パソコンが正常に起動しなくなった場合、有効な手段としてリカバリー作業があります。いわゆる初期化という作業で、HDDやSSDなど部品故障がない場合はほとんどこの作業で動くことができるようになると思います。
そんな初期化の作業ですが、パソコンの回復環境から行っていくと魅力的な文言の選択肢があります。しかしこちらを実行するまえに、よく確認しないと後悔することになる可能性もあるので注意点をまとめてみました。
目次
個人用ファイル(保存データ)は保持できてもプログラム・アプリは削除される
「このPCを初期状態に戻す」の選択肢の文言を読んでいくと『アプリや設定は消えるけどデータは残るよ』といったニュアンスで読んでしまいませんか?
実際こちらを実行しても写真や書類データを残した状態で初期化をすることができます。しかしここで注意したいことが、アプリ・インストールプログラムは削除されるということです。
どういうことかというと、一番問題になりやすいものがWordやExcelといったOfficeプログラムです。個人用ファイルを保持した初期化でもMicrosoft Officeがきえてしまうので、リフレッシュ後に再インストールが必要となります。
再インストールのためにはプロダクトキーが紐づいたMicrosoftアカウントか未使用の新しいプロダクトキーが必要になるため、Microsoftアカウントから再インストールが難しい場合は新たに購入する必要があります。オンラインや店頭で購入する場合、Word・Excel・Outlookが使用できるPersonalでも3万円以上の費用が発生します。
起動しない原因がHDD・SSD不良の場合症状が悪化する可能性も
パソコンの初期化作業は言うまでもなく、部品へかなり負荷を伴う作業となります。中に大事なデータがあるからと安易にリフレッシュを行うと、HDD・SSDの不良が悪化しデータを損失してしまう可能性があります。
データ記憶媒体の故障による起動不良からデータを救出する場合、記憶媒体の損傷具合によって成功率・金額が大きく変わってきます。正常に起動しない原因がOSによる故障と断定できない限り、データを救うためと安易に実行することは危険と言えるでしょう。
実行する際は一度確認したうえで行いましょう
いかがだったでしょうか?大事なデータがあるパソコンが起動しなくなってしまうとかなり焦ってしまうものです。しかし一度立ち止まり必要なプログラムは再インストール可能か、データの重要度はどうかをしっかり確認したうえで実行するようにしましょう。
起動しないときの初期化やリカバリーでお困りの際はドクター・ホームネットにご相談ください。
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