています。
お米は冷蔵庫で保存することで、鮮度を落とすことなく長期保存できます。
のり
のりは水分を吸いやすいため、乾燥させた状態で保存することが必要です。乾燥しやすい冷蔵庫内で保存すると、長くパリッとした味わいが楽しめます。
肉類や魚
傷みやすい肉・魚を冷蔵庫で保存することは常識ですが、冷蔵庫に保管していても日数がたつと傷んでしまいます。数日以内に使わない場合は、冷凍庫で保管すると2週間くらいは保存することができます。
豆腐
豆腐も傷みやすいため冷蔵庫で保管します。豆腐の容器に入っている水は、あくまで豆腐を移動時の衝撃から守るためのものです。そのため、すぐに食べない場合は新しい水に入れかえて保存することをおすすめします。
容器は密閉度が高いものを選び、極力空気に触れないようにしましょう。
冷蔵庫保存が不要な食物【野菜・果物編】
根菜類
いも類やカットしていないにんじん、大根、ごぼうや玉ねぎなどは土がついたまま常温保存するのがベストです。葉がついているものは葉を切り落とし、気温が暑くならない季節であれば新聞紙で包んで室内に保温しても問題ありません。
ただし、いずれの野菜も保管場所は風通しの良い冷暗所がおすすめです。
カボチャは、カットしていない状態であれば常温で1カ月以上保管することができます。
青いトマト
青みが残っているトマトは、冷蔵庫に入れてしまうと熟れません。常温で2~3日置いてから食べることをおすすめします。青いトマトを常温保存するときは、へたの部分を下にして保存するようにしましょう。
バナナ
バナナは南国原産の野菜のため低温貯蔵に向かず、冷蔵庫の保存でも低温障害を起こしやすい果物です。
皮がほどよく黒くなるまで、常温で保存しましょう。
グレープフルーツ
グレープフルーツも、南国の果物のため比較的低温に弱い特徴があります。冷蔵庫でも保管できますが、できるだけ早く食べるようにしましょう。
冷蔵庫保存が不要な食物【調味料編】
酢
酢は、夏以外は常温保存が可能です。日の当たらない、涼しいところに保管してください。しばらく酢を使わない場合は、定期的に酢の瓶を軽く振り、変質を防ぐ必要があります。
暑い夏だけは、冷蔵庫に入れてくださいね。
こうや豆腐
こうや豆腐は、半年ぐらいは常温保存できますが、半年以上経過すると脂肪分が酸化して、味わいが損なわれてしまう可能性があります。風通しが良くて、暗い場所に密封容器で保管するのがおすすめです。
冷蔵庫保存が不要な食物【その他編】
パン
パンはカビが生えやすいため、冷蔵庫の保存に適しているように感じる方もいるのではないでしょうか。
しかし、パンのふっくらした食感は水分が作るものです。パンは冷蔵庫に入れると、パサパサになってしまいます。
パンは日光を受けにくい場所で常温保存し、2日ほどで食べきるようにすると良いでしょう。また、食べきれない場合は冷凍すると保存が可能です。冷凍したパンを食べるときは、凍ったままオーブントースターなどで焼くと、焼きたての食感が楽しめますよ。
コーヒー豆
コーヒーの豆は冷蔵庫に入れるより、密封容器に入れて日の当たらない場所で常温保存したほうが良いでしょう。
冷蔵庫に保管すると、使用する前に常温に戻す時間が必要になってしまいます。また、冷蔵してから常温に戻すと香りが失われやすく酸化もしやすいため、あまりおすすめできません。コーヒー豆は1~2週間を目安に使い切るようにしましょう。
コーヒー豆を使い切るまでに、1カ月ほど時間がかかる場合は、冷凍保存をおすすめします。
おわりに
今回は、冷蔵庫保存に適した食物と冷蔵庫に入れる必要のない食物についてご紹介しました。
野菜や果物、調味料の種類に応じて、冷蔵庫保存したり常温保存したりすることで、新鮮な味わいを保つことが可能です。
ちなみに、冷蔵保存と常温保存のどちらが適しているかは、スーパーなどの陳列状況を見ることで、ある程度判断できます。スーパーで常温陳列して売られていれば、大抵のものは常温保存できると考えられます。買い物へ行ったときは陳列棚にも注目してくださいね。
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