Windows 10にはSモードを解除したいというご依頼でした。
Windows 10にはSモードというセキュリティとパフォーマンスに特化した特別なモードがあります。
しかしながら不便なことが多く、Microsoft Storeのアプリだけしか使えません。
つまり、Google Chromeや筆王など、Microsoft Storeにないアプリはインストールすることができないのです。
Sモードの解除を行えば、通常のアプリも入れられますが、一度解除すると元には戻せない少し変わった仕様となっております。
目次
Windows 10のSモードとは
- システムや詳細設定の変更などができないモード
- Microsoft Storeで配布されているアプリケーションしか使えない
- Microsoftアカウントでログインする
- スマートフォンを捜査している感覚で簡単
Windows 10のSモードのメリット
- Windowsの良く見慣れて使いなれている操作で使用できる
- システム変更に制限があるのでシステムトラブルが起きにくく、セキュリティ性能が高い
- 審査の通っているMicrosoft Storeにあるアプリケーションしか使えないため不具合の発生やセキュリティ上安全
- Active Directoryに参加できる(企業や組織で重宝されている Windows 10 Proで使える大規模なネットワーク管理の仕組み。)
- パソコン初心者でも使いやすい
Windows 10のSモードのデメリット
- Microsoft Storeにあるアプリケーションしか使えないので、できないことが出てくる
- 一度、Sモードを解除して通常のWindows 10にすると二度とSモードに戻すことができない
- Microsoftアカウントでログインする必要がある
- ブラウザはMicrosoftのEdgeしか使えない
- インターネットの検索はBingしか使えない
- 周辺機器の中にはSモードでは正常に動かないものもある
Windows 10のSモード解除とアカウント制限
今回ご来店いただいたお客さまは、他のアプリをインストールしたくてもインストールができないということでした。
ご自身でSモードが原因だというところは確認されておりましたが、このSモードが解除できないという問題が発生しておりました。
Windowsに紐づけられているマイクロソフトアカウントは正常でした。
しかしながら通常、Sモード解除ができるはずのところでグレーアウトしており解除ができない状態です。
よくよく確認していくと、Microsoft Officeに関しては別のアカウントで認証されています。
このアカウントが学校用アカウントとなっていたので、いろいろと制御されている可能性がございました。
設定→アカウント→職場または学校にアクセスする場所にはアカウント登録はされていません。
おそらく、何らかのエラーでアカウント情報は消えているけど内部でアカウント制御が働いているものだと推測されました。
再度この場所に学校用アカウントでサインインすると、修復を求められました。
修復後、このアカウントをPCから再度削除を行うことで、元のマイクロソフトアカウントよりSモードの解除ができました。
使われている方はほとんどいらっしゃらないですが、Sモードは何かと不便なことが多いので、使い方が限定されている方以外は解除をオススメいたします。
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