今回は2012年モデルのiMac 21.5インチモデルにて起動トラブルでご依頼いただきました。
電源は入るのですが、読み込みのゲージが全然進まず少し待つと電源が切れてしまう状態でした。
部品検査をしていくと、内蔵HDDの劣化が確認されてOSをうまく読み込めていない状態と判断しました。
お客さまへご連絡し、データは不要とのことなので、HDD交換と初期化作業でご対応することになりました。
今回のiMacは薄い形状でガラスパネルが両面テープで貼り付けてあるタイプです。
1世代前のモデルはマグネットでくっついていたので、吸盤を使ってガラスを外していましたが、今回はそれができません。
ヘラを両面テープとガラスの間に少しずつ差し込み隙間を作っていきます。
配線などもあるので、差し込みすぎないように注意が必要です。
上と左右の両面テープが弱くなったら、少しずつガラスの上部から持ち上げ、剥がし残りを対処していきます。
開くときに液晶と基板をつなぐ配線を抜く必要があるのも気を付けるポイントですね。
ガラスさえ持ち上がってしまえば、すぐにメインボードやHDDが見えます。
写真で言うと右上のほうにHDDがありましたね。
留めているネジを外していけば外すことができるので新しいHDDへ取り換えていきます。
両面テープを張り直し、液晶を再度接着していきます。
取付が完了したらあとはOSをインストールするだけですね。
Macの初期化方法はOSのメディアが無くてもインターネット接続ができれば、Option ＋ Command＋Rキーを押したまま電源を入れることでユーティリティを立ち上げることができます。
まず、ディスクユーティリティを使用し、HDDをフォーマットいたします。
その後、OSのインストールを選ぶことで初期化が開始。
数十分待つことで、工場出荷時の画面が表示され、通常の設定を進めることで完了となります。
以上で完了し、納品いたしました。
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