Windows 10での初期設定ですが、バージョンが変わるたびにマイクロソフトアカウントでのサインインを強要しているかのような動きになってきています。
以前はすんなりとローカルアカウント作成ができていたのですが、ここ最近ではオフラインアカウントを選択した後も、再度マイクロソフトアカウントでの作成を求めてきます。
そして先日販売用のPCを初期設定しているとついにローカルアカウントが選択できないという状態になってしまいました。
Windowsのローカルアカウントとは
Windowsには2つのアカウントがあります。
- Microsoftアカウント
- ローカルアカウント
1つ目が、Microsoftアカウントと呼ばれるもので、オンライン上にアカウントを作るタイプです。Windows 8/8.1から導入されたログインスタイルとなるので、windows 7までしか使っていなかったユーザーにとってはあまりなじみがないものかもしれません。
別のパソコンを使用しても設定状況などを同期させることができます。またMicrosoftが提供するオンラインサービスと同じアカウントIDを共有できるので、OneDriveを通して同じファイルを参照できたりと利便性が高まります。
2つ目はローカルアカウントと呼ばれるものです。オンライン上の登録ではなく、パソコンそのものにアカウントを作成する方式なので、セキュリティ面では優れています。パソコン固有のアカウントなので他のパソコンで同じアカウントを使用してログインするということはできません。また、Microsoftのオンラインサービスとの連携もされないのでOneDriveやOfficeオンラインとの連携はされません。
さらにWindowsアプリをダウンロードできるストアも利用することができなくて不便なので、既にMicrosoftアカウントの方が標準のアカウントの使い方になってきています。ストアを利用するためにはMicrosoftアカウントを登録するようにしましょう。
ローカルアカウント作成が表示されない理由
こちらトリックとしてはアカウント作成前にネットワークへの接続の工程があるのですが、ここで無線接続をしたがために、ローカルアカウント作成の選択する部分がなくなってしまったという現象です。
ネット接続をスキップすれば今まで通りにローカルアカウント作成で進めることができます。
今回のように一度接続をしてしまうと、戻るを押しても戻れないですし、再起動してもだめ、もうマイクロソフトアカウントを作成するしかないような状態になってしまいます。
無線接続のプロパティをリセットできれば再設定できるのですが、、、
コマンドプロンプトの出番ですね。
初期設定画面中にShift + F10でコマンドプロンプトが出てきます。
ここで下記画像のように入力。
一行目でなんというSSIDに繋いだかを確認しています。
今回はJPS-Sagyo-5Gでしたので、そのプロファイルを削除するコマンドを入れています。
そして最後にシャットダウン。
これで再度初期設定を進めれば、ネットワーク接続が自動でされず、再度選択を求められるのでスキップしてオフライン環境での初期設定(ローカルアカウントで設定)ができるようになりました。
ちなみにこのShift + F10でコマンドプロンプトを出す方法、例えば初期化して家族に譲渡するときなど、初期化後の確認で初期設定画面に行くと電源アイコンがないのでそのままだと強制終了するしかないのですが、コマンドプロンプト出して、画像最後の行のコマンドを入れればシャットダウンができます。
Macの場合はcommand + Q でシステム終了ボタンを表示させられます。
使いどころはあまりないかもしれないですが、覚えておいて損はないでしょう。
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