MacBook Proの電源を入れると、起動音はするが画面が真っ暗で映らないとのトラブルを対応いたしましたのでご紹介いたします。
今回のトラブルは店舗の検証用ディスプレイで画面出力を確認することができました。液晶ディスプレイ本体のトラブルの可能性がありましたが、お客さまより画面が映ることがあったというご申告がありましたので、分解を行い診断を進めたところ、症状の改善が確認できましたので、こちらのブログにてご紹介いたします。
目次
症状を確認します
まずは電源を入れてみます。ジャーンという起動音が聞こえましたが画面になにも映りません。液晶ディスプレイの部品故障の可能性がありますが、分解を行いトラブルシューティングを試してみます。
分解をします
分解を進めていきます。Mac本体の裏面カバーを外していきます。MacBookの分解時には必須になる工具、ペンタローブドライバーを使用します。全てのネジは星形になっていますので、ビットが特殊なものを使用します。また、上部分のネジの長さがそれぞれ違うためどこにあったネジか忘れないように注意しましょう。
裏面カバーは一部ロックがかかっておりますので、プラスチックタイプのスクライブやカードタイプなどを使ってロックを外します。カバーを外したら赤枠部分のバッテリーコネクタ部分を覆うテープを取り外します。
バッテリーコネクタ部はスパッジャを使って外します。分解する上で内蔵バッテリーが基板とつながっていると通電する可能性がありますので、必ず外すか通電されないようにあいだに工具を使って通電しないように工夫しましょう。
基板右上部分にディスプレイケーブル(赤枠部分)があります。ディスプレイケーブルはかんたんに外されないようにロックがかかっていますので、ピンセットなどを使ってロックを外してからケーブルを抜きます。本来であれば、液晶ディスプレイを外す必要はあるのですが、冒頭の「液晶が映ることがあった」というご申告がありましたので、ディスプレイケーブルの接触不良が考えらえます。ケーブルを抜いたら、もう一度しっかりと奥まで差しこみ、液晶が表示されるか確認します。
電源を入れます
電源を入れて液晶が正常表示されるか確認をしてみたところ、起動音から間もなく液晶の表示が確認できました。このあと、バッテリーコネクタを取り付けし直し、元の状態に戻して再テストを数回行いましたが、全て液晶表示の確認ができました。お客さまへは部品交換することなく、お持ち込みいただいた当日にパソコンご返却となりました。
おそらく、日ごろのご利用でディスプレイケーブルの接触不良が発生したため、電源を入れても画面が真っ暗な状態になってしまったと思われます。本来は液晶ディスプレイ故障の場合は取り寄せ期間にお時間をいただき部品代もかかるところでしたが、部品そのものに大きなトラブルはなかったため、当日修理ができました。
突然のパソコントラブルでも、しっかり診断をすることでお客さまへ適切なアドバイスをお伝えすることも可能です。お困りごとがあればPCホスピタル東京国分寺店までご連絡ください。
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「Macの修理・サポート」の修理実績
MacBook Air 2020 A2337の液晶ユニット交換
MacBook Airの液晶画面にひびが入り、正しく映らないとのことで、液晶ユニット交換を行いました。
MacBook Airの液晶トラブルはMac修理のなかでもご相談が増えております。部品があれば修理対応可能です。ぜひご参考にしてください。
目次
症状を確認します
電源を入れて画面が正しく映らないとのことなので、状態の確認を行います。

画像だと分かりづらいですが、画面下部に横線に複数本の線と右側も黒い縦線が入って映らない状態です。念のため、外部ディスプレイを接続したところ問題ないことを確認しました。何かのタイミングで液晶パネルが割れてしまったのだと思います。
さっそく分解をしていきます。
分解をします
分解をする際は裏面カバーを外していきます。ネジがありますが、特殊形状をしておりますので、ペンタローブドライバーといったものを使います。Macの分解・修理には必須です。まずはこの裏面カバーを外します。

ネジを全て外し終えたらカバーを取り外します。

画像右側にある、バッテリーコネクタからバッテリーケーブルを外して通電しないようにします。

バッテリーケーブルですが、力任せに抜こうとすると破損する可能性があります。コネクタ抜きもしくはスパッジャといった工具で比較的取り外しができますので工具の用意をしてからバッテリーを抜いてください。
画像中央の一番上にあります、アンテナバーを取り外します。基板とつながっているコネクタは全てネジで固定されているので、ネジを取り外してコネクタを抜きます。
コネクタの取り外しが終わったら、アンテナバーとヒンジ部分のネジのすき間にスパッジャを当ててアンテナバーを取り外します。何度かあおっていくと取り外しが可能です。その後、ヒンジ左右3か所を外します。この際にパソコン本体を縦に立てて、液晶とパソコン本体を分離させます。

分離が完了しました。同タイプの液晶ユニットを取り寄せまして、新品の液晶ユニットを再度取り付けます。
動作確認をします
組み立てが終わりました。電源を入れて動作確認を行います。

交換後の液晶では問題なく画面出力されていることを確認できました。このあと、Wi-Fi接続などの動作確認作業を行い問題ないことを確認して納品させていただきました。
今回はご依頼をいただきました日に部品の発注を行いまして、5日程度で部品が到着、1日で作業完了しました。液晶トラブルがありましたら、お気軽にご連絡ください。
ご依頼いただいたお客さまの情報
都道府県 | 東京都 | 市区町村 | 小金井市 | 年齢 | 30代 | 性別 | 女性 |
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※上記以外の地域にお住まいの方でもサポートサービスをご利用いただけます。
今回のサポートをおこなった店舗の情報
PCホスピタル 東京国分寺店
連絡先
所在地
〒185-0011 東京都国分寺市本多 4-11-2 ベルコンフォート1F
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