前回手詰まりとなってしまったトラブルですがどの様に解決したのでしょうか？
さて前回はパソコンが動作中に突然シャットダウンして電源が落ちてしまうトラブルを検証し、メイン基板、CPU、電源ユニット以外を交換してみて解決に至りませんでした。
メーカー製のパソコンはメイン基板は特殊な形の物を使っているパターンが多く、汎用部品では交換が難しくなってしまいます。電源ユニットも同じくです。
目次
視点を変えて原因を探す
ここで少し視点を変えて、電源が落ちてしまうトラブルでなく勝手に起動してしまうトラブルを考察してみました。
パソコンの電源オンの仕組みはスイッチの内部にある金属端子がショートすることにより電源が入ります。つまりスイッチ部の金属端子同士が触れることにより電源が入るのです。
勝手に起動してしまう＝スイッチの不具合により勝手にショートした状態になってしまうのではないか？という推測がたちました。
ここで先に検証をしていた勝手にシャットダウンしてしまうというトラブルですが、通常パソコンは起動中に電源スイッチを押すとデフォルトの設定ではスリープとなるパターンが多いです。
ですがこのパソコンはもしかしたら起動中に電源スイッチを押すとシャットダウンしてしまうのではないか？という推測しました。
実際に起動中に電源スイッチを押したところ、予想通りシャットダウンするという挙動が見られました。
ここで「シャットダウンしてしまう」「勝手に電源が入る」両トラブルはスイッチ部分の不具合であった場合共通して起こりうると推測しました。
ではこのパソコンの電源スイッチの箇所を見ていきましょう。
電源スイッチの箇所を確認
前面のパネルを取り外すとスイッチ部分が見えました。
これを取り外すと
この部品がスイッチの部品となります。
電源スイッチが原因の可能性
これを取り外すとスイッチが挿されていたピンがむき出しになるのですが、先程のスイッチの入る仕組みからこのピンを金属ドライバーなどを使いショートさせることによりスイッチなしでも電源が入れられるのです。
上記の仕組みを利用してスイッチを取り外したまま電源を入れ、検証を続けました。
すると3日、4日検証を続けても一向にシャットダウンしてしまうという症状は現れなくなりました。
電源スイッチの交換をして解決
ここでスイッチの不良と見切りをつけ、該当部品の発注と交換作業を実施、交換後検証を同じく3日前後したところトラブルは再現せず、合計1週間前後トラブルは見られなくなったため、解決といたしました。
この様にパソコンという機械は本当に様々な部品の集まりででき上がっている機械です。
思いがけない部品が不具合の原因であったりするものなので何をしても解決できないそのトラブル、ご相談いただければお力になれるかもしれません。
お困りの際は、ドクター・ホームネットへいつでもお気軽にご相談ください。
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PCホスピタル 埼玉大宮店
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