今回は起動ができなくなったパソコンをメーカーへ修理を出したところ、SSD不良と判断されたお客さまよりご相談をいただきました。
メーカーにてSSD交換はしてもらえるとのことでしたが、大事なデータがあるとのことでデータ復旧をご希望されております。NVMeという新しい規格のSSDよりデータ復旧を行っていきます。
M.2 SSDの診断とデータ復旧
今回はSSDを取り外した状態でご依頼いただきました。検証用のパソコンへ接続してみるとデバイスとしては認識してくれますが、下図のようにアクセスできない症状を確認しました。
検証用のパソコンにてSSDの診断をすすめていくと、チップにアクセスできない領域を検出し、正常に動作していないことがわかりました。この状態ではWindowsのパソコンではデータの取り出しが難しそうです。
Windows以外のOSで動いている検証機へ接続してアクセスできるか試してみます。
Linux系のOSでSSDへアクセスを試みた結果、Windows上ではエラーが出てしまいアクセスできなかったデータへアクセスすることができました。
データへアクセスすることはできましたが、データの取り出しはSSDにも負荷をかけてしまうため途中で壊れてしまう恐れがあります。データのバックアップを行う前に検証用のHDDにクローンを作成、データの修復を行い取り出していきます。
今回はアクセスできない状態であるものの、パソコンで認識することができたためデータの復旧を行うことができました。しかしSSDのデータ復旧はHDDより難易度が高くデータ復旧の成功率も低くなってしまいます。
動作が速く快適なSSDですが、今一度大切なデータを守るためにバックアップ環境の見直しをしてみてはいかがでしょうか?
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