再セットアップメディアをご存じでしょうか? リカバリディスクと言えば聞き覚えがあるかもしれません。 突然Windowsが起動しなくなった時やウイルスに感染してしまった場合、もしくは誰かにパソコンを譲渡する場合などに初期化をすることが有効ですが、状態によってはこの再セットアップメディアを作成しておかないと自身では初期化できない場合があります。では、どのようにこの再セットアップメディアを作成するのか、PC-GD257TCA9を対象に作成方法を簡単にまとめましたので参考になれば幸いです。
目次
再セットアップメディアとは?
再セットアップメディアとは、 NEC製パソコンのリカバリディスクを指します。再セットアップディスクとも言えますが、現在はDVDだけでなくUSBメモリでも作成が可能なため、総称して「メディア」としています。
この再セットアップメディアを使用するとパソコンを「リカバリ」することができます。ここで使用している「リカバリ」とは何かと申しますと、初期化と言っても間違いではないのですが、正確には工場出荷時に戻すことを指します。例えばテレビの視聴が可能なパソコンの場合、NECではSmartVisionというアプリケーションを用いて視聴することになります。誤って付属しているこのアプリケーションなどを削除した場合は元に戻せない場合があります。この工場出荷時の情報はデータを記憶しているハードディスクの中に保存されているため、もしもハードディスクが故障してしまった場合や、初期化情報を保存している箇所に問題が発生してしまった場合に初期化ができなくなる可能性があります。そのため、別の場所に保存しておきましょう!というのが作成する目的です。
それでは具体的な作成方法を説明いたします。
再セットアップメディアの起動
NEC製パソコンであれば、今回の機種に限らずノートパソコンでも一体型デスクトップパソコンでも操作方法は同じです。プログラムの一覧に「再セットアップメディア作成ツール」というアプリケーションがあります。スタートボタン横に検索窓があれば、そこで再セットアップメディア作成ツールと入力しても表示されます。こちらを選択し、実行してください。
実行すると上記の画面が表示されますので、「はい」を押します。
再セットアップメディアの作成
作成するメディアを選択します。今回はDVD-Rディスクを選択していますが、Blu-ray対応パソコンの場合はBlu-rayだと1枚で作成可能です。また、16GB以上のUSBメモリがあればこちらも1つで作成可能です。選択後、「次へ」を押してください。
次に、作成開始ディスクと書き込み速度を選択します。通常は1枚目から作成しますので、作成開始ディスクは「再セットアップディスク(1枚目)」のままで大丈夫です。次に書き込み速度についてですが、ここでは確実に作成するために低速を選択しています。速度を上げても作成できますが、速くすることで書き込みに失敗することもあるので低速がおススメです。また、今回はDVD-Rを選択しているため、4枚のディスクが必要と表示されていますので準備しておきます。項目を確認し、問題なければ「次へ」を選択します。
準備したメディアがパソコンで認識していることを確認し「作成開始」を選択します。
あとはしばらく待ちます。Blu-rayやUSBメモリで作成する方は完了まで待つだけになります。今回はDVD-Rのため1枚完了ごとにディスクを入れ替えます。
今回は省略していますが、1枚作成が終わるごとに上記のようなメッセージが表示されます。作成したあとにどのディスクが何枚目のディスクなのか分かるように保管しておきましょう。メッセージには「再セットアップディスク(4枚目)」と分かるように保管と書いてますが型番などを書いておくと後で分かりやすいです。
すべての情報が書き出せれば上記の通り完了画面が表示されます。以上で作成は完了です。
再セットアップメディアの作成とバックアップが大事
再セットアップメディアの作成はあくまでも工場出荷時の状態に戻すためのモノです。そのためデータのバックアップを日頃から行い、初期状態に戻っても支障がないようにしておくことが重要です。各種メーカーのリカバリメディア作成についてやバックアップ方法についてサポートをご希望であれば、お気軽に当社までご相談くださいませ。
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