症状
- tmcomm.sysの読み込みに失敗して起動しない
ここ最近で発生しているWindows Update後のトラブルについて、対応結果を記事にしたいと思います。要因は様々ですが、今回のトラブルについては事前に防ぐことができる内容のため参考になれば幸いです。
目次
起動できない原因は?tmcomm.sysの正体
画像は実際にトラブルが発生し起動できなくなった際のメッセージです。
デバイスに問題が発生したため、再起動する必要があります。
エラー情報を収集しています。自動的に再起動します。
この問題と可能な解決方法の詳細については、以下を参照してください。
※URL省略
サポート担当者に連絡する場合は、この情報を伝えてください
停止コード:PAGE_FAULT_IN_NONPAGED_AREA
失敗した内容:tmcomm.sys
「tmcomm.sys」は、ウイルス対策ソフトで有名なウイルスバスタークラウドに関連したドライバというプログラムです。Windows10の最新バージョンである「20H1」に アップデートする際、インストールされているウイルスバスタークラウドのバージョンが古い場合に今回の起動できなくなるトラブルが発生しています。ウイルスバスタークラウドを使用していないつもりでも、以前使用していて削除していなかった場合や、購入時から体験版がインストールされている場合は、気が付かないところで古いバージョンのウイルスバスタークラウドを使用していることになります。この内容を踏まえ、起動するための修復作業を行います。
まずはじめに、 「tmcomm.sys」 を読み込めないようにします。そのために、Windowsが起動していない状態から強引に 「tmcomm.sys」が保存されている場所までたどり着く必要があります。方法はいくつかありますが、今回はWindows10のインストールメディアから起動し、詳細オプションまで表示させました。そして、コマンドプロンプトを実行します。
コマンドプロンプトにて「notepad」と入力するとメモ帳が起動します。「ファイル(F)」の「開く(O)」を選択します。
普段であればCドライブとして認識しているパーティションを開きます。 「tmcomm.sys」 は下記の場所に保存されています。
C:\Windows\System32\drivers
フォルダにたどり着いた後、ウィンドウの下部にある「ファイルの種類(T):」から、「すべてのファイル」を選択します。すると「.sys」のファイルも表示されるため、一覧から 「tmcomm.sys」を探し出します。一時的に読み込めなくするため、「.sys」の後に任意の文字列を入力します。今回は「.old」と入力しました。削除することも可能ですが、名前を変更しておくと何かトラブルが発生した際に元に戻すことができます。Enterで確定しメモ帳を終了、コマンドプロンプトも閉じます。他のトラブルが発生していなければこの状態で再起動すればWindowsが起動する状態になります。今回は別途Windowsの更新プログラムが不十分に適応されていたため、別途システムの修復作業の行いました。
正常にWindowsが起動。ウイルスバスタークラウドのバージョンは…
無事に起動しましたが、やはりインストールされていたウイルスバスタークラウド(月額版)のバージョンは10.0でした。画像の通りですが、既にサポートが終了しているバージョンです。月額版は各種プロバイダーの契約に含まれていることが多く、プロバイダーの変更などを行った際は使用できなくなります。今回も使用不可になって以降、削除せず残ったままになっていたことが原因でした。専用の削除ツールを用いて完全アンインストールを行います。
削除ツールは当社独自のモノではなく、ウイルスバスタークラウドを提供しているトレンドマイクロ社がWeb上で一般公開しています。検索すれば誰でもダウンロード可能です。他社のウイルス対策ソフトについても削除ツールは準備されていることが多いです。通常のアプリケーションよりも構造が複雑なためこちらを用いてアンインストールすることが望ましいですね。アンインストール後、再起動を行います。
ウイルス対策ソフトをインストール。アップデートは定期的に。
ウイルスバスタークラウドをアンインストールしたためウイルス対策ができていない状態です。その場で新たなウイルス対策ソフトとしてノートンセキュリティをインストールいたしました。初回のスキャンとアップデートも行い万全です。
数回の再起動、シャットダウン後の起動を行い異常がないことをご確認いただきました。メインになるインターネットの検索も問題ございません。
Windows Updateは基本的に自動更新されるものです。そのため、直前には異常なく動作していたにもかかわらず、「更新してシャットダウン」の項目を選択して以降、様々な要因からWindowsが起動しなくなることがございます。日頃からデータのバックアップを行っていただき、今回のトラブルであればウイルス対策ソフトの更新も行っておけば回避することができました。ウイルスからパソコンを守ることは勿論のこと、その他のトラブルを防ぐためにも使用しているアプリケーションソフトの更新も定期的に行っていただきますようお願い致します。しかしながら、「何を更新して良いか分からない。」、「更新方法が不明。不安。」というお声も多く頂戴しています。トラブル防止のためのサポートもさせていただきますので、お困りの際はお気軽にご相談くださいませ。
パソコンが起動しない時はPCホスピタルにお任せください
修理対応 | 出張/持込/宅配 |
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対応エリア | 出張修理は全国47都道府県/持込修理は全国15店舗/宅配修理は全国47都道府県 |
実績 | 年間10万件以上サポートの実績。様々なメーカー製パソコンの修理実績を当サイト掲載中 |
作業料金 | 起動しないパソコン修理は22,000円~から |
「起動しない」の修理実績
パソコンが起動しない、自動修復を繰り返すトラブルの修理
今回ご依頼いただいたのは、起動せず自動修復を繰り返すトラブルでお伺いいたしました。
続きを見るご依頼いただいたお客さまの情報
都道府県 | 愛知県 | 市区町村 | 瀬戸市 | 年齢 | 50代 | 性別 | 男性 |
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※上記以外の地域にお住まいの方でもサポートサービスをご利用いただけます。
今回のサポートをおこなった店舗の情報
PCホスピタル 名古屋店
連絡先
所在地
〒461-0033 愛知県名古屋市東区大松町5-2 林レジデンス 1F
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